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原発事故による敗戦から学ばない玉砕国家日本の未来

無謀な戦争を始めて原爆まで落とされて自滅した日本。
敗戦の教訓を胸に、平和憲法を定めて、復興のために血眼の努力をした結果、
世界有数の経済大国にまでのし上った。

しかし経済至上主義、箱物至上主義はもはやもう機能しなくなった。
入りもしない無駄なものを短期的な利益のために優先した結果、
新築偏重の空き家増加しかり、無駄な公共施設しかり、原発しかり、
維持管理するのに莫大な金がかかり、
人口が増えているうちはよかったが、人口が頭打ちになり、
さらには仕事至上主義のブラック社会のため、
子供が生みにくい風潮になった結果、人口はこの先、急減。

2010年 1億2806万人

2030年 1億1662万人(マイナス1144万人)

2048年 9913万人(マイナス2893万人)

2060年 8674万人(マイナス4132万人)

と見込まれている。
しかも若者が少なく高齢者ばかりだ。

日本が衰退する原因はすべてこの人口減少にある。
にもかかわらず、まるで原発再稼働しないと電気代が上がって、
工場が海外移転するなどという虚偽に近い情報を促し、
コストも高く、ろくに事故対応もできない、
まがいものの原発を動かすことに必死になっている。

日本は2011年3月に「敗戦」した。
自ら原発を爆発させるという「自爆テロ」を行ったのだ。

原発で経済が活性化し、町が発展する?
まだそう信じている人は、死の町と化した、
北朝鮮並みの詐欺的スローガンの看板を見てみたらいい。
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原発によって発展を期待したこの看板のある町は、
原発事故により死の町と化した。
笑うに笑えないブラックユーモア看板がその皮肉を物語る。

いい加減、原発カルト教団の洗脳から目を覚ませ。
しかも原発事故の被害は単に福島だけにとどまらず、
東日本全土にあらゆる被害を及ぼした。
空気を、海を、水を、土壌を汚染した。

しかも福島原発事故はなんら収束していない。

福島原発の汚染水を遮断するために投入した「氷の壁」は、
3カ月以上たっても凍らず、この方法を断念し、
別の方策を検討しているだとか、
汚染水処理のために導入したフランス・アレバ社製の処理装置は、
2011年6月に運転を開始したものの、トラブル続きでわずか3カ月で停止。
結局、この装置を廃止することにしたという。
しかも装置の購入や維持にかかった費用については、一切明らかにしないと。

こんなろくでもない状態にもかかわらず、
2030年に人口が1000万人以上も減るのに、
原発を再稼働させないと電気代が上がって経済が衰退すると脅している。
しかしながら電気代が上がったのは、原発再稼働しないからだけでなく、
アホノミクスによる円安誘導によるところが大きい。
1ドル80円前後だったのに1ドル100円にもなれば、
輸入代金が上がるに決まっている。
そもそも原発再稼働しないから電気代うんぬんではなく、
資源価格が高騰しているんだから上がるに決まっている。
それをまるで原発再稼働しないせいという、
あたかもそれだけが原因のような報道は、
またしても我々から召し上げた電気代から、
広報・宣伝費の一環としてメディア操作でもしているのだろうかとすら思う。
そう、かつて原発は安全だという広告宣伝費に、
我々の電気代から莫大な金額を注ぎ込んだように。

しかも円安により輸出を増やして経済を活性化するはずだったのに、
輸出がたいして増えないという大失敗。
そんなもん、当たり前の話だ。
すでに多くの製造業が海外移転してしまっているのだから。
原発が再稼働していないから電気代が高いからではない。
日本の人口はこの先、急減し、国内市場が縮小することと、
電気代が何割アップしたなんてせこい話ではなく、
東南アジアに移転すれば、日本人を働かせるより、
1/10~1/20の人件費で済むからだ。
電気代が上がったからなんかでは決してない。

