2014年 10月 21日
議員の立場でブログで積極的に情報発信する異色の若手都議・おときた駿氏インタビュー
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「フェイスブックにピースした写真載せたら何人かから苦言が……。
政治家なのにピースなんて軽い。
まじめな表情の写真は載せた方がいいと。
でもピースすることって政治家の本質的なことと関係ないじゃないですか。
あっ、だからピースして写真撮ってもらっても構わないですよ」

31歳の東京都議会議員、おときた(音喜多)駿さん。
議員にもかかわらず、まるで記者の取材記事のような内容のブログを、
ほぼ毎日更新し続ける異色の政治家だ。
おときたさんの記事が広く知られることになったのは、今年の2月、都知事選挙に際して、
「突撃!おときた駿がゆく!都知事候補者に全員会いますプロジェクト」と題し、
都議が都知事候補に取材してブログに載せるというおもしろい試みをしたこと。

さらに今年6月。
都議会でおときたさんと同じ党の塩村あやか議員に対し、
「早く結婚した方がいいんじゃないか」「産めないのか?」
というヤジがあったことをブログで報告。
この記事はサーバーが落ちるほどアクセスが殺到。
「同僚議員に対する性差別発言が許せなくて怒りにまかせて書いたけど、
まさかこれほど大きくメディアにも取り上げられるとは思わなかった」
というほど大きな反響を呼んだ。

私と同じBLOGOSというサイトにブログ記事が転載されていて、
上記のような大きな反響があった記事だけに限らず、
毎回、議員とは思えないほど、内容のしっかりしたブログ記事をアップしていて、
気になる存在だったので取材させていただいた。
(取材日:2014年10月21日)

1:メディアではなく議員だからこそできる情報発信
「政治の世界の情報は未だに競争のない未開拓市場=ブルーオーシャン。
多くの人が政治で起きていることを知りたいと思っているのに、
情報発信している議員が少ない。
特に地方議会ともなればなおさら。
今、何が問題になっていて、どんなことが話し合われているかなど、
都民の代わりに私が調べてわかりやすく解説することが、
ネット世代の若手議員で、泡沫候補と言われながら、
奇跡的に当選した私の役割なんじゃないかと思います」

以前、記事を読んですごいなと思ったのは、
「歩きタバコは「犯罪」ではない?警察官が、路上喫煙を取り締まらない理由」
http://otokitashun.com/blog/togikai/4422/

都民からの声に対して法律上のことを調べ、
それに関連して今、議会でどんなことが話し合われているかを紹介する。
しかもわかりやすくて端的。
まさに国民と議会をつなぐ解説記事になっている。
政治の話や議会の話というと難しかったりわかりにくい感じがあるのに、
おときたさんの記事はとっても読みやすい。

「おもしろくなければ記事は見てもらえない。
興味を持ってもらえなければ政治や選挙に関心は持ってもらえない。
そこは意識して書いています。
マーケティングの観点から考えたら当たり前の話」という。

議員ブログにありがちな自分の一方的な主張や、
しょうもない活動報告なんかではなく、読者が読みたい内容の記事が多いのは、
大学卒業後、7年間、民間企業で、営業・マーティングの仕事をしていたことも大きいのではないか。

ブログ自体は2004年、大学3年生の頃から始めている。
当初は単なる日記だったが、
就職活動体験を赤裸々に描いた就活記事でブレイクした経験を持つ。
2009年からコラムサイト「JunkStage」に政治コラムを執筆。
ブログ歴はかなりのものだ。

2013年に都議会議員に当選した後、
「都議会議員の給料、すべて見せます!」と題し、ブログに給与明細を公開。
これが大きな話題になった。

「自分が都民だったら何を知りたいかを書く」。
そういうスタンスでブログが貫かれているから、議員なのに記事がおもしろいのだろう。

つい先日は「舛添知事と語ろう!in 小金井」という記事をアップ。
読んでみて驚いたのだが、都議だから出席したのではなく、
なんと一般公募で抽選にあたり、一参加者として傍聴し、
その内容をブログで報告していることだった。
http://otokitashun.com/blog/policy/4779/

「平日の14時開催って、会社勤めの若い人はどう考えても行けないじゃないですか。
だったら自分が30代都民の代表として話を聞いて、それを報告すれば都民に情報をシェアできる」

ただふと思う。
こうしたしっかりとした取材・体験記事が多いので、
何も議員じゃなくてもメディアの記者でもいいのではないかと。

「メディアは建て前的に中立・客観ということになっているので、
感情が入っておらず、正直、あまりおもしろいとは思えない。
ブログ記事を読んでもらうには、感情が入っていて、自分の主張があり、
かつ議員という当事者性があるからおもしろいのでは」と話す。

2:ブログは夢の実現手帳
しかしブログは諸刃の剣。
特に議員の立場でいろいろ書くと、いろんな批判を浴びるのではないか。

「ピースした写真をアップしたら怒られた」
「休みで熱海に行っていて、熱海からブログ記事を更新して、
フェイスブックに投稿したら現在地が出てしまい、
熱海で遊んでいるんですか?!と言われた」
「ブログなんかしている暇があったら仕事しろとも指摘を受ける」といった具合だ。

