2015年 05月 03日
ばあちゃんの財布から1万円盗んだ小3の夏休みから“旅”が始まった
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(写真:私の小学生時代)

「退屈な田舎から早く脱出したい」
「自分の家に帰りたい」
毎年、夏休みになると、両親が共働きだったこともあり、
静岡のばあちゃん家に預けられた。
はじめは楽しい。
でもだんだん飽きてくる。
もう自分の家に帰りたい。
そう思った小学校3年生の夏休みのこと。
帰りたいという思いが頂点に達した私は、
ばあちゃんの財布からそっと1万円札を抜き出し、
バスに乗って静岡駅まで行き、新幹線の切符を買って新横浜まで行き、
横浜線と京浜東北線を乗り継ぎ、鶴見駅で下車。
駅から20分歩いて、わが家にたどりついた。

一人でバスに乗ったこともなければ新幹線に乗ったこともない。
親に連れられた記憶を頼りに、どうやって切符を買ったらよいのか、
どこでどう乗り換えればよいのか、必死に思い出した。
最も心配だったのは1万円で足りるかということだったが足りた。
2万円盗もうか悩んだのだが、1枚で済んでよかった。

突然、家に一人で帰ってきた私を見て、両親はぶったまげるほど驚いていた。
私は猛烈に叱られると思った。
1万円盗んで、勝手に黙って帰ってきたのだから。
しかし驚くべきことに、めったに誉めることのない父親が
「よく一人で帰ってこれたな。たいしたもんだ」と誉めてくれたのだ。

これは奇跡的な出来事だった。
後にも先にも父親が私を評価してくれたのは、今までこの出来事しかない。
5教科でオール5をとっても、
地区一番の進学校である川越高校に合格した時も、
中央大学法学部に現役で合格した時も誉められた記憶はない。
それは今もまったく変わることはない。
息子が調子に乗って天狗にならないよう、
どんなことをしても父親が喜んではいけないと思い込んでいるからだ。

それは私が38歳になった今も同じだ。
映画監督デビューし、いよいよ映画が上映になっても、
誉め言葉も応援の言葉も一つもなく、
「映画は売れないから期待するな」とわざわざ手紙で送ってくる御仁である。

そんな父親が誉めてくれた。
しかも絶対に怒られると思ったことに対して。
静岡の親戚には「行方不明になった」と大迷惑をかけたが、
一人で新幹線に乗って家に帰った経験は、
私の人生の中で、親に頼らず自分の意志で行動したはじめての体験だった。

したいことをする。
すべては自分次第。
イヤイヤ我慢する人生なんて自分の意志でおさらばすればいい。
犯罪行為はいけないが、何もそんなことしなくても大人ならできるはずだ。
もう子供じゃないのだから。
時間をどう使うかは自分次第。

(かさこマガジン4より)

GWということもあり、静岡にいる86歳になるおばあちゃんのところに、娘の顔を見せに行ってきました。
小学生の頃、何度も帰省した静岡のおばあちゃん家宅。
おばあちゃんとのエピソードは、以前「かさこマガジン4」に紹介しましたが、
もう冊子がなくなってしまったので、ブログにエピソードを再掲載しました。

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by kasakoblog | 2015-05-03 22:29 | 生き方


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