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2011年 10月 30日
後回しにされた被災地の複雑な事情
「いわき市より双葉郡の方がよかったかもしれない。
その方が復興も早かったかもしれない」

そう語るのは福島県いわき市の北端、
久之浜地区で津波被害にあったが、
今もなお海から近い自宅に住んでいる、
諏訪神社の高木優美さん(26歳)だ。

久之浜はいわき市の一番北にあり、
すぐお隣は双葉郡となる。
双葉郡は福島原発があるエリア。
今回、原発事故の影響で、
双葉郡の多くの町が立入禁止になるなど、
「死の町」と化したわけだが、
原発事故の直接の「被害者」ということで、
他のエリアに比べてこの地区の人たちの補償は最優先に行われている。

久之浜は微妙な場所にある。
双葉郡だったら手厚い補償が期待できたかもしれないし、
双葉郡久之浜町だったら、
独自に復興計画を進められたかもしれないが、
現状はいわき市の一部という位置づけで、
いわき市から見ると一番端の地区だ。
同じ端でも南の方は工業地帯もあり、
茨城に近く、関東との関係も深いので、
同じいわき市内の被災地の中で、
復旧・復興は優先的に進められた。

ところが久之浜は、工業地帯があるわけでもなく、北端でもあり、
しかも町の一部が原発30km圏内に入っていることから、
一時屋内退避エリアになるなど、放射能問題もつきまとう。
結果、いわき市内で津波被害があった地区の中でも、
もっとも復旧・復興が遅れていたのだ。

私がいわき市の被災地をはじめて訪れた5月中旬。
市内中心部に近い薄磯、豊間を見た後、
久之浜に行ったが、久之浜の沿岸部ははるかにひどい状況にあった。
がれきがまだ多く残されており、
津波被害と火災被害の状況は生々しかった。

さらに久之浜はやっかいなことに、
地区の8~9割が壊滅した薄磯、豊間とは違い、
被害は海そばだけに集中していて、
住もうと思えば住める家も多い。
諏訪神社の高木さん宅もこの時、訪れているが、
目の前の家はぼろぼろなのに、
ここはそんなに被害は少なく、暮らしていたし、
さらに奥に行って酒屋さんにいったら、
津波被害で電化製品はやられてしまったものの、
店は営業していて、家にも住んでいた。
さらに駅より内陸側に行けば、
津波被害などまったくなく、普通の住宅街が続いている。

実はこれがやっかいなのだ。
薄磯なんかはほとんど家が壊滅的な状況で、
被災者の方々の置かれた状況が似ているから、
今後の復興計画についてもまとまりやすい。

しかし久之浜のように、
1:津波被害で全壊してもう家に住めない被災者
2:津波被害にあったものの家に住める被災者
3:津波被害もなく普通に暮せる人
では置かれた状況がまったく違い、
今後の町づくり=「復興」に対する温度差はかなりのものがある。

しかも地区によって住んでいる人の“質”が違う。
津波被害にあった駅より海側の沿岸部の人たちの多くは、
古くからこの町に住み、漁業や商店、民宿などを営んでいるが、
津波被害のない駅から山側の地区は、
比較的新興の住宅地で、原発関連勤めの人もいるという。

被害格差もあり、住んでいる人の属性も違うとなると、
一口に「町の復興計画」といっても、
その意味するところはまったく違う。
久之浜のある人いわく、
「ここでは安易に脱原発なんて言えない」という。
なぜなら原発で生計を立てている人もいるからだ。
しかもいわき市の中でも久之浜地区だけは、
原発に近いということで、
1世帯あたり100万円前後の原発の賠償金がもらえているという。

そこに輪をかけて原発に近いことから、
放射能問題まで加わって、より事態を複雑にし、
一筋縄では復旧・復興が進められない地区となった。
だからいわき市が意図的かは不明だが、
“後回し”にしたのも無理はない。

私が5月15日にはじめて久之浜を訪れた際、
話を聞いた酒屋さんの家族写真を撮影することになった。
そこにはまだ小さな娘さんがいたのですごく心配になった。

5月末にガイガーカウンターを購入し、
6月19日にいわき市を再訪した際、
懸念していた久之浜の放射線量を測りに行った。
ここは本当に人が住んで大丈夫なのだろうかと。

しかし結果は低かった。
0.08~0.17マイクロシーベルト程度。
下手したら東京の一部の高い地域なんかよりはるかに低い。
無論、喜んでばかりはいられなかった。
がれきに近づけると、
0.40~0.50マイクロシーベルトといった、
高い数値を出すところもあった。

ただ0.40~0.50が「高い」のかは微妙だ。
久之浜から車で10分行った原発20kmの検問所で、
大気の線量を測ったら1マイクロシーベルトを超えていたので、
それに比べれば低い。
そもそも東京のホットスポットなんかは、
0.40~0.50マイクロシーベルトぐらい出るところもある。
ただわかったのは、大気の線量が低くても、
がれきなどは高い可能性があるということだ。

だから私は、同じいわき市内の被災地の中でも、
薄磯、豊間、勿来、小名浜とは違い、
久之浜を他の被災地と同様に考えて、
泥かきしたりすることがいいのか、
疑問を呈する記事を書いていた。

こうした複雑な状況のために、
いわき市の中で復旧・復興が“後回し”にされているのを、
なんとかしたいと考え、
久之浜を立て直したいと思う若者がいた。
それが津波被災地で今も暮らす諏訪神社の高木さんであった。

※久之浜では避難・退避区域では初となる10/11より、
小学校2校、中学校1校で授業を再開した。
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/topics/012679.html
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20111012ddlk07040193000c.html


by kasakoblog | 2011-10-30 22:57 | 東日本大震災・原発
2011年 10月 30日
ネットからリアルが当たり前の時代に~かさこオフ会レポート
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参加者56人中、はじめて会う人は23人。
参加者56人中、ネットがきっかけで知りあったのは38人――。

10/29(土)に、老舗旅館「鳳明館」の大広間を貸しきって、
17時~22時までの5時間、第2回かさこオフ会を開催しました!

