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2009年 09月 29日
ギャンブルとサラ金の相性がいい理由
金がないのに大金が手に入る可能性があるから。

ギャンブルがなくならない限り、
サラ金はなくならないと書いた。
ギャンブルとサラ金がなぜ相性がよいのか、
その理由を解説したい。

なぜ人はギャンブルをするのか。
金が欲しいから。
なぜ金が欲しいか。
金がないから。
こうした理由で大半の人はギャンブルをするわけです。

※もちろん金欲しさではなく、
ゲームとして楽しんでいる人もいるし、
金持ちでもギャンブルに熱中する人はいる。

ギャンブルの魅力。
それは貧乏人がお金持ちになれる可能性があるから。
この先、まじめにコツコツ働き、
少しずつ貯金したところで、
給料は上がる見込みもないし、
財産が築けるわけでもないし、
それどころかリストラされる可能性だってある。
毎日、苦しい思いを働いているのに、
なぜ報われないんだと。

スキルを身につけて高給職に転職するとか、
自分で事業をはじたいと思ったところで、
そんなこと早々できるものではない。
しかし誰でも簡単に一発逆転できる方法がある
ギャンブルだ(投資も含む)。

給料がいきなり2倍になることはあり得ないし、
貯金が2倍になることもない。
しかしギャンブルならそれが可能だ。
いや、それどころか、
10倍、20倍になる可能性だってある。

そこで楽して儲けようと、
一攫千金の夢を追い求めて、
ギャンブルに手を出す人がいる。

しかしギャンブルには元手=軍資金が必要だ。
金がない人が賭けられる額は限られている。

たとえば生活に無理のない範囲で、
ギャンブルに賭けられる金が1万円としよう。
競馬でこれは絶対に勝つ!という馬がいて、
当たれば2倍になる。
1万円をこの馬に注ぎ込んで、見事当たれば、
2万円になって返ってくる!

しかしこれで満足できない人がいる。
「せっかく俺は当てたのに1万円の儲けしかないのか。
もし10万円賭けていれば20万円になったのに・・・」

私は学生時代、一時期、毎週のように競馬場に足を運び、
朝から夕方まで全レースやっていたから、この気持ちはよくわかる。
私は100円単位で賭けていた。
せっかく当てたのに2倍で200円。
だったら1000円賭ければよかった・・・。
いやこれは絶対に勝つから1万円賭ければいいんじゃないか・・・。
そうやって金額エスカレートの誘惑が待ち受けている。
ギャンブルは軍資金の額によって儲ける金額が大きく変わるからだ。

1万円賭けていた人が無理して10万円賭ける。
当たればいいが、当たらなければ10万円の損!
「やっぱりギャンブルで金を稼ごうというのが間違っていた。
もうギャンブルはやめよう」と思う人は稀だ。
10万円負けて、どう思うか。
「よし今度のレースで取り返してやるぞ!」
これが多くの人の心情だ。

次のレースで2倍のオッズに10万円賭けて、
当たったとしても、
前に損した10万円を取り戻すだけで、何も儲からない。

そこでどうするか。
1つは、10万円ではなく20万円賭ける。
20万円賭けて2倍で40万円になれば、
10万円損した分を取り戻し、かつ10万円儲けられる。

もう1つはオッズの高いものに賭けること。
賭けられるお金は10万円しかない。
2倍にかけたのでは儲からない。
ならば勝つ確率は多少低いが3倍のオッズのものに10万円賭けよう。
そうすれば30万円になって返ってくるので、
損した10万円を取り戻し、かつ10万円儲けられると。

こうして負けた金を取り戻すために、
軍資金を多く注ぎ込むか、
オッズの高いものに賭けたりする。
こうしてどんどん損する痛手が大きくなってくる。

ここまででやめればいいが、
ここまでくると引き返せなくなるのが一般的だ。
「負けた分を取り戻したい」
「次に当たるかもしれない」
「一挙に次で挽回したい」

しかし軍資金がない。
そこでサラ金が登場するわけである。
無担保、資金使途不要で、すぐに金を借りれる。
利子が高いとはいえ、
「当たったら儲かるんだから、
それで利子を返せばいい」という発想になる。

収入の見込みがなければ、
普通の人は借金しない。
しかしギャンブルは違う。
当たれば返せるのだ。

この「当たれば」が曲者である。
当たればいいが、当たらなければ借金だけが残る。
こうしてギャンブルとサラ金のベストカップルが、
一人の人生を破滅に追い込んでいくのである。

