好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2009年 03月 31日

古舘のいい加減さが倫理違反?

テレ朝「報道ステーション」の古舘伊知郎の、
無知・的外れ・短絡的なコメントは、
多くの方がすでにご存知だと思うが、
(古舘の言葉を信じていたらほんとバカです)
NHKと民放でつくる第三者機関
「放送倫理・番組向上機構(BPO)」なるものが、
野中広務・全国土地改良事業団体連合会(全土連)会長の名誉を棄損しかねない、
重大な放送倫理違反があったと認定する決定を公表したそうだが、
もし今回の基準に照らし合わせて、
重大な倫理違反というなら、
ほとんどすべてのニュース番組が倫理違反じゃないのか。

この報道の最後に、例のごとく国民の味方を装う古舘が、
「(補助金が)じゃぶじゃぶ使われているきらいがある」
と発言したものを、
「放送当時の裏付け取材の範囲を超え、
断定的に、視聴者にすべての補助金が適正に使用されていないのではないか
との認識を与えかねない不適切な表現」としたというが、
ならば古舘のコメントの80%以上は、
裏付け取材の範囲を超えた、断定的な不適切な表現になるだろう。

別に古舘でなくても他のニュース番組だって、
無知なコメントを断定的に伝えているのはたくさんある。

結局、BPOなる団体も、
所詮は特定利権を代弁する団体に過ぎなかったということか。

例えば、連日ニュースで民主・小沢代表が辞任すべきだと、
アホのごとく垂れ流すニュースがある。
検察のリーク情報だけをもとに、
西松関係者の証言だけを一方的に報道し、
小沢は黒だ辞めるべきだと先導する。
これだって立派な「倫理違反」になるだろう。

そもそもおかしいのは、
小沢が辞任すべきという国民だ。
小沢は野党の代表に過ぎない。
辞任すべきというなら、現経済産業大臣の二階俊博こそ、
辞任すべきだという報道がなされてもいいのに、
もっぱらニュースでは小沢辞任すべきということばかり報道し、
現役の大臣が特定企業から違法な献金疑惑を持たれていることが、
ほとんど報道されないことは唖然とするばかり。

小沢が辞めようがはっきりいってたいして政治は変わらないが、
疑惑をもたれている現役大臣が、
辞任せずにのさばっていることの方が
はるかに重大ではないか。

これで麻生内閣の支持率が上がったとかほざいているのは、
まさにマスコミの恣意的な報道操作で、
あれだけ小沢バッシングして、
それと同罪の可能性がある現役大臣の報道をほとんどしないことこそ、
重大な倫理違反というべきだろう。

というか、テレビに倫理を求めることが、
そもそも間違っていると思うが。
今のテレビのどこに倫理があるのか、
私には不思議でならない。


by kasakoblog | 2009-03-31 11:17 | マスコミ
2009年 03月 30日

森田健作の本名は鈴木栄治

千葉県知事に森田健作氏が圧勝したが、
彼の本名が鈴木栄治さんであることを、
森田氏が自民党支部の代表を務め、
そこの企業献金を、
自分の資金団体に寄付していたというニュースで初めて知った。

もし千葉県知事選が、
芸名の森田健作ではなく、
本名の鈴木栄治で立候補したら・・・。

写真入りのポスターなら鈴木さんが森田さんだとわかるけど、
投票所は名前だけだから、
森田健作氏の投票数はかなり落ちたんじゃないかと思う。
それだけ所詮は知名度が大事ってこと。
テレビで名前が知られているかいないかで、
選挙結果は大きく変わる。

小沢氏のせいで民主推薦候補が負けたと言うけど、
民主推薦が吉田平氏ではなく、
白石真澄氏だったら知名度の差で、
得票数は大きく変わっていたんじゃないかとも思う。

別に知名度で選ぶことがすべていけないとは思わないけど、
知名度がなければどれだけ素晴らしい政策を訴えても、
多分当選はできない現実はあるに違いないと思った。

というわけで、私も「笠原」なんて地味な苗字で、
一度聞いたら忘れてしまいそうな名前じゃなく、
「かさこ」で知名度をあげて、
一度聞いたら忘れない変な名前「かさこ」で
立候補できればと思った。

「笠原」の名刺を渡しても、誰も目に止めないし、
取材が終わったらすっと忘れてしまう場合が多い。
でも「カメライターかさこ」という名刺を渡すと、
名前と肩書きにすぐに覚えてくれる人が多い。