参加者の約7割が私のホームページやブログ、
ツイッター、mixi、フェイスブックを通じて知りあった人。
しかもはじめてお会いする人が参加者の約4割も!

ほんの数年前だったら、
ネットを経由してリアルに会うというのは、
まだまだ抵抗感があり、
こんなに人は集らなかったのかもしれない。
でも最近はネット経由で知りあい、
実際にお会いして、リアルでもつながる、
というのが私自身もすごく多い。
ネットがきっかけで知りあうというのが、
当たり前の時代になったなとしみじみ思います。

ホームページやブログといった一方的な情報発信ツールから、
mixi、フェイスブック、ツイッターなど、
双方向にやりとりが可能なネットツールが普及したからかもしれない。

本来なら出会うことができない、
年代や職業や地域の人たちと、
こうして出会うことができるのも、
ほんとネットのおかげだなと思う。
逆に言うと、ますますネットを使いこなしている人と、
ネットを使いこなしていない人との差が広がっていると感じる。
自ら情報発信なんかしなくても、
ネットツールをうまく使っていれば、
いろんないい出会いに巡りあえるのに!と。

私もネットをやってきたおかげで、
オフ会開催なんてこともできるようになり、
いろんな人と知りあえるきっかけができ、
とてもうれしく思っています。

参加したかったけど参加できなかった方もいると思うので、
かさこオフ会がどんなことをしたのか、簡単にご紹介します。

・メインイベントは自己紹介
「かさこ」をきっかけに集ってきている人ばかりなので、
参加者同士はまったく知らない者同士。
というか私も参加者の「素性」を知らない。
しかも参加者の約半数が1人で参加し、
1人も知りあいがいない状況。
でも「かさこ」をきっかけに、
集っている人たちということは、
何らかの共通項があるはず。
そんなわけで会の大半の時間を自己紹介に使いました。

18:30~20:30ぐらいまで約2時間、
1人1人マイクを回して自己紹介してもらいました。
1人1~2分でも50人もいるとそのぐらいの時間に。
住まいが近かったり、ミスチル好きだったり、
被災地ボランティアをしていたり、
クリエイター系の仕事だったり、
共通項があると「この人なら気が合うかも!」
とつながりやすく、自己紹介を終わった後の1時間半は、
参加者同士で随分と盛り上がっていたなという感じでした。
そこでいいつながりができ、
一緒に仕事をしたり、何かプライベートでつながったりして、
「かさこ」をきっかけにリアルの化学反応が起きれば、
主催者としては何よりうれしいこと。

私自身も私のブログやツイッターを読んでくれている人が、
どんな人なのかを知ることができ、
生の感想を聞くことができるので、とても興味深い会に。

ネットで一方的に発信していて、
1日2000人ぐらいの読者がいて、
たまに感想をメールで送ってきてくれる方もいるし、
ネット上でコメントをくれる方もいるけれど、
圧倒的多数は「サイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)」なので、
オフ会というリアルに出会うきっかけで、
どんな人が読んでくれて何に興味を持ってくれたのか、
そういう話を聞けるのが主催者にとってはうれしいことです。

読者に迎合して情報を発信するつもりはないけれど、
読者あっての情報発信でもあるので、
読者を知るという機会があるのは、
発信側にとってはほんとに貴重な機会なんです。

・作品展示コーナー
2010年の第一回かさこオフ会ではでききれなかった、
作品展示コーナーを今回は設けました。
私の全著作(写真集11冊ほか15冊の本)ほか、
猫雑誌に掲載しているものや、
過去にインタビューを受けて載った記事など、
広間中央にコーナーを設けて、
見ていただけるようにしました。

私のブログやツイッターを見ていても、
著書まですべてチェックしている人は少ないと思うので、
活動の一端を知ってもらえればなと。

あとは裏の狙いとしては1人で参加していて人見知りの人が、
あまり参加者に話しかけられず、
手持ちぶさたでぽつんと1人でいる時に、
作品を見るコーナーがあったら、
そこで時間が潰せるなということもあります。

今回、本来なら「かさこマガジン2」を配布する予定でしたが、
間に合わなかったので、
今年、私自身の大きなテーマとなった「東日本大震災」について、
このオフ会のために50枚ほどA4で写真をプリントアウトした、
被災地写真集を作成したので、
それも作品コーナーに展示しました。

・写真プリント&プレゼント
参加者全員に「入場券」みたいなつもりで、
私がこれまで撮影した写真をL判で配布。
その写真は、海外の風景写真もあれば、
食べ物写真もあれば、工場写真や猫写真、サル写真など、
みんなばらばら。

写真集にはなっていなくても、
いろんな写真を撮っていることを、
参加者に知ってもらえればなという意図と、
ぜんぜん知らない参加者同士が、
この写真が話すきっかけになればなという狙いと、
あと最後にこの写真がプレゼントをもらえる、
いわば「当選券」になっている意味もありました。
「静岡ガンダムの写真を持っている人に、
洋館写真集プレゼント!」みたいな。

「かさこワールド」の会なので、
単なるビンゴや単なるプレゼントではなく、
「かさこ」にこだわった会にしたいなというのが、
この写真プリントの発想。
昨年の第一回のかさこオフ会でも、
参加者にプリントアウトを配る、
ということをしたかったけど、
時間的にできず、今回できたので、
よかったなと思います。
参加者がプレゼント発表時に、
写真をみながらドキドキしながら喜んでもらえたみたいなので。