金がもらえるかもしれないから、
借金しても返せる。
これがギャンブルの恐ろしいところなのだ。

ちなみに投資もまったく同じ。
ギャンブルと同じで、利益を極大化するためには、
1:投資額を多くする
2:レバレッジを効かせる
の2つしかない。

1万円投資するより10万円投資すれば、
利益は10倍になる。
レバレッジ2倍よりレバレッジ20倍の方が、
利益が10倍になる。

利益が10倍になるということは、
損も10倍になるかもしれない。
しかし冷静な判断を失ったギャンブラー(投資家)は、
当たった時のことしか考えないから、
平気で借金をしてしまえるのだ。

ギャンブルとサラ金の相性は極めてよい。
もちろん、ギャンブルや投資をしている人でも、
自分の余裕資金だけでやっている人が大半だろうが、
なかにはその自制が働かなくなってしまう人も多い。

適度にギャンブルや投資を楽しむ分にはよいが、
負けた分を一挙に取り戻そうなんて思ったりすると、
瞬く間に多重債務者になる。
ギャンブルはしてもいいが、借金はすべきではない。

しかし金融危機で明らかになったように、
外資系金融機関ですら、レバレッジの罠に陥り、
金儲けをするために、
借金を膨らませて破綻してしまったわけだ。

自分は借金なんかしないから、
ギャンブルやっても平気だと、
過信するのは危険。

ギャンブル=投資に目がくらんで、
人生がめちゃめちゃにならないよう、
気をつけたい。

・アイフルで働いた実体験物語
「サラ金トップセールスマン物語」をぜひご参考ください。


by kasakoblog | 2009-09-29 19:48 | 金融・経済・投資
2009年 09月 28日
すぐやるのススメ~後回しは時間のロス
思いついたら、すぐやる。
これを徹底しようと思った。
なぜなら、すぐやらないと忘れてしまい、
後からやろうと思うと、倍、時間がかかってしまうからだ。

今まで自分は何事もすぐやる方だとは思っていた。
でも、やらなければならないことが多くあると、
ついつい後回しにしてしまう。

後回しにしていたことが、ついに期限が迫って、
追い込まれてさあやろうと思った時に、
時間がたって忘れてしまっていることが多いために、
想定以上に時間がかかってしまうことがあった。

それで「すぐやる」を徹底せねばならないと思った。
思いついたらやる。
そう思って、土曜日、家のことをもろもろやっていたら、
なんだかいろんな溜まっていたことが整理されて、
とてもスッキリした気分になった。

とはいえ「すぐやる」を完全に実行するのは難しい。
何でもかんでもすぐやればいいってものでもなく、
やるべき優先順位を考えることも重要だ。
時間の制約もある。

ただ思いついた時に忘れてしまわないよう、
100%できなくても、50%ぐらいまで仕上げておく。
それだけでも後から作業を行う上では、
相当スムーズになる。

私の場合、旅行に行った旅行記を書くとか、
撮った写真を整理するといったことがそれに当たる。
ほんとすぐ忘れちゃうんです。
旅行してすぐやらないと。
写真見ても「これどこだっけ?」とか、
名所について書こうと思っても、
どんなところだったか、詳しいことは忘れてしまい、
一度、調べていたことを、
また調べなおさなくてはならない。

実は昔はそれでもよかった。
若い時というのは異様な記憶力がある。
時間がたっても鮮明に思い出すことができ、
復元することができた。

今まで記憶力に自信があったから、
後回しでも支障がなかった。
ところが最近、そうはいかなくなってきた。
すぐ忘れてしまうことが増えたのだ。

単純に年とともに記憶力が落ちたということも考えられるが、
ネットの登場で「忘れても後から調べられるや」とか、
若い時よりはるかに体験している量が多いため、
忘れがちになってしまうということもいえる。
ただとにもかくにも忘れてしまう。

というわけでこれはイカンと思った。
すぐやるクセをつけなければ。
すぐやるクセをつければ、
やることが溜まっていかない。
溜まらなければ、すぐやれる。
そういう好循環が生まれる。

よく仕事術の本などでは、
他人から頼まれたことはすぐやれと書かれている。
それは最もだと思うが、
他人から頼まれたことでなくても、
自分事でもすぐやることが大切。

