好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2012年 03月 31日

原発20キロ圏内に突入してきた

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福島取材最終日、日本で最も危険な場所、
いや世界で最も危険な場所かもしれない、
福島第一原発20キロ圏内に行ってきた。
(許可を得て合法的に)

福島第一原発敷地そばでは、
40マイクロシーベルト/時というとんでもない値。
一方、福島第二原発そばは、
除染したのか1マイクロシーベルトもなかった。

死の町と化した楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町を、
3時間ほど巡りました。
見た目は普通の町。
高放射線量でもカウンタが―なければ何もわからない。

とりあえず無事に家に帰りました。
原発20キロ圏内の写真および、
肌で感じた20キロ圏内のレポートは、
明日にでもブログでアップしたいと思います。


by kasakoblog | 2012-03-31 22:02 | 東日本大震災・原発
2012年 03月 30日

死の町となったDASH村付近へ~がれき広域処理と原発再稼働

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今日は高放射線量のために、
計画的避難区域となっている葛尾村、浪江町へ。
宿泊している猫シェルターのある福島県田村市の一部地域は、
0.12~0.25マイクロシーベルト/時と、
東京と変わりない低い放射線量の場所もあり、
むしろ田村市より原発から離れた郡山や福島市の方が、
線量が高い状況にあるが、
田村市から車で30分程度走った、
葛尾村や浪江町はほとんどが「死の町」。
放射線量はぐんぐん上がり、浪江町の高いところでは、
大気の線量が14マイクロシーベルトという恐ろしさ。
私が入った浪江町は原発から20キロ圏外にもかかわらず、
この高さである。
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浪江町にあるDASH村の入口にも行ってきたが、
この辺りは付近と比べるとだいぶ低いが、
3~4マイクロシーベルトあった。

日本の田舎的風景が広がるのどかなところで、
ガイガーカウンターがなければ、
こんなに危険な場所とはわからない。
しかしカウンターを見ながら線量が高い地域にいると、
ただならぬ緊張感を覚え、
心理的な不安は相当なものがある。

こんなところに人が住めるか。
そこら中でめまぐるしく変わる数値に、
除染なんてできるか。
この町なら土地はいっぱいあるし、
大気の線量があまりにも高いので、
ここにがれきを置いても何も困らないのではないか。
宮城、岩手からも近く、
わざわざ九州だの沖縄に持っていく必要はないのではないか。
そんなことを自ら高放射線量地区に行き、感じてきた。

原発再稼働とかいっている連中は、
計画的避難区域に住めばいい。
ガイガーカウンターが高い数字を記録し続ける恐怖を、
肌で感じたことがないからのんきに再稼働などと言えるのだろう。

帰ってきてからシェルターの猫に癒された。
高放射線量にいるということが、
物理的には何の感知もできないのだが、
心理的には相当なプレッシャーになっていたようだ。

また帰りに計画的避難区域に住んでいたため、
避難を余儀なくされ、6人家族が今は5か所に、
ばらばらに生活せざるを得なくなった話も聞いた。
その話も近日中にブログに掲載します。

こういう体験を直に経験してないから、
のんきに除染とか原発再稼働とかいえるのだろう。

原発の恐ろしさを肌で味わえば、
日本全体の死の町にする選択など、
絶対にしないだろう。

・被災地取材本「検証・新ボランティア元年」好評発売中


by kasakoblog | 2012-03-30 22:22 | 東日本大震災・原発
2012年 03月 29日

福島で猫シェルター取材中

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福島県田村市にきています。
原発被災地で放置されてしまった、
犬や猫などの保護活動を行っている、
にゃんだーガードさんの取材をしているためです。

被災地では避難所や仮設住宅にペットを持ち込めないとか、
原発事故のためにペットを連れてこれなかったなど、
被災地に取り残されてしまったペットが多くいる。

そうした動物を保護し、飼い主を見つけたり、
または里親を見つけたりする動物保護ボランティアもある。

人間は自分の意志で動けるし、
お世話が必要な人は少ないが、
ペットは人が世話をしていないと生きていけない。
ましてや人がいなくなった死の街では、
食べ物もなくなり大変な状況になっているという。

私が2泊する予定のにゃんだーガード第二シェルターには、
現在、犬が1匹、猫が32匹。
ちょっとした猫カフェ状態で、
旅館を改装し、それぞれの部屋に、
数匹ずつわけて猫が暮らしている。

春休みのせいか学生ボランティアさんも多く、
昨日は20人ぐらい来ていた。

震災から1年が過ぎ、
有終の美といわんばかりに、
大金使って一発打ち上げイベントでもして、
震災支援活動を休止してしまうボランティアも多く、
また意味があるかはわからない、
イベント好きのボランティアも多い中、
人が世話しなければ生きていけないペットがいることを、
どこか頭の片隅に知っていただければと思う。

私はペットは飼ったことはないし、
動物より人間が大事だとは思うし、
家畜は食べる(殺す)ために育てているから、
やむを得ないこともあるかもしれないが、
ペットというのは人によっては、
人間と同様、重要な家族の一人でもある。

人間の傲慢と身勝手により事故が起きたせいで、
放置されたペットたちを、
誰かが救わなければならないのは、
動物をペット化している人間の責任ではないかとも思います。

このシェルターのある場所ですが、
放射線量は0.20~0.30マイクロシーベルト/時と、
皮肉なことにここより原発から遠い、
郡山や福島市より低い数値になっている。
もちろん、福島原発はもう二度と収束させることしかできないほど、
人間の手に負えない状況になっているので、
いつまたここも放射能汚染されるかはわからないが、
それまでに人間と同様、
救える命は助けて保護するのは必要なことではないかと思います。

