好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

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2012年 06月 30日

写真教室

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写真がうまくなりたい。
そう思いませんか?
写真ブームで書店には撮影指南本がいっぱい。
結構いい値段とる写真教室もいっぱいある。
でも初心者がすぐうまくならない。
なぜか。
難しいマニュアル操作を教科書的に教えるから。

シャッタースピードがどうの、F値がどうのって、
もうそれ見ただけでイヤになりませんか?
というかそれを覚えたとして現場で実践できるか?
できるわけがない。
だってそんなことしたらシャッターシャンス逃しちゃうでしょ。

プロのカメラマンになるための写真教室や写真指南本ならともかく、
初心者の人がちょっとだけうまくなりたいというニーズに、
難しいマニュアル操作のお説教は、
はっきりいってアドバイスが根本的に間違っている。

私は写真集12冊出しているプロのカメラマンですが、
ほぼ99%の写真をプログラムオートで撮ってます。
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マニュアル操作でシャッタースピードいじったりなって、
1年に2~3回あるかどうか。
それでもいい写真は撮れるんです。
だからまず「マニュアル操作をしないとうまい写真が撮れない」
という勘違いから脱しましょう。

そしてもう1つ。
一眼レフじゃなければいい写真は撮れないか?
そんなことはない。
コンパクトデジカメだってケータイだってスマホだって、
十分いい写真は撮れます。
一昔前ならともかく、
コンデジやケータイやスマホの撮影機能は、
以前より飛躍的に良くなっている。

もちろん比較すれば、一眼レフの方が、レンズをつけかえたり、
マニュアル操作の幅が広かったりするけど、重いでしょ?
道具が重いと、その重さに耐えられないと、
いい写真、撮れるわけがない。
取り出しにくければいい写真が撮れるわけがない。
プロになるならともかく、
プロになるんじゃなければ、
別に一眼レフでなくてもいい。

写真がフィルムからデジタルになって、
撮影の常識は変わったんです。
カメラ好きの一部の人が撮る時代ではなく、
一億総カメラマン時代といっていいぐらい、
誰もが気軽に撮影する時代になった。
撮影の常識やニーズが変わっているのに、
教える方が堅物で、その変化に気づかず、
従来通りの教え方をするから、
みんな写真がうまくならないんです。

というわけで、8/5(日)に写真教室開催します!
今回は屋内での座学となりますが、
夏休み前後という時期を考えて、
・旅写真がうまくなる撮影術
・旅写真がうまくなる旅行術
・旅写真がうまくなるおすすめスポット
の3本柱で講義を行います。

さらに旅写真コンテストも実施。
講義後は懇親会も行います。

サンクチュアリ出版のイベント会場で行います。
ぜひお友達お誘い合わせの上、
ご参加いただければと思います。

撮影の常識を変えます。

<イベント詳細>
日時:2012年8月5日(日)
18:00 オープン
18:30 開始
20:00 終了予定
※終了後に22:00頃まで懇親会を予定(参加費別途1000円)

定員:50名
参加費:3000円(税込)

場所:サンクチュアリ出版1Fイベントホール
(東京都渋谷区千駄ヶ谷2-38-1)
JR千駄ヶ谷駅より徒歩7分
都営地下鉄 大江戸線「国立競技場」駅 A4出口より徒歩7分
東京メトロ 副都心線「北参道」駅 出口2より徒歩5分

イベント申し込みフォーム


・参加者には、旅行写真満載、
32ページのミニ写真集「かさこマガジン2」を無料進呈。

・「私が撮った旅行でのベストショット」があれば、
1枚写真データをお送りください。
イベント当日、参加者の投票により、
最優秀写真を選出します。
最優秀者には、写真集「戦う場所」を進呈!

※写真データ送付方法
pr@sanctuarybooks.jpに、件名「0805旅写真」とし、
画像データ1枚を添付し、参加者のお名前、撮影場所を明記ください。

・サンクチュアリ出版イベント告知ページ
http://www.sanctuarybooks.jp/eventblog/index.php?e=431

いい旅写真をとって、旅も人生も楽しく!

・かさこ旅行写真コーナー
http://www.kasako.com/traveltop.html


by kasakoblog | 2012-06-30 20:06 | お知らせ
2012年 06月 30日

デモは意味ないのか?~官邸デモレポート

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毎週金曜日に総理官邸前で、
原発再稼動反対デモが行われているのは、
多くの方がご存知かと思う。
3月から行われているが、先週あたりから参加者が増え、
マスコミがあまり報道しないのにもかかわらず、
ツイッターなどではしょっちゅう情報を見るようになった。

ただ正直、6月29日のデモに行ってみる前まで、
私個人はデモに懐疑的だった。
というかデモってうさんくさいものだと思っていた。
デモって無意味だと思っていた。
デモってなんか一部のヒステリックな人だけが、
自己満足でやっているだけかと思っていた。
そう思っている人も多いだろう。

だが今回、デモの取材をして認識を改めた。
このデモはいわゆる従来のデモとは違う。
確かにデモをしたところで、
原発を止めることはできないかもしれないが、
このデモは、日本が変わる、国民が変わる、
大きな転機になるかもしれない。

今まで国民はテレビに向かって、
政治家に文句を言っていただけだった。
選挙の時だけとりあえずマシな党に、
投票するぐらいがせいぜいだった。
というか多くの人は、
政治の話題を避けるようにして生き、
仲間内で政治の話題をすることすらなく、
自分の仕事や家庭やプライベートに手一杯だった。
汚職があったり増税されたりする場面で、
テレビに向かって憤り、
たまにネットでその怒りを吐き出したところで、
ただそれだけだった。

しかし福島原発事故による放射能汚染という、
あり得ない自体が起き、
しかも今もなお全国で地震が頻発している中、
一部の国民は目覚めてしまった。

「いい加減、国民をバカにすんなよ」と。

しかしそれを表明できる場がない。
選挙ぐらいしかない。
選挙でしか国民が政治家に意見表明できないなんておかしい。
そう思った人がこの総理官邸デモに集まっていた。
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3人のお子さんを連れて参加していた40歳代の夫婦がいた。
ツイッターで知り、はじめてこのデモに参加したという。
「何もしないではいられない。
とにかく自分で動くことから始めないとどうにもならない」
と参加した経緯を話してくれた。
「福島原発がまったく収束もしていないうちに、
他の原発を動かすなんてどう考えてもあり得ない」
「野田政権、民主党が悪いといったところで、他の政党も頼りない。
どうしようもない状況だ」と話した。

30歳代の男性はデモに参加したのはもう4~5回目だという。
その理由は「これまで原発の見識が甘かった大人としての責任」と語った。
「福島原発の事故が起きてしまった。
起きてしまったことはもうどうしようもない。
それに原発事故を招いたのは、自分たち、大人たちの責任でもある。
原発への見識が甘かったからだ。
でも今、私たちは311で原発の恐ろしさを知った。
ならばその責任は果たさなければならない。
数日前も福島原発1号機で、
1万ミリシーベルトというとんでもない放射線量が計測されている。
そんな状態で他の原発を動かすなんて狂気の沙汰だ」

一緒に来ていた30歳代の中国人女性は、
「日本にずっと住んでいたい外国人はいっぱいいる。
住みやすい国にするために、
原発をやめたいという思いは同じ。
あとこうしたデモが行われていることを、
中国にも伝えたい。
中国ではデモのことはあまり報道されていない」と話す。

60歳代の女性2人組は「福島の悲劇をまた繰り返させてはならない」
と強く憤っていた。
また3党合意による消費税増税法案可決についても、
このデモに参加した大きな理由の1つだという。

「民主党は選挙の時に、税金の無駄遣いをやめるといったのに、
それをやらずに消費税増税した。
1000兆円の借金なんて消費税増税だけじゃ返せるわけないのに、
一体、この先、何%上げる気なのか。
上がり続けたら、生活ができなくなってしまう。
民主党は自民党よりもひどい自民党みたいになってしまった。
政治家は選挙の時だけ、
国民にいいこと言えばいいと思っているのかもしれないが、
そんなことは許せない。
原発再稼動にしろ、消費税増税にしろ、
とにかくやり方が許せないんだよ。
国民は選挙の時だけでなく、しっかり政治家に意思表明すべき。
だから今日、ここに来た」