同じ作業をするなら時間が短い方がいい。
自分の能力はすぐには変えられないが、
すぐやることは簡単にできる。

すぐやるクセをつけて、
時間を有効活用したい。


by kasakoblog | 2009-09-28 23:25 | 働き方
2009年 09月 28日
目的なき貯金意味なし
老後が不安だから10年で1000万円貯めろというバカな記事があった。
1000万円貯めて何にお金を使うのか?
貯金は手段であって目的ではない。
何にいくら使うのか、お金の使い道を考えてから、
自分が何年後にいくら貯めるかを考えるのであって、
何に使うかもよくわからんのに、
とりあえず老後が不安そうだから、
今の生活を切り詰めて1000万円貯めろなんて、
ほんとバカな話だ。

こんな恥ずかしい記事をファイナンシャルプランナーが堂々と書き、
老後の不安を煽り立てられた読者は、
なんとなく不安だから貯金しなくちゃと思う。

お金は貯めるものじゃない。
使うものだ。
何に使うか具体的に明細だしてから、
そのために貯金するのが筋だろう。

老後不安を煽る記事が多い。
しかし自分が生きているかすらわからない、
30年、40年先の遠い未来を豊かに過ごすために、
今という大切な時間に使えるお金を、
無目的に貯金するのはまったくのナンセンスだ。
そんな金の使い方しかできないから、
老後が不安な人生になってしまうのである。

老後生活の金銭が不安なら、
今こそ貯金するんじゃなく自分に投資して、
老後が豊かに生活を送れるよう、
稼げるスキルでも身につければいいわけだ。

ちなみに「自分に投資する」との「投資」とは、
株やFXや投資信託に投資することではない。
自分でお金を稼げるようになる手段に投資しろという意味。
お金を稼げることに直結しなくても、
今の人生を楽しむ趣味や遊びに使ったっていい。

貯金なんかするより株式投資しろという人もいるが、
投資している多くの人がお金を使う目的がなく、
ただなんとなくお金が増えればいいと思っている。
これも貯金オタクと変わらない。
儲かったお金を何に使うか、目的がないからだ。

貯金オタクは楽しい。
数字が増えていくのは楽しいし、
貯金額が増えれば安心感はある。
しかし貯金ばかりに気をとられて、
せっかくの今の生活が悲惨なものになるのなら、
まったくの本末転倒だ。

無駄にお金を使う必要はないし、
貯金できるに越したことはないけど、
それよりも何よりも、
お金の貯め方ではなくお金の使い方を学ぶべきだろう。

日本人ってお金と時間の使い方が下手なのかもしれない。
有意義なお金の使い方をするのは、
どんな方法がいいのか、
そういうことを考えさせる記事を書くのが、
本当のファイナンシャルプランナーだろうにと思う。

貯金する前に何のためにお金を貯めるのか。
老後が不安というが具体的にいくら足りないのか。
きちんと計算してから貯金目標額を決めるべきだろう。

その順番が間違っている限り、
豊かな老後生活なんてない。
まともな資金計画が立てられないのだから。

遠い未来をよくすることより、
明日をよくすることにお金を使えば、
自ずと未来もよくなっていくのに。

日本人は重度の「老後の不安病」に冒されているのかもしれない。

仮に老後不安のための貯金というなら、
・老後の生活に必要なお金は毎月いくらなのか?
・現段階で自分がもらえる年金受給額はいくらなのか?
それをきちんと計算した上で、
その差額の不足分×老後の年数=貯金額となるはずで、
そんな計算もしないのに、
10年後に1000万円貯めてどうするのか、
まったく意味がわからない。

なんとなく将来が不安だから、
今の生活を犠牲にして貯めるって、
こんなもったいないお金の使い方はない。
まして今の預金金利はアホみたいな超低金利だし。

なんとなく不安だといつまでも思っているから、
本当に不安が訪れてしまう。
なんとなくではなく、何が不安なのか、
具体的な金額を計算してみれば、
何年後に何万円貯めるか目標がはっきりする。

いつまでも「なんとなく不安」と思っている状態から卒業し、
不安の中身を具体化して、
その対策を具体的に考える必要があるだろう。
そうすれば「なんとなく不安」なんて思わなくなるだろう。