そんなわけで私も取材だけでなく、
猫のトイレそうじや餌やりや、
シェルターの屋根のペンキ塗りやごみ掃除などもしています。

取材先:にゃんだーガード
http://nyanderg.web.fc2.com/

取材中、随時ツイッターでつぶやき中
https://twitter.com/#!/kasakoworld


by kasakoblog | 2012-03-29 18:37 | 東日本大震災・原発
2012年 03月 28日

空気が日本を破滅させる~震災後と戦時中の国民心理の近似性

有事の際に国民を危険な目にあわせるのは、
政府でも官僚でも東電でもメディアでもなく国民自らだ――。
今の日本はまるで戦時中と同じ。
一億総玉砕よろしく負けいくさとわかっていながら、
「お国のため」だと信じ込み、
危険を警告する人間を「非国民」だとバッシングし、
一定方向の世論だけに塗り替えて、
全員が不幸になる最悪の選択肢に向かって突き進んでいる。

今、私はそんな危機感を覚えている。
先日、行った講演でも紹介したが、
震災後に起きたニュースで象徴的なのが、
週刊誌「AERA」VS「週刊ポスト」騒動だ。

震災直後、原発が爆発し、
海外メディアが「チェルノブイリ以上の最悪の事故」
「メルトダウン」と報道していたが、
私も含めて多くの国民は、
「いくらなんでもそこまでにはなっていないだろう」
「海外メディアは騒ぎすぎだ」と思っていたに違いない。

そんな空気の中で、
2011年3月19日に発売された「AERA」は、
東京にも「放射能がくる」と題し、
防護服に身をまとった顔写真アップを表紙に載せ、
広範囲の放射能汚染の危険性を警告した。
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この時、国民の反応はどうだったか。
「風評被害を助長する」
「売れるために恐怖心を煽りすぎ」
「東京に放射能がくるわけがない」
大ブーイングだったのだ。

この騒動は別に書店で雑誌を買った読者が、
文句を言ったわけではなく、
中身を読みもしないのに表紙だけ見て、
「ひどい」という雰囲気が蔓延した。

さらに「AERA」バッシングを加速させたのは、
同時期に発売された「週刊ポスト」である。
こちらは被災地で自衛隊員に助けられる赤ちゃんを表紙写真に載せ、
「日本を信じよう」と題した。
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これが「AERA」と比較して「週刊ポストは素晴らしい」という話になり、
こちらも雑誌の中身を読んでいるわけではないにもかかわらず、
絶賛する雰囲気が広まった。

こうしてネットを中心に、
週刊誌「AERA」VS「週刊ポスト」騒動が持ち上がり、
「週刊ポスト」が大絶賛され、
「AERA」は表紙写真や表紙のコピーややり過ぎだと批判され、
後に謝罪するところまで追い込まれた。

しかし今、思うとどちらの雑誌がよかったのだろうか。
その時はわからなかったが、原発事故後は東京を含め、
日本の広い範囲で放射能汚染されていた。
政府や東電がメルトダウンを認めたのは2カ月後。
「AERA」の警告は「風評被害を助長」、
「恐怖心を煽りすぎ」なんて今振り返ってみると微塵にも思わない。

むしろ危険を楽観視するムードを作り上げていた、
虚偽や隠ぺいだらけだった政府・官僚・東電・メディアの発表から、
国民に危機を訴える素晴らしい表紙だったのではないか。
外国人や外資系金融機関が、
国外や西日本に逃げるなか、それを鼻で笑い、
電車本数が少ないのに、
放射能汚染された大気の中を平然と仕事に向かっていた、
危機意識のない国民に強烈に訴えかけるメッセージだったのではないか。

しかしこうした「良質」な記事は、
国民世論によって「抹殺」された。
なぜならその時のムードや空気にそぐわなかったからだ。
国民の多くは「ただちに影響がない」という、
政府や官僚や東電やメディアを信じないといいながら、
信じられない情報を海外メディアや「AERA」が報道しても、
聞く耳を持たなかった。
それどころか「風評被害を助長する」とまで批判した。
国民自らが国民の加害者になっていたのだ。

震災というとんでもない悲惨な災害が起きて、
多くの国民心理は普通の状態ではなかった。
集団ヒステリーに近い状態だった。

こうした際に冷静に事態を見つめ、
局面の打開を図ろうとしている人を、
「非国民扱い」する空気が蔓延すると、
次第に反対意見が誰も言いにくくなる。
言えばバッシングされる。炎上する。
「ほんとはおかしい」と思っている人も、
容易にネットで意見を言えなくなる。
こうしてどんどん一方向の意見・情報だけが目につき、
「みんなそう思っているのだからそうなんだろう」と、
情報の真偽も確かめず、みな信じ込んでしまう。

震災直後の自粛にしてもそう。
がれきの広域処理についてもそう。
自己満足ボランティアもそう。

おかしいと思っていても、それを言おうものなら、
「被災者が苦しんでいるのに不謹慎な!」
「ボランティアが一生懸命やっているのに批判するなんて!」
という空気が蔓延しているために、
おかしなことでも誰も止めることができず、
おかしな方向に国や社会が進んでしまう。

そして数年たってから、
そんなことがあったのも国民はケロっと忘れて、
「政府がすべて悪い」「東電がすべて悪い」と責任転嫁を行う。
自らもその責任の一端を担っていたはずなのに。

戦時中、どう考えてもアメリカに勝てるわけがない、
早めに負けを認めて被害を最小限に食い止めるべきだと思っても、
そんなこと言おうものなら大バッシングだ。
国のために命をかけて戦っている兵士がいるのに、
自分たちだけのうのうと暮らしていいわけがない。
率先して特攻隊に志願すべきだみたいな空気が蔓延する。

いや、本当はみなどこかで、
「こんなのおかしい」と思っている。
でもそれを口で言うと、感情論に支配された、
短期的な視野しか持てない「国民世論」に抹殺される。
だから誰も批判を口にすることができない。
結果、被害を拡大させ、原爆を落とされ、
多くの人が死んでしまう結果になる。

