2015年 03月 08日
冷凍チャーハンと引き換えに島根原発再稼働?~原発PR館が子供の遊び場として賑わっていた衝撃
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写真:島根原発

日本の第三の敗戦ともいうべき福島原発事故が起きてから、
まもなく4年が経過しようとしている。
未だに汚染水のコントロールすらできず、その事実も公表もせず、
日本の電力会社に原発を運営する能力がないことが明らかになる中、
のど元過ぎればなんとやらで、各地で原発が再稼働されようとしている。

どこも原発は田舎に作られているので、
都市の人間には関係ないと思われがちだが、
日本で唯一、県庁所在地に原発があるのが島根原発だ。
なんと驚くべきことに、県庁所在地の松江市から、
島根原発は約10キロの距離。
つまり事故が起きたら島根の県庁所在地は、
誰もが立ち入れない死の町になる可能性があるのだ。
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この島根でなんとか原発再稼働を阻止したいと思う人たちが、
ドキュメンタリー映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」の上映会を企画し、
私はその監督トークで島根の松江市を訪れた。
午前、午後の2回上映。

「かさこさん、次の上映の間まで時間あるので、
島根原発、見に行きますか?」と地元の方が誘っていただき、
そんな短時間で行けるのかと思いきや、
なんたって10キロしか離れていないので、
車であっという間に島根原発に到着した。
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その近さにあらためて驚いたのだが、
何より私が驚いたのは、
原発がいいですよと洗脳するためのPR施設、
島根原子力館が子供たちでいっぱいだったということだ。
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遠足や社会科見学ではない。
日曜日。子供たちを遊ばせる絶好の場所として、
家族連れの人たちが多く訪れていた。
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原発立地にあるPR館は、原発は危険であるという意見を封じ込めるために、
我々の電気料金を使って豪華なハコモノ施設を作り、
あの手この手で「原発はこわくない」「原発は安全だ」
「原発は地球環境のために必要な存在だ」と、
どこぞの新興宗教か、どこぞの独裁国家並みの洗脳を行う。

2011年に福島原発事故が起きる前までは、
この手の洗脳を信じてしまう人もいたかもしれないが、
事故が起きたことにより、原発PR館は、
何の根拠もなかったでたらめの施設になったわけだ。
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5つの壁で放射能物質を閉じ込めます?
閉じ込められなかったじゃないか!
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放射線ゲームで鳴き声をとじこめろ?
そんなことはいいから汚染水どうにかとじこめてみろよ。
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二酸化炭素を出さない発電方法は?というクイズを出し、
火力発電は環境に悪く、原発は地球環境によいという、
洗脳をしたいのだろうけど、
二酸化炭素を出さなくても、日本全土に放射性物質をまき散らし、
空気も土壌も海も汚染した原発が、
二酸化炭素を出さないから地球環境にいいって、
頭おかしいとしかいいようがないわけだ。

そんなカルト教団的洗脳施設に、
しかも島根原発からすぐそばにあるPR館に、
福島原発事故が起きた後も、
子供の遊び場になっているのを目の当たりにして衝撃を受けた。

いやね、ものすごい巧みなんです。
原発洗脳施設だけど、子供向けの映画を無料上映したり、
工作教室イベントやったり、広い休憩スペースがあったりして、
無料で子供を遊ばせたい放題。
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都会と違って子供の遊び場が少ない中、
原発PR館はお手軽に子供を遊ばせる絶好の施設。
私も島根に住んでいたら、ついつい、
ここに子供を遊びに連れていってしまうと思う。
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原発という最も危険な施設を押しつける代わりに、
周囲には野球場やらテニス場やら文化ホールやら何やら、
オトナが楽しめる場所もいっぱいある。
市中心部から近いとはいえ、辺鄙な山間に囲まれた小さな町にだ。

で、原発さんは何でもやってあげると図に乗ってか、
「子供の絵本を増やせ」とか、
「立体映像のバリエーションを増やせ」とか、
挙句の果ては「冷凍食品のチャーハンとカラアゲを施設で販売しろ」
といった要望が施設の掲示板に張り出されている。
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あのー、ここは、日本で最も危険な原発そばの施設ですよ。
あのー、ここは、原発推進を洗脳するための「教団施設」ですよ。

でも思う。
マクドナルドのハッピーセットのごとく、
子供が喜ぶおもちゃをプレゼントすることで、
早くから子供が健康に害悪なものを好む環境に慣れさせるように、
原発PR館が子供にいたれりつくせりの施設にすることで、
原発に対するアレルギーを子供のうちから弱めようという、
恐ろしい施設であることを認識した方がよいかと。

松江市はわずか10キロ。
原発事故が起きたら死の町になる場所。
福島原発事故で日本の原発安全神話は崩壊したにもかかわらず、
原発PR館が子供たちで賑わう皮肉。

もう4年も過ぎたら忘れちゃったんですか?
原発事故のことを。
原発を再稼働させちゃっていんですか?
ろくに原発を管理することができない電力会社に命をゆだねて。
福島の二の舞になる可能性があるんですよ。ここも。

原発立地自治体における電力会社の巧みな戦略を間に当たりにして、
ぎょっとする想いだった。
冷凍食品のチャーハンとカラアゲの販売要望の代価として、
原発再稼働させて故郷を失う危険性を犯してもいいんですか?
そんなもん、自分で買えばいいじゃないか。

東日本大震災から4年過ぎた今。
子供の遊び場と引き換えに福島原発事故は、
忘れ去られようとしていた……。

・あなたの電気料金で4870人の村に40億円のサッカー場オープン
http://kasakoblog.exblog.jp/18997625/

・戦争と原発~お上の言うこと信じたらあかん~映画シロウオより

https://www.youtube.com/watch?v=PEA83PueKDI

・小出裕章先生インタビュー~原発を問う~映画シロウオより

https://www.youtube.com/watch?v=YdrC0H_UmqQ

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by kasakoblog | 2015-03-08 23:19 | 東日本大震災・原発


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