70歳代の男性は今回のデモが今までのデモとは、
まったく違うということを話してくれた。
「このデモに来るのは3回目だけど、
他のデモとは違い、仕事帰りの人や、
子連れの人や、普通の人がいっぱい来ていて、
何かの組織や団体が動員するようなデモの雰囲気とは、
まったく異なっている。
自然発生的にどんどん人が集まっている感じ。
国民の声を伝えたいという思いが充満している」

そして偶然、30歳代の女性の知り合いに出会った。
今回、人生初のデモだという。
「今までまったくデモに関心がない、
私のような人間が来るぐらい、
みんな怒っていると思う。
大飯原発そばに活断層があるというのに、
それでも動かすなんてどう考えてもやめてほしい。
消費税も上げないといっていたのに約束を破った。
私一人がデモに参加したところで、
何が変わるわけではないかもしれない。
でも私は変わった。
このまま何もしないではいられず、
見たいライブをやめてデモに来た。
もし一人でも多くの人が変われたら、
きっと世界は変えられるのではないか」

彼女の言葉を聞いた時、
ふと昨年末に作成した「かさこマガジン2」の言葉を思い出した。
「日本は変わった。世界は変わった。あなたは変わった?」

私がこのデモに来て思ったこと。
それは今まで政治に対する怒りを、
表明しなかった人たちが、
大勢参加しているということだ。

仕事帰りにデモに参加した、
20歳代の女性と30歳代の女性に、
「なぜデモに来たのですか?」と聞いたら、
「原発再稼動の見切り発車はまずい」
「意思の表明」と返ってきた。
実にシンプルな答えだったが、
国民として当たり前の感情ではないか。
でもそれを今までのように、
黙っていたのでは政治家のやりたい放題になる。
国民なめられたら困るという、
静かな怒りがたちこめていた。

震災で日本は決定的に変わった。
そしてその震災を気に、
国民の一部は変わり始めている。
今までのように、時々テレビに向かって政治に文句いって、
選挙で“清き一票”入れるだけじゃダメなんだと。
政治に対する怒りを表明しないことは、
将来、自分たちの生命や安全をも、
脅かされることになりかねないと。

日本は変わったのに変われない人たちがいる。
それは危機意識の問題だと思う。
地震は局地的だが原発は広範囲に被害が及ぶ。
地震は被災しても復興はできるが、
原発事故は被災したら復興は不能。

私が話を聞いた限りにおいて、
原発そのものの存在自体が許せないというよりは、
安全もろくに確保せず、
とりあえず動かしちゃえというその性急さに、
怒りを覚えている人たちが多かったと感じた。

このデモは反原発だとか脱原発だとか、そんなことの前に、
政治家が国民の安全を守るために、
当たり前にやるべき手順で進めてくれと、
お願いしているようにも感じられた。

当たり前のことを当たり前にしない政治家、官僚、電力会社、経団連。
国民の安全をないがしろにして、
国民の声も聞かずに強引に押し切ろうとする、
政治家、官僚、電力会社、経団連。

デモは参加者が増えれば増えるほど、
さすがに彼らも無視はできなくなるのではないか。
いや、無視する公算は高いと思うが、
もしこの静かな怒りに満ちた、
実に礼儀正しいデモ集団の声を聞かなかったとしたら、
多分、その次に待っているのは、
政治家、官僚、電力会社、経団連への「実力行使」だと思う。

そのぐらい国民の怒りは満ち溢れている。
デモだけでは何も変えられないかもしれないが、
デモすらしないよりはマシ。

とにかくまだこのデモを見たことない人は、
もしまた官邸デモが行われるようなら、
「デモなんて意味ねえ」と斜に構える前に、
野次馬でもいいから行ってみたらいい。

デモで何かを変えることはできなくても、
何かが変わる予兆を感じ取ることができるのではないか。

しかしデモを見て思ったのは、
日本の政治はこんなにまでおかしくなってしまったのか、
ということだ。
こんなデモが行われること自体、
日本の政治・官僚・財界トライアングルは、
完全に国民そっぽを向いた、
機能不全を起こしているとしかいいようがない。

あれだけの震災があったら、
さすがに変われると思ったが、
彼らはまったく変わることを知らない。
もう一度、どこかで大地震がきて、
とりかえしのつかない原発事故が起きないと、
彼らは気づかないのだろうか・・・。

でも嘆いていても始まらない。
日本を変えるなら、まず自分が変わるのが第一歩。
そのきっかけがこの官邸デモなんだと思う。

・官邸デモ動画
http://www.youtube.com/watch?v=XPpdKgOFkLE

・原発20キロ圏内レポート~あなたの家や町が立入禁止になる恐怖
http://kasakoblog.exblog.jp/17660549/

・一生、家に帰れない帰宅難民インタビュー~原発の恐ろしさ~
http://kasakoblog.exblog.jp/17677403/


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by kasakoblog | 2012-06-30 03:04 | 東日本大震災・原発
2012年 06月 29日

日本は「原発推進教」のマインドコントロールから脱したのか?

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「原子力 豊かな社会とまちづくり」
「原子力 郷土の発展 豊かな未来」
「原子力 正しい理解で豊かなくらし」
「原子力 明るい未来のエネルギー」

これらの看板は福島原発事故によって、
人間が住むことができなくなった、
死の町と化した福島県双葉町にある看板だ。
2012年3月末に現地に入って撮影したが、
悪い冗談を言っているようにしか思えなかった。

でもそれは今だからこそわかる結果論とも言える。
安全だとか環境にいいだとかコストが安いだとか、
嘘八百並べられて推進した原発だが、
福島原発事故によってすべてが幻想だったことがわかった。

原発事故から1年以上が過ぎた今もなお、
この看板からすぐそばにある福島第一原発1号機のある場所では、
1時間あたり1万3000ミリシーベルトという高放射線量を記録した。
この数値はここにいたら50分ですべての人が死亡する値だという。

原発そばだけが高放射線量ならともかく、
つい最近は東京都葛飾区の水元公園で、
1マイクロシーベルトを超えるホットスポットが、
9箇所確認され、近く除染を行うという。
1年以上たってもなおこのような状態だ。

原発事故が起きる前まで、
北朝鮮並みの洗脳国家かと思わせるほどの看板標語などにより、
日本が「原発推進教」に洗脳されていたのは、
致し方がなかったかもしれない。

しかし2011年3月に起こった原発事故で、
その化けの皮がはがれてしまった。

「原子力 豊かな社会とまちづくり」
「原子力 郷土の発展 豊かな未来」
という標語が掲げられた町は死の町と化した現実を、
日本中、世界中が知ることになった。

にもかかわらず、未だに「原発推進教」の洗脳は強固なのか、
はたまたそこから脱会すると、
「停電になるぞ」と脅迫されているせいか、
そのマインドコントロールから抜け出せずにいる。

そういえば先日逮捕されたオウム真理教の高橋克也容疑者は、
17年間逃げ続けた今もなお、
教祖様の写真やテープを所持し、
信仰心から抜け出せないという。

教祖様の信仰によって、日本にもたらされたのは、
神経ガス・サリンをばらまいた無差別テロで、
死者13人、重軽傷5000人以上の被害を及ぼした。
もちろんその首謀者たちは厳罰に処せられた。

では「原発推進教」が全国にばらまいた放射能汚染により、
どれだけ多くの人が健康被害や経済的被害をもらたされたかは、
現在進行中でもあるため、未知数だ。
ただ天文学的な数値になることは間違いないだろう。
町がいくつも「消滅」せざるを得なくなっているのだから。

しかし放射能をばらまいた原子力村という教団は、
誰一人として法の裁きを受けていない。
事故後に汚染状況の情報を把握しながら、
住民に伝えず、隠蔽し、被ばくさせたという事実も、
明るみになっているにもかかわらず。

それどころか「教団」は、
原発事故後のダメージもなんのその、
息をふきかえして原発再稼動にまい進中だ。

こうした中、原発再稼動を訴え、
毎週金曜日18時頃から総理官邸前で、
原発再稼動反対デモが行われているという。
当初数百名程度だった参加者が、
今では4万人を超えるとも言われている。
今日(6月29日)はどのぐらいの人数になるか。

デモという手段にどれほどの効力があるかはわからない。
ただ多くの人が「停電」という脅迫から、
教団からの脱会ができない中、
北朝鮮並みの洗脳標語が今の頭の片隅にこびりつき、
「原発をやめたら豊かになれない」
と思い込んでいる人も多い中、
いち早く「原発推進教」からのマインドコントロールから抜け出し、
「教団」の暴走を止めようと必死になっている人たちが増えているのも事実。

原発事故から1年3カ月。
日本は「原発推進教」の洗脳から逃れられたのだろうか?

