下積みなしにラクして成功しようとしているあなたに贈る本~度肝を抜かれた唐沢寿明物語「ふたり」
2014年 09月 13日
出版されたのは1996年。
もう20年近くも前の本だが「夢はかなう」という力強いメッセージを与えてくれる、
とっても素晴らしい内容だった。
つい先日、たまたまテレビを見ると、
今や絶大なる存在ともいうべき日本を代表する俳優・唐沢寿明が、
当初はまったく売れなかったというエピソードを紹介していて驚いた。
事務所の社長から、さわやか路線の服装をしろ!と命じられ、
それに従ったら今までと違ってオーディションに受かるようになり、
仕事をステップアップしていったというのだ。
私はてっきり唐沢寿明はデビュー当初から売れていて、
苦労もないいいところのおぼっちゃまだと勝手に思い込んでいた。
ところがまったく違う。
テレビを見てすぐさま唐沢寿明の「ふたり」を読んでみたのだが、
想像以上にすさまじかった。
まさに底辺からはい上がってきた男。
高校中退。親から出ていけと言われて家を出て、
俳優の道を目指すもいつまでたってもぱっとしない。
毎日、食べるにも困るような生活。
でも俳優になりたいというギラギラした思いだけは捨てず、
人一倍、努力していった。
結果、いろんな運が巡ってきて、
でもその運を逃さず、着実にチャンスをものにし、
いつのまにかすごい大俳優になっていた。
本書にも書かれているようにトレンディドラマの役のイメージが強いせいか、
てっきりデビュー早々活躍した雑草ではなくサラブレット的な人生を、
歩んでいる人だと思い込んでいた。
でもぜんぜん違った。
俳優になるため若さゆえの勘違い努力なんかも笑ってしまうが本人は必死。
発売された当初は、「ふたり」というタイトルから、
単に山口智子と結婚したのろけ話かと思って、読もうと思いもしなかったけど、
こんなに苦労し、長い下積みがあり、
日の目を見ない時があったなんて思いもしなかったので衝撃だった。
中には売れない時から目をかけてくれた人もいるが、
中には「おまえなんか才能ない」という人もいた。
自分自身にもいろいろなコンプレックスがあった。
どこにでもいそうな普通の男で個性がない。
でも俳優に何が何でもなりたいんだという一心で、
人一倍、演技の勉強や練習をしている様子がわかり、
運が巡ってきた時に、本当の実力があったからこそ、
そのチャンスをものにすることができ、
その後も継続的に活躍できているんだということがわかった。
唐沢寿明の半生を読んで思うこと。
それはものすごく簡単に成功しているように見える人でも、
実はものすごい苦労があって、
でも成功しているのにはしっかりした下積み生活があったからなんだということだ。
なんか最近、ラクして手っ取り早く成功できる方法ばかりを世の中が求めていて、
長年、地道な下積み生活があってはじめて成功できるかもという、
その基本的なところが抜け落ちているんじゃないかと思った。
なりたいものになり、それで食べていく。
好きなことを仕事にする。
夢をかなえる。
そうしたことを実現するのは短期間でできるわけがない。
長くかかる。
ところがまるでショートカットできる道があるように説き、
ラクして短期的に儲かる方法ばかりに、
飛びついてしまう人が多いような気がする。
私は「好きを仕事にするセルフブランディング術&ブログ術」の講義をしているが、
「私の方法はすぐに夢がかなう方法ではない。
毎日コツコツ地道にブログを毎日更新していき、
それが1年、3年、5年、10年とたった時に、
いつのまにか大きな力となり、夢がかなうようになる」と話している。
唐沢寿明だってこんなにも苦労し、
やっとの思いで一つ一つチャンスをものにしてっている。
このぐらいの覚悟や努力や熱意がなければ、
そう簡単に好きなことは仕事にならないと思う。
ブログ毎日更新でひいひいいっているような、
好きなことに対する弱い気持ちじゃダメなんだと思う。
別に夢がかなうための「素振り」がブログじゃなくてもいい。
毎日写真を撮ることかもしれないし、
毎日バットを振ることかもしれないし、毎日歌を歌うことかもしれない。
やりたいことがあるなら毎日すればいいのに。
なりたいものがあるなら毎日練習すればいいのに。
唐沢寿明にはそれがあった。
途中で挫折してもおかしくはない不遇な時代があったにもかかわらず、
なりたいという気持ちの強さが最終的には勝った。
なりたいという気持ちの強さが毎日の練習に励み、
それが大きな実力となって身に付いた。
今、新しいかさこマガジンの制作にとりかかっていて、
自分の人生の棚卸をしているんだけど、
私がトラベルライターになりたいと思い、
今から16年も前、サラ金に勤めている時代に、
「旅行作家かさこ」という名刺を作って、
仕事の合間に自費出版した本を持参し、書店営業したことを思い出した。
方法としてはぜんぜんダメだ。
自費出版した本なんかを著者が書店営業したところでどうにもならないし、
トラベルライターになれる道とは程遠い。
でもね、16年も前から、今みたいな仕事をしたいがために、
必死になってやっていたことだけはわかる。
自分で言うのも変だけど、自分の人生を振り返ってみると、
今のような生活が簡単にできたわけではなく、
もう10数年もとにかくなりたい一心で、紆余曲折、試行錯誤していたからこそ、
今の自分があるんだよなということに気づく。
なんかさ、ラクして夢がかなう方法とか、
ラクして好きなことが仕事になる方法とか、
そういうものを求めすぎているんじゃないか。
だから投資とかネットワークビジネスとかアフィリエイトとか、
おかしな方向に言ってしまうのではないか。
下積み生活なしで自分が理想とする生活なんて実現できない。
1年や2年でものになるものなんてそうそうない。
とにかくやり続ける。
最低でも10年はやる。
その覚悟と実行力がない限り、夢なんて実現できるわけがない。
それは才能がないとか社会が悪いとかまったく関係ない。
自分にそれだけの気持ちがないからだ。
中学校でキャリア教育講演を頼まれる時は、
最後に「10年後に会いましょう」といって締めくくる。
中学生のうちから好きなことを10年続ければ、
きっと大きな実力が身に付いているからだ。
ラクして夢がかなうことなんてない。
古い本ですが、ぜひ唐沢寿明著「ふたり」を読んでみることをおすすめしたい。
自分がいかに甘ったれた人間かがわかると思う。
・「ふたり」唐沢寿明著
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