インパクトのある苗字とか大事だよなと思う。

所詮、人間なんてそんなもの。

かさこマニュフェスト
http://www.kasako.com/sakuhin.files/kasakonaikaku.html


by kasakoblog | 2009-03-30 23:17 | 政治
2009年 03月 30日

読売新聞に取材記事掲載

本日(3/30)の読売新聞朝刊(東京のみ)に、
先日、徳島・伊座利で取材・執筆した記事広告が掲載されました。
「田舎で働き隊」という企画で、
農業や漁業の研修体験ができるプログラムの紹介で、
体験レポート風になっております。
よかったらご覧ください。


by kasakoblog | 2009-03-30 09:15 | お知らせ
2009年 03月 29日

室外機写真とmixiコミュを考える

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室外機のある風景になんとも興味を覚えて、
最近、町に出ると室外機ばかりを撮影しているのですが、
「室外機が好き!」というコミュニティをmixiに2月に立ち上げたところ、
今日で参加人数が50人になりました!

mixiの便利な機能のひとつに、
誰もがコミュニティを立ち上げられることがある。
でもコミュを盛り上げていくのって結構難しい。

ミスチルコミュとか猫好きコミュとか、
興味を持っている人が多いコミュは、
参加人数もどんどん増えていくし、
いろんなトピックが立ち、コミュ内での情報交換もさかんで、 機能しやすい。
(巨大コミュはその分、問題やトラブルもあるけど)

しかし自分が作ったコミュを盛り上げていくのって大変。
作ったはいいけど、 開店休業状態のコミュって結構多い。
コミュを作ったことがある人ならわかると思う。

私も何個かコミュを作っているんだけど、
なかなか機能しなくて、
あまり活用していないものもあるんだけど、
うれしいことに、2月に立ち上げた、
「室外機が好き!」コミュの参加人数が、
めでたく50人になりました!

コミュは人数が多ければいいというもんでもない。
みなさんも友人からコミュ作ったよと誘われて、
付き合いで入ったはいいけど、
ぜんぜんコミュが更新されず、
更新されても有用な情報は特になく、
自分の参加コミュが多すぎて、
「コミュを見直すか」と、
あまり関係のないものは退会して、
コミュを整理する方も多いんじゃないか。

私もmixiはじめた頃は、
なんでもかんでもコミュに入ってはいたけど、
最近はなるべく入らないようにしている。
仮につきあいで参加したところで、
その友人のためにもならないだろうとも思うし。

mixiのいいところって、
限られたリアルな人間関係を超えて、
同じ興味を持った見知らぬ人と交流ができることにあると思う。
そこから実際にリアル友になったりもするし。

コミュはそのひとつのツール。
自分が作ったコミュにせよ、
自分が参加しているだけのコミュにせよ、
うまく活用していきたいなと思ってます。

室外機コミュ祝50人を機にそんなことを思った。

室外機が好きコミュ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4042861


by kasakoblog | 2009-03-29 23:00
2009年 03月 29日

平日視察お断りの理由

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地元住民の自発的な活動により、
過疎漁村から人口増に転じた徳島の伊座利地区には、
過疎に悩む全国の自治体などから、
「取り組みを視察したい」という問い合わせが相次いでいる。

しかし視察希望の自治体に対して、
伊座利の推進協議会はこう答えるという。

「平日は対応できないんです。
もし視察したいなら土日に来てください」

この一言で自治体の本気度がわかるという。

「視察に来たいという自治体の多くは、
単に公費を使って、仕事の時間に、
観光旅行に来たいからという可能性が高い。
そんなんじゃ、本気で自治体を活性化させたいとは思えない。
だからわざと平日は無理と断るんです。

『土日でもいいから視察したい』
そのぐらいの気持ちを持っていなければ、
伊座利のような活性化運動はできない」
(推進協議会・草野さん)

いやー、まさに至言。
本質をついた言葉だ。

社会保障費が足りないから消費税増税するしかないといいつつ、
役人が観光旅行するための視察に、
いまだに莫大な金が使われているわけです。
しかしそんな視察したって、
不純な動機で行っているから、何の役にもたたない。

「視察したいなら土日に来い」

休みを潰してまで視察に来たいほど、本気度があるか。
公費に頼らず、時には自分たちの自腹を切ってまで、
地域を活性化したいと考えているのか。
「平日の視察は対応していない」という一言は、
実に見事という他ない。

「伊座利の地域再生は、他の過疎自治体のモデルケースになるのか」
と私が質問したところ、上記のような話をしてくれたのだった。

海の学校や漁村留学制度、漁村カフェなど、
上っ面だけマネしたところで、
住民の覚悟・やる気がなければ、
地域再生を果たすことなどできない。

何をやるかの前に、
本気で地域を再生したいと思っているのか。
その気持ちが何より大事だと、推進協議会の草野さんは言う。

「視察に来た人たちにまずこう質問します。
『本当に地域再生したいんですか?』」

伊座利では行政から見捨てられたため、
地域再生の活動費は、当初は、
住民の持ち出しによって行われていたという。
(現在は国の補助金など、お金が入ってくる仕組みを
うまく活用しているものも多い)