・一生、家に帰れない帰宅難民インタビュー~原発の恐ろしさ~
http://kasakoblog.exblog.jp/17677403/

・原発20キロ圏内レポート~あなたの家や町が立入禁止になる恐怖
http://kasakoblog.exblog.jp/17660549/

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by kasakoblog | 2012-06-29 01:44 | 東日本大震災・原発
2012年 06月 28日

元Jリーガーに学ぶ、個人と組織のあり方が変わるフリーエージェント社会1

昨日(2012年6月27日)、
文京区にある築100年以上の日本家屋「花みち」にて、
元Jリーガー林一章さんを招いて、
「元Jリーガーに学ぶ、
個人と組織のあり方が変わるフリーエージェント社会
~これからの時代を生き抜くヒント~」
と題した対談およびかさこオフ会を実施しました。

実際の対談は事前に打ち合わせしていたシナリオから、
かなり違ったものになったのですが(苦笑)、
台本の方をブログで紹介いたします。

かさこ:サッカーの日本代表戦を見ていると、
まだ20歳代の若い選手が、海外の名門クラブを渡り歩くなどして、
自分の技術一つでチームを転々と移って活躍している。
スポーツ界ではそれが当たり前だが、
一般のサラリーマン社会もスポーツ界のように、
フリーエージェントな契約社会になっていくのではないかと思っている。
そこで本日は元Jリーガーを招いて、
フリーエージェント社会が到来した際、
個人はどう生きていくべきか、考えてみたいと思う。

林一章さんはFC東京などに所属していた元Jリーガー。
ポジションはゴールキーパー。
プロサッカー選手になりたくて、大学入学後、
サッカー部に入部を申し込んだにもかかわらず、
「おまえに実力はない」と門前払い。
三重から東京に出てきた林さんは、
サッカーができず、夢を失い、
でも東京のような大都会の誘惑に負け、しばらくは遊んでいた。
でも遊びに虚しさを覚え、
なんとしてでもプロサッカー選手になりたいと、
ブラジルに行き、サッカー修行。
その甲斐あってそこでのがんばりが認められ、
Jリーガーになったという経歴を持っている。

そんな逆境から這い上がる力を持った林さんは、
なぜJリーガー時代は活躍できなかったのでしょうか?

林:他人の言うばかりを聞き、
得られた知識を自分で考えなかったからだと思います。
高校のサッカー部でもブラジル時代も、
ちゃんと教えてくれるコーチや監督なんていなかった。
ただガムシャラに自分の本能の赴くままサッカーをしていた。

ところがJリーガーになったら環境が恵まれている。
ちゃんと監督もコーチもいる。
素晴らしい先輩選手たちもいる。
そこで私は自分を見失い、舞い上がってしまった。

コーチや先輩から、いろんなことを教わった。
それを私は自分なりに解釈することなく、
なんでもそのまま真に受けてしまった。
教わった知識を、自分で考え、判断しなかった。
だから活躍できなかったと思うのです。

だってコーチや先輩から、
「ほら、ボールいったぞ!動け!」
と言われてからあわててボールとりにいったのでは遅い。
他人から言われる前に、自分で考え、
状況を判断し、瞬時に動く。
ブラジル時代には指図する人がいなかったので、
自分でできていたのに、
Jリーガーになったら他人の指示待ちになってしまったんです。
これでは活躍できなくて当たり前です。

かさこ:Jリーガーになることが夢でありゴールだった。
だからJリーグに入ったことで満足してしまったのでしょう。
でも一般企業に置き換えてもそういうのは多いと思います。
大企業に入ることが夢であり最大の目標。
だから、就職してしまえば満足で、
入社してから活躍することは考えず、
会社でいかにラクして働くかしか考えないみたいな。
でもサッカー選手の場合、そんなことしたらクビになってしまいますよね。

林:スポーツは実力社会。プロ選手になれたところで、
活躍できなければ収入は減るし、チームから追い出されることもある。
プロ選手をクビになるかもしれない。
そういう危機感は常にありました。

逆に活躍すれば活躍しただけお金という対価がもらえることは、
大きなモチベーションになっていました。
僕はさほど活躍できなかったので、
現役時代に大きな昇給はありませんでしたが、
1年で年俸が120万円増えたことが最高。
でも友人でもある有名チームのキャプテンは、
1年で年俸が1000万円上がったといいます。

さらにサッカーでは勝利給というのがあります。
私の現役時代、チームが勝ったら、
1試合で50万円もらったこともありました。
20分か30分しか出場していない私でも、
チームが勝てば50万円ももらえる。
これだけの「ニンジン」がぶらさげられたら、
そりゃみんながんばりますよね。

かさこ:本来、スポーツの世界だけでなくビジネスの社会、
一般企業でもそうあるべきですよね。
チームが勝てば選手にも還元される。
活躍できなかったら減給する。
場合によってはクビにする。
でも一般企業となると本来実力社会であるべきなのに、
日本的温情主義がはびこっていて、
実力がない人材も雇われ続けられるとか、
昇給はあっても減給がなかったりして、
働く意欲も働かなければならない危機感もイメージしにくい。
だから企業も個人もともに衰退しているのではないか。

林:スポーツは勝ち負けがはっきりしているので、
チームが強くなるために、いい人材は高い給料で雇うが、
活躍できない人材はクビにする
これが当たり前です。

かさこ:そういう労働体系になっていれば、
選手のモチベーションも自然と高まりますよね。
サラリーマンではさぼっている人もいる。
会社にいてもできるだけ仕事をしたくないと思う。
それは自分だけがんばってもそれに見合った報酬アップにならないし、
がんばらなくてもリストラされたり、
減給されたりしないからなんでしょう。
でも右肩下がりの日本では、
もうそういう時代ではなくなってきた。
やむなくフリーエージェントな社会に、
ならざるを得ないのではないかと思います。

ただ残念ながら、まだ現状はフリーエージェントな体制になっていない。
だから、実力を持った会社員がいても、
上司が変わってしまい、
その上司がきちんと部下を使いこなせる能力がなかったりすると、
もうそれでその部下は「死んで」しまう。
もしくは上司が変わると、部下の実力ではなく、
好き嫌いで仕事の割り振りをしてしまうということもある。
その点、サッカーは自由に移籍しやすいからいいですよね。

林:サッカーだったら監督と方針が合わなかったり、
自分を評価してくれるチームでなければ、
移るのは当たり前という雰囲気はあります。
自分の力を最大限に生かせるチームを探すのも、
その人の能力の一つと考えられています。
以前、ヴェルディ川崎にマルシオ・アモローゾという、
ブラジル人選手がいました。
しかし外国人枠の関係でトップチームでは活躍できなかった。
でもブラジルに帰ると得点王になり、
その後、イタリアに渡るとセリエAでも得点王に。
その後、ドイツにクラブ史上最高額で移籍し、
そこでも得点王になり優勝に貢献したというケースもあります。

かさこ:一般企業でもサッカー界のように、
もっと柔軟に職場を変えられるようになったらいいと思う。
自分の能力や志向やキャリアが、
今いる会社と合わなくなるということもあるわけで、
いい意味での転職、人材の流動化が進めば、
多様な活躍の場が広がりますよね。
嫌な上司やアホな経営者がいなくなるまで、
そこでひたすら我慢ということもしなくていいですし。

林:ある外国人チームメイトの言葉ですが、
「現状を真摯に見つめ、常に向上心を持って取り組まなければいけない。
ただ、いろんな監督がいて、望む選手、サッカースタイルが異なれば、
そのクラブでは求められないこともある。
だから、求められるクラブに移ることはプロとして当然のこと」
と言っていたのが印象的でした。

かさこ:一部の金融業界なんかではヘッドハンティングが当たり前で、
個人の実力を高く評価した組織に移るということは結構普通にあります。
一般企業の硬直化した人材市場では、
このままでは個人も組織も沈没してしまう。
個人も組織も互いに成長しあい、活性化できるような、
フリーエージェントな社会への移行が必要だと思います。
今の一般企業は互いに依存しあっているようにも見えますし。

後半につづく
http://kasakoblog.exblog.jp/18268181/

<おすすめ本>
「フリーエージェント社会の到来~「雇われない生き方」は何を変えるか」

「だから、僕らはこの働き方を選んだ 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル」


by kasakoblog | 2012-06-28 02:54 | 働き方
2012年 06月 28日

元Jリーガーに学ぶ、個人と組織のあり方が変わるフリーエージェント社会2

かさこ:Jリーガーで活躍できなかった林さんは、
なぜか引退してからサッカーがうまくなったんです。
中田英寿のチームに入れてもらうこともできたんですよね。
なぜ引退後にサッカーがうまくなったのでしょうか?