・飲み物・食べ物は宅配
「老舗旅館なんかで宴会やったら参加費が高いんじゃないか」
そう心配される人も多く、私自身もはじめは大丈夫かな、
と心配したものの、場所だけ貸してくれて、
飲み物・食べ物は自分たち手配で構わないとのこと。

今までこんな会合を企画したこともなく、
飲み物・食べ物のパーティー用サービスなんて、
まったく利用したことのない私だったが、
今回をきっかけに便利なサービスを知ることに。

飲み物やつまみは「カクヤス」。
http://www.kakuyasu.co.jp/
配送無料、ネット注文、当日配達、
配達時間を2時間枠で指定など、とにかく便利!
パーティーでなくても家庭でも使えるかも。
重いペットボトルや缶を持ち運ばなくても、
無料で配達してくれるので便利です。

食べ物(オードブル)は「オリジン弁当」と「エブリィ」。

オリジン弁当が宅配サービスをしているとも知らず、
旅館の人から勧めていただきました。
配達できる場所に限りもあるみたいで、
かつ1週間前の予約が必要なものの、
リーズナブルで量が多いのでよいみたいです。
http://www.toshu.co.jp/origin/info/order.html

オフ会当日になり、食べ物が足りないんじゃないかと不安にかられ、
でも宅配サービスの多くが事前予約のため、
どうしようかといろいろ探したところ、
当日でも注文・配達可能なところを発見したのが「エブリィ」。
安くてお腹にたまりそうな料理が多かったので、
ここで追加注文しました。
http://delivery.gnavi.co.jp/e499104/menu.html

ただ私自身、こんな会合を企画したことがなく、
50人も来てどのぐらいの飲み物・食べ物が必要なのかも、
皆目検討もつかず、結果としては頼みすぎてしまいました。

そして実は「かさこオフ会」でお蔵入りになったのがカップラーメン!
はじめの予定では食べ物は少なめにする代わりに、
20時ぐらいになって小腹が減り始めたら、
カップラーメンを出そうと購入してあり、
老舗旅館の大広間の宴会で、
まさかカップラーメンが出てくるとは誰も予想しないだろうし、
でもあったかい食べ物って喜ばれるのではないかと、
ひそかに用意してあったものの、
食べ物が十分足りていたことと、
20時以降はみなさん話に夢中になっていたので、
カップラーメンを出すのはお蔵入りになってしまいました!

・全国各地から参加
参加者の中には、北海道、名古屋、岡山、高松から来てくださった方も!
またかさこワールドで取り上げた人も多数参加してくれました。
例えば、

イヤな上司のおかげで人生好転!~33歳の女性Tさん~
http://kasakoblog.exblog.jp/16078184/

3月から3ヵ月間、避難所に寝泊りして支援した、
響きの森netの加藤さん。
http://kasakoblog.exblog.jp/15120425/

リハビリ職のボランティア「FTF」のメンバー
http://kasakoblog.exblog.jp/15987215/

新曲無料配信システムを立ち上げた、
株式会社ワールドスケープ社長・海保さん(メリディアンローグ)
http://kasakoblog.exblog.jp/13933598/

石を撮る男。かさこマガジンのデザイナー
http://kasakoblog.exblog.jp/12692437/

1999年にチベットで出会った変わった経歴のカメラマン
http://kasakoblog.exblog.jp/14146242/
など。

ユニークな人たちも参加。

拙著「サラ金全滅」で取材した督促OL
http://www.j-cast.com/kaisha/column/kaishuol/

女ひとりで世界一周して著書もある河本ぼあらさん
http://voila3.blog27.fc2.com/
※NHKBS「熱中夜話」で共演がきっかけ
http://blog.livedoor.jp/voila3/archives/52478029.html

工場夜景ツアーに名古屋から参加してくれた女性で、
ヴァイオリン演奏を披露してくれた方!

その他、とってもユニークな人たちばかりで、
とてもおもしろい会でした!

・場が人を選ぶ
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昨年の第一回オフ会は会場が、
下北沢のカフェレストランだったせいか、
参加者は20~30代が中心。

ところが今回は老舗旅館の座敷とあってか、
2歳の子供が3人いたりするなど、
参加者の年代は高めで30~50代が多かったな、
という印象でした。

オフィスでも家でもこうした会場でもそうだけど、
場が人を選ぶってことがすごくある。
場所によって集る人たちの属性が、
無意識のうちに選択されるのかなという気がします。

場が集る人数も規定するというのもあり、
昨年のオフ会は会場いっぱいの35人。
今年のオフ会は会場いっぱいの57人。
場所のキャパに応じて自然と集る人数が決まるんだな、
というのが不思議ながらも必然なのかなという気もしています。
狭いオフィスに引っ越すとビジネスが小さくなり、
広いオフィスに引っ越すとビジネスが拡大する、
といったことが起きるように。

・勇気を持ってやりたいことをしよう
多くの人に「オフ会ってしょっちゅうやってるんですか?」
と聞かれたんだけど、実は今年で2回目。
私はこう見えて、かなり保守的で、
行動力より思考力が勝ってしまう人間のため、
やりたいと思ってもいろんな心配がよぎって、
無理じゃないかとあきらめてしまう傾向も実は結構ある。

今年も60人も入る大広間を借りてしまったものの、
人が集らなかったらどうしようとか、
パーティー主催なんかしたこともないし、
飲み物や食べ物は足りるんだろうかとか、
心配や不安も大きかったけど、
でもやりたいことをやればいいし、
失敗したところでたいした「損害」にはならないので、
迷っているんだったら、やってみた方がいい、
ということで今年もオフ会を開催することにしました。
ぜひみなさんも失敗を恐れず、
本当にやりたいことにチャレンジするといいと思います。
仮に失敗したとしてもそれは成功の糧となるのだから。