地域再生をやりたいなら、
平日に公費でやる“仕事”ではなく、
休日に自費でやる覚悟が住民にあるかどうか。
住民の自発的活動でない限り、
地域再生などできるはずがない。

何事も気持ちが大事。
気持ちが入ってなければ、
長続きしないし、成功などするわけがない。

本気でやりたいことをしよう。
休日を使ってでも、
自腹を切ってでもしたいことをしよう。
それが人生を楽しむ秘訣ではないか。

そんなことを伊座利の人たちから教えられた。

だから伊座利の人たちに悲壮感はない。
みんな楽しそうな表情をしていた。

伊座利のおっちゃん写真
http://www.kasako.com/0903izarifoto1.html


by kasakoblog | 2009-03-29 09:22 | 政治
2009年 03月 28日

映画おくりびととメメントモリ

おくりびとがアカデミー賞外国語映画賞を受賞し、
一挙にメジャーな人気映画となったわけだが、
この映画を作るきっかけとなったのが、
私が大好きな作家・写真家の藤原新也の
「メメントモリ」であることをご存知だろうか。

主演の本木雅弘が20歳代後半に「メメントモリ」を読み、
インドを旅して、いつか死をテーマにしたいと考えていたという。
「メメントモリ」はご存知、ミスチル桜井さんも影響を受け、
「花」の副題になっており、 藤原新也と対談も随分昔にしている。

実はこの「メメントモリ」。
26年前に発売された本なのだが、
昨年、新装版が発売されたばかりだった。
そのせいか本屋にもよく並んでいたのだが、
タイミングよく、映画がアカデミー賞を受賞し、
もっくんがあちこちのメディアで、
メメントモリがきっかけだったというもんだから、
やたら書店に目に付くようになった。

先日、藤原新也好きの方が集まる飲み会を主催した。
新宿で待ち合わせだったのだが、
待ち合わせ時間より早くついたため、
新宿紀伊国屋書店の写真集コーナーをのぞいた。

そこに奇しくも「メメントモリ」が置いてあったのだが、
宣伝文句を見てぶったまげた。
「アカデミー賞受賞おくりびとの映画きっかけとなった本」
と書かれていたのだ。

私は新装版発売に疑問を呈し、
なぜあの素晴らしい名作を、
微妙にモデルチェンジしてしまったのか、
ファンとしては納得がいかなかったのだが、
なるほど、アカデミー賞受賞作品誕生の本ともなれば、
さらに売れるだろうなと、
なんとも意外な組み合わせに違和感を感じていた。

その後、20代女子大生、30代の私、
40代の大学教授、50代のグラフィックデザイナーの4人で、
藤原新也談義をした後、
家に帰って久しぶりに藤原新也のブログを見てみると、
おくりびとがアカデミー賞受賞したことで、
死がブーム化することを恐れるみたいなことが書いてあり、
「藤原さん、あんたの名作は、
そのアカデミー賞のブームにのって、
売られていること知ってんのかい?」
と思わず言いたくなってしまった。

何はともあれ、メメントモリというのはすごい本。
ミスチル桜井さんが影響を受けただけのことはある。

私の文章がとても深く物事を考えていることに、
驚かれ、感心していただける読者の方が多いのだが、
私がそのような思考や文章を書くようになった、
最も影響を受けたのが、この藤原新也である。

メメントモリはもちろん、
印度放浪、西蔵放浪、東京漂流、乳の海、
全東洋街道、印度動物記、沈思彷徨、
アメリカンルーレットなど、
過去の作品は実に素晴らしいので、
みなさんもよかったらメメントモリから、
藤原新也を読んでみることをおすすめしたい。

藤原新也メメントモリ

かさこワールド「藤原新也の部屋」
http://www.kasako.com/huziwaratop.html


by kasakoblog | 2009-03-28 18:01 | 書評・映画評
2009年 03月 27日

内定取消をなくすためにすべきこと

内定取消しが多いのは就職・採用活動があまりに早すぎるから。
新卒採用活動の開始時期を制限しない限り、
内定取消しも内定辞退も永遠になくならないだろう。

新卒学生の内定取消しが相次いでいる。
悪質な内定取消し企業もあるという。
内定取消しが全面的に悪いとは思わないが、
(就職してから嫌がらせして辞めさせられるより、
内定時点できちんとした採用計画のない、
愚かな企業に入らなくて済むのだから)
学生にしても企業にしても、
なるべく取消しが少ないに越したことはない。