林:Jリーガーを引退して、サッカー指導と社会科の先生をしていました。
サッカー指導をして感じたのは、
状況を見て、最善のプレーを選択する、判断力が何より重要だということ。
社会科の先生として高校生を教えている時にもこう感じました。
受験のためにただ年号や地名を覚えるだけでは、
受験に合格できても、社会で生き抜いていく力は身につかない。
暗記した知識をもとに、それをどう今の社会や自分と結びつけて、
自分なりに考え、行動できるかが大事なんじゃないかと。
それを私は教えるべきなんじゃないかと。
だから社会の授業では答えのない質問をして、
まじめで頭がいい生徒ほど嫌がられました(笑)。

でもそこでやっと気づいたんです。
なぜ自分はJリーグで活躍できなかったのかと。
ただコーチや先輩の言うままに、知識を暗記しただけで、
でも自分で考えて判断しないから、
実戦に活かす知恵に変えられなかった。
自分が活躍できなかったのは、
優秀なコーチのおかげで今までより、
知識や技術が身についているはずなのに、
そこに頼りっきりいなって、
自分で状況判断や自発的な行動をしていなかった。
だから下手のだと。
引退後、そのことに気づいてサッカーをしたら、
サッカーがうまくなったんです(笑)。
体力的には落ちていても、
頭で考えれば十分補える。

かさこ:これ、よくわかります!
私は中学・高校とバスケットボールをやっていたけど、
ぜんぜんうまくなかった。
ところが数年前に久々にバスケットボールをやったら、
体力は落ちているのにうまくなっていると感じたんです。
学生の頃は若さにまかせて、ただやみくもにプレーしていた。
でも今は体力頼みのプレーはできないから、
いい意味で手を抜かないとやっていけない。
すると力まずに全体の状況が見えてきて、
無理に突っ込むより、こっちにパスした方がいいんじゃないかとか、
今なら自分でシュートだなとか状況判断ができるようになり、
うまくなったんですよね。

林:知識や技術だけを詰め込まれたとしても、
自分の頭で考える力がなければ、試合では活躍できませんよね。

かさこ:どうも日本は知識偏重というか技術偏重で、
全体感とか状況判断の部分が弱いように感じます。
受験勉強至上主義が強すぎるあまり、
知識を覚えたことで満足してしまう。
社会人でもビジネスを受験勉強の延長線上で考えてしまい、
お勉強ばかりして実践で役立たない人も多い。
俺は職人だからただモノづくりしていればいいとか、
それではダメなんですよね。

林:最近はネットがあるので、
逆に情報がいっぱいありすぎて選べないという状況になっています。
かさこさんはたくさんの情報の中から、
どのように取捨選択をしているんですか?

かさこ:ネットだけでなく人づてで聞いた話と組み合わせて考えるとか、
といったようなことをしています。
例えばおもしろい本がテレビで紹介されていて、
それを鵜呑みにするとつまらなかったりもする。
でもテレビでもおもしろいといっていて、
リアルな知人がおもしろいといっていたりすると、
この情報は本物かなと。
Aさんがこの本はおもしろいといっていても、
それだけでは信じず、Bさんもこの本がおもしろいと、
2人、その本を勧める人がいたら、
これは「本物」の情報だなといったような判断をしています。

林:サッカーでは試合という限られた時間の中で、
刻一刻と状況が変わっています。
ボールをもらった瞬間、どこにボールを出すか、
それとも自分でドリブルするのか、シュートするのか、
いろんな情報把握をしながらも、
すぐに判断しなければならない。
そこで役立つのは普段からチームメイトと、
密にコミュニケーションすることだったりします。

かさこ:どんなに個人技能が優れていても、
全体の状況が見えなかったり、
他の選手と協力して状況を打開するという視点がないと、
個人も活躍できないし、チームも負けてしまいますよね。

林:その通りです。黄金期のヴェルディ川崎はまさにプロの集団でした。
みんなが仲良しというわけではないけれど、
自分たちの目的、やるべきことを知っていた。
だからこそ、それに向かって一致団結できたと思います。

かさこ:ここはものすごく大事なポイントですね。
ビジネスを行うプロ集団なのに、お互いの傷をなめあう、
お仲間サークルになっては発展も成長もない。
仲良しである必要はないんですよね。
依存しあうのではなく自立した個人が融合するみたいな。

林:うわべの仲良しで、愚痴を言って、傷を舐めあうのなら、
それは本来の仲間ではないし、それが集まったところで、
良い組織にはならないと思います。

かさこ:日本人は自己主張せず、周囲に譲ってしまう傾向もありますよね。
以前の日本代表のサッカーを見ていると、
ここでシュート打てばいいのに、パスしてとられてしまうとか。
妙な気の遣いあいがあったように感じます。
自信がない表れなのかもしれない。

林:FC東京に入団した時の僕ですね。
ブラジル時代は自己主張が普通の環境でしたが、
知らないうちに、それができない自分になっていました。
Jリーガーに入って、周囲の選手が有名人ばかり。
自信がないから、周囲を気にすぎて自分を見失ってしまう。
結果、活躍できなかった。

かさこ:反面、勘違いした自己主張というか、
自分の役割さえすればそれでいいっていう人も多い気がします。
全体を見ないで突っ込んでいく人も多い。

林:自立した個人が融合した組織。
個々の能力や特徴は違えど、
同じ方向性に向かって働く「共生的自立」が何より大事だと思います。
一人ひとりには最低限の知識や技術ももちろん必要ですが、
自分の頭で考え、行動する自発性と、
組織が勝利するために周囲を活かす協調性も大事なんです。

かさこ:個人が組織に依存してしまう関係でもなく、
組織が個人の自発性を奪ってがんじがらめに縛り付けることでもなく、
一般企業社会もサッカーをはじめとするスポーツ界のように、
自立した個人が集まって、
一つの目標を実現していけるような枠組みが必要なんだと思います。
つまりフリーエージェントな社会。
個々の能力を最大限に生かして組織が活性化するような、
共生的自立が大事な社会になっていくのではないか思います。

そうした時代に個人が生き抜いていくためには、
何かに依存したり事なかれ主義で、
組織にいることだけで満足してしまうのではなく、
①自分の得意とする分野を伸ばしておくこと
②全体の状況を見た上で、他人と協力しながら、
自分の力がどう活かせるかを判断できること、
という2つが重要ではないでしょうか。

<おすすめ本>
「フリーエージェント社会の到来~「雇われない生き方」は何を変えるか」

「だから、僕らはこの働き方を選んだ 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル」

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by kasakoblog | 2012-06-28 01:33 | 働き方
2012年 06月 26日

マニフェストから民主党の詐欺度合いを確認する~東電そっくりの野田政権

消費税増税法案が可決されたが、
民主党は2009年のマニフェストで国民に、
何を実現してくれると約束していたのか。
確認してみよう。

1:国の総予算207兆円を全面組み替え。
税金のムダづかいと天下りを根絶します。
議員の世襲と企業団体献金は禁止し、衆院定数を80削減します。

2:中学卒業まで、1人当たり年31万2000円の「子ども手当」を支給します。
高校は実質無償化し、大学は奨学金を大幅に拡充します。

3:「年金通帳」で消えない年金。
年金制度を一元化し、月額7万円の最低保障年金を実現します。
後期高齢者医療制度は廃止し、医師の数を1.5倍にします。

4:「地域主権」を確立し、第一歩として、
地方の自主財源を大幅に増やします。
農業の戸別所得補償制度を創設。
高速道路の無料化、郵政事業の抜本見直しで地域を元気にします。

5:中小企業の法人税率を11%に引き下げます。
月額10万円の手当つき職業訓練制度により、求職者を支援します。
地球温暖化対策を強力に推進し、新産業を育てます。

どうです?!この具体的な内容!
このマニフェストを見て、
国民が民主党に投票したのは間違っていたのだろうか。
それともマニフェストとは、
単なるお飾りに過ぎなかったのか。

特に民主党に期待されていたのは、
増税の前の無駄遣いの根絶。
民主党も政権公約の1番目にムダづかいを掲げ、
具体的にこんなことをやると書いている。

●天下りのあっせんを全面的に禁止します。
特別会計、独立行政法人、公益法人の仕事を徹底的に見直します。
●官製談合と不透明な随意契約は一掃します。
●国家公務員の総人件費を2割削減します。
●国が地方に使い途を指定する「ひもつき補助金」は廃止します。
●企業団体による献金、パーティー券購入を禁止します。
●国会議員の世襲は禁止します。
●衆議院の比例代表定数を80削減します。

これを全部やりました。
でもまだ財源が足りません。
ですから消費税増税させてください。
というなら「公約違反」であっても、
増税は許されるかもしれない。
しかしマニフェストの1番目に掲げたムダづかいについて、
一体どれだけ民主党はやったのだろうか?