ただ無収入になってしまった時に備えて、
最低でも半年から1年分ぐらい、
暮らしていける生活費は常時貯金しておいた方がいい。
その最低貯金額を超えた分を、
自分への投資に回すとよいと思う。


by kasakoblog | 2009-09-28 00:47 | 生き方
2009年 09月 27日
サラ金に対するよくある誤解
・サラ金は金の返せない奴に金を貸している!
ありえません。
なぜなら商売にならないからです。
返せない人に貸したら、
サラ金が銀行にお金を返せなくなってしまいます。
大手サラ金だろうが、ヤミ金だろうが、
返してもらってなんぼの商売。
返せない人に貸しているわけがない。

ただなぜ金を返せない人が出てくるかというと、
失業したり、給料が減らされたり、
ヤミ金などヤバイところで借金したりと、
貸す時点での収支状況と変わってしまうからです。

・サラ金利用者は生活困窮者が多い?
実感としてはそんなに多くないと思います。
本当にお金がなくて生活に困っている人に、
残念ながらサラ金はお金を貸しません。
なぜなら金を返す見込みがないから。
商売にならないから。

サラ金は生活困窮者を救う慈善事業ではないので、
本当に困っている人には貸せません。

よく「サラ金がなくなると生活困窮者が困る」
とか言う人もいますが大いなる誤解です。
生活困窮者はサラ金では救えないし救わない。
それはサラ金に期待することではなく、
行政に期待することです。

・サラ金を無くしたいならギャンブルを禁止すること
「サラ金なんかあるからいけないんだ!
無くなればいいんだ!」という人がいます。

サラ金をこの世の中から無くすには、
競馬、競輪、パチンコなどギャンブルを全面禁止すること。
株やFXなどの投資も禁止した方がよいでしょう。

サラ金だけ無くしてもヤミ金はなくならない。
なぜならニーズがあるから。
ニーズ、すなわちサラ金利用目的の多くが、
ギャンブルや投資絡みです。

利用目的のギャンブルや投資自体がなくならない限り、
サラ金をなくすことはできない。
サラ金なんかいらないというなら、
ギャンブルを禁止することが先決でしょう。

ギャンブルがこの世からなくなれば、
サラ金利用者は激減するでしょう。

しかしギャンブルをこの世の中から無くすことができるでしょうか?
ギャンブルがなくならなければ、
サラ金はなくなりません。

・サラ金より恐ろしい住宅ローン
「30%もの高利で貸しているサラ金が悪い」と
よく批判する人がいますが、
10万円を30%で借りるリスクと、
3000万円の住宅ローンを2%で借りるリスクは、
あまり変わりないと思います。

いやむしろサラ金で10万円借りるより、
3000万円もの大金を30年にわたる返済期間で借りる方が、
生活設計上はかなり危険です。

終身雇用と年功序列が崩壊しかかっているのに、
30年間、毎月大金を支払う住宅ローンの方が、
借金のリスクという意味ではサラ金の比ではありません。

実際にサラ金にかけこむのは、
住宅ローンの支払いがおかしくなる人が多いです。
給料が上がらなかった、ボーナスがでなかった、
失業してしまった、でも住宅ローンは払い続けなければならない、
自宅は絶対に手放したくない、
だからサラ金から借りてその場をしのごうと・・・。

金利の高低だけで借金のリスクを測るのではなく、
借金の金額、返済期間を考えなければいけないと思います。

・サラ金を否定すると資本主義の否定になる
サラ金を否定することは最終的には資本主義を否定することになる。
企業のほとんどが銀行から借金して商売している。
国民の多くが多額の借金をして住宅ローンを抱えている。

この借金の大元がなくならない限り、
サラ金はなくならない。
企業が無借金経営のみで、国民もローンを組んではいけない。
そうなればサラ金のニーズはなくなる。
しかし、借金という仕組みを利用した、
資本主義経済は残念ながら社会構造の隅々に渡ってしまっている。

サラ金が悪くて住宅ローンは悪くないのか。
サラ金が悪くて事業者ローンは悪くないのか。

結局、今の世の中、みんな借金資本主義経済なんです。
日本やアメリカは多額の借金によって成り立っている国家です。
借金禁止になれば、世界経済は破綻します。
残念ながら資本主義とは、借金依存主義経済なんです。

2008年に金融危機が起きたことで、
行き過ぎた金融資本主義=借金資本主義が
見直されることになりました。
サラ金がこの世の中からなくなるには、
究極的には資本主義経済という仕組みを
見直さなければならないでしょう。