もちろんそういうものを煽動した、
政府・官僚・財閥・メディアも悪いわけだけど、
そういう雰囲気に加担しているのは他ならぬ国民。
空気を読んで、空気に逆らわないようにし、
反対意見が言えない空気を作り上げ。
結果、全員が不幸になる道をまっしぐらに歩んでしまう。

戦争中や災害直後という日常では経験しない異常事態に、
国民自身が冷静な判断を失い、
理性的な思考ができなくなって感情に流されれば国家は破滅する。

首都直下地震や東北沖地震再来による福島原発事故再びの有事に、
昨年のような国民集団ヒステリー状態になると、
最も愚かな選択をしかねない。

普段から空気に流されず、
情報をしっかり吟味した上で、
一人一人が判断・行動していきたい。

・防災講演スライド
http://www.kasako.com/20120320kasako.pdf

※防災講演では3つのポイントの1つに、
有事の際の情報リテラシーを取り上げ、
他の事例をあげながら、私の取材経験なども踏まえて話します。

防災について「うちでも話をしてほしい!」
という方はメールいただければと思います。
kasakotaka@hotmail.com


by kasakoblog | 2012-03-28 22:28 | ネット
2012年 03月 28日

防災講演1:首都圏も津波が危ない!

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「来たるべき大地震に備えて~被災地取材で感じた防災の教訓」と題して、
3/20に40名の前で1時間の講演を行いました。
最近もまた地震が多く、昨日は岩手で震度5、震度4、千葉で震度3、
数日前は原発のある福島で震度4の地震が起きるなど、
ここ数年はまだまだ地震が多発することが予想されます。

今後地震が起きても少しでも被害を減らすためには、
東日本大震災で起きたことを教訓にすべきです。
3/20の講演では3つのポイントについて話をしましたが、
今回は1つ目のポイント、津波について、講演の内容を掲載します。
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東日本大震災の教訓。津波は他人事ではない。ということです。
私もそうでしたが、ここにいる多くの方は、
東北だから津波がひどかっただけで、
関東に地震がきても津波は関係ないと思っている方が多いのではないでしょうか。
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実際に、東大の地震研究所は、
「東京湾は入り口が狭いうえ、水深が急に浅くなっているから、
東京湾に津波は入りにくい」といっています。
東京都の防災会議では、関東大震災並みの大地震が東京を襲った場合に、
最大1.2mの津波がくると予測。
内閣府では東京湾の津波は50cmだと予測しています。
では、1年前の地震で、東京湾に津波がきたのかどうか。
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東京の晴海では1.5m、横浜でも1.5m、
千葉の船橋では2.4mの津波が観測されたそうです。
つまり、東京湾の津波はこれまでの予測を完全に上回ってしまったのです。
想定外だったんです。
それであわてて今、関東でも津波のシミュレーションをし直しています。
神奈川が津波予測を見直したところ、
川崎、横浜では4m、鎌倉では最大14mの津波がくるとの予測に変わりました。
神奈川に住んでいなかったとしても、
仕事やプライベートで川崎や横浜にいる可能性は十分あるでしょう。

ちなみに、東京ですが、津波のシミュレーションではありませんが、
大雨により荒川の堤防が決壊した場合、
3時間で大手町が浸水し、都内の地下駅97駅が浸水するとの予測もあります。
東京湾でも想定外の大地震により大きな津波が来た場合、
川をかけあがった津波があふれでて、
東京の一部地域が浸水被害にあう可能性があります。
つまり、関東に住んでいても、津波は他人事ではないんです。
そのことを頭に入れた上で、これから被災地の写真を見ていただきたいと思います。
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私が一番はじめに取材にいった宮城県の石巻市です。
ここに地図がありますが、ここに映し出されている海岸沿いは、
ほぼすべて今回の東日本大震災の津波でやられました。
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私が撮影した石巻市内の場所です。
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石巻市の写真です。震災から1ヶ月過ぎていますが、
津波被害のすさまじさがわかると思います。
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同じく石巻市の写真。
先ほどは高台の公園から撮影していましたが、
地上に降り立ち、被災地を目の当たりにすると、
はっきりいって信じられない光景です。
水の力の恐ろしさはとてつもないものです。
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ところが。これも同じ場所での写真ですが、
見ての通り、写真の上の方の家は無事です。
下一面は壊滅的な惨状にもかかわらず。
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これが高台です。
町が津波で壊滅したすぐそばの高台の住宅街はまったくの無傷です。
このすぐそばで家を失って避難所暮らしをしている人がいるにもかかわらず。
現地に行って何より驚いたのはこの被害格差です。
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ざっくりとした地図ですが、赤い部分は津波でやられて、
緑の部分はまったく無傷だったところです。
この地図を見てわかる通り、
津波被害は海との距離の近さに比例するわけではないということです。
海のすぐそばでも高台は無事。
海から離れていても川そばだと大変な被害にあう可能性があります。
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これが石巻の駅前の様子です。
前の地図でいうと海から相当離れています。
にもかかわらず1階部分が浸水し、
水浸しになって使えなくなってしまった家具を外に出している様子です。
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これも駅の商店街です。歩道の半分は浸水被害にあった家具のゴミの山です。
これが何kmにもわたって続いていました。
海から近いところだけが危険というわけではないということが、
よくわかるのではないかと思います。
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今回の震災の中でも最大の悲劇の1つといわれる、
石巻の大川小学校です。小学生の約8割が犠牲になりました。
ではこの大川小学校の場所を見て見ましょう。
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海からは遠いです。学校から海は見えません。
ここには津波が来ないといわれており、
避難所にも指定されていたようです。
結果、安全だと思い、津波被害にあってしまったようです。
小学校のすぐ裏には山があり、そこに逃げれば、
助かったともいわれています。
しかし安全なのにわざわざ寒くて何もない山に逃げるとは、
誰も思わなかったのでしょう。
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これも石巻です。湾沿いにある病院ですが、
多くの人は屋上に逃げましたが、
屋上にも津波が襲い、ここも全滅に近い大変な被害にあいました。
助かったのは屋上よりもさらに高い裏山に逃げた人とのことです。
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これが病院の場所です。湾の奥まった場所にありました。
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いろいろと悲惨な被害を紹介しましたが、
関東でも津波は他人事ではないという観点から教訓を3つ。
1つ目。あれだけ甚大な被害にあっても高台は無事です。
津波がくるかこないかわからなくても、とにかく高いところに逃げることです。
2つ目。海のそばだけでなく川のそばも危ない。
3つ目。地下鉄、地下街は要注意。
もちろん都会の場合、地上に出れば別の危険があります。
落下物、地上での危険物の散乱。自動車や人ごみなどです。
ただ万が一、地下に水が入ってきてしまった場合、
逃げられなくなる可能性もあるので十分注意しましょう。