内定取消しを少なくするには、
就職・採用活動の開始時期を制限すること。
こんなに内定取消しが相次いでいるのに、
もうすでに来年4月に入社する新入社員の争奪戦が始まっている。
大学3年生から就職活動が始まっているのだ。

こんなばかげた早期から採用活動やるから、
急な景気の悪化により採用ができなくなり、
取消しせざるを得なくなったり、
学生側も「浮気」して、やっぱり内定辞退するということが起こる。

4月に入社する採用活動開始期間を1月ぐらいにすればいい。
それまでは一切、企業が新卒採用活動をすることを禁止し、
違反した企業は罰金100億円ぐらいにしたらいい。

そしたら内定取消しも内定辞退も、
間違いなく激減する。
直近の経済状況にあわせた採用人数になるから、
取消するケースは少なくなるだろうし、
学生も就職するまでに期間がないから、
あちこち「浮気」して辞退するケースも減るだろう。

今の時代、1年後の経済状況なんて、
誰も予測がつかないわけだし、
学生だって1年前に自分が卒業後に何をしたいかなんてわからない。

卒業3ヵ月ぐらい前のシュウカツスタートなら、
企業も学生もメリットがある。

今回の異常事態を契機に、
新卒の採用活動開始時期を見直したらどうだろうか。


by kasakoblog | 2009-03-27 23:29 | 働き方
2009年 03月 27日

北朝鮮がミサイル打ったら輸出全面禁止?

北朝鮮が日本上空にミサイルぶっ放そうとしている。
しかもそれを打ち落とすなという。
それに対して政府は、ミサイルがぶっ放されたら、
輸出全面禁止も含む経済制裁を考えるという。

これだからダメなんだと思う。
だからナメられる。
相手はミサイルで脅して、
自国に有利に外交を進めようとしているわけです。

いつまでも相手にカードの先手を握らせているから、
何度も何度も同じことが起き、
その度に国民の安全が脅かされる。

一度、弱腰日本が北朝鮮並みの、
ムチャクチャな強硬論を言う国家だということを、
思い知らせてやったらいいんです。

たとえばミサイルぶっ放すなら、
単に打ち落とすだけでなく、
専守防衛のために、北朝鮮のミサイル発射基地に、
ミサイルを撃ち込むとか、
ミサイル打ったら即輸出全面禁止にし、
日本にいる北朝鮮人をすべて国外退去処分にするとか、
言ってやればいいんです。

いや、実際にはやらなくていい。
相手が言葉で脅しをかけているのに、
打ち落としもせず、打ってきたら、
輸出全面禁止するかもなんて、
そんな弱気な態度をとっているから、
北朝鮮は日本に脅しのカードが効くとみて、
この何十年、同じようなことをして、
その度に自国に有利になるよう画策しているわけです。

あの弱腰日本が、
「ミサイル打ったら北朝鮮に打ち込むぞ」
ぐらい誰か“バカ”な大臣の失言風にして、 言わせればいいんです。

もちろんこうした挑発は、
さらに北朝鮮の行動をエスカレートさせる恐れはあるけど、
そのぐらい日本側もブラフ(はったり)かませば、
予想外の日本の対応に、
北朝鮮陣営を揺さぶることできると思うんです。

北朝鮮が強硬姿勢をとり、
それに対応するかのように、
遠慮がちな制裁をちらつかせているだけでなく、
たまには日本側からはったりかますぐらいの、
外国戦術があってもいいんじゃないのか。

万が一、北朝鮮が打ち上げたミサイルが、
日本の地上に落ちたらどうするのか。
何のために世界最高峰の軍事力に税金を注ぎ込んでいるのか。
軍事力を行使することじゃなく、
裏打ちされた軍事力をもとに、
ちょっと北朝鮮に日本からここぞという時だけに、
脅し文句をはいてやれば、相当びびるんじゃないか。

そのぐらいの悪知恵が外交には必要ではないかと私は思う。


by kasakoblog | 2009-03-27 10:36 | 政治
2009年 03月 26日

原油価格が上昇している

景気対策として、
地方高速道路の土日祝日1000円走り放題が打ち出されたが、
実は原油価格がじわじわ上昇している。

去年の今頃は、ガソリン価格が急騰し、
あまりに高すぎて自動車利用者が悲鳴を上げていたが、
石油などに投資するコモディティ(商品)バブルは、
リーマンショックを契機に急落。
2008年7月に1バレル=147ドルもしていた原油先物価格が、
なんと30ドルまで暴落したのだ。