つまりサラ金問題とは、
それだけ根が深いものなのです。
金利制限だけしたところで、
多重債務者がいなくなる理想社会は訪れないということです。


by kasakoblog | 2009-09-27 22:15 | 金融・経済・投資
2009年 09月 26日
世界一人口密度の高い町~軍艦島レポート
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軍艦島。
周囲わずか1.2kmの島に、
最盛期の1960年には、なんと約5300人が暮らしていた。
当時の東京の人口密度の約9倍以上で、
世界一の人口密度を誇ったといわれる。

炭鉱で栄えた軍艦島(正式名称は端島<はしま>)。
長崎港から船で約40分。
東西わずか160m、南北わずか480mのちっぽけな島が、
日本でも西の端にある島が、
日本一、いや世界一、活気にあふれ、
繁栄した時代があったということだ。

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日本最初の鉄筋高層集合住宅ができたのもここ軍艦島。
1916年(大正5年)に完成した。
7階建ての建物である。

これだけ人口も多いので小さな島にもかかわらず、
7階建ての小中学校もある。
1958年に建築された。

昭和30年代には、長崎県内でもトップクラスの、
電化製品普及率を誇ったという。
いわば、日本で最も繁栄した町といえるだろう。

しかし石炭の採掘はハイリスクハイリターンの仕事といえた。
軍艦島は海底炭鉱。
海面下1000m以上の地点にも及ぶ場所で、
気温30度、湿度95%という条件のなか、
過酷な労働を強いられた。
繁栄、利益の代償は決して安いものではなかった。

それでも石炭がエネルギー源の主軸であり、
敗戦から戦後復興を遂げる日本にあって、
軍艦島をはじめとする炭鉱産業は、
輝かしい“勝ち組”業界であっただろう。

ところが石油の登場で状況は一変。
石炭から石油に急速にシフトしていく社会構造のなか、
最も輝かしい石炭産業は、
最も未来のない斜陽産業へと急転してしまう。
軍艦島も出炭量の減少とともに人口も急減。
1974年には閉山となり、炭鉱しかない島は無人島となった。

こうして軍艦島は無人の廃墟となり、
炭鉱以外に産業があるわけではない島は、
建物が解体されることもなく、
日本の“粗大ゴミ”となった。

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そのおかげで、かつての高層住宅や学校などが、
見事に残る廃墟島となった。
これだけの廃墟が残されている場所はそうそうないだろう。

軍艦島は産業遺産としての背景を持つことから、
単なる廃墟マニアの観光地としてだけでなく、
歴史的意義のある興味深い場所であることから、
2009年4月から一般公開され、観光地化され、
また世界遺産にしようという動きもある。

先日の日記で、会社が業界はだいたい30~50年で潰れると書いた。
勝ち組企業、勝ち組業界に入れば安心だと思ったら大間違い。
かつて世界一の人口密度を誇った軍艦島は、
一転して無人の廃墟と化したように、
どんな企業も業界も、
社会構造の変化や新たな技術の登場により、
一転して負け組企業、負け組業界になる可能性がある。

「どうしてくれるんだ!国が悪い!生活を保障しろ!」
と言ったところで社会の流れは変えられない。
鉄砲が登場したのに、弓で戦って、
「鉄砲を使うのは卑怯だ!」と騒いだところで、
死ぬのは新技術に適合できない自分なのだから。

社会の栄枯盛衰を考える上でも非常に興味深い軍艦島。
ぜひ一度、行ってみることをおすすめします。
軍艦島へは船会社や旅行会社が長崎港発のツアーを催行しています。
上陸するツアーは所要3時間(上陸せず軍艦島を周遊するだけのツアーもある)。

軍艦島に行く前に懸念していたことが2つあった。
1つは、観光地化されてしまったため、
廃墟内へは立ち入ることができず、
見ることができるのは、
観光用に整備された220mの見学通路からのみ。
そんなんで行く意味があるのかと不安に思っていたが杞憂でした。
見学通路からでも廃墟の迫力は十分です。
(私が撮影した写真もすべて見学通路からのものです)

もう1つは、上陸できない日もあるということ。
風速が秒速5メートルを超える、波高が0.5メートルを超える、
視程が500メートル以下、といった条件の日は、
上陸できず周遊のみで終わってしまう。