消費税増税は社会保障との一体改革だという。
では、民主党が掲げていた社会保障についての公約を見てみよう。

●「消えた年金」「消された年金」問題の解決に、
2年間、集中的に取り組みます。
●「納めた保険料」「受け取る年金額」をいつでも確認できる
「年金通帳」を、全ての加入者に交付します。
●年金保険料の流用はさせません。
●年金制度を一元化し、月額7万円の最低保障年金を実現します。
●「社会保障費2200億円削減」は行いません。
●後期高齢者医療制度は廃止し、国民皆保険を守ります。
●医学部学生を1.5倍に増やし、医師数を先進国並みにします。
看護師などの医療従事者も増員します。
●新型インフルエンザ、がん、肝炎の対策に集中的に取り組みます。
●ヘルパーなどの給与を月額4万円引き上げて、介護に当たる人材を確保します。

年金制度の一元化で最低保障が月額7万円。
ぜひやっていただきたいのですがどうなったのだろうか?

考えてみるとこれは完全な詐欺罪だ。
約束したことをほとんどやらず、
どこにも書いていない消費税増税だけを、
何が何でもやりますという。

少なくとも造反しなかった民主党議員は、
国民との約束を破った詐欺師といわれても、
それはいたし方がないだろう。

ただ考えれみれば50人以上も与党から造反が出たのだから、
法案が否決になってもおかしくないのに、
なぜか賛成多数で可決されてしまったのは、
自民党と公明党が賛成したからだ。
自民・公明は民主党を批判しながら、
民主党案に賛成している。
賛成するんだったら批判するのは筋違いなのではないか。

これで解散総選挙になったとして、
自民・公明両党は平然とこういうのだろうか?
「民主党はダメです。我々に一票を」と。
ダメな民主党案に賛成しておいて何を言うのだろうか。
というか民主党案になんくせつけて、
足を引っ張った挙句、
増税だけに賛成するという野党なんて聞いたことがない。

今回わかったこと。
・政権公約=マニフェストはまったく意味がない。
・自民だろうが民主だろうが公明だろうが、
既成政治家をその度に入れ替えても意味がない。
・最終的には官僚を変えないと、
どんなに政治家を変えても政治はよくならない。

今の野田自民・公明政権を見ると、
まるで東京電力そっくりじゃないか。
事故を起こした(借金を増やした)責任は追求しない。
自分たちの待遇はしっかり守る。
すべてのツケは国民に値上げ(増税)という形で押し付ける。

もう政党政治は機能しない。
既成政治家が政党名を変えて、
組み合わせを変えるだけではもうダメだ。
マニフェストすら信用ならない。
先日の記事で書いたように、世代選挙にすべきと思う。

・消費税増税をわかりやすく解説(2009年01月17日)
http://kasakoblog.exblog.jp/9668307/

・消費税増税で日本は真のエコ社会になる!(2012年06月19日)
http://kasakoblog.exblog.jp/18206580/

・自民と民主の大連立による大増税恐怖(2010年06月17日)
http://kasakoblog.exblog.jp/12820068/

・民主党マニフェスト2009
http://www.dpj.or.jp/policies/manifesto2009

※税金と社会保障に対する世代間詐欺の実態
e0171573_22412020.jpg
60歳以上はプラス4875万円
50歳代はプラス1598万円
40歳代はマイナス28万円
30歳代はマイナス1202万円
20歳代はマイナス1660万円


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by kasakoblog | 2012-06-26 22:41 | 政治
2012年 06月 25日

ロスジェネがロスジェネという言葉を嫌う理由

ロストジェネレーション=失われた世代という言葉自体が、
バブル世代、老害世代の価値観に基づいたものだからだ。
一体、この世代は何を失ったというのか――?

私は1975年生まれ、就職氷河期まっただ中だった、
まさにロストジェネレーション世代であり、
昨日のブログでロスジェネ世代の愚痴みたいなことを書いたが、
私自身はこの世代に生まれたことを不運だとも不幸だとも、
ましてや何かを失ったとも思っていない。
むしろ心の底からバブル世代に生まれなくて、
よかったと思っている。

「失われた」という感覚は、
過去の常識や価値観にしがみつく、
バブル世代・老害世代の考えに基づく言葉だと思う。
一体、何を失ったのか。

「いい大学を卒業しても就職できないこと」
「就職しても過去の時代のように昇進できなくなったこと」
「就職しても過去の時代のように昇給できなくなったこと」
「就職しても終身雇用がほぼ不可能になったこと」

間違いなくこれまでの日本人の生き方・働き方の、
強固な成功モデルとなっていた、
正社員・終身雇用・年功序列というものは望めなくなり、
その意味では貧乏くじ世代、失われた世代なのかもしれない。

でも私個人が思うのは、時代が変わったおかげで、
一生、同じ会社に勤め、平日は家族と触れ合う時間も少なく、
趣味をする時間もなく、殺人的な通勤電車に40年間も、
毎日のように乗らなくてもいい選択がしやすい、
今の時代の方がよっぽど恵まれていると感じる。
むしろ過去の日本人の働き方が当たり前だった世代の方が、
「失われた世代」とさえ思えてくる。
だって正社員以外の道を選ぼうなんていったら、
大変だっただろうから。

どの世代がいいとか悪いとか、
そういうのはナンセンス。
それぞれにいい悪いがある。

ただロスジェネ世代の“ハンデ”といえば、
過去のビジネスモデルが崩壊しているので、
自分たちでビジネスモデルを作るところから、
しなければならないということだろう。
逃げ切り世代のように、
「俺は職人だから自分の仕事をやってりゃいい」
とはいかない。
自分の仕事に夢中になる前に、
その仕事で食べていくための、
ビジネスモデル作りから始めなければならないのだ。

大企業だって倒産する時代。
今、働いている会社が潰れても、
自分が生き残っていける能力が必要とされている。
過去の高度成長期のように、
ただただ拡大すれば物が売れるとか、
大々的に広告うてば売れるとか、
投資金額が多ければ成功するとか、
いいものを作れば物を売れるとか、
マーケティングすれば売れるとか、
もはやそんな時代ではない。
ビジネスモデル自体に一工夫、二工夫しないと、
どんどん右肩下がりになっていく。

一例を紹介しよう。
自分の例で恐縮だが、私が今、カメライター(カメラマン&ライター)として、
仕事ができているのは時代の変化のおかげだし、
「失われた世代」だからこそできることだと思う。
過去のバブル時代のようにお金がジャブジャブあったら、
カメラマンとライターは兼ねる必要なく、
それぞれに仕事を発注すればいい。
両方やる必要なんてないわけだ。

しかし時代は変わった。
どこも予算が少ない。
カメラマンとライター2人頼んで、
人件費が2倍になり、取材交通費も2倍になるより、
一人でできる人に頼んだ方がいい。
そういう時代背景があるからこそカメライターが重宝される。
だから私は不運というより幸運だと思っている。

また私のカメライター仕事の場合、
取材費はないけど、
海外や国内遠隔地の旅行記事を掲載したいという要望に対して、
すでに私が自腹で取材・撮影した写真と記事を、
提供することもしている。