原油価格が安いうちは、
高速道路走り放題もいいだろうが、
今、原油価格がじわじわ上昇をし始めている。
今週はじめには4ヵ月ぶりの高値となる、
一時54ドル台を記録したという。

金融危機で暴落した原油価格や株価などを、
絶好のチャンスと捉えた世界のマネーが、
再び投機に熱を上げはじめているのかもしれない。

高速道路走り放題が1000円だとしても、
ガソリン価格が昨年の今頃のような高騰をすれば、
その効果は薄れるのではないか。

いやそれどころか1000円走り放題が、
ガソリン価格を上昇させる要因となりかねない。

ボロかすに急落した石油という泥水が、
株価がじわじわと上昇しているように、
再びギャンブル金融資本主義が稼動しはじめたおかげで、
昨年のガソリン価格高騰の悪夢が再現されるかもしれないという、
そんな動きがあることだけは、
どこか頭の片隅に置いておくといいと思う。

株価が上がって喜んでいるが、
原油価格も上がっている。
せっかくリーマンショックのおかげで、
ギャンブル資金が一掃され、
国民が生活しやすい物価になったのに、
再び値上げラッシュが起きるかもしれない。

ちなみに株は紙切れだが、石油は資源だ。
いつまた急騰してもおかしくはないと、
私は思っている。


by kasakoblog | 2009-03-26 23:39 | 金融・経済・投資
2009年 03月 25日

小さな漁村の奇跡の復活劇~徳島県・伊座利地区

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三方を山に囲まれ、“陸の孤島”と呼ばれた、
人口約120人の小さな漁村・徳島県の伊座利地区。
時代の流れとともに過疎化が進み、
学校が廃校の危機を迎えながらも、
住民の活動により、人口が増え、
小中学生も10人から20人以上に倍増を遂げた。

なぜ過疎漁村が復活したのか。
漁師さんや地元住民の人たちの取材から、
伊座利のキセキの謎に迫る。

※この取材レポートは、単に廃れた自治体だけでなく、
なんでもかんでも政治が悪い、行政が悪いという国民や、
夢をあきらめてしまい、
つまらない現実生活を送っている人たちにも、
参考になる内容になっていると思います。

<構成>
1:行政頼みではなく、自主的自発的な活動
2:移住ではなく“漁村留学”の推進
3:地域の持続的維持が主であり発展が目的ではない
4:都市と田舎をつなぐもの

●1:行政頼みではなく、自主的自発的な活動
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「行政に見捨てられた時は腹が立ちましたよ。
でも今、見捨ててくれたことに感謝しているんです。
そうでなければ、今の伊座利の復活劇はなかったんですから」
(推進協議会の中心的メンバー、富田のおっちゃん)

かつては400人の住民がいた伊座利は、徐々に人口が減り、
ついには100人を切るところまで、過疎化が進んだ。

行ってみてわかったが、過疎化して当然の地区といえる。
離島ではないものの、周囲からは隔絶された孤島。
隣町に行くには山を越え、車で1時間は走らなくてはならない。

集落には商店が1つだけ。
まさに“陸の孤島”で、
ここから“脱出”する人がいても当然といえる、
極めて不便な場所だ。

人口減と同時に町の高齢化率(65歳以上の人口の割合)も進み、
1994年で高齢化率は44%に達した。
2人に1人は65歳以上の老人という状況だ。
高齢化率が50%を超えると限界集落と呼ばれる。
地域コミュニティの消滅危機だ。

小中学生は15人前後で推移していたが、
1996年から4年間は10人に減った。
もはや公立学校は維持できない。
廃校の危機にさらされたのだ。

「学校(子供)がなくなったら、この集落は終わってしまう」
それが住民の想いだった。

当初は過疎化対策のため、町にお願いしにいった。
町は何かしてあげると約束しながら、
6年間、何も対策をしてはくれなかった。

「町が伊座利のためにお金を回さないのは、
当然と言えば当然なんです。
町には8つの地区があって、伊座利は一番、東のはじっこ。
しかも人口は100人あまり。
こんなところにお金を回すメリットがないという、
行政の言い分も今となればわからんではない」

そう語るのは、
伊座利漁業協同組合の代表理事組合長なんて、
堅苦しい肩書きが似合わない、
とっても気さくな清のおっちゃんだ。

「別にこのまま過疎化が進んでも、
われわれの世代が生きていくには困りはせん。
だが、このまま行けば、
将来的に廃れてしまうことは目に見えちょる。
特に学校がなくなってしまうのは、決定的なこと。
廃校の危機をなんとかして、
次の世代に村をつなげていきたいと思ったんよ」
(清のおっちゃん)

