好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2009年 02月 01日

中国と軍事費格差が広がる?

中国が日本の軍事費を2年前に抜かし、
金融危機でも軍事費を増やし続けているから、
日本は大丈夫なのかというおかしなニュースが載っていた。

「日本が中国に抜かれる」

軍事費に限らず、GDPでもこうした議論が叫ばれるが、
総額ベースでは中国が日本を抜くのは当たり前で、
10倍ぐらい差がついてはじめて「トントン」といえる。

だって中国は人口は日本の10倍以上。
国土はなんと25倍!
軍事費もGDPも日本の10倍あってはじめてやっと、
一人あたりの軍事費なりGDPで同じになるのだ。
それを格差が広がったと煽るニュースには、
意図的なものを感じざるを得ない。

中国の軍事費増大が対日本のためと勘違いしている時点で、
日本をいかに過大評価していることがわかる。
中国は対日本の前に、
陸で接している多くの国々との防衛のために、
莫大な軍事費が必要になるのは明白だ。

・中国と国境が接している国
北朝鮮、ロシア、モンゴル、カザフスタン、キルギス、
タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インド、
ネパール、ブータン、ミャンマー、ラオス、ベトナム

なんと14カ国。しかもこの国々を見てわかるように、
かなり「危ない」国が多い。
すべて海に囲まれた天然の要衝地・島国日本とは、
まったく違う国際環境下に置かれている。
世界の軍事大国アメリカだって、
これほどの国とは国境を接していない。

しかも中国はウイグルやチベットなど、
内乱対策のための軍事費も、
かなり注ぎ込んでいるんじゃないのか。
(まあ統計的に軍事費に組み込まれているかは別だが)
そういう中国という国の状況を考えれば、
日本の軍事費の10倍になっても何も驚かない。

ただだからといって日中戦争が起こらないという保証はない。
というよりむしろ私は10~15年後ぐらいに、
日中戦争が起きるんじゃないかとも思っている。
それはむしろこのニュースのように、
なんでもかんでも中国に対抗意識を燃やし、
反中感情を煽るメディアが多いせいだ。

日本国内の問題から目をそらさせるために、
国民人気の高い独裁政治家が登場し、
中国バッシングを繰り返せば、
案外、簡単に日本から中国に戦争を仕掛けるみたいな、
信じがたいことが起こりうる可能性はゼロではあるまい。

中国の軍事費が増えたことより、
中国の軍事費との格差が広がったから大変だと煽る、
このようなばかげたニュースの方が、
よっぽども日本の治安を脅かしかねないと私は思う。

※ちなみに2007年の中国のGDPが、
ドイツを抜いて世界第3位になり、
いずれ2位の日本も抜かれるんじゃないかと、
バカみたいに騒いでいるが、
一人当たりのGDPは、
中国は約2460ドル=100円換算で24万6000円で、
日本は約3万4326ドル=100円換算で343万円で
日本人と中国人の一人当たりの所得格差は14倍以上だ。
中国の一人当たりのGDPは世界でも100位以下とかなりの低水準。

※私は、中国からネパールへ、中国からモンゴルへ、
中国からカザフスタンへ、陸路で国境を越えたことがある。
陸づたいに他の国と接しているという緊張感は、
島国日本人には一生わからないと思う。


by kasakoblog | 2009-02-01 01:31 | 一般


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