これも時代的に予算がないから必要性が高まった。
予算がある時代なら、取材費をかけて記事を制作していたが、今はその予算はない。
でも会報誌とか雑誌に取材費をかけず、
旅行記事を載せたいという場合に、
私のようなストックがある人は重宝する。
カメラマンで写真だけ貸し出ししている人は多いが、
文章もつけてくれるとなると手間が減るので便利なのだ。

予算が少なくなったのは悲しむべきことだが、
時代の悪い面を逆手にとって、
時代の変化に合わせたサービスを提供すれば、
「失われた世代」であっても、
予算が少なかったとしても、
楽しく仕事ができる可能性があるわけだ。

いや、でも、それが20年前、30年前だったら、
カメライターにはなれなかったと思う。
なぜならポジフィルムだったから。
でも時代が変わり、技術が進歩し、デジカメが登場した。
ポジで撮るよりデジカメで撮る方がはるかに簡単。
撮ってすぐ確認できるというだけでも、画期的な技術だ。

そういう技術の進歩があるおかげで、仕事が成り立っている。
昔なら考えられないことだ。
不運なんかではない。
というか「不運」な時代なら時代なり、
そこにチャンスを見出すべきだ。
嘆いて愚痴ばかりいっていても仕方がない。

別にカメライターに限った話ではない。
ネットがない昔の時代だったら、
自分の店や事務所を開こうと思ったら、
大金払ってどこかに場所を借り、
それまた大金かけれ宣伝・告知しなければならなかった。

でも今ならリアル店舗やリアル事務所を持たなくても、
ネットショップというローリスクで少資金から、
自分の店を始めることができる。
宣伝だってネットやメールを使えばかなり安く済ませることができる。
かつてこんなことはできなかった。
そう考えたら、はるかにいい時代だと思う。
過去の世代が店を持ち、独立起業することに比べて、
はるかに少ない資金でできるのだから。

時代は変わる。技術は変わる。
ビジネスモデルも変わる。価値観も変わる。常識も変わる。
過去の常識に基づいて「失われた」とか「得した」とか、
そんなこと考えること自体がナンセンスだ。

過去の価値観に基づけば「失われた世代」かもしれないが、
それを「俺は貧乏くじひいたから努力しても無駄だ」と嘆き、
ただ日常に流され、わずかなおこぼれをもらおうと既得権益にすりより、
なだらかな右肩下がりの「死」を選ぶのか。

それとも「時代が変わってくれたおかげでチャンス!
実力さえあればワークライフバランスを考えた、
楽しい生活ができる!」と考え、
今までの価値観を捨て、リターンの見込めるリスクをかけて、
毎日、活き活きと生きるのか。

物事はとらえ方次第だと思う。
私自身は「失われた世代」というより、
こんなにいい世代はないなと思っている。

どの世代もそう。
金がないだとか何がないだとか愚痴ばかり言ってないで、
制約があるならその制約を逆に利用するとか、
今の時代だからこそできるものに目を向けるとか、
そういうことが必要だと思う。

※昔の世代の金がすべてという価値観に頼ると、今の日本国家みたいになる。
金をかければ景気がよくなると考え、
景気対策と称して金をばらまいた結果、
たいした効果もなく、いや逆にマイナス効果で、
どんどん借金ばかりが雪だるま式に増え、
挙句の果てに、その借金は減らす工夫や努力をすることなく、
増税すればそれでいいじゃんという実に短絡的な考え。
結局、すべては金を右から左に動かしているだけで、
金がなくても知恵でどうにかするという発想がないからこうなるのだろう。

どうせなら国の借金は借金をした世代が全部支払って欲しい。


※8/5にサンクチュアリ出版にて旅写真講座開催!参加者募集中
http://www.sanctuarybooks.jp/eventblog/index.php?e=431

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by kasakoblog | 2012-06-25 22:58 | 生き方
2012年 06月 24日

世代間の危機意識の断絶が社会悪化を招く~世代選挙の導入を

「昔は制作費の予算がいっぱいあってさ、
海外取材とかよく行ったもんだよ。
クライアントとライターとカメラマン連れてさ。
取材は1日で終えて、あとは観光とかしたりして。
昔はいい時代だったよな~」

12年前に編集プロダクションに勤めていた時のこと。
私の仕事は、行ったことも見たこともない、
海外の国の紹介記事を書くことが主だった。
本や資料を集めて、さも行った風にその国の魅力を語る。
何か詐欺に加担している気がしたが、
業界ではそんなものは当たり前だった。
「でも写真だけは困るでしょ?」と思ったが、
レンタルポジという便利なシステムがあり、
過去に撮影した海外写真を借りてきて、
それを使い回せばそれでいいと言われて、
妙に感心したのを覚えている。

でもそんな仕事に疑問を覚えて、
50代の先輩に「現地に行って取材できる仕事はないですか?」と聞いたら、
上記のような返答だった。
「今は不景気だからさ、そのうち景気がよくなったら、
かさこ君もそんな取材旅行に行けるって」
と言われ、その時は私は若かったので、
「景気が回復すればいつかそんな取材旅行に行けるはず」
とまともに信じたが、この12年、
そんな豪勢な取材旅行に行ったことは一度もない。
そしてもうそんな時代が二度と来ないことも、
この12年ではっきり認識した。

ロストジェネレーションというくくりはあまり好きではないが、
確かにこの世代は“不運”といえるかもしれない。
(ロスジェネ世代とは、バブル崩壊後の就職氷河期世代、
1970年~1980年頃に生まれた人たちのこと)
何が不運かといえば、

・すぐ上の先輩にはバブルを謳歌した世代がいるため、
その自慢話をさんざん聞かされ、
いかに自分たちが恵まれていないかを認識しているから。

・それでも親は過去の価値観に縛られていたため、
受験勉強をまじめにやり、いい大学に入りさえすれば、
いい企業に入れて、一生安泰だと思って信じていた。

・生まれた時からパソコン、ケータイ、ネットを、
使いこなしていた世代ではないため、
完全にデジタル世代になりきることもできず、
どこかアナログ的なものを引っ張ってしまう、
どっちつかずの世代。

といったことが挙げられる。

ただ何にせよロスジェネ世代以降の人たちは、
基本的にバブルを経験していない。
景気は不景気なのが当たり前、経済は低成長なのが当たり前、
予算はないのが当たり前。年金だって完全に払い損の世代だ。
もはや金がない、予算がないのが当たり前という常識の中で、
いかに最大限のパフォーマンスを上げるかということを、
叩き込まれて生きているように思う。

だから「昔は予算がいっぱいあってよかった」とか、
「予算がないといい仕事なんかできない」といった言葉にムカっとくる。
我々はそんないい思い、一度もしたことはないと。

特にそれを60歳以降の人に言われると余計にムカっとくる。
なぜかといえば、

・今の50歳代以下は年金減額など、
厳しい生活を強いられる可能性があるが、
(つまり若い世代と程度の差こそあれ危機意識を共有できる立場にある)
60歳以降は「年金が不安だよ」とかいったところで、
それほど減額されることもなく、
多分彼らが生きているうちは金に困ることなく、
死ねるという立場にあるから。

・借金まみれ、増税、年金不安など、
未来に希望が持てない日本社会を作り上げたのは、
あなたたち世代ではないのか、という思いがあるから。

・なかなかこの世代が引退せず、
現役で高給とって居座っているせいで、
若い世代が就職できなかったり、
昇進、昇給ができないという現状があるから。

だと思う。

今の政治家を見てもほとんどが60歳、70歳代ばかり。
だから放射能問題なんてぜんぜん関係ないし、
増税しようが年金不安が深刻化しようが、
はっきりいって「自分事」の問題ではない。

年配の世代が今、社会の中で、
それなりの地位や権力を持っているが、
ロスジェネ世代以下の危機意識を共有していない。
だから社会がどんどん悪くなっているのではないか。
そういう世代間危機意識の断絶が、
どんどん大きくなっているのではないかと思う。

だからこそ若い世代は、多少、人間性に問題があるかなと思うにせよ、
かつてはホリエモン、今は橋下大阪市長のような人に期待するのではないか。
ロスジェネ世代の危機意識を共有し、
過去の常識に縛られた世代が作った社会をぶっ壊し、
もっと風通しの良い、効率のよい社会を作ってほしいと。
ところがはっきり物を言う“小生意気な若造”は、
もっとも年配世代が嫌う人種である。
しかも人気も実力もあるため、
下手をすると自分たちの地位を失いかねない。
そこでありとあらゆる力を使って、
彼らを叩き潰しているのである。