清のおっちゃんが組合長になったのは、2002年頃。
この前後頃から、村の自発的な再生活動が本格化する。

「いつまでも行政に頼ってはいかん」
「行政が何もしないのを指をくわえて待ってるわけにはいかん」
「自分たちの集落を守るには自分たちが行動しなければ」

伊座利の全住民で構成する、
「伊座利の未来を考える推進協議会」を結成し、
“学校の灯火を消すな”を合言葉に、
地域活性化のための策を考え始めた。

しかし、はじめはなかなかうまくいかなかった。
その時の様子について、富田のおっちゃんは、
「みんなはじめは自分のためになることしか考えとらんかった。
だから毎日ケンカばかりでまとまらない」

ただ漁師の気質なのか、伊座利の気質なのか、
みな本音で話し合ったことがよかったのか、
次第に自分のためだけでなく、
伊座利のために何をすべきかを、
考えるようになっていったという。

「自分が良くなるには伊座利が良くならなければならん。
伊座利だけが良くなっても他の町が良くならなければ、
伊座利だってだめになっていまう。
みんなが良くならなければ自分も良くならない。
それに気づいたんです」
(富田のおっちゃん)

私は正直、この話を聞いて驚いた。
人口100人あまりの小さな漁村の人たちが、
「think globally,act locally」に気づき、
実践しているのだから。
伊座利の取り組みは、単に地域活性化の思想ではなく、
持続可能な地球環境というグローバルな意味での、
地球を考える発想にたどり着いていたのだ。

当時を振り返って、推進協議会の中心的メンバーである、
草野さんはこう語る。
「結局、行政におんぶにだっこで住民が甘えていたんです。
でもそれでは絶対に地域の活性化なんてできっこない。
だって行政は、地域再生の素人なんですから」

かつて国や町が伊座利のためにやったことは、
意味のないハコモノに過ぎなかった。
国民宿舎を作り、町営のキャンプ場を作った。
しかし何もない漁村にそんなもの作ったって、
誰も来るはずもない。

こうした行政主導によるハコモノ・バラマキ政策では、
真の地域再生にはならないと、
伊座利の人たちは気づき始めたのであった。

では実際の取り組みを見ていこう。

●2:漁業から“海業”への転換
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「昔のように漁業だけに頼る生活では、
ダメだと思うようになったんです」
(清のおっちゃん)

漁業とは恐ろしいほど不安定な職業であることを、
現地取材していて思い知らされることになる。
自然相手でまったく漁獲量の予想がつかない。
豊漁になっても価格が下がってしまう。
不漁になれば、生計が立てられない。
海が時化てしまえば漁には出られない。
漁に出ても獲れるとは限らない。
獲り過ぎてしまえば、来年以降の漁獲が減ってしまう……。

「漁業はまさしく水商売や」
そう語るのは、定置網漁を行っている大敷水産の社長、
坂口さんことクロにいちゃん。
定置網漁に行く前に、私に毎日の帳簿を見せてくれた。

帳簿を見るといかに不安定な仕事かがわかる。
1日で100万円の売り上げを稼ぐこともあれば、
1日わずか8000円のこともある。
それもほとんど予想がつかず、出たとこ勝負だ。

もちろん、うまくいけば、
短期間で大金稼げるボロい商売である。
伊座利はアワビ、サザエ、伊勢エビなど、
高級品が獲れる場所でも有名。
「夏に20日間だけアワビを獲るだけで、
年収分を稼ぐようなやつもおる」
(クロにいちゃん)

とはいえ、不安定な水商売である漁業に頼っている限り、
この地域に未来はない。
そこで推進協議会が考えたのが、
「漁業から海業」への転換だ。

「伊座利の資源は海しかない。
漁業以外の産業というのも難しい。
そこで神奈川の三浦のような、
海という資源を活かした、
地域活性化をしていこうと思った」
(草野さん)

そこで伊座利がはじめた活動が、
「おいでよ海の学校へ」だった。
伊座利を自然や漁業を学ぶ「海の学校」と位置づけ、
都会の子供たちなどに、
川遊び、磯遊び、漁船クルージングや、
定置網漁体験、魚のさばき方など、
漁村体験をしてもらおうというもの。

夏休みに2~3日、体験してもらうだけでなく、
親子での“漁村留学制度”も設けた。

「漁村の暮らしは2~3日でわかるもんじゃない。
最低でも1年を通して、漁村の田舎暮らしを体験してもらう。
子供にとっても貴重な体験になる」
(草野さん)