どうせ行くならなんとしても上陸したいと思ったので、
5連休全部を長崎で宿泊し、
上陸できるまで軍艦島にトライしようと思いました。
上陸したいという方は、最低でも2泊して、
予備日を設けた方が上陸確率があがると思います。

ちなみに長崎には軍艦島と同じように、
炭鉱で繁栄した島がある。
今回はその中で、高島と池島に行ってきた。
高島は炭鉱島の面影はほとんどなく、釣り客が多いさびれた島に。
池島はなんと炭鉱施設も残っていて、
団地廃墟が100棟もある、第二軍艦島といったところです。
あわせて訪れてみるとよいかと思います。

軍艦島写真
http://www.kasako.com/0909gunkanfoto.html

写真貸出


by kasakoblog | 2009-09-26 22:10 | 旅行記
2009年 09月 26日
軍艦島写真
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長崎の軍艦島写真アップしました!
http://www.kasako.com/0909gunkanfoto.html

すごいところです!
上陸ツアーで柵越しから見ても、廃墟を堪能できます。
おすすめのスポットです!

日本珍スポットコーナー
http://www.kasako.com/japanfototop.html


by kasakoblog | 2009-09-26 21:00 | 【写真】国内
2009年 09月 25日
救命病棟24時と長崎原爆
テレビドラマ「救命病棟24時」の最終回をたまたま見た。
見る気はなかったのだが、ドラマの中盤あたりで、
医局長役のユースケサンタマリアの言葉に、
ドラマにありがちな、熱血医者の奮闘ぶりだけを描いた、
リアリティのないテレビドラマとは違うものを感じ、
引き込まれるようにして見入ってしまった。

国が医療費にお金を回さないので、
救命医療にしわよせがきて、
患者は救急車を呼んでも病院のたらい回しにあい、
医療スタッフは過労勤務を強いられ、
少しでもミスをすれば犯罪者として訴えられるという、
とんでもない環境になっている。

こうした状況で医師たちが働くなかで、
ドラマでは研修医が適切な措置を施すことができず、
患者を死なせてしまい、遺族から人殺しと罵られ、
あまりのショックにその研修医は、
酒を飲みすぎて階段から転落し、重態になってしまう。

そこでユースケはこんなようなことを言う。

妻に先立たれ家族もいない、江口洋介演じる熱血医師が、
2ヵ月も休みを取らず、救急医療を行っているのがおかしい。

熱血医師の崇高な理念のもと、
なんでもかんでも患者を受け入れていたら、
かえってミスを誘発することにもなるし、
そもそも他のスタッフは、
江口洋介のような医師ばかりではなく、
自分の家族を抱え、適度な休みが必要なものも多い。

熱血医師の存在のせいで、今回の研修医のように、
熱血医師のペースについていけず、
ミスをして、酒に溺れてしまうような者も出てしまう。
救命医療を崩壊させないためには、
救命医療に携わるスタッフに適度な休息が必要。
だから、熱血医師は病院を辞めろと。
そしてユースケ自身も医局長を辞め、
こうした状況を改善するために、
政治に働きかけて救命医療に予算を回してもらう活動に注力すると。

このシーンを見て、素晴らしいと思った。
だから食い入るようにしてドラマを最後まで見ようと思った。
ところが残念なことに、結局このドラマは、
こうした現実を見つめた病院現場物語ではなく、
安物の視聴者受けする、現実にはあまりあり得ない、
熱血医師によるヒューマン物語にすりかえられてしまった。

花火工場で爆発事故が起きると、
ユースケの後をつぎ、無理に患者を受け入れないと決めた、
新医局長の松嶋奈々子は、結局、
久々に休みをとった熱血医師が病院にかけつけたのを頼りしてしまい、
事故現場に医師が必要との要請を受け、
熱血医師だけでなく、現場を離れたはずのユースケが現場に直行。
花火が爆発するから退避しろという消防員の判断を無視し、
がれきの下の患者を見事に助け、
熱血医師もユースケもケガをしたものの、
間一髪で爆発を逃れて奇跡の生還。

病院では、大事故でてんやわんやの最中、
研修医の容態が悪化し、命が危ないというのに、
松嶋奈々子が見事手術をして治してしまう。

こんな安直なストーリーにするから、
医療問題はいつまでたっても解決できないのだろう。
こうやってその場しのぎが横行しているから、
日本は問題の先送りばかりで、いつまでたっても変わらない。
ドラマの後味の悪さに、そう思った。

人間は愚かな動物。
結局、大惨事が起きなきゃ、問題なんて解決しないんです。
もしこのドラマがこんな展開だったらどうだろう?