東京の地下での水害の危険は、
何年も前から専門家がその危険性を指摘しています。
地震による津波に限らず、台風、大雨などでも地下は要注意です。
私が何度か取材したことがある防災の専門家は、
地下にある居酒屋は行かないとまで宣言しています。

ちなみに洪水被害のあったタイのバンコクですが、
洪水が多いことがわかっているので、
地下鉄に入る地上の入り口は、水が入ってこないように、
道路よりも高い場所に作られています。
残念ながら東京の地下鉄の入り口にそのような工夫はほとんどないはずです。

津波は他人事ではない。
これは東北だけの話ではありません。
東京も名古屋も大阪も気を付けるべき話だと思います。

・・・・
講演2つ目のポイント「避難所の待遇はボランティアで決まる」、
3つ目のポイント「有事こそ情報が大事」については、
後日ブログでアップします。

私は防災の専門家ではありませんし、被災者になった経験があるわけでもありません。
私の話がすべて正しい判断になるかはわかりません。
ただ昨年の東日本大震災に際して、被災地各所を取材し、
個人ジャーナリストという、第三者的な立場だからこそ、
見たり聞いたりすることができたことも多くありました。
1年が過ぎた今、あらためて振り返ってみて、
震災の取材経験を今後の防災に活かす教訓となるのではないかという観点から、
今は被災者ではないけれど、未来の被災者になる可能性がある人に向けて、
次なる大地震がきても、みなさんがあわてず冷静に判断し、
何か役に立てる話になるのではないかと思います。

4月には宮崎で講演をする予定でいます。
・4/14(土)宮崎県高千穂町秋元公民館19~21時
・4/15(日)宮崎県高千穂町中央公民館13~15時
※チェルノブイリに関する映画の上映会+かさこ講演。
近くにお住いの方はぜひご参加ください。

防災について「うちでも話をしてほしい!」という講演依頼のある方は、
メールいただければと思います。
kasakotaka@hotmail.com

・3/20の講演スライドPDF(講演する地域や対象年齢に応じてアレンジ可能です)
http://www.kasako.com/20120320kasako.pdf

・絆ではなく歪みがみえた、被災地・被災者の真実・書籍「検証・新ボランティア元年」販売中


by kasakoblog | 2012-03-28 00:22 | 東日本大震災・原発
2012年 03月 27日

ライブ写真

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音楽業界の革命の旗手、新曲無料配信を行うメリディアンローグの、
ライブ写真&動画&レポートをアップしました!

・ライブ写真:2012/02/21@東京ダンス&アクターズ専門学校
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http://www.kasako.com/1202merifoto.html

・ライブ写真:2012/01/13@Zher the ZOO YOYOGI
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http://www.kasako.com/1201merifoto.html

・ライブ写真:2012/3/23@下北沢MOSAiC
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http://www.kasako.com/1203merifoto.html

2012/3/23:ライブレポート
1.サウンド・アンリミテッド
2.アットランダム
3.コドモジカン
4.クローンユニット
5.ディストピア
6.フェアリーテイル
7.スターフライト
8.アンバランス
9.ウェイストランド・イン・メトロポリス

メリディアンローグ主催イベントとあって、9曲も演奏!
ニューアルバム「白地図と羅針盤」から、
勢いのある盛り上がれる曲、
「サウンド・アンリミテッド」と「アットランダム」を。
「サウンド・アンリミテッド」の疾走感・スピード感はライブでとっても心地よい。
めまぐるしく景色が変わっていくような感じ。
ラップ部分も最高に気持ちがいい!

その勢い続くまま「アットランダム」。
「ダーン!」と始まるかっこいい前奏からたまらず、
「アット」という部分の爆発力あるサビもまたたまらない。
メリハリが聴いている曲の展開がこれまたたまらない。

2曲終えてオープニングの演奏で使ったiPadの説明。
メリログのすごいところはライブで次々と新しい機器を試していること。
それがまた絶妙なアクセントになっていていい。

新曲無料音源配信を行ってきたメリログのなかで、
唯一配信はされずにアルバムのみに入っている「コドモジカン」を。
これまでのメリログトーンとはまた違うテイストなんだけど、
青春っぽい甘く切ない子供心を歌った曲は、
ボーカル涼さんが「聞いて泣いちゃう」というぐらい思い入れが強い曲。
セットリストに盛り上がる曲だけでなく、
こうした“変化球的”な曲が1曲あるだけで、
ライブが一本調子にならず、いろんな曲が楽しめる幅が広がる。

そこから一転して疾走感と爆発力のある、
「クローンユニット」と「ディストピア」。
「クローンユニット」は今の社会の閉塞感的雰囲気が表現されていて、
でもものすごく速い時の流れみたいなものも組み込んでいて、
とっても時代にマッチした曲。
ギターソロが聴き応えのある曲でもある。