またブログ記事では雑談的な内容も書いているため、
以前に「【雑談】ずばり、都議会議員はモテるのか?」という記事を書いたら、
http://otokitashun.com/blog/togikai/1776/
「そんなくだらないことを書くな」との声もあったという。

「でも政治家って結局、何をしても叩かれるんです(笑)。
どうせ叩かれるのなら、ネットで何もしないより、
ネットで情報発信、情報公開をした方がいいと思います」

ただ選挙時には、はるか昔、学生時代に書いたブログ記事に、
セクシャルマイノリティを貶める記述があると関係団体から抗議され、
炎上騒ぎになったこともあった。
昔の記事とはいえ、政治生命にマイナスになることも十分あり得る。

「でもブログは夢の実現手帳。
ブログで前々から政治家になると公表していたからこそ、
選挙の時に仲間が集まってきてくれたりした。
今まで自分の主張や政策を伝えるには、ビラやチラシを配るしかなかったのに、
今はネットに書けば多くの人に見てもらうことができる。
自分でメディアを持てること。こんな素晴らしいことはない。
ブログは政治家はもちろん、みんなもっと積極的に使うべき」と話す。

何よりもブログは自分のブランディングにもつながる。
「所属している党がバタバタしているので、今後、政党がどうなるかはわからない。
選挙に吹く“風”だけで当選するような議員なら、その次に当選はない。
政党がどうなっても自分の実力で当選できるようになるためにも、
ブログをツールとして使い、実力をつけていくのは大事」と語る。

家は東京下町の水道工事店を営む自営業。
近親者に政治家がいるわけではない。
選挙時は7人立候補し4人が当選。
泡沫候補との下馬評だったが、見事に一回目の立候補で当選した。

「他の議員にはできないことをしたい」
そんな思いもあって、政治家になってもブログで情報発信を続けている。

3:ネット上の国民の声を拾い上げたい
政治家になって政治や社会をよくしたい。
しかし実際にはかなり「窮屈な世界」という。
「もっと優秀な人が政治家になってほしいと思う反面、
今のような窮屈な世界では、むしろ優秀な人は民間で活躍した方が、
思う存分、力を発揮できるのではないかとも思ったりもします。
何より、落選リスクが高すぎて、
一般の人が政治家になるには参入障壁が高すぎるので、
積極的に政治の世界にきてほしいと誘えないのがもどかしい」

少数会派の一議員になってもできることは限られている。
未だに握手をどれだけしたかとか、地元の夏祭りにどれだけ参加したかとか、
そんなことで当選・落選が決まる。
若者が政治に関心を示さないのも当然との思いもある。

「ネットを使って若い人の声が政治に反映できないものか。
そこで運営を始めたのが『ソーシャルボイスラボ』です。
http://social-voice.jp
ネット上でつぶやかれた国民の声を拾い上げて、
政策提言に活かせないかという試み。
民間企業なら自社の商品やサービスの評判について、
ネット上でどう受け止められているか、当然のようにしていると思うのですが、
政治にもそれをあてはめたものです。
『選挙に行ったって政治は変わらない』といった無力感を覚えている若い人に、
『ネットでつぶやけば、何らかの形でそれが政策に反映される!』という、
実感を持てるようなサービスになればなと思っています」

政治を変えるのは並大抵ではない。
一地方議員ができることは限られているかもしれない。
しかも世襲議員でもない30代の若者。
でも31歳の議員がブログを最大限に活用し、
議員の立場で積極的に情報発信することで、
今までとは違った形で情報が伝播している。

都議会の野次問題はその一例だろう。
はじめはうやむやに終わらせようとした議会だったが、
問題の経緯を逐一報告したおときたさんのブログにより、
ネットメディアが取り上げたり、多くの都民が抗議の電話をしたり、
ネットで署名が集まるなどして問題が注目。

中にはとんでもない中傷・脅迫ファックスを送る輩もいたが、
そうしたファックス文面もブログで公開。
http://otokitashun.com/blog/information/3619/

この問題は大手メディアも取り上げるようになり、
結局、問題をうやむやにすることは不可能になり、
「犯人」が名乗り出て、謝罪することになった。

おときたさんのブログには謝罪があった後、こんな風に書かれている。

都議会には、数千件の抗議の電話が集まりました。
ネットによる署名は、7万人を超えました。
不詳わたくしのブログにも、30万以上のアクセスがありました。

議会が、政治が、皆さまの力で確実に変わったんです。
「自分ひとりの力じゃ…」なんてことは、絶対にないんです。

だからみなさん、どうか、政治を諦めないでください。


http://otokitashun.com/blog/togikai/3638/

今までではできないことがブログきっかけでできるようになった。
ツイッターやフェイスブックなどSNSのおかげで、
そんなに知られていないブログでも記事の内容によっては、
急に注目を集め、拡散し、社会を動かす力になっている。

「ブログは夢の実現手帳。議員に限らずぜひブログを活用してほしい」

私も常日頃からいろんな人に、ブログで情報発信をすべきだと言っているが、
おときたさんのように政治家という立場で、
これほどうまくブログを活用している例はなかなかないんじゃないかと思う。

・おときたさんのブログ
http://otokitashun.com/blog/

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by kasakoblog | 2014-10-21 18:49 | セルフブランディング


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