・ぜひまたネットからリアルへ
参加していただいたみなさま、あらためてありがとうございます。
個別にゆっくり話す時間がなかったので、
ぜひ私と話をしたいという方はメールいただければ、
個別に会う日程をセッティングしたいと思います。

また参加できなかった方も、
かさこという人間がどんな人なのか興味があるとか、
こんな話をしたい、悩みがある、
記事にしてほしい、おもしろい人がいるなど、
なんでも構いませんので、
一度会ってみたいという方は、
ぜひメールいただければと思います。

kasakotaka@hotmil.com

また今回多くの人に集っていただいたのは、
私のブログ記事を気に入ってくれた方が、
ツイッターでつぶやいたり、リツイートしてくれたり、
自身のブログやフェイスブックで紹介してくれたから。

ぜひ今後ともかさこのコンテンツを、
ばんばん紹介していただけたらうれしく思います!

・ブログ
http://kasakoblog.exblog.jp/

・ツイッター
http://twitter.com/kasakoworld

・ホームページ
http://www.kasako.com/

・フェイスブック
http://www.facebook.com/kasakotaka

・ミクシィ
http://mixi.jp/show_profile.pl?id=1072437


by kasakoblog | 2011-10-30 15:40 | お知らせ
2011年 10月 30日
かさこオフ会終了!
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無事にかさこオフ会終了しました!
57名の方が参加してくれました。
来ていただいた方々、誠にありがとうございました。
詳しいオフ会レポートは日曜の昼前後にブログでご報告したいと思います。
お疲れさまでした!
今日は寝ます。


by kasakoblog | 2011-10-30 01:39 | お知らせ
2011年 10月 28日
29土開催!かさこオフ会情報!
29(土)17時~22時まで、
「鳳明館(ほうめいかん)」本館大広間
(東京都文京区本郷5-10-5)にて、
かさこオフ会を開催します。
現在40~50名が参加予定です。
参加者および参加を迷っている方に直前情報です。

・まだまだ参加可能です!
人数のキャパ的にはあと10~20名前後入れます。
直前だけど参加したいという方はメールいただければと思います。
(お友達やご家族を連れてきていただいても構いません)
kasakotaka@hotmail.com

・参加を迷っている方
「私なんかが参加してもいいのだろうか」
と悩んでいる方、ぜひご参加ください!
堅苦しい会合でもなく、内輪の会合でなく、
いろんな方がだいたい1人で参加されます。
オフ会は1年に1回ぐらいの頻度なので、
もしちょっとでも興味があれば、
勇気をふるってメールください。
kasakotaka@hotmail.com

・当日の予定がまだわからない方
土曜日に仕事や予定があって何時終わるか、
はっきりせず参加可否が直前までわからない方は、
当日いきなり参加でも構いません!
22時まで開催してますので、
当日、突然、急に来ていただいても構いません。
※17時ぐらいからオフ会開催するため、
私のメールに問い合わせいただいても、
返信ができない可能性がありますので、
現地にいきなり来ていただいて構わないです。

・参加者の方へ
1:道がわかりにくい場所にあります。
必ずヤフー地図やグーグルマップなどでご確認の上、
お越しください。
万が一道に迷った場合は旅館に直接お問い合わせください。
03-3811-1187
または近くの店で「鳳明館(ほうめいかん)本館はどこですか?」
とお尋ねください。

<行き方のヒント>
・地下鉄春日駅A6出口を出て右へ
・はじめの交差点「菊池下」を右へ
・郵便局(本郷5局)の手前を左へ。
(坂を上がっていく道です)
・坂を上がったら「鳳明館」という看板がある建物です。
坂を上がって右に行くと入口があります。
・「かさこオフ会参加」と旅館の方にお伝えいただければ、
大広間まで案内してくれます。
大広間はロビーつきあたり右の1階奥にあります。

2:会費は4000円。
軽食、飲み物をご用意しております。
持ち込みも可です。

3:かさこマガジン2について
間に合いませんでした!
年末、年賀状代わりに郵送で配布しますので、
ご希望の方は住所、お名前を私に伝えていただければ。

4:私の全著作(写真集11冊ほか)を持参しますので、
会場でご覧いただければと思います。

5:私は16時ぐらいから会場に入ってます。
17時前に来ていただいても構いません。
(準備していてばたばたしているかもしれませんが)

ネットがきっかけでリアルに知り合い、
私ほか、かさこつながりの共通点を持つ方々が、
オフ会でいい形でつながっていただければと思いますので、
ぜひ多くの方にご参加いただければと思います。


by kasakoblog | 2011-10-28 13:23 | お知らせ
2011年 10月 28日
ギャラが振り込まれるまでが仕事
サラリーマンとフリーランス(自営業)の違いの1つはギャラの回収だ。
一般サラリーマンは自分のギャラ(給料)は定期的に振り込まれ、
給料が振り込まれないリスクを考えることは、
よほどの零細企業以外はないだろう。

しかし自営は違う。
仕事を請けたはいいが、
そのギャラがちゃんと振り込まれるかどうか、
代金回収リスクまでも背負っている。
ちゃんと支払わなければ督促し、回収しなければ、
仕事はやったはいいけどお金は一銭ももらえない、
ということもあり得る。

そこがサラリーマンと自営の意識の違いとなって表れる。
サラリーマンなら基本的にどれだけ仕事をしようが、
給料は確実に振り込まれるわけで、
自分のした仕事のギャラが取引先企業から、
いくら、いつ振り込まれるかはあまり気にしないだろう。

