2014年 08月 10日
男性蔑視で女性の溜飲を下げる「アナと雪の女王」と女性蔑視で男性の溜飲を下げる「風立ちぬ」の相似形
注意:「アナと雪の女王」と「風立ちぬ」がいい映画だと思う人は、
下記文章を読まない方が身のためです。はじめに言っておきます。

最近大ヒットした映画といえば「アナと雪の女王」と、
少し前だとジブリ映画の「風立ちぬ」。
はっきりいってどっちも期待はずれで私自身はまったくおもしろくなかったのだが、
下記の記事を読んで、あまりおもしろくないのに、
この2つの映画が人気となる理由がわかった気がする。

「アナと雪の女王」のクリストフはなぜ業者扱いなのか?
夏野剛×黒瀬陽平×東浩紀の3氏が男性視点で新解釈
http://www.huffingtonpost.jp/2014/08/07/anayuki-genron_n_5660493.html

「アナ雪」がなぜ女性が大絶賛する人が多いのに、
男性が首をかしげる人が多いのかがこの記事を読むとよくわかる。
確かにこの記事の指摘の通り、
この映画における男性は単なる「業者」に過ぎず、いい感じで使われるだけ。
男女の愛より姉妹の愛がテーマなので、
女性目線で見るとおもしろいのかもしれないが、
男性にとっては「なんだよ!」と思うのはごく自然かも。

私がこの映画をつまらないと思ったのは、
別に男性蔑視ということよりも姉妹愛が一方的であること。
(下記ネタバレ注意)

真実の愛をテーマにしたわりに、
お姉さんが妹をかばったのではなく、
妹がお姉さんをかばったことで涙した姉の心で、
凍った心が解けていくというのも正直どうかと思う。
本来なら傷つけた姉が妹の身代わりとなって助けたみたいなシーンがあって、
それではじめて真実の愛なのではなかった。
このままだと一方的な妹の献身的な愛を描いただけで、
冷静に見たらお姉さんは極悪人じゃないか。
http://kasakoblog.exblog.jp/22086988/

別に男性蔑視だからつまらないんじゃなく、
ストーリーも単調でキャラも魅力的でなく、
ただただ松たか子の歌が素晴らしかったというだけの映画だった。

でも3氏の解説記事のように、
男性蔑視で女性同士の真実の愛を描いたからこそ、
女性が溜飲を下げる映画として大人気になったのではないか。

そういえばこれと真逆のコンセプトで大ヒットした映画があったじゃないか!
それで思い出したのがジブリ映画の「風立ちぬ」だ。
この映画も個人的にはまったくもってつまらなかった。
「それで何?!」という期待はずれのがっかり映画だった。

ただこの映画を見てキュンとくるのが、主人公の妻。
すっかり惚れちゃいます。
だって男性にとって都合のいいかわいいヒロイン役なんだもん。
(下記ネタバレ注意)

男性が家庭をかえりみず、仕事に没頭しても、
なんらとがめることは一切しない。
とがめるどころか、家に仕事を持ち帰って仕事をする夫に、
仕事してる姿がかっこいいとか言わせちゃうわけです。

ましてや肺結核で療養が必要なのに、会いたくてしかたがなくて、
わざわざ男性のところに押しかけてくれる女性なんて、
それだけで男性にとっては胸キュンじゃないですか。
病気を患って男性がセックスを遠慮しているのに、
「きて」と誘いかけるシーンも男性にとってはたまらない。
東京ラブストーリーの鈴木保奈美を思い出した。
「セックスしよう!」とあの名シーンですな。
あのシーンにどれだけの男性が萌えたことか。

だからこそ肺結核で妻が寝ているそばで、
夫がタバコを吸うシーンには意味がある。
夫のためなら自分の健康を害しても、
どんなわがままもきいてくれる甲斐甲斐しい女性。
男性の妄想の中にある理想の女性像が、
この映画の主題なのだから、そこでタバコを吸わせることが重要だ。
いい悪いの問題ではなく。
http://kasakoblog.exblog.jp/20935285/

いや~完全なる女性蔑視、男性の理想形妄想女子を完璧に描いた映画。
確かにこの映画を見たら男性は溜飲を下げる可能性大。
だってこんな理想的な都合のいい女なんていないだろう。

だからこの映画は男尊女卑的思想の男性なんかにはたまらない映画だと思う反面、
そういう発想を持っていない男性や女性から見ると、
正直「なんでここまで主人公の妻は尽くさなきゃいけないの?」
としらけてしまうわけです。

でもいいんです。この映画は。
宮崎駿監督の妄想映画だから。
理想の女性を描いたマスターベーション映画だから。
それと同じ思考回路の男性がこの映画で「オナニー」できるのはよくわかる。
でもその「オナニー」を時代錯誤で気持ち悪い、違和感を覚える人もいる。

それにしても「アナと雪の女王」もそうだし「風立ちぬ」もそうなんだけど、
男性蔑視とか女性蔑視とか以前に、ストーリーに深みがなく、
展開もたいしてなく、えっ、これだけで終わっちゃうの?!
みたいな底の浅い映画が両方とも大人気となっているのは、
きっと男性蔑視で女性が溜飲を下げたり、
女性蔑視で男性が溜飲を下げたりといった、
現実にはあり得ない理想・妄想を描いているから、
受けたのかもしれない。

こんなつまらない映画みるなら、
クレヨンしんちゃんの名作映画『オトナ帝国の逆襲』『戦国大合戦』を見てください。
100倍おもしろいから!

・「アナと雪の女王」映画感想
http://kasakoblog.exblog.jp/22086988/

・映画「風立ちぬ」とタバコ。ドラマ半沢直樹との共通点
http://kasakoblog.exblog.jp/20935285/

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by kasakoblog | 2014-08-10 01:11 | 書評・映画評


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