そして久々に「ディストピア」。
前前作アルバム「アースボール」の曲のせいか、
演奏した曲の中でもしっかりと板についた感じで、
現代風刺風歌詞とギターサウンドが絶妙にマッチし、
ライブで聴いていてとっても心地よい曲。

ここでMC。6/15にワンマンライブが決定とのうれしい知らせも。
その後はノンストップで怒涛の4連発。
昔の曲ということで「フェアリーテイル」。
幻想的な曲の世界観がかっこいい。
テンポが早いわけではないんだけど、
力強いサビの部分がライブでぐっとくる。

今度は一転してメリログの曲の中でもテンポが速い「スターフライト」。
どこまでも空に向かって飛んで行けそうな軽快感が気持ち良い。
勢いそのまま「アンバランス」。
すっかりライブでは欠かせなくなったメリログ代表曲の1つ。
内に秘めた憤りや怒りをパワーに変えて、
一挙に爆発させる力を持った曲。
そして最後もまたライブにはすっかり欠かせなくなった、
メリログ新代表曲、公式ホームページのBGMにもなっている、
「ウェイストランド・イン・メトロポリス」。
この曲、ライブで聴くたびに鳥肌がたつ。
音楽ってすごいって思わせる、
すさまじいエネルギーが詰まった曲で、
ライブで聴くとまたバンドの気迫が伝わってきて、
とってもテンションが上がります!

ライブ全9曲を終えた後は、メリログ主催イベントらしく、
出演バンドやお客さんが相互に交流できる打ち上げを会場で開催。
バンドや関係者だけで打ち上げするのではなく、
お客さんも一緒に楽しんでもらいたいという、
こうした配慮や工夫もうれしい。

メリディアンローグは無料で新曲音源配信してますので、
また登録していない方は、下記フリクルで登録するといいと思います。
http://frekul.com/artists/profile/mr

またメリログのライブは撮影・録音・転送・アップロードOK。
今回のライブ動画も撮影しましたので、
ライブの雰囲気を味わっていただければ。
・ウェイストランド・イン・メトロポリス
http://www.youtube.com/watch?v=78IIRInLCUw

・コドモジカン
http://www.youtube.com/watch?v=8iXnPsrYmDM

・オープニング~サウンド・アンリミテッド
http://www.youtube.com/watch?v=Lda7JC0Zego

・ディストピア
http://www.youtube.com/watch?v=JQqgGhlXH6g

・メリディアンローグ応援サイト
http://www.kasako.com/meritop.html


by kasakoblog | 2012-03-27 20:51 | 音楽
2012年 03月 27日

ミスチル「花」に救われて偏差値30から薬剤師の改革の旗手に!

「中学2年生の時にミスチルの「花~Memento Mori」を聴き、
勉強しなくてはまずいと思って勉強するようになりました」

そう話してくれたのは、かさこ読者で、26歳になる薬剤師の方。
4月から博士課程に進む、とっても理知的な方で、
私にわかりやすく薬剤師の役割や業界の問題点、
今後の展望と自分の役割について、明快にお話しいただいた。

彼の話を聞いて思った。
ここにも変えなければならないと思っている人がいて、
実際に行動し、業界を変えようとしている人がいる。
行き詰ったこれまでの業界では立ち行かなくなる。
きっと彼は数年後に薬剤師の改革の旗手となり、
業界を変える若手のホープとなると確信した。

そんな彼は「実はずっと勉強しないバカだったんですよ」という。
謙遜かと思いきや本当に頭が悪かったらしい。
両親は中卒。勉強しろという雰囲気もなく、
勉強しなくてもどうにかなるやという感じだったので、
まったく勉強せず、中学校時代、偏差値は30台だった。

そんな彼が勉強するようになったきっかけは、
なんとミスチルの「花~Memento Mori」に衝撃を受けたからだという。
「Memento Mori」=メメント・モリ=死を想え~というメッセージに、
ふともし親が死んでしまったら、
自分は食っていけなくなるんじゃないかと思い、
真剣に勉強するようになったという。

「こんなバカでも誰かに頼られたい。
そんな仕事をしたい」と思い、医療関係を考えた。
医者はさすがに無理そうだが、
薬学部に行く友人がいて薬剤師という仕事を知り、薬学部に入学。
病院での現場も経験しながら、
博士課程にも進んでいる。

彼が私に会いに来た理由は、
「このまま狭い業界にいて、
忙しさに流されて視野が狭くなってしまうのが怖い。
視野を広げるにはどうしたらいいか、
そのためのタイムマネジメントをどうしたらいいか、
患者さんや医師たちと短い時間で、
円滑なコミュニケーションをするにはどうしたらいいか」
といったことを聞くためだった。

そもそも薬剤師業界の現状について知らない私に、
こんな風に丁寧に説明してくれた。

薬剤師とは医者の処方箋にそって、薬を調合する人。
今は医者の補助的な役割に過ぎなくなってしまっている。
でも本来、薬剤師という職業が誕生したのは、
中世ヨーロッパで王様お抱えの医者が、
薬を処方すると毒殺される可能性もあるので、
医者のチェック役として医薬分離するために、
薬剤師という職業が誕生した。

本来の薬剤師は医者の処方箋の間違いを指摘するぐらいの、
役割があってもいいが、
今はすっかり医者のいいなりにしか過ぎなくなってしまっている。

また日本の医療制度の問題は、
薬局に行くより病院に行った方が、
薬が安くもらえてしまうこと。
だから多くの人は健康管理を気にせず、
長時間労働、睡眠・運動不足、毎日晩酌などして、
なんかあったら病院にかかればいいと思っている。
でも患者が3割負担ということは後の7割は誰かが払っている。
このままだと保険制度が立ち行かなくなってしまう。