爆発現場にかけつけた熱血医師とユースケは、
患者を助けるため、
消防員の命令を無視して逃げたなかったため、
爆発に巻き込まれて死亡。
病院では、患者を多く受け入れすぎたため、
研修医の容態悪化に気づかず、研修医も死亡。

もしこうなれば、救命医療は間違いなく変わるだろう。
マスコミは過酷な労働環境のせいで、
事故に巻き込まれて死んだ医師を大きく取り上げ、
医師が3人も死んでしまうという大惨事の背景には、
国が医療費に予算を回さず、
政治家や官僚が救命医療に理解を示さなかったことが、
原因だと追求するだろう。
国民も医師の死を悼み、医師の待遇改善に理解を示したことだろう。

こうして現実の社会は、往々にして、
大惨事・大失態・大失敗が起きて、
はじめてその必要性に気づかされるわけです。

でもこのドラマは大惨事を起こさず、
現実の医師が無理したことで事態を乗り切った美談にしてしまった。
何事も起きなければ、政治家も官僚も国民も、
医師が過酷な労働環境にあることは気づかず、
別に医療費に予算を回さなくても大丈夫だろうと思う。
だって、医師が無理することで、
現実がうまく成り立ってしまっているのだから。

ドラマに登場する政治家も官僚もそう。
救命医療の予算増額なんか、
大惨事が起きてないから必要性を感じない。
それこそ自分の家族が病院のたらい回しにあい、
そのせいで死ぬことでもなければ、わからないわけです。

翌日、長崎旅行最終日で原爆資料館に行った。
そこで思った。
結局、原爆もこの救命医療問題と同じだと。

もう日本は戦争に勝てるどころではない。
早く降伏した方がいい。
だけど“大惨事”が起きてないから、
まだ大丈夫だろうと戦争を続行するわけです。
結局、原爆というとてつもない大惨事が起きて、
やっと日本は気づかされるわけです。
降伏しないとダメだと。

原爆が落ちる前に降伏していれば、
もしかしたら、原爆を落とされずに済み、
多数の原爆被害者を出さなくても済んだかもしれない。
でも、人間なんて愚かなもので、
原爆を落とされるぐらいの衝撃がないと、
終戦を決断できないわけです。

現場の無理でなんとかしのいでいる状況を放置し、
このままでもなんとかなるかもしれないと問題を先送りにすれば、
結果、問題はどんどん大きくなり、
いつか大きな形で大惨事を誘引してしまう。
救命医療や戦争のように。

人間には知恵があり、想像力がある。
頭を使って、想像力を働かせれば、
自分の家族が病院にたらい回しされなくても、
そういう人が大勢いるというニュースを聞けば、
それはなんとかせねばならないと思うのではないか。

自分が直接被害を被らなくても、
大惨事が起きる前でも、
想像力が働けば、未然に甚大な被害は防げる努力はできるはず。

しかし想像力がない人が多い。
それはやはり想像力に欠けた、
安物のヒューマンドラマが横行しているからではないか。
想像力を働かせたリアリティあるドラマではなく、
スーパーマンのような熱血医師の美談を放送することで、
視聴者を思考停止にさせ、
問題解決の先送りを助長させてしまう。

想像力を奪うような安直なドラマはうんざり。
ドラマだからこそ美談などではなく、
最悪の大惨事が起きた悲劇を伝えることで、
それを見て想像力を働かせた政治家や官僚がいれば、
現実の医療だって変わる可能性があるかもしれないのに。

「救命病棟24時」最終回は19.3%もの視聴率を記録したという。
ユースケが熱血医師を辞めさせる、
といったところあたりまではよかったけど、
結局、最後は美談にしてしまったのが残念でならない。

※これはあくまで私の個人的な番組の感想です。


by kasakoblog | 2009-09-25 23:41 | マスコミ
2009年 09月 24日
軍艦島写真
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軍艦島写真
http://www.kasako.com/0909gunkanfoto.html

by kasakoblog | 2009-09-24 23:57 | 【写真】国内
2009年 09月 24日
サラ金は自転車操業~アイフル元社員より
アイフル元社員の私としては、
ついに来るべき時がやってきたという感はある。
業績不振にあえぐサラ金大手のアイフルは、
社員を半減し、店舗も1/3に縮小するという。