しかし自営にとっては死活問題だ。
それでメシを食っている。
だから当然のごとく、
「いくらもらえる仕事なのか」「いつ振り込まれるのか」をはじめに気にするし、
「間違いなく振り込んでくれる取引先なのか」を非常に気にするところだ。

なぜなら仕事とは対価をもらって仕事といえるわけで、
ギャラももらわずにただ働きさせられたら、
それは仕事ではなくボランティアになってしまう。

私が一度フリーになって驚いたのは、
ギャラの振込みが2~3カ月先が当たり前ということだった。
今月した仕事の分が今月すぐにもらえるわけではない。
多くの取引先は仕事と支払いに時間差がある。
今月した仕事を末締めで請求書を発行し、
そのお金は2カ月先にやっと振り込まれる。

フリーの世界に身をおいていれば、
もしくは会社で請求まできっちり仕事をしているサラリーマンなら、
支払いサイトが2カ月先とかぜんぜん驚かないかもしれないが、
そんなことをまったく知らない人にとっては驚きだろう。
ギャラが振り込まれる前に仕事をするということは、
仕事をするにあたっての作業にかかる費用を自分で支払う、
持ち出しリスクも負うことになる。

それでもちゃんと2カ月先に振り込まれるのはまだいい。
たとえば10月で終わるといっていた仕事が、
クライアントのせいでだらだら延期され、
12月まで引っ張られたとすると、
あてにしていた収入がもらえるのが、
さらに2カ月遅れてしまう場合もあるわけだ。
自営というのはこうしたリスクを背負っているわけだが、
発注側のサラリーマンは、どんだけ仕事を延ばそうが、
自分の給料は定期的に入ってくるから気遣いがしにくい。

さらにやっかいなのはいざ請求する段になっての金額トラブルだ。
そもそも日本人は「お金は汚い」という意識があるせいか、
お金のことをはっきりいうのはいやらしいという意識があるのか、
はじめにきちんとギャラを決めずにスタートしてしまう仕事も多い。
そしていざ請求の段になって、
発注サラリーマンからは「~円」ぐらいでといわれ、
「えっ、そんだけ?!」みたいなことになる。

これはどちらが悪いというより、
きちんと仕事を受ける前に、
仕事の範囲とギャラの確定をしないから、
どちらも悪いわけだが、
日本の風習上、契約という習慣がなく、
何も言わない以心伝心みたいな感じのため、
あいまいなまま、あいまいに仕事を受け、
あいまいに金額が決まるみたいなことも少なくない。

いや、そこに信頼関係があって、
お互いに納得できる金額ならいいわけだけど、
はっきり事前に言わないとトラブルになることもある。
こうして自営は「思ったよりも少なかった」
「支払いが3カ月先なんて聞いてない」みたいなことになる。

サラリーマンにはあまりわからないかもしれないが、
取引先の自営業者なりフリーランスは、
定期的に給料がもらえるわけではないから、
ギャラをきっちり回収するまでが仕事、
という意識がより強いということだけは覚えておいた方がいい。
同じように仕事をしているようで、
その仕組みが180度異なるから、
その点の違いから思わぬ摩擦が起きる可能性もあるので、
相手の立場も考えて仕事を進めるべきだと思う。

もちろんサラリーマンだって、
取引先企業からギャラをもらえなければ、
最終的には自分たちの給料ももらえなくなる可能性もあるわけで、
だからこそ大きな取引先がこけたりすると、
連鎖倒産の危機もある。
上司や経理にギャラ回収業務を任せていると、
仕事の対価であるお金に対して鈍感になりがちだが、
仕事はギャラが振り込まれるまでが仕事という意識を、
しっかり持っておきたい。


by kasakoblog | 2011-10-28 00:47 | 働き方
2011年 10月 26日
書行無常
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バカげたことを大真面目にやることで、
また、震災とインドで生き返った藤原新也。
駄作続きで「藤原新也は終わった」、
「もう見るべきものはない」と思っていたけど、
本作は3570円という値段ながら、
買う価値のある、実に読み応え、見応えのある、
久々の傑作だと思う。

この書が震災ショックで沈んでいる日本人の、
何らかのエネルギーになればという、
藤原さんの意図はこの作品に結集している。
私も藤原さんからエネルギーをいただいた。
行動しなきゃいけないと。

震災前の日本の書行は企画企画しすぎて、
ややいやらしい面もあり興ざめする感もあるが、
青木が原の樹海の108本の卒塔婆や、人間筆による書行は、
口蹄疫の書行のようなこじつけがましさがなく、
単純におもしろい、すごい、ここまでやるか!
とそのバカばかしさに脱帽し、感動する。
そして何よりおもしろいのは書行の写真というより、
それをやるにあたってのエピソードだ。
その意味では書行写真より文章の方がおもしろい。
その上で写真を見て、
「こんなことがあってこうして書いたのか」と見ると楽しい。

2010年を表す言葉を「澱」=よどむ、「籠」=こもる、
と藤原氏が書こうとしていたように、
(結局「漏」=もれるにしたのだが)
ここ数年の彼の作品は完全に澱み、籠もっていたが、
狂い咲きのように吹っ飛んだ企画を徹底してやる姿で、
彼自身が生き返り、作品に力がみなぎっている。
だから伝わる。
ここ最近の駄作とは違って。

ただこの本の見応えは「書行」よりも、
後半約半分を占める震災とインドの写真にある。
インドの写真なんか「書行」はいらない。
普通に写真だけですごい。
震災も「書行」はいらない。むしろ邪魔。
写真と彼の現地の言葉だけで、十分伝わってくる。