薬局の薬剤師の社会的役割が大きくなり、
病院に行く前に薬局に来たお客さんに合わせて、
適切な薬を与えて、病院の負担や医療費負担を下げるような、
そんな社会になった方がいい。
また病院での医者の負担を軽減するためにも、
薬剤師が患者さんと接する機会を増やして、
医者の代わりに薬を処方するような、
そんな風になったらいいのではないかと。

しかし日本の薬剤師業界にはいびつな問題もあるという。
近年、規制緩和で薬学部が全国で乱立されたため、
薬剤師の数が急増し、就職が難しくなったという。

一方、就職難は都市部の病院や薬局にのみ限った話で、
地方の薬局はまったく薬剤師が集まらない。
そのため破格の月給を出して募集するところもあるが、
それでもみな都市志向が大きく、
薬剤師はいっぱいいて就職は激戦なのに、
地方の求人は苦労するというおかしな状況も生まれているという。

私は薬剤師の彼と話していて、
とても気持ちいいことがあった。
それは、病気を治すには、
何よりも患者さんの意志や自己管理が最も大事で、
病院や医者や薬に依存させてはいけないということだ。

こんなのは当たり前だと思うかもしれないが、
昨年、被災地取材をしていて、
さんざん見てきたおかしなボランティアは、
こういう見方ができない。

被災者=かわいそうな人=誰かが助けてあげないといけない病人。
病人に自ら買い物させるなんてとんでもない。
病人に自ら料理作らせるなんてとんでもない。
病人が花火みたいっていったら花火をあげ、
病人がおもちゃほしいっていったらおもちゃを買ってあげる。
そしていつまでたっても病人を退院させることを考えず、
自分が甲斐甲斐しく付き添ってあげることに生きがいを感じ、
だからこそ病人は病人であり続けなければならないわけで、
自立支援じゃなく依存支援をしてしまう。

でも薬剤師さんでもそうだし、
理学療法士さんでもそうだけど、
彼らと話していると、病人をいつまでも病人扱いして、
何でも医療関係者がやってあげることを善とはしていない。

むしろ自分たちの手から離れて、
自分一人で生きていけるようになることをゴールにしている。
そこには患者のわがままをすべて聞くことではなく、
時には患者の生活習慣を正したり、
患者の自己管理を徹底したり、
患者が自らできることは、
自らさせたりするってことが貫かれている。

なぜなら患者が自己管理せず、
現状の医療制度に依存することで、
国家が潰れそうになっており、
自分たちの業界も激務と負担増でむちゃくちゃになってしまっている、
現場を知っているからだ。

だからこそ町の薬局の薬剤師の役割が今より重要になり、
病院依存になる前のストップ役、
病気になる前の予防の大切さを知っているのだろう。

それにしても偏差値30台だった彼が、
ミスチルの曲を聴いて勉強するようになり、
業界を変えようという志まで持つようになったなんて、
ほんとにすごいなと思う。

音楽ってすごい。
ミスチルツアーは運よく4月の西武ドームと、
5月の東京ドームに行けることに!
ツアーレポートまた書きます。

そういえば、彼が私の日記を読むようになったきっかけは、
ミスチルつながりみたい。


by kasakoblog | 2012-03-27 00:07 | 働き方
2012年 03月 26日

4/18に名古屋でオフ会開催!

4/18(水)名古屋駅周辺の居酒屋にて18:30頃より、
かさこオフ会を参加することになりました!

お店:奥志摩 名駅本店
住所:名古屋市中村区名駅南1-24-8(原ビル1F)
交通:名古屋駅東出口より徒歩5分
時間:18:30~21:30
人数:15名予定
予算:4500円

参加希望者はメールいただければと思います!
kasakotaka@hotmail.com


by kasakoblog | 2012-03-26 09:01 | お知らせ
2012年 03月 26日

がれき広域処理の強力推進のナゾ~安全と安心は違う。処分なき詐欺師を信用できるか

潮目が変わった。
最近になって急激に、震災がれき広域処理を求める空気が作られている。
完全に財務省の傀儡と化している野田首相の推進だけでなく、
環境省ががれき処理を求める広告出稿をはじめ、
メディアもがれき処理の危険性より、
がれきを受け入れる自治体を誉め、
がれきを受け入れないことは、
被災者や被災地に迷惑をかけている、
といったような雰囲気が蔓延しているように思う。

今までネットではがれき受け入れ反対論の方が優勢だったが、
最近は被災地のためにがれきを受け入れようという、
賛成論者の主張が急に増えた気がする。

がれきの受け入れ是非がなぜ問題になっているかというと、
がれき自体が放射性物質やアスベストなど有害物質を含んでいる可能性、
焼却する際に放射性物質が濃縮される危険性、
焼却灰の管理の問題、処理場周辺の河川などへの汚染の可能性、
などがあるからだ。

しかし最近では国が強力に、
震災がれきは基準値を下回るものだから安全だ、
という大々的なキャンペーンを展開し、
がれきを受け入れないことは、
被災者や被災地を見殺しにすることだ、
といわんばかりに脅し、
被災者への同情を誘うことで、
全国への被災地受け入れをなんとか進めようとしている。

がれきが安全なのかどうなのか、
まずはこの動画をぜひみなさんに見ていただきたい。

ドイツZDF フクシマのうそ
http://www.dailymotion.com/video/xpisys_yyyzdf-yyyyyyy_news

もうすっかり311から1年が過ぎて、
多くの国民はお忘れなのかもしれないが、
政治家・官僚・東電・学者・メディアの強力な原子力ムラは、
今まで原発は安全だと言い続け、
万が一事故が起きても多重防御システムがあるから安全だと言っていた。

