2001年 08月 24日
タクシーおやじのぼやき
ずっと私は歌舞伎町に住んでいるんですがね、
子供のころは、カブトムシやザリガニをよく取りに入ったものです。
「えっ、新宿の歌舞伎町でもカブトムシやザリガニが取れたんですが」
そうですよ。だいだい、今の西口なんかはビル一つ何も建っていなかったですしね。
よく取りに入ったもんですが、すっかり町は変わってしまって、今じゃ全く取れないですよね。
今の子供たちはデパートなんかでカブトムシを買ってくるんでしょうがねえ。

歌舞伎町だって今のように怖いところじゃなかったんですよ。
住んでいるのは昔からいる地元の人たちだけだからねえ。
でも今はずっと住んでいる私だって怖いですよ。
知らない人間が知らない土地にくるということは怖いことですよ。

中野なんていったらもう田舎って感じでしたしね。
もうその先なんていったらど田舎ですよ。
でも今じゃ、みんなすっかり山を切り開いて住宅街になってしまったけどね。

昔はそれなりのその土地その土地の独自性みたいなものがあって、
たとえば六本木なんていったら、ハイグレードの人たちの隠れ場みたいな感じだったわけですよ。
でもその場所についに風俗店が最近出来たらしくってね。
信じられないことですよ。
もうそういう店が一つできたら、その場所はあっというまに変わってしまう。
せっかくのその土地ならではの良さがなくなってしまう。
なんだかすごく残念なことですよね。そういう場所が年々失われていくことは。
今じゃどんな場所いっても同じですもんね。

なんだか随分老成してしまったおじいさんのような発言に聞こえるでしょうが、私まだ50歳ですよ。
時代の流れがあまりにも早くて、
変わりいくのがあまりに早いから、失われてしまったものがあまりにも多いから
歳よりはるかに歳取った発言になってしまうんでしょうよ。

世の中、お盆だって田舎に帰るけど、私の実家は歌舞伎町ですよ。
帰ったところで、「ふるさと」っていう感慨なんてないですよね。


# by kasakoblog | 2001-08-24 15:19
2001年 08月 23日
夏の風物詩
この世の終わりかと思った7月の酷暑はどこへやら。
まるで梅雨になったかのように、毎日曇り空が続き、時には雨がぽつぽつとふっている。
まあそれでも湿気はすごく、どこか蒸し暑い日々が続いている。

そのせいかついつい冷たいジュースやアイスなどに手を出しすぎてしまう。
そんな世界でもっともすごしにくいニッポンに住む人たちのために、
かさこ秘伝の、夏にふさわしいさっぱりしたデザートを紹介しよう。

名前はまだない。
強いて言うなら「どっさりみかんヨーグルト」とでも言うべきか。
まずみかんの缶詰を買ってくる。
スーパーなどで時々安く売っているから、その時にかいだめしておく。そしてヨーグルトを買ってくる。
ヨーグルト業界もグルメ志向が強いが特別なものである必要はなく、普通のヨーグルトを買ってくればよろし。

そしてみかんとヨーグルトをかきまぜてできあがり。これで夏のさっぱりデザートが完成だ。
冷たいものを飲みすぎずにすむし、栄養バランスもよい。
今時のジュースやアイスは味に凝りすぎているせいか、飲めば飲むほど喉が乾く、悪循環のものが多いから、
そんなものの代わりにぜひ試していただきたい。

缶詰のみかんが冷たくて、それがヨーグルトのまろやかさによってすうすうと喉を通っていく。
ヨーグルトだけだとなんとなく味気ないが、みかんが入っていることによって味わいは各段にます。
もちろんみかんに限らず、いろんなフルーツをお好みに合わせてもよい。
ただいろいろ試したがみかんだけの方がシンプルでさっぱりとしていて良いかもしれない。

ぜひ、ご家庭でお試しいただきたい。
ちなみにめんどくさがりやの方でも一人暮らしの方でも簡単に作れるからおすすめだよん。


# by kasakoblog | 2001-08-23 15:20 | グルメ・ラーメン
2001年 08月 22日
ぶちぎれ・こぼれ話
ぶちきれおやじのほんのちょっとした会話が、世の中を物語っていた。

(1)俺はA型だから几帳面なんだよ。
僕も血液型信仰は強い方だが、奇しくもこのおやじもこんなことを言っていた。
やっぱり血液型による性格判断は結構あたるんだな。
それにしても僕が喉から思わず口に出そうになってつぐんだ言葉。
「おやじ、俺もA型だよ」

(2)カラスとの闘いって結構シビアなんだぜ
以前このゴミ置き場がひどかった頃は、散乱したゴミにカラスがついばみにきていた。
そこにゴミを片付けようとするおやじとの格闘秘話が隠されていたのだ。
「あんた、カラスと面と向って闘ったことあるか。
見てる方は滑稽かもしれないが、相手は強敵なんだぞ」