なぜ震災とインドの写真が際立って伝わるかといえば、
そこにいっぱい生死がつまっているからだろう。

私は今年のGWはインドに行こうと思っていた。
この澱んだ日本、日本人、いや自分自身に“喝”を入れるには、
インドしかないのではないかと思っていたからだ。
でも311が起きてインドに行くのをやめた。
なぜならこれまで見えなかった日本のリアルが、
震災によって露呈してしまったのである。
だから私はインド行きをやめて被災地に行った。
インドに行かなくても、インド的なるものが、
日本に現れてしまったからだ。
地震、津波、原発という未曾有の災害によって。

311前の生死が見えなくなったニッポンをどう表現するかは難しい。
何を撮っても、澱み、籠もっているように見える。
そうした生死が見えなくなった日本社会を、
見事に分析し、時に暴きたて、物議を醸したりして、
大きな衝撃を与えていたのがかつての藤原作品だったが、
最近の作品は日本ばかりを旅しているせいもあるのか、
澱んだ日本に藤原新也自身が飲み込まれ、
写真にも文章にも伝わってくるものが何もなかった。

そこで書評で「耄碌(もううろく)した」と書いたら、
本人から怒りのメールがきた。
「君は何歳か知らないが、若くして・・・」
この文面を見てもわかるが、
何歳か知らないが私を若いと決めつけている。
年齢で人を判断し、「若いくせにけしからん」という、
老害、耄碌の典型的ヒステリー反応だ。

でも藤原新也は震災とこのバカバカしい企画でよみがえった。
この本の最後の方に「被災地に救われる」と書いてある。
表現者が「被災地に救われる」というのはどうかと思うけど、
結局それは今回の震災で数多く生まれた自分探しボランティアと同じだろう。
普段の生活や仕事にイマイチやりがいを見い出せなかった人が、
震災が起きて、ボランティアにいったら、
厳しい境遇に置かれている被災地の人が、
自分なんかより元気だったり生き生きしているように見えて、
かえって励まされたというパターンと同じだ。

別にそれはそれでいいと思う。
ボランティアしたいなんて思ったり、
被災地に行ってみたいと思ったところで、
本当に現地に行く行動力と「勇気」を持っている人はごくわずかだ。

そして何より彼が被災地に入るのは早かった。
3/18に現地に行って撮影をしている。
それを彼のブログで知り、
この「書行無常」を読んだ時と同じように、
彼のおかげで勇気づけられ、エネルギーをもらった。
とにかく行くべきだ。
四の五の言っている場合じゃない。

さらに彼は震災が起きたことで有料会員ホームページを、
前倒しさせてスタートさせた。
こんな時だからこそどんどんエネルギーを発散し、
行動すべきだということを次々と有言実行していた。

耄碌なんていってごめんなさい。
ぜんぜん耄碌なんかしていなかった。
それどころか震災・原発という非常事態に、
多くの人にエネルギーを与えてくれた。
あらためて藤原新也のすごさを知った。

またこの本は、これまでの作品と一線を画しているのが、
藤原新也当人の姿が何度も何度も写真で登場してくることだ。
表現者、ましてやカメラマンが、
自分の姿を画に入れて表現することが、
いいことなのか悪いことなのかは、賛否両論ありそうだが、
この本は写真集ではないし、
書行という奇特なパフォーマンスをした、
キャラの立った当人の姿があることで、
かえっておもしろさが倍加しているような気がする。

地方を旅して愚痴を言うだけの「日本浄土」や、
四国巡礼で中途半端な「書行」で、
生死がまったく見せない「死ぬな生きろ」はひどかったが、
突飛な企画と震災ショックで、

憤りとパワーを持て余して、それを作品に昇華させるという、
今まで眠っていた彼の才能・情熱が再び目覚めたのかもしれない。
かつての全盛期の頃のように。

ただ社会批評の文章については、かつての切れ味はなく、
ステレオタイプ的な批判に終始している部分はあり、
その点について見事に指摘しているブログがあった。
http://d.hatena.ne.jp/knockeye/20110322

まさにこのブログの言う通りだなと思う。
その意味でも震災やインドに書行はいらない。
ただ写真だけで十分だと思う。
それだけで十分、生死が詰まっている。
それを見れば書なんかなくても、生死を思い知らされる。

何はともあれ、とにかくこの書はエネルギーに満ちあふれている!
ぜひ書店でぱらぱらと見て、
何か感じるところがあったら高いけど購入して、
じっくり読むとものすごく刺激を得られると思います。

久々に素晴らしい作品と出会った。
彼のエネルギーを見習って、私も行動しなくてはと思った。

・書行無常


by kasakoblog | 2011-10-26 22:25 | 書評・映画評
2011年 10月 25日
今、一番やりたいことって何ですか?
「今、一番やりたいことって何ですか?」って聞かれて、
ぱっと思い浮かんだことがあるのに、
「これは~~だからダメだ」「でもあれも~~だからできないし」
とどんどん勝手に自分でやりたいこと、消去してない?

そうやって自分ですぐに無理だとあきらめて、
というかあきらめているという、
自分の思考回路にすら気づかず、
やりたいことを除外したなかで、
何をしようか考えているから、
人生がいつまでたってもつまらない。

常識とか世間体とか捨ててさ、
不可能だとか無理だとかすぐ決めつけるんじゃなく、
まず自分の本音で、今、一番やりたいことを、
素直に自分に対して答える必要あるんじゃない?

「やりたいことがない」という人がいるけど、
本当はやりたいことがないんじゃなく、
無理だとあきらめていて、
本当にやりたいことをのぞいたなかから考えているから、
やりたいことがないんだと思う。

ぱっと思い浮かんだのにすぐに消してしまったそれ!
それが自分のやりたいことじゃないの?