しかし実際はどうだったか。
まるででたらめだった。
原発が科学的技術的に安全であるか否かは別次元の問題として、
政治家・官僚・東電・学者・メディアの隠ぺい体質、
嘘八百のデータ、ずさんな管理などにより、
想定外といいながら、
起こるべくして起きてしまった、
完全なる人災であることが明確になった。

しかも事故が起きても放射能拡散予測データを、
国民に公表しないとか、
放射線量を発表するようになっても、
地上18mで測るとか、
今はモニタリングポストのところだけ、
きれいな土の上で測るとか、
とんでもないイカサマが行われ続けた。

しかし原子力ムラの人間は誰も処分されていない。
はっきりいって国民殺人罪の犯罪者だ。
でも誰も責任も処罰もないまま、
事故のツケは電気料金の値上げという形で、
消費者に押し付けられようとしている。

そんな状態でがれきの安全性について、
政府・官僚の言うことを信じられるのだろうか?
いや、本当は安全なのかもしれない。
しかし原発事故の責任や原因や処分も明確にされないまま、
さんざん国民を騙してきたままの人たちが、
そのまま権力の座に居座り続け、
原発反対に力を入れようとした菅直人首相を、
無理やり引きずりおろし、
財務省のいいなりになって消費税増税しか考えていない、
野田政権になった今の政府の言う「安全」を誰が信じられるのか。

政府が安全だから受け入れるべきだという人は、
よほどのお人よしかバカである。
詐欺師に1年前に騙されたのに、
また同じ詐欺師が「今度は大丈夫だから」と言って、
それを信用できるのかどうか。

安全と安心は違う。
いくら安全でも安心でなければ国民を納得させることはできない。
例えば中国産の食品が仮にいくら安全だったとしても、
「中国産」と聞いただけで危険だと思う人はいるだろう。
なぜそう思うのかといったら、
情報の隠ぺい体質や過去のずさんな管理があったからだ。
それを猛省して、管理体制を万全にしました、
というなら信用できるが、
そういう対策をせずに、もう大丈夫ですから、
といったところで信じる方が頭おかしい。

国民に安全だから震災がれきを受け入れてくれというなら、
これまで嘘八百で放射能物質を全国に拡散させた、
原子力ムラの人間をすべてリストアップして、
原発廃炉作業終身労働刑に処すべきだ。
それをしてから震災ガレキは安全ですから、
受け入れてくださいというなら、
国民は誰も反対しない。

ただ、震災がれきが安全かどうかはともかく、
広域処理にこだわるのは依然として謎が多い。
震災がれきは被災者をだしにして、
がれき利権でぼろ儲けするための道具に過ぎないという感じもする。
例えば田中康夫氏は、
「東京都に搬入予定の瓦礫処理を受け入れる元請け企業は、
東京電力が95.5%の株式を保有する東京臨海リサイクルパワーです」
と指摘している。
どうもそういうところからして、
広域処理には別の動機があるのではないかと、
勘ぐる方が普通だと思う。

それと、震災がれきを全国で受け入れさせるために、
「がれきが処理できないせいで復興が進まない」というが、
それははっきりいって100%でたらめだ。
がれきを早期に処理しても復興は早期になんか絶対にできない。
それは被災地に行けば簡単にわかる。
壊滅的な被害を受けているからだ。

今回の被害は阪神大震災とはまったく違う。
古い建物のせいで地震で家屋倒壊してしまったので、
耐震構造にして立て直せば、
町が復興できるとかそういうレベルの問題じゃない。

これまで明治三陸津波、昭和三陸津波など、
何度となく津波が押し寄せている場所にもかかわらず、
かつての先人の言い伝えを忘れ、利便性を追求するあまり、
海沿いの平地に住宅街を建ててしまったことが、
根本的な誤りであり、
今回の震災でさらに地盤沈下しており、
また地震が来てまた津波が来たらまた町はやられてしまうのだから、
今まであった町に町を作り直せばいい、
という話では済まされない。

そんな状況にあるなか、
高台移転については地元住民で賛否が分かれており、
また高台用地を確保しにくい場所もあり、
この先、どのように町を復興したらよいのか、
未だ明確なビジョンがほとんどない状態だ。

さらに被災地のほとんどは過疎化、高齢化していた地域。
震災がなくても衰退している地域を復興しても、
震災で多くの人が亡くなり、
かつ転出してしまう人も多い中で、
町をもう一度作っても町が復興できるのかは、
根本的な問題としてかなり難しいという他ない。

そんな極めて深刻な状況にもかかわらず、
津波被害地に集めたがれきが片づかないから復興できないとか、
はっきりいってそんなレベルではない。
つまり「復興を早めるためにがれきを全国で受け入れましょう」
といったところで、復興には10年20年はかかるだろうし、
今回の震災で復興をあきらめなくてはならない地域も出てくるだろう。

今の政府広報はがれきのせいで復興ができない、
みたいな言い方だが、問題はそんなには簡単ではない。
そんなこと、被災地に一度行けばすぐわかること。
被災地を見たことがない国民が多いのをいいことに、
がれきの山の写真や映像を見せて、
かわいそうだからみなさん、受け入れてくださいって、
感情で煽る広告手法を見ても、
復興の早期化とは別の動機で、
広域処理を進めたい理由があるのではないかと、
不審に思うのは当然のことだ。

そしてどうしてもがれきを早く取り除きたいというなら、
福島に全部がれきを集めればいい。
岩手や宮城にある何万トンというがれきを、
関東だの西日本だのに持ってくるって、
どれだけアホみたいなコストや時間がかかるのか。
それだったら福島にがれきを運べば、
あっという間に被災地からがれきは片づく。

昨日も福島で震度4の地震があり、
いつまた原発事故が起こるかもわからない福島。
未だに高い放射線量なのに避難させずに住まわせている、
福島の一部地域をがれき処分場にすればいい。