結果、若い世代が分裂した。
今の社会を変えようなんて思わない方がいいんじゃないか。
新しいやり方をしようなんてリスクが高いんじゃないか。
だったら年配世代に媚び売って、
そのおこぼれもらった方がいいんじゃないかと考える人たち。
そういう人たちが増えてきたからこそ、
余計、この国の閉塞感が蔓延し、
いつまでたっても抜本的な問題解決は先送りで、
将来世代にツケをどんどん増やすという、
その繰り返しになっている。

この状況を打破するには、
前々から提唱しているが、
世代ごとに政治家を輩出する、
世代代表選挙がいいと思う。
例えば、国会議員を20代で30名選び、
30代で30名、40代で、50代で、60代で・・・といったように。

金がないのが当たり前という、
若い世代の危機意識や常識が社会に反映されていかないと、
自分たちは金に困らない逃げ切り世代が、
危機意識がないまま、問題とツケを先送るばかりになってしまう。

今の政治を見てもわかるように、
政党政治は末期症状だ。
どれだけ政党名を変え、政治家の組み合わせを変えても、
年配世代が牛耳る国会では若い世代の危機意識は反映されない。

いろんな方法があるにせよ、
まずは世代選挙の導入によって、
日本社会の閉塞感を打破するきっかけにしてはどうかと思っている。


※先日大きな話題となった記事、
「金がないから「いい音楽」作れない?~ビジネス感覚なき職業音楽家の末期症状」
についてですが、佐久間氏本人とはフェイスブックのメッセージで、
何度もやりとりをして、論点の行き違いについて確認しました。
佐久間氏のあの記事で誤解されている部分については、
「BLOGOS」に取材を受けて記事になるとのことです。

・佐久間氏と私の記事について、
「明和電機」さん(@MaywaDenki)がツイッターにて、
「現在の音楽産業について二つの対極の意見。それぞれもっともだ。考えさせられる。
「これまで派」>http://masahidesakuma.net/2012/06/post-5.html
「これから派」>http://kasakoblog.exblog.jp/18220333/ 」
とつぶやいてました。

・「BLOGOS」に「つぶやきかさこ」が転載されるようになりました
http://blogos.com/blogger/kasako/article/


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by kasakoblog | 2012-06-24 23:25 | 政治
2012年 06月 23日

日本社会の問題を「そば職人」に例えて解説

「そばは消費税50%!うどんは消費税0%!」

えっ~~~~、何それ。

日本という国は借金まみれで大変な事態になっていました。
借金を返すためには増税しかありません。
消費税50%増税することが決定しましたが、
増税されてはひとたまりもありません。
様々な業界団体が政治家に働きかけ、
自分たちの商品だけは増税しないよう働きかけました。

うどん団体は団体会長が業界の行く末と、
うどん文化の行く末を案じ、熱心に政治に働きかけたため、
消費税0%を勝ち取りました。

しかしそば団体は会長が職人肌の人で、
若手から「そばも増税しないよう働きかけてください!」
と多くの嘆願があったにもかかわらず、
「俺はそういう柄じゃねえ。
政治に働きかけるなんてお門違いだ。
俺はいいそばを作るだけだ!」
といって政治への働きかけは一切してくれませんでした。

若手は仕方なく、自分たちで陳情に回りましたが、
政治家の人たちは、団体の会長でもない、
若造が来てもまったく相手にせず、
結果、そばだけ消費税50%にされてしまったのです。

「このままじゃ日本にそば文化が消えてなくなってしまう!」
「というかこのままじゃ、俺たちは生きていけなくなってしまう!」
若手のそば職人たちは危機感を募らせていましたが、
そば団体の会長はまったく気にしている様子はありません。

「おまえら、うるせえ!
そば職人なら職人らしく、消費税がどうとかいってないで、
いいそばを作ってりゃいいんだ!」

会長のその言葉に多くの若いそば職人は違和感を覚えました。
「会長はいいよな。店のローンも返済しちゃったし、
年金も十分もらえる世代だから、
生活の心配なんかなく、そばを作ってられるからいいけど、
俺たちはそうはいかない」

若いそば職人たちはもう一度みんなで集まり、
陳情活動を行いましたが、
一度決まってしまった増税をひっくりかえすことはできず、
みな、店をたたんでしまいました。

会長は一人、いいそばづくりに励んでいましたが、
誰も食べる人はいないまま、
10年後になくなってしまいました。

こうして日本からそばを食べる文化が消えてしまいましたとさ。
めでたしめでたし。

・・・・
もう1つのシナリオ

若いそば職人たちは、そば文化をたやさないよう、
ある工夫をしました。
材料の仕入先を変えて、コストを半減。
それにより、消費税増税前と同じ金額で、
そばを売ることができるようになったのです。

多くのそば好きの人たちは、
若いそば職人たちが価格を抑えてくれたことを歓迎し、
消費税増税後もそばを食べるようになりました。
しかし一部のそば通を自称する人たちは、
「こんなのそばじゃねえ!邪道だ!」と文句を言いました。

若いそば職人たちはこうした消費者に熱心に説明しました。
「確かに材料は変わりました。
でもそば本来が持つ魅力には何の変わりもありません。
食わず嫌いで先入観で安いから質が悪いと考えず、
どうか一度、食べてから判断してください」

しかしおたかくとまったそば通の人たちは、
材料を変えて価格が安くなったというだけで、
そのそばはまずくなったと決め付けていたのです。

そこで若いそば職人たちは考えました。
会長の作ったそばと、自分たちが作ったそばを食べ比べてみて、
どっちがおいしいか判断してもらおうと。

自称そば通の人たちが100人集まりました。
どちらがうまいそばだったか食べてもらい集計したところ、
会長のそばがうまいという人が50人、
若いそば職人のそばがうまうという人が50人という結果になりました。

若いそば職人は新しい技によって、
材料を変えてもこれまで通りのそばの味を再現することに、
成功していたのでした。

自称そば通の人は、材料がこれまでと違っても、
安くてもおいしいそばがあることに気づき、
若い職人の店にそばを食べにいくようになりました。

こうして日本のそば文化は守られたとでした。
めでたしめでたし。

・・・・・・・・・・・・
※言うまでもありませんが、
実際の話ではなく例え話です。
そば団体もうどん団体も架空の作り話です。

日本の社会は良くなっていますか?悪くなっていますか?

あなたが勤める業界は良くなっていますか?悪くなっていますか?

あなたが勤める業界の未来は明るいですか?暗いですか?

それで、あなたは今、何をしていますか?
自分の職務だけまっとうしていればいいと、
業界の問題点には目をつぶり、
発言することや提案することを控え、
目立たないように目立たないようにと行動し、
ただ自分の仕事さえやっていれば、
とりあえずは給料がもらえる。
そんな態度ではありませんか?

かつて日本は輝かしい未来にあふれていた。
右肩上がりで経済成長し、
いろんな物が買えるようになり、
次々と便利なものが登場し、
例え給料が安くても、労働時間が長かったとしても、
未来が明るかったからがんばれた。

でも今はどうでしょうか?
自分の業界や会社に明るい展望があるでしょうか?
仕事量は増えるだけ、給料は増えない、
残業時間は増えるだけ、でも残業代はもらえない。
なぜそうなっているのか、
みんなうすうす気づいている。
ここが悪い。あそこが悪い。
細かなところから大きなところまで、
みなそれぞれ「ここを改善すればもっとよくなるのにな」と。

でも言えない。
それを言って上司に逆らったり、会社にたてついて、
評価してくれればいいが、
「余計なことをいうな」と言われるのが関の山だ。
だからみんな問題点はわかっていながら、黙っている。
「俺は俺の仕事をやれば、それで責任はまっとうした」
と横の連携なく、タコツボ化する。

こうして問題がどんどん深刻化し、
やがて会社全体、業界全体が立ち行かなくなり、
結果、みんなリストラになってしまう。

それは船の底に穴が開いて水が入ってきているのに、
「俺の仕事は穴をふさぐことじゃない」といって、
懸命にかいをこいでいるだけに過ぎない。
穴が開いているのをみな指摘しないのは、
その穴を開けたのが会社の中で一番えらい、
社長の経営判断だったりするからだ。
社長のミスを指摘したら首が飛ぶ。
だから船に水が入ってきているのに、
穴が開いたことを報告できず、
「どうか私が勤めている間は、逃げ切れますように」
と祈るだけで、誰も指摘しない。

