好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2014年 09月 29日

こんな会社があったなんてすごい!好きを仕事にしなければらならない理由がよくわかる良書~スノーピーク

好きなことを仕事にしているすごい会社がある。
アウトドア用品を製造・販売するスノーピークという会社だ。
この会社の社長が書いた「スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営」を読んだが、
なぜ好きなことを仕事にしなければならないかがよ~~~くわかる。
未だに好きでもない仕事をしている人は、本書をぜひ読んだ方がよい。

この会社は社長含めて大のキャンプ好きだという。
社長は毎年30~60泊はキャンプをするという。
しまいには本社をキャンプ場の敷地内に作ってしまい、
いつでもキャンプできるようにしたという徹底ぶりだ。

キャンプ好きが集まっているゆえ、自分たちが使って満足する製品しか作らない。
そもそも他社のキャンプ製品がすぐ壊れて使い物にならないことから、
ちゃんとしたキャンプ用品を作りたいと考え、
業界では考えられない高価格だけどしっかりした商品を作り、
売上を伸ばしてきたという。

ものすごく単純な論理だけど、
「自分がユーザーとして金を払ってでも使いたい商品だけを作る」
ということを愚直に行っている。
それは社員がキャンプ好きだからできることであって、
キャンプがたいして好きでもないのにキャンプ用品作っていても、
ユーザー目線になんか絶対になれないだろう。

どうだろう。自分の仕事を振り返ってみて。
自分の会社の商品を自分で使いたいか?
家族や友達に自信を持って勧められるか。
自分は使いたくない、家族や友達にも勧められない、
商品やサービスを作っているとしたら、
それは反社会行為だし、自分の仕事はなんもおもしろくないのではないか。

とはいえこのスノーピークはずっと順風満帆だったわけではない。
いい製品だけど高いというユーザーの声があり、
ユーザー目線にこだわるといいながら、
こればかりはいかんともしがたいと社長は悩んだという。

そこで社長は製品のクオリティを落とさないまま、
価格を下げる方法を思いついた。
問屋を介さず、商品を小売店に下ろさず、直営店舗で販売することだ。
そうすれば中間マージンが浮く。

流通ルートを変えることには問屋から反発があったらしいが、
価格を安くするため直営店舗の展開に乗り出した。
しかも直営店ではアルバイトは使わず、社員が販売するという。
なぜならキャンプ好きでもないアルバイト任せにしても客は満足できず、
キャンプ好きでかつ自社商品のことをよくわかっている社員に任せた方が、
客にちゃんと説明ができるからだ。
こうして直販に切り替えたことが功を奏したという。

スノーピークではマーケティングはせず、
他社動向も景気動向もあまり気にしないという。
キャンプ好きの社員がキャンプユーザーとして欲しいものを作る。
これに徹底的にこだわっているからだ。

思うに机上の空論に過ぎないマーケティングだの、
他社動向や景気動向なんか気にして商品やサービスを提供するから、
結果、当たり外れが多い商品やサービスばかりになるのではないか。
ユーザー目線なんて一つもない。
自分たちがその商品やサービスを好きなわけでも必要としているわけでもない。
頭でっかちに市場分析を行い、
こういう商品やサービスが求められている「はずだ」という、
消費者の生の声なき単なるアンケート調査の域を出ない、
マーケティング戦略なんかで新商品開発なんかするから、
ろくでもないものばかりができあがるのだ。

「30代の男性で年収は○万円、○○な車に乗っていて、
○○が趣味な人がこの商品のターゲット」なんて、
アホみたいなことしているから売れないのだ。
「私だったら欲しい」。
ただそれだけのニーズの方がどれだけ説得力があるか。
自分が金を払ってまで欲しい商品かどうか。
その判断ができるのはその業界が好きでないと絶対にわからない。
好きでもないことを仕事にしているから、
ユーザーの気持ちがわからないのだ。

またスノーピークの特徴として挙げられるのが、
ユーザーと直に接するキャンプイベントを毎年行っているということだ。
いくら社員がキャンプ好きとはいえ、所詮は社員。
どうしても企業側の論理で物を作ってしまいがちだ。
そこでユーザーを集めてキャンプイベントを行い、
ユーザーから商品についてフィードバックをもらう。
それによって商品開発やサービス向上のヒントにしているという。

結局どれだけ直に客と接しているか。
客と接していなければユーザー目線の商品やサービスなんてできるわけがない。
ネット戦略も非常に重要だが、企業が客と顔を合わせる、
リアルイベントを開催してフィードバックをもらうのは、
他の企業でも応用できるノウハウだと思う。

ただ本書はあくまで社長自らが書いた本で、
しかも日経トップリーダー編となっているので、
やや広告・宣伝色のための本ともいえなくもないし、
実際に本書に書かれていることがどこまで実践できているかは定かでないが、
好きでもないことを事業にし、マーケティング調査ばかりして、
「この事業は儲かりそうだから」という理由だけで、
事業をやっている企業に比べれば、実にまともでシンプルな理念に基づき、
事業を運営していると感じる。

会社レベルでもそう。個人レベルでもそう。
好きなことを仕事にしていないと、
商品やサービスを提供する客が何を望んでいるかわからないんじゃないか。
好きだからこそユーザー目線になれる。
好きだからこそユーザーから求められるものを作ることができる。

ぜひこの本を読んで、好きなことを仕事にする必要性を感じ取ってほしい。

「スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営」

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by kasakoblog | 2014-09-29 22:27 | 書評・映画評


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