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意味もなくディスカウント要求する客とは付き合うな

「もう少し制作費をまけてくれませんかね?」
時々このようなクライアントに出会うことがあるが、
これまでの経験上、こういうクライアントにろくな客はいないので、
できるだけ仕事をしない方が賢明だ。

つい最近こんな事例があった。
取材・執筆・撮影・デザインまで含めた冊子の編集仕事で、
以前に頼んでいた会社は内容がいまいちなので、
別の人に頼みたいということで、私に打診があった。

見積もりを出してくれというので、
「以前、頼んでいたところはどのぐらいだったんですか?」
と聞いたら50万円だという。
作業量を考えるとわりとリーズナブルな値段。
私も「このぐらいの金額かな」という値段とまったく同じだったので、
「じゃあそれでいいですよ」と言ったのだが、
「でもできればもうちょっと安くしてほしいんだよな」という。

「予算があるなら先に教えてください」と聞いてみたのだが、
「とりあえず見積もり出してよ」というので、
まあ初めての取引先だし、この仕事がとれると次もありそうだし、
何よりおもしろそうな取材なので、ほんとは50が妥当だよなと思いながらも、
迷った挙句、少し安くして見積もりを出した。

すると「もうちょっと安くなりませんか」と返信が。
「もうちょっと安くって何?」と思い、この仕事は断ることにした。
これまでこの業界で10数年仕事をしているが、
意味もなく理由もなく「ただもうちょっと安くしろ」
というクライアントに、ろくな客はいないからだ。

こういう客は必ず後でもめる。
仕事を終えてから「やっぱりこのぐらいの制作費でお願いしたい」とか、
いろいろなんくせつけて安くしろとかいう。
おもしろい取材なので残念ではあったのだが、初めての取引で、
意味もなくディスカウントを要求する客とは仕事はしないと判断した。

もともとこれしか予算がないというのであれば、
こっちに見積もり出させずに、
例えば「30万円でやってほしい」とかいえばいいわけだ。
そしたらわざわざ見積もり作らなくても、
それは無理ですとかそれでもできますと返答できる。

また、これが初めての取引先ではなく、
もう何年も仕事をしている得意先で、
「ごめん!今回のこの案件だけはどうしても予算がなくて、
この案件だけまけてくれない?!」というなら、ディスカウントには応じられる。
でもそうでもない取引先に意味もなくただ「安く」って意味がわからん。

ディスカウントを要求するなら、
「1個じゃなく100個買うから安くして」とか、
「毎月必ず仕事頼むから安くして」とか、
「この部分の作業はこちらでやるので安くして」といったように、
安くできるだけの理由なり条件なりを提示するのが筋。

でもそうではなくて「ただもっと安くして」というのは、
いかに横暴なことを言っているのかがわかっていない。
逆の立場に置き換えて、自社の価格を意味もなく、
「ただ安くして」と言われて値段を下げるのだろうか?

だから逆にいうと「安くして」というと、
すぐ安くする会社って、正直、信用ならないわけです。
その一言ですぐに値段下げられるって、
もともとぼったくっていたってことですかと。
妥当な値段をあらかじめクライアントに提示しているのであれば、
それ以上、値段を下げられないはずだ。

「あなたの会社の製品やサービスも、
『安くして』と言ったら安くしてくれるんですか?」
と聞いてみたらいい。
もしそれで「うちはディスカウントしますよ」というのであれば、
「定価で購入したお客さんに失礼じゃないですか?」
と聞き返してみたらいい。

ディスカウントするうるさい客にだけ安い価格で提供するって、
まともに購入した客をバカにしていることにもつながる。
そういうのって今はネットがあるから、
おかしな二重価格にしているとすぐばれちゃう。
そういうことしていると会社の信頼性がなくなる。

結局「安くして」というクライアントって、
価格でしか仕事を判断していない。
ただ安ければいい。
ならば内容がどうのとか質がどうのなんて言わず、
とにかく安いところに頼めばいい。

みなさんの取引先の中にも理由もなく条件提示もなく、
「あともうちょっと安くして」と要求する客がいると思うが、
そういう客とはできるだけ付き合わない方がよい。
安くしてほしいなら、安くする理由なり条件なりを提示するよう求めたい。

価格交渉は駆け引きの面も大きいとは思うけど、
意味もなくディスカウントを要求する客は、
できるだけ付き合わないようにしたい。

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by kasakoblog | 2014-08-02 22:26 | 仕事術

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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