福島にはがれきを受け入れてもらう。
その代わりに福島の人を全国に受け入れてもらう。
それが今、すべての国民の安全と安心を守る最善の方法ではないか。

環境省のホームページを見ても、
がれき広域処理についてあやしいなと思うのは、
反対派の意見について、
すべて見事に切り返して安全だと言い続けていることだ。

私なんかが思うに、
この部分は危険な可能性はありますが、
この部分では安全ですみたいな言い方をしてくれた方が、
本当らしく聞こえるのだが、
すべては安全ですみたいな言い方をすると、
逆に嘘くさく思える。

放射能がなくてももともと廃棄物なのだから、
何らかの危険があってもおかしくはない。
それを危険ゼロみたいな言い方をしてしまう広報の仕方に、
詐欺師がよく使う「絶対に安全です!」「絶対に儲かります!」
というフレーズを思い出してしまうのだ。

原発は安全だ、事故が起きても大丈夫だといっていたが、
まるで嘘だった。
事故が起きても国民の安全を最優先しなかった。
そうした連中が誰一人処分されないまま、
同じ詐欺師グループの人たちの言う安全を信じられるか。

復興できないのはがれきのせいなんかじゃない。
急速に作り上げられたがれき広域処理賛成ムーブメントに、
安全かどうかは別問題としてイヤな違和感を覚えている。

ぜひこの動画を見てほしい。
http://www.dailymotion.com/video/xpisys_yyyzdf-yyyyyyy_news

笑止千万!「みんなの力で瓦礫処理」
http://blogos.com/article/33513/


by kasakoblog | 2012-03-26 02:22 | 東日本大震災・原発
2012年 03月 24日

就職と恋愛に失敗するのは“スペック”で選ぶから

就職氷河期が続くなか、やっと苦労して就職したにもかかわらず、
新卒で就職した約57万人のうち、
入社3年以内に会社を辞める人は約20万人にものぼることが、
文部科学省の調査でわかった。

厳しい就職戦線で新卒約20万人が就職できない状況で、
やっと手に入れた内定・入社にもかかわらず、
3年も満たずに約20万人もの人が辞めてしまう現状。
異常というほかない。

先日、就活生と話す機会があったが、
何十社も受けているにもかかわらず、
なかなか思うようにいっていないようだ。
いろいろ話を聞いていたところ、
気づいたことがあった。
名の通った大企業ばかりを受けているのだ。

そこで私はこんなアドバイスをした。
大企業だけでなく中小企業も受けたらどうか。
今や東電やJALといった大企業に入っても、
一寸先は闇になる可能性がある。
中小企業は大変だがいい企業もあるし、
何より自分に実力がつくと。

就活生はそれを聞いてこんな風に答えた。
「やっぱりどこかで有名なところでないと、
と思っていたのかもしれません」

会社選びは恋愛に似ている。
新卒の就職活動が失敗する大きな原因は、
会社と自分との相性ではなく、
スペックやブランドで選ぶことだ。

その企業は上場しているか否か。
CMをやっているような名の通った企業か。
従業員数が何千人以上いるかどうか。
初任給は何万円以上あるかどうか。
などなど。

でもそれって恋愛にたとえると、
年収や背の高さや学歴で相手を選ぶようなもの。
どんなに高収入でどんなに背が高く、
高学歴であったとしても、
自分と相性が合わず、無理に付き合っても、
早期に別れるのは目に見えていることだ。

恋愛だとそんなアホな選び方はしないが、
(一部にはまだいるかもしれないが)
会社選びとなると相性を無視して、
完全スペック重視になってしまう。
だから就職活動に苦労するのだろうし、
せっかく就職しても合わずにすぐ辞めてしまう。

だから私はこんなアドバイスをした。
「あなたを面接で落とすような会社は、
相性が悪かったということだから、
落とされてよかったと思えばいい。
相性が悪い相手と無理やり付き合ってもうまくはいかない。
だからスペックやブランドで企業を選ぶのではなく、
自分と相性がいい会社を選べばいい。
そのためには大企業、中小企業問わず、
業種や業界を絞ったりせず、
いろんな会社を受けてみることだ」と。

新卒の就職活動で失敗するのは、
言ってみてば合コンで医者しか狙ってなくて、
ひたすら医者との合コンにしかいかず、
いつまでたってもいい相手が見つからないと嘆いた挙句、
その中から誰でもいいから早く相手を決めなければと、
妥協して変な相手と無理やり付き合って、
まんまと失敗するというのと似ている。

就職も恋愛も人生にとって大きなパートナーとなるのだから、
スペックやブランドだけで選んでも絶対にうまくいかない。
相性がいい相手を探さないと。
そのためには自分の思い込みを捨てて、
選択肢や可能性を広げて、
いろんな人と会ってみなければわからない。

そしてどんなに自分が相手のことを好きだったとしても、
相手からノーを突きつけられたら、
相性が悪かった、縁がなかったと、
さっさとあきらめて別の可能性を探ればいい。
片思いにいつまでも引っ張られて、
無理やり相手と付き合おうと願うのは、
言ってみればストーカーだ。
相手が望んでいないのなら、
そんな相手とはさっさと縁を切り、
新たな素晴らしい可能性にかければいい。

就職をスペックやブランドで選ばないようになれば、
就職氷河期にもかかわらず、
やっと就職したのに20万人もの人が、
3年以内に会社を辞めるということはなくなるんじゃないかと思う。

もちろん採用側もアホみたいに、
学生のスペックばかりで選んでいることも、
ミスマッチの要因の1つだけど、
それよりも何よりも学生側のスペック志向が、
ミスマッチを増やしているように思う。

就職も恋愛も同じ。
スペックで選ぶのではなく相性で選びたい。


by kasakoblog | 2012-03-24 23:22 | 働き方