大人になればなるほど、年をとればとるほど、
それなりの地位や生活があるから、
知らず知らずのうちに現状維持が最善だ、
という考えになり、自分では気づかないけど、
驚くほど保守的になっているのではないか。

本当はあれもしたい、これもしたいと思っている。
でもすぐにできない言い訳を思いつく。
そして今の生活にそこそこ満足しているから、
やりたいことは自分の頭の中から消去してしまう。
なんてもったいない人生なんだろう。

地震、津波、台風、洪水、火山爆発、
挙句の果ては原発爆発、
年金崩壊はもちろんだが、
国家崩壊や戦争だってないともいえない物騒な世の中。
しかも、多分、5年以内には、
今の世界経済秩序は崩壊して、
今までの価値観や常識がまったく通用する可能性もある。

そんな激動の時代に生まれたことを知り、
いつ死んでしまうかもしれないと考えた時に、
「死ぬまでにしたい10のこと」じゃないけど、
それを普段から常に考えて、
すぐに実行できなかったとしても、
やりたいことをするために何をするか、
考えながら生きていく方が、
無難な現状維持よりはるかにいいんじゃない?
と思う。

自分がやりたいことから目をそらすのは簡単だ。
でも時は嘆いても戻らない。
今しかできないこともあるだろう。
そこから逃げてしまって、
ただ毎日当たり前のようにただ会社に行って働き、
ただ当たり前のように3食食べて、
そして寝るだけの生活で、
明日突然、大地震がきて死んじゃう可能性だってあるのに、
ほんとにそんな生活でもいいのって、
もっと自問自答した方がいいんじゃないか。

私はやりたいことをやっているつもり。
でも時に現状に流され、
本当にやりたいことやってるんだろうか、
後悔のない今を生きているのだろうか、
ささやかな現状を守るためだけに、
やりたいことにチャレンジする心を、
どこかに置き忘れているんじゃないか。
そんな疑念が持ち上がる時もある。

今、一番やりたいことって何だろう?
それを実現するには今、何をしたらいいんだろう?
それが今後の激動の時代を生き抜く、
生きるヒントだと私は思う。

やりたいことを素直にやったらいいんじゃない?
やりたいことから逃げ回るんじゃなくって。


by kasakoblog | 2011-10-25 21:51 | 生き方
2011年 10月 25日
孫がいるから魚はとらねえ~放射能リスクに対する意識の違い

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釣りが楽しみだったおじいちゃん。
福島県いわき市の海岸部にあった津波で家は流され、
働いていたカマボコ工場も被災し、
勤めていた工場の社長は津波で亡くなってしまった。

今はいわき市内中心部に居を移し、
お孫さんほかご家族と暮らしている。

「俺はいいけどさ、うちはほら、孫がいるから。
だからもう釣りはしねえ。
放射能がどうなってるかわからねえからよ」

毎週のように釣りを楽しみ、
釣った魚を家族にふるまっていたが、
3.11後は釣りはしない。

とにかく孫がかわいくてかわいくて仕方がないらしく、
すべての生活の中心は孫。
避難所同窓会も「孫が行きたい!っていうから来た」
とうれしそうに語ってくれた。

放射能リスクへの考え方が、日本中で二分され、
なかには家族ゲンカに発展することもある。

「そんなに気にする必要はない」という人と、
「気にするべきだ」という人と。

政府や官僚や自治体は、
人体実験よろしくまったく気にしていないようだが、
小さな子供を持つ母親は気が気ではない。

放射能リスクに対しては年代によっても大きく変わり、
60歳を過ぎた高齢者になると、
「別に20~30年後にガンになっても、それは仕方がない」
とまったく気にする様子がない人もいる。

でも日本には小さな子供たちがいる。
このおじいちゃんのように身近に孫がいれば、
男性だろうが海が好きだろうが60歳を超えていようが、
どれだけの汚染があるかはっきりわからないうちは、
自分の好きな釣りはやめてでも、
放射能リスクは避けたいと考える。

人によって想像力は異なる。
孫と一緒に住んでいれば放射能に対して敏感になるが、
そうでなければ想像力は働きにくく、
「別にたいしたことないんじゃね」って話になりかねない。

もちろんどこまで気を使うかは難しい。
そういうなら釣りだけでなく、
福島から避難した方がいいんじゃないかという考えもある。

ただ放射能は自分だけの問題じゃないということ。
自分がじじいだから先がないから別にいいという話ではない。
自分に孫がいなかったとしても、
日本の子供たちが被害を受ける可能性がある。
そこに想像力を働かせて考えた時に、
基準値を上げるとか、たいして気にしないとか、
レントゲン何回分だからどうのとか、
原発30km区域で学校を再開させてしまうとか、
現状追認の態度をとらないのではないか。

東京では今頃になってホットスポット探しが、
テレビでも取り上げられるようになったが、
大気中の放射線による外部被爆なんかより、
今、はるかに怖いのが、
食べ物経由で放射性物質を取り込んでしまう内部被爆だろう。
大気中の放射線量が低いから安全とかではなく、
食品による内部被爆をどれだけ防ぐかが、
今後の大きな課題になるのではないか。

温情で福島や東北の食品を買って、
自分たちの子供や孫を被爆させてはならない。
自分が早死リスクを抱え込むのは勝手だが、
それを若い世代に強制してはならない。

放射能リスクに対する考え方のバラつきが、
日本中の精神ヒステリーを煽り、
放射能そのものというより、
放射能があるかもしれないという恐怖が、
社会に多大なマイナス要因を撒き散らしている。

風評被害とはちゃんと検査をせず、
正しい情報を出さないことから発生する。
文部科学省から汚染地図が公表され始めたが、
大ざっぱ過ぎて細かな地域情報はわからない。
そうやってアバウトな情報ばかりしか出さないから、
過度に怖がったり、過度に楽観視したりする、
誰も正確な事態を把握できない、
今のような悪い状況を生んでいるんだと思う。