にもかかわらず、何が何でも原発再稼働させようとしている。
地震大国の日本でだ。
いつどこで大きな地震が起きるかもわからない状況の中、
玉砕国家日本は福島での「原爆」の教訓を学ばず、
もう一発、どこかで原発という名の「原爆」が落とされないと、
自らの過ちを認められないようだ。

こんな状況の中、社長が絶対にペイしないと断言する、
自然破壊するだけのリニア新幹線を作ろうとするなど、
おかしなことに金を使いまくっている。
民間企業だからいいだろうって、JALや東電がずさんなことをすれば、
最終的には国民がつけを払わされたように、
公共交通機関の鉄道会社の財務状況が悪化すれば、
そのツケは当然国民に強いられることは目に見えている。

いらないものを作り続けた負の遺産処理を、
消費税増税という形で必死に負わそうとしているわけだが、
2014年4~6月期のGDPは年6.8%減となり、
東日本大震災以来の下げ幅になったという。

しかも消費税増税したところで過去の借金は減りはしないし、
社会保障や年金が充実することはない。
なぜなら法人税を減税しようとしているからだ。
企業優遇した減税分が消えてなくなれば、消費税増税の効果は薄れ、
またさらに消費税を増税しようという話になる。
そしてまた個人消費は冷え込み、子供を産みにくくなり、
血眼になって働かされる割には給料は増えず、
まさに衰退の悪循環を繰り返している。

そこで今、経済活性化の奇策として期待されているのが、
戦争や軍需産業なのだろう。
だからあわてて戦争ができるようになろうと必死になっている。
自立できない人間や地方を救うには戦争が一番。
戦争とは最大の公共事業なのだ。

過去の過ちを反省せず、同じことを繰り返せば、また同じ過ちを繰り返す。
敗戦から70年が過ぎようと、人々の風化をいいことに、
また戦争でもおっぱじめればおいしいとでも思っている。
原発事故による「日本敗戦」からわずか3年しか過ぎていないにもかかわらず、
原発を動かしていないせいで電気代が上がって日本経済は衰退するという、
まるでオレオレ詐欺みたいな脅し文句を信用してしまう人間が意外と多く、
再び日本国土に甚大なダメージを与える原発事故を誘発しようとしている。

戦争も原発も同じ。
お上に騙されたらあかん。
かつて教師として戦争を賛美した教育をしてしまったことを反省し、
もう二度とお上には騙されないと思い、
原発計画に反対し95歳のおばあちゃんのインタビューを、
ぜひ多くの人に見てほしい。

http://www.youtube.com/watch?v=PEA83PueKDI

私たちはお上に騙されていないだろうか?
記憶の風化と都合の良い洗脳によって、
日本は再び玉砕国家への道を歩み始めたようにしか見えない。
それは政治家が悪いとかではなく、国民が愚かだからだ。
国民が賢ければ、玉砕国家への道を止めることができるだろう。
そのためにはマスコミやお上の情報を鵜呑みにしないこと。
そして国に景気対策を求めるのではなく、
ビジネスがうまくいかないのを景気のせいにするのではなく、
自分の頭で考え、金を使うのではなく、金をせびるのではなく、
智恵を使って自立した生き方・働き方ができる方法を、
一人ひとりが真剣に考え、実践していくことだと思う。

もう同じ過ちを繰り返すのは懲り懲りだ。
高度成長期の右肩上がり思考にしがみつき、
金をばらまき、ハコモノ作れば、経済が発展すると思い込んでいる、
逃げ切り世代の老害の年金をカットし、
これから生まれてくる子供にお金を回したらいいと私は思う。

・なぜ日本は戦争へ突入していったのか
http://kasakoblog.exblog.jp/10871089/

・“負け組”から右傾化・カルト思想が生まれてくる~元オウム・上祐氏の話
http://kasakoblog.exblog.jp/20573644/

・戦争なくしたいなら国家をなくせばいい
http://kasakoblog.exblog.jp/13092488/

・原爆ドームが保存された理由~風化するから遺産を残す
http://kasakoblog.exblog.jp/18637174

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by kasakoblog | 2014-08-15 01:35 | 一般

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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