過疎化対策のために、
なりふり構わず住民を移住させようというのは、
私はあまりうまくいかないのではないかと思う。
たとえば、移住したら住民税は無料にする、
移住したら土地をあげるといった取り組みをする自治体もあり、
それはそれで画期的なことだが、
やはり田舎暮らしをしたことがない、
都会の人間がいきなり移住するには無理がある。

伊座利の取り組みが画期的なのは、
いきなり移住してくださいではなく、
体験や1年間の留学など、移住の手前の移行措置を作ったことだろう。

どんなに土地や税金を優遇されたところで、
いきなり100人の漁村に移住などできるわけはない。
しかし1年間だけ、小学生のわが子を、
自然に囲まれた田舎暮らしをさせてみたいと思う親は、
結構いるのではないか。
こんな時代だからこそ、漁業や農業など、
一次産業の体験がある子供って“強い”と思う。

この海の学校による留学制度が徐々に浸透し、
短期間だが都会から一時的に移住してくる人たちが増え、
人口が130人まで回復し、
2004年頃から小中学生の数は20人を超えるようになったのである。

現在、都会から1年以上の留学および定住を決めた家族が12家族。
22人いる小中学生すべてが、留学・移住してきた子供たちという。
高齢化率も44%から25.4%にまで下がったのだ。

●3:地域の持続的維持が主であり発展が目的ではない
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ただ伊座利は留学だろうが移住だろうが、
なんでもかんでも人口を増やせばいいとは思っていないところが、
これまたおもしろいところ。

留学する場合は、子供だけではだめで、
必ず親のどちらかも一緒に住むことが条件。
しかも推進協議会、学校が保護者を面談し、
留学していいかどうかを判断する。
なんと断る場合もあるという。

「中途半端な気持ちで来ても長続きしない。
来る目的や保護者の態度を見て、判断を下しています。
おいでよといいながら、来る人を選ぶというのはわがままですが(笑)」
(草野さん)

かつ留学中の暮らしはあくまで「自己責任」であることを強調する。
「住まいは空き家などを改修して用意しますが、
無料ではなく月17000円程度の賃料をいただきます。
漁村暮らしでの生活はサポートするとはいえ、
経済的な援助などは一切しない」
(草野さん)

田舎暮らしを希望する家族のなかには、
何から何まで地域が援助するのが当然、
といった考え方の人もいる。
そういう意味での留学・移住者を募集しているわけではないことを、
きっちり線引きするため、面談などを設けている。

「いや、わしらだって誰でものどから手が出るほど、
子供が移住してほしいですよ。
でもだからといって無責任な親を受け入れたら、
人口は増えても伊座利のコミュニティが維持できなくなってしまう」
(清のおっちゃん)

これは清のおっちゃんだけでなく、
草野さんやクロにいちゃん、富田のおっちゃんも、
同じことを言っていた。

過疎化しているからただやたらめったら、
人口を増やせばいいってもんじゃない。
地域の活性化だからといって、
地域の特性に合わない産業をはじめて、
地元の経済活動を2倍、3倍に大きくしようというわけじゃない。

あくまで地域が持続的に存続していけることが、
活動の主なのだ。

私はこれを聞いて恐れ入った。
まさに今の日本や世界各国の政治家に聞かせてやりたい言葉だ。

なんでもかんでも経済成長すればいいって時代はもう終わった。
現にもうすでに地球環境規模でいえば、
人間の経済活動や人口は地球のキャパシティを超えている。

何年も前から“持続可能な発展”がキーワードになっているが、
未だに全世界の政治家も国民も、
継続的に経済が高成長することばかりを考えている。
だから無理やりおかしな政策やいらんもんを作り、
それがバブル化し、弾けて世界経済に大混乱が起こり、
またそれを収束するために景気対策という名のもと、
水道の蛇口を緩めて、金をジャブジャブ使わせる仕組みを行い、
それがまたバブル化していく・・・。

伊座利の人たちの考えは、
限られたキャパシティのある地球環境のなかで、
どのような規模の経済活動をしていくことがよいのか、
今の国際社会に参考となるものではないかと思った。

なぜ小さな漁村の人たちが、
今の地球環境問題や経済混乱、社会問題を解決するような、
糸口的発想を身につけることができたのか。
その答えは漁業を生業としているからである。

「漁業は養殖業や農業とはまったく違う。
限られた魚をみんなで取り合うわけだから、
一定のキャパが必要であって、
人口が急増したらそれはそれで破綻してしまう」
(クロにいちゃん)

漁業というのは実に因果な商売だ。
農業も自然相手とはいえ、
ある程度、人間がコントロールできる範囲がある。
農作物を作る場所を増やすこともできる。

しかし漁業はそうはいかないのだ。
自然界にいる魚の数は決まっている。
限りある魚という資源で生きていくには、
人間の数にも限りがある。
漁業しかない集落だからこそ、
経済成長主義、人口増加賛美主義に走らず、
自然環境に合った適正規模での社会のあり方について、
考えることができたのだろう。