悪い情報でも隠さず出すことが、
風評被害をなくすことにつながる、
ということが政府や官僚や自治体や企業には、
わからないのかもしれない。

被災地レポート
http://www.kasako.com/110311top.html


by kasakoblog | 2011-10-25 00:06 | 東日本大震災・原発
2011年 10月 24日
猫旅紀行アップ!
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猫に恋して沖縄島旅の連載企画。
今回は渡嘉敷島の猫をアップしました!
http://journal.mycom.co.jp/articles/2011/10/24/tokashiki/


by kasakoblog | 2011-10-24 22:06 | 【写真】猫
2011年 10月 24日
過去100年間に発生した巨大地震の震源地~想定内のリスクに向き合う
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思えば3.11の数週間前。2月22日のこと。
ニュージーランドでM6.3の地震が起き、
日本人の死亡者が出たことから、
日本のマスコミは大々的にこのニュースを取り上げていた。

昨日、10月23日にはトルコでM7.2の地震が起き、
死者は数千人という報道もある。
その前日には、南太平洋ニュージーランド領ケルマデック諸島沖で、
M7.4の地震が起きているが、付近の居住者がいないため、
ほとんど報道はなかった。

9月19日にはインドでM6.9の地震、
8月23日はアメリカ東部でM5.8の地震があり、
93年ぶりの地震という慣れなさから、
一時、9.11なみのパニックになったとも言われている。

画像の「過去100年間に発生した巨大地震の震源地」を見ればわかるように、
(世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が発表した地図)
http://www.tripadvisor.jp/pages/Earthquake.html
日本は地震が極めて多い。

でもだからとって悲観することはない。
ほとんど地震が起きないアメリカ東海岸では、
慣れないがゆえにM5.8でパニックになるわけだが、
日本は地震リスクを想定内として向き合って生きているから、
それなりの対応もできるし準備もしているはずだ。
いやはずだった。

ニュージーランドでもトルコの地震でも、
2008年の中国四川省の大地震でもそうだが、
多くの建物が倒壊している様子が映し出されるが、
日本並みの耐震構造なら、こんなにも倒壊せず、
被害は少なかったのではないかと思ってみている。
考えてみれば、3.11にしてもそうだが、
あれだけの大地震が起きたら、
数多くの建物が倒壊してもおかしくはなさそうだが、
そうはならなかった。
死者の大半も建物損壊もほとんどの原因は津波であり、
地震そのものではなかった。

3.11以降、東北に限った話ではなく、
日本各地で地震が多発しており、
北海道、和歌山、熊本でも震度5強の地震が起きている。
私は数年前から地震発生情報をチェックしているが、
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/
3.11以降、今まで地震が少なかった地域にも地震が起きており、
日本にいる限り、地震リスクから逃れることは不可能に近い。

でも恐れることはない。
地震が多いとわかっているのだから、
それに備えればいいのだ。
備えによって地震被害を減らすことができる。

ところが未だに地震を甘く見ている人もいる。
地震が起きて困るのは水だ。
水といってもぴんとこない人は多いかもしれない。
そんなに水、飲まないよと。

確かに1日に体内に必要な水分は2リットル程度だ。
ところが1日に人が使う水は約300リットル!
なぜそんなに使うのか。
トイレ、風呂、洗濯、炊事などに必要だからである。

地震で水道がとまって風呂、洗濯は我慢できるとしても、
トイレ問題は非常に深刻だ。
水がないと流せない。
被災地取材をしていると、
震災直後、トイレが糞であふれかえって、
ものすごかったという話を聞く。
そうした不衛生な環境で、
手を洗うこともできず、食事もままなければ、
病気になってしまう。
水の備蓄は家庭や企業でぜひしておきたいところだ。

そういえば3.11以降、最も地震が多発しているのは、
福島原発のそば、福島県の海岸沿いだ。
もうしょっちゅう起きている。
未だに放射能が漏れ続けている福島原発のそばで地震が多発している。
東京などでも放射線量が高いホットスポットが、
次々と発見されるのをみるにつけ、
地震で生き延びたとしても原発があるせいで、
震災から半年以上過ぎても「被害」が拡大する、
という状況が続いている。

地震が多い国という想定内のリスクを、
金が儲かるからといって、
電力会社と原発メーカーと官僚と政治家がグルになり、
金にめがくらんだ過疎化自治体に、
多額の交付金で原発を次々に建てさせたのだ。
しかしこの「過去100年間に発生した巨大地震の震源地」を見れば、
この国に地震(津波)で爆発する原発なんて、
どこにも建てちゃいけなかったのだと思う。
それを指摘した多数の本があるにもかかわらず、
自分も含めて「いくらなんでも電力会社もバカじゃないんだから、
地震や津波の対策ぐらいしているだろう」と、
甘く見ていたのが愚かだった。

にもかかわらず、九州電力では玄海原発の再稼働に関して、
今年6月に開いた県民説明番組で、
組織的に再稼働賛成のやらせメールをさせていた。
一体、どこまでこの国は腐っているのだろう。
それほどまでに過疎化自治体にとって、
金=雇用の威力は絶大だということだ。

3.11であらためて地震大国に住んでいることに気づいたものの、
そんなことは無視して地震リスクを無視した行動を、
推し進めようとしている人もいる。
確かに一時期より地震はかなり減ってきたが、
忘れた時に大地震はやってくるもの。
一人一人が普段から地震に備えた事前準備をしておきたい。
備えがあれば、相当、減災できるはずだ。

・近いうちに必ず大地震がやってくる~大地震に備えてますか?
http://kasakoblog.exblog.jp/15296828/

・なぜ原発は推進されるのか
http://www.nuketext.org/suishin.html


by kasakoblog | 2011-10-24 00:18 | 東日本大震災・原発