拙著「アイフル元社員の激白」でも書いたが、
大手サラ金だろうがヤミ金だろうが、
みな多重債務者と同じく、自転車操業なんです。

銀行から金を借りて、それを又貸しする。
それで成り立っているのがサラ金という商売。
ヤミ金はもっとひどく、あやしげな金主から、
金利10~20%ぐらいで金を借りて、
それを50~100%ぐらいで貸すわけです。

だから大手サラ金もヤミ金も取り立てには必至。
だって貸した金が返ってこなかったら、
今度は自分たちがお金を返せなくなっちゃうんだから。

それにしてもダム問題の比ではなく、
サラ金はおかしな法律と裁判によって、
意図的にぶっ潰したも同然。
今まで金利29.2%まで貸していいという法律もあったのに、
やっぱり金利15~20%という法律に統一しましょう、
ということになった。

ここまではごく真っ当。
矛盾した法律を並存させるのがおかしいわけだから。
しかし裁判では法律が統一された後ではなく、
今まで20~29.2%で貸していた金利も、
債務者から返還要求があったら返しなさいという話になった。

今まで100万円で自動車を販売していたのに、
50万円以上で売るのは違法ですという法律になった後、
これからではなく、今まで50万円以上で売った利益も返してください、
といわれたらどんな企業だって潰れるだろう。

このおかしな判例によって大儲けしているのが、
弁護士だということをご存知だろうか?
サラ金から過去の利息を取り戻すのに、
弁護士が代わりに交渉することで、
弁護士は多重債務者から、
返還された利息から手数料を抜き取り、大儲けしている。
ここ数年、電車の広告に利息返還請求の弁護士広告が、
うじゃうじゃ載っているのはこのためだ。

※手数料の相場は20%
払いすぎた金利を取り戻すのに、
弁護士に20%もの手数料をとられなくてはいけない。

まあサラ金が潰れようが、
あこぎな商売だから仕方がないと思うのは当然だし、
私も元社員だからといってサラ金やアイフルに、
同情する気は毛頭ないが、
なんで日本ってこういうおかしな法律や裁判が、
平然と罷り通ってしまうのか、不思議でならない。

しかしアイフルや武富士がつぶれても、
サラ金はなくならない。
タモリにCMやらせていかにもソフトな印象を与えながら、
やっていることは高金利サラ金に過ぎないアコムは、
大手メガバンクがバックについているから、
この先も平然と生き残るだろうし、
サラ金の隠れ蓑にかくれて、
サラ金並みの高金利をむさぼってきた、
クレジットカード会社もなくなるわけではなく、
バカな国民がカードを使って、
キャッシングしたりリボ払いしたり、
分割払いして多重債務者に転落したりする現実は、
アイフルが潰れたとしても未だに変わることはない。

サラ金に対する知識がない人があまりに多い。
アイフルのリストラを笑う前に、
自分が自転車操業に転落しないよう、
借金に対する正しい知識を身につけてほしい。

アイフル元社員の激白
http://blog.livedoor.jp/kasakot/

サラ金でボロ儲けする司法書士・弁護士
http://kasakoblog.exblog.jp/9997730/


by kasakoblog | 2009-09-24 17:10 | 金融・経済・投資
2009年 09月 23日
ダムを造りたいなら
ダム中止がイヤなら、
群馬県の税金でダムを作るというのはダメなのでしょうか?
どうしてもダムが必要なら、
県税注ぎ込めば中止にならない。
しかしそれで県民は納得するのかな。

政権が変わってころころ政策が変わるのは確かに問題だけど、
一度決めたら絶対に中止できないというのはおかしいと思うし。

だからといって「マニフェストに書いてあるから」というのも困る。
別にすべての政策を信認して国民は投票したわけではないし。

ちなみに問題となっている八ツ場ダムだが、
総事業費4600億円で3210億円が投入された。
今、やめれば1390億円浮く。
迷惑をかけた地元住民に1億円払ったとしても、
仮に100世帯なら100億円ぐらいで済む。
1世帯1億円もらえるのなら、
ダムが中止になっても生活は困らないと思うのだが・・・。

ダム問題がこの先どうなるのか注目したい。

追記
八ッ場ダムのマスコミ報道の誤りという下記サイトは非常に興味深い。
http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=22


by kasakoblog | 2009-09-23 22:26 | 政治