自然と向き合う究極の職業が漁業。
だからこそ伊座利の取り組みが、
地球環境問題のヒントにもなるような示唆を含んでいるのだと思う。

「収入は4分の1、いや、
5分の1になったかもしれんけん、
不思議と貧乏感はないんです。
むしろ都市より豊かな暮らしをしているかもしれません。
みんな“貧乏”。
でも、みんなニコニコ。
それがこの伊座利の魅力です」

数年前に京都から移住してきたナガノさんは、
こんな風に伊座利を称した。

豊かさとは収入の数字ではない。
そんな当たり前のことを、
日本人の大半がわかっちゃいない。
しかしそれを伊座利に移住した人は悟っている。

●4:都市と田舎をつなぐもの
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漁村留学制度だけでなく、
漁村では考えがたい、様々な取り組みも積極的に行っている。

たとえば漁港に漁村カフェ「イザリCafe」をオープンし、
とれたての魚を刺身定食や天ぷら定食にして食べれるのが人気で、
驚くべきことに、こんな僻地に、
土日になると県内外から観光客が来ている。

漁村の食堂や居酒屋にせず、
カフェにしたことも成功したポイントだっただろう。
「食堂や居酒屋にしたら地元の男性がたまるだけになってしまう。
カフェならよその人も入りやすいし、
漁村留学制度や地域の取り組みなどの情報発信をしやすい」
(草野さん)

漁村にカフェというのは確かに斬新。
珍しいこともあって、
地元のタウン誌にも度々取り上げられて、
観光客が来ることで伊座利を知ってもらう、
1つのきっかけとなっている。

カフェだけで採算がとれるかは別問題だし、
カフェもとれたての魚を出すため、
漁業に依存している延長線上にはあるのだが、
変な観光施設を作るより、
漁村カフェを作る方が、
はるかに地域に人を呼び込むには役立つだろう。

また、海草の一種であるアラメを製品にして、
事業化することも行っている。

「漁に左右されず、いつでも出せる商品が欲しい。
そこで白羽の矢が立ったのがアラメ。
約40年間、利用してこなかったが、
アラメを製品化し事業化することで、
漁業以外の新たな産業に育てていきたい。
地域の雇用対策的な意味合いもある」
(清のおっちゃん)

また自分たちで資金をためて、
東京や大阪などに地域PR活動も行っている。

「都市と地方の交流とよくいうけど、
都会の人が地方に来てもらうことだけが交流じゃない。
われわれもたまには都市に出て、
都市の人との交流をしていきたい。
こうした人と人とのつながりによって、
地域活性化のヒントをいただいたりもできる」
(草野さん)

ここにあげた何かが、
過疎化を防ぐ決定的な対策とは言いがたい。
しかし今まで行政がやってきたような、
旧来的な考えだけでなく、
住民たちが考えた柔軟な発想で、
トライ&エラーでいろんなことを試みているからこそ、
それの相乗効果で地域が注目され、活性化しているのではないだろうか。

「都会が生きていくためには田舎が必要なんです。
でも田舎が生きていくためには都会が必要なんです。
両方がバランスよく存在してこそ社会が成り立つ」
(富田のおっちゃん)

田舎暮らしが素晴らしいといった、
田舎至上主義ではなく、
都会のための田舎であって、田舎のための都会という発想。
それぞれの地域の特性を活かした、
社会的存在意義のある地域づくりをしていけば、
その地域は生き残っていける。

田舎で漁をして魚を獲ってくれる人がいるから、
われわれの食卓に魚が並ぶ。
魚を漁村以外の人も食べるからこそ、
漁村の経済は成り立ち、
そのお金で、車や自動車を買ったり服を買ったりする。
そんな当たり前のことを、
漁村に4日間行って気づかされた。

取材を終えて最後の別れ際に、
漁協職員の直ちゃんはこう言った。
「東京に行くのは1年に1回で十分や。
あんな人がうじょうじょいるところ、
何度も行きたくない」

私も伊座利のような田舎には、
とってもいいところだけど、
1年に1回か2回、行けば十分かなと思った。

でもきっとそのバランスが大事。
そして都市で暮らす人がいても、
田舎で暮らす人がいても、
そこが何らかの形でつながることが、
きっと“豊かな”社会を作る土台になるんじゃないかと思った。

1年に1回ぐらいはまた来ます(笑)。


by kasakoblog | 2009-03-25 23:39 | 一般