ただ最近入ったばかりの若手は別だ。
なぜならまだこの船に何十年もいなければならない。
このままでは10年ぐらいで船が沈んでしまうだろう。
だから早急に対処すべきだと上司に言うのだが、
上司はそこから上に話を通そうとしないのだ。
なぜか。
その上司はあと5年で定年。
今、社長にケンカふっかけるより、
5年間おとなしくしていれば、
沈む船から抜け出せるからだ。

今の日本社会はこんな風になっているような気がする。
若手は必死だけど、逃げ切り世代は事なかれ主義。
だから問題が放置されたまま、
どんどん深刻化してしまう。

そこで若手が新しい提案や方法を実践しても、
「そんなやり方じゃダメだ」と、
今までの常識と価値観に縛られ、
判断してしまう人が足を引っ張る。

これが今の日本社会の縮図のような気がする。
このままでは日本はギリシャのようになる。
問題を見て見ぬふりをするのではなく、
世代を超えて協力し合い、
痛みを伴うかもしれないが、
権力を持った人間との面倒な戦いに巻き込まれるかもしれないが、
自分の仕事だけしていればいいというのではなく、
まず開いた穴をふさぎ、その状況でも動き出せるよう、
新しい方法を模索しなくてはならない。

日本は変わった。世界は変わる。
あなたは変わった?
既得権益はあなたです。
(「かさこマガジン2」より)

変われない国、人、組織は沈没する。


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by kasakoblog | 2012-06-23 23:05 | 生き方
2012年 06月 23日

インド劇場~アジメール

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「今まで旅した30カ国の中でどこがおすすめですか?」
とよく聞かれるのだが、
「いいと思うかどうかは別として、
ぜひインドには一度行ってみるといいですよ」と、
会う人、会う人に勧めている。

先月5月に3度目となるインドに行ってきたが、
最近ニュースでもてはやされているような、
中国とならび称される「経済発展する新興国」なんてイメージには程遠く、
やはりインドはインドでしかなかったという印象で、
日本では考えられない奇々怪々なことが起こり、
たいした観光名所などなくても、
町を歩いていればうんと楽しませてくれる。
まさにインド劇場だ。

インドのイスラム教の聖地にアジメールという町がある。
ここにはたいした観光名所はないのだが、
滞在していたプシュカルという町から、
バスで30分ぐらいで行けるにぎやかな町だというので、
数時間滞在していただけなのだが、
まあそのたった数時間のことにいろいろなことが起こる(笑)。
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バスでアジメールの町に到着し、
黄金のジオラマがあるジャイナ教寺院を見た後、
イスラム教徒の巡礼者でにぎわうバザールに行こうとした。
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リキシャー(三輪自転車タクシー)を捕まえて、
「バザールに行ってくれ」というと、
リキシャーは20秒ぐらい走って、
「ほら、着いた!40ルピー(70円)よこせ!」という。
見ると、小さな商店があった。

いやいや、歩いても数十秒で行ける小さな商店に、
わざわざリキシャーに乗って、
しかも40ルピーも払って行かないでしょ!と、
リキシャーにツッコミを入れつつ、
町の中心のバザールへ行ってくれというと、
しばらくここがバザールだ!とか、
バザールに行くならもう40ルピーくれないといかない、
とかごねていたのだが、
なんとか説得すると、イヤイヤながらバザールに連れて行ってくれた。
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そしてバザールに着くとびっくり!
お祭り騒ぎかと思うほどの、人、人、人!
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巡礼者が多く、聖廟手前の門あたりには、
ものすごい人でごったがえしていた。
バザールや門周辺を歩いていたが、
あまりにも人が多いので一本路地裏へ。
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人通りも少なく、とっても歩きやすかった。

そこでのどがかわいたので、
路地裏のチャイ屋さんで、
1杯3ルピー(5円)のチャイを飲む。
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1人分、その場でミルクを沸かして、
チャイを作ってくれるのだが、実にこれがうまい!
インドでの最高の贅沢って、
暑いインドの路地で熱いチャイを飲むこと。
インドに来てよかったなと思える、
数少ない(笑)瞬間だ。
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ベンチに座ってチャイを飲んでいたのだが、
チャイ屋の隣に座っている親子が、
路地裏でチャイを飲む外国人の私に興味津々で、
「チャイ飲むまでちょっと休ませてくれ!」
と思って目をあわせないようにしていたんだけど、
興味をおさえられず声をかけてきて、
「写真を撮ってほしい!」といわれて、
やっぱりそうきたかと思って、
チャイを飲み終える前に撮影をすると、
いろんな人たちが寄ってきて、
すっかり撮影会になってしまう。
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仕事で来たんじゃないんだけど、
なんだか無償で仕事を強いられているような、
そんな錯覚に襲われながら、
インドの人たちを撮影する。
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バザールを離れてぶらぶらあてもなく歩いていると、
観光名所らしき古い建物がある場所に出た。
せっかくだから入ってみるかと、
入場料を払って見学する。

5月のインドはとにかく暑くて、連日40度近い日々。
建物をちょっと見学しただけでも、
汗だらだらで暑くて仕方がないので、
日かげのベンチで少し休もうと思ったら、
インド人男性7人組が近づいてきて、
「どこから来たのか?」「何人か?」「年はいくつか?」
と質問攻めにあう。
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ひょっとして写真を撮ってほしいのかなと思い、
「写真を撮りましょうか?」と声をかけると、
「待ってました!」といわんばかりに並んでくれた。

これで終わるかなと思ったら、
今度は思わぬ申し出が。
「あなたとぜひ一緒に写真を撮りたい」
「えっ、私と・・・」

そしてなぜか7人みんな1人ずつ、
私と2ショット写真を撮ることに。
そんなに珍しいのか、日本人はとか思いつつ、
男と2ショット撮ってうれしいのかなとか思いつつ、
それで満足したようで、
にこやかに団体様は去っていった。
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いやーもう人に疲れた。
プシュカルに帰ろうと思ってバス停の方に向かっていると、
リヤカーでドラム缶を運んでいる屈強な男2人が、
すれ違いざまに私を呼び止める。
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何事かと思うと「写真を撮ってくれ!」といわれ、
なんか金請求されたり物買わされたりするわけじゃないよなと思いながら、
写真を撮ると、これまたにっこり、
「ありがとう!」といって去っていった。
撮った画面を確認するでもなく、
あとで写真を送ってくれというわけでもなく、
それで満足なのかと謎に思いながら。
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さらに歩いていると、急ににぎやかな演奏隊の音楽が。
道を占拠し、なだれこんでくる行列は、
プシュカルでも見た結婚式の行列。
10人ぐらいの楽器隊の後に、
民族衣装を着た女性たちが20人ぐらい連なっている。
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時折、道路の真ん中で、交通妨害もなんのその、
みんなで道を占拠し、立ち止まったりもしながら、
ゆっくりゆっくり歩いていく。
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たどり着いた先は大きな家の中庭で、
今度はそこで踊りが始まる。
20分ぐらいして終わると、
また道路に出て行くといった感じだった。
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アジメールにいたのは3~4時間ぐらいだったが、
その間にこんなことがいろいろと起きる。
ほんとにインドっておもしろいところです。
予定調和なことが少ないっていうか、
勝手にいろんなことに巻き込まれていくというか。

これまでいろんな国に行きましたが、
インドは圧倒的に他の国より刺激が多いところです。
狭い日本という島国の価値観や、
日本社会が当たり前という生活から、
一歩、外に出てみると、
日本がいかに恵まれているかとか、
日本での悩みがいかにちっぽけなものだとか、
いろんなことを考えられるきっかけになるはず。

世界にはいろんないい場所がいっぱいありますが、
刺激という点ではインドはずば抜けている。
ぜひ一度行ってみることをおすすめします。
多分、インド人に負けると思いますが(笑)。

・インド写真
http://www.kasako.com/08indiatop.html

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http://www.sanctuarybooks.jp/eventblog/index.php?e=431

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by kasakoblog | 2012-06-23 03:39 | 旅行記