高円寺の駅前に散乱しているゴミ置き場に朝、カラスが群がっているのを、
「これは冗談じゃなく恐いな」とずっと思っていたそのことを、おやじは身を持って体験していたのだ。
なんだ、おやじ。俺もあんたと同意見だぜ。
はっきりいって、人間なんてその辺の動物にまともに闘ったら負けるってことを。

(3)朝日新聞とってる奴は頭いいんだ。
ずっと読売新聞を取りつづけた僕が、1年前から朝日新聞に変えたが、
ほんとこれほど内容が違うことに驚いた。
ほんと読売は幼稚なのである。
日経新聞までいくとマニアックすぎるし、あれはただの数字と企業情報の奴隷になってしまうが、
新聞の内容として非常に充実しているのは全国紙では圧倒的に朝日新聞だな。
そのことをこのよっぱらいのおやじはわかってるんだな。

(4)あんた、いつも忙しくて全く会えないから、注意ができないんだよ。
考えてみれば9時に家を出て、まあ帰ってくるのは24時か25時。
それじゃあ、注意しようと思っても会えないな。
しかしそういわれて改めて自分が家にいないということを思い知らされた。
ほんと会社にいる時間ばかり多くて、家に帰ってくるのは寝るためと、
つぶやきかさこを更新するためだけなんだってな。

おやじ、あんたのいうことはいいとこついてるぞ!


# by kasakoblog | 2001-08-22 15:20
2001年 08月 19日
ぶちぎれ
<1>
最近の世の中はちょっと自分の気に入らないことがあると、すぐにぶちきれて簡単に人を殺してしまう。
そんな世の中では、誰一人自分の身に火の粉がかかってくるかはわからない。
僕にもぞっとさせる思いが起こった。

日曜日、夜23時半。モスバーガーで原稿を書いて戻ってきた矢先のことだった。
「ドスーン、ドスーン」とものすごい轟音が鳴り響いた。
一瞬何の音か全くわからなかったが、それが僕の家の戸を叩いていることがわかった。
ギョッとする。叩き方が尋常ではない。
家賃4万5千円の風呂なしボロアパートの木の戸など、ぶち破られそうな勢いだ。

「笠原さん!笠原さん!いるんだろ、あけろ!!」
何の騒ぎだ。男の騒ぎ声がする。身に覚えはない。
しかし帰った頃を見計らった行動は、近所の人であるとしか思えなかった。
もちろん近所づきあいなどない。そもそも表札にも名前は出していない。
ただ郵便受けに書いてあるだけなのだ。

「だれ」僕はありったけドスの効いた声で張り上げた。
男は「いいから開けろ!」とエスカレートして戸を叩き続けた。
僕はこんな時、ついインドを旅した時のことを思い出してしまう。
「目には目を、歯に歯を」である。絶対にこちらが弱気をみせてはいけない。
そう思って「なんであけなきゃいけねえんだよ、ボケが!」と罵声を浴びせたが、相手はエスカレートするばかりだった。

<2>
その異様さに尋常ならぬ気配を感じた。
これはただ事ではない。
僕に心当たりがあるとすれば、楽器禁止と言われているこのアパートでギターを弾いていることだが、
市川の時に注意された教訓を生かして、ピックでガチャガチャ弾くのはやめていた。
それにしたってギターの音がうるさいという注意で、こんなにすごい怒声はあげないだろう。

これはやばい。
僕は場合によっては戸を開けてひとケンカしてやろうかと思ったが、その異様な行動に恐さを覚えた。
もしかしたらどこぞのヤクザが、人違いをしているのかもしれない。
そこへのこのこ戸を開けて出ていったら、とんどもない災難に遭う。
僕は震える手で、「開けろ!」との怒声を聞きながら、110番した。

一刻も早くという思いで住所と名前を告げ、今、戸を恐ろしい勢いで叩く男がいるから
すぐに来てくれと助けを求めたが、警察は至って落ちついている。
「債務のこととがじゃないですよね」
何ぬかしてんだ、この緊急時に。俺はもともと借金取りで、債務者なんかじゃない。
「今お掛けになっている電話番号は?」
おいおい、設置の電話番号なんて覚えちゃいないよ。携帯の電話番号を伝えようとしたところ、
「いや、今掛けている電話番号を知りたいのですが」と悠長なことを言っている。

「あの、もう目の前に人がいて、戸を蹴破られそうなんです。とにかく早くきてください」
僕は恐怖に震えながら、警察が来るのを待ったが、それまでの時は異様に長く感じられたので、
そうだ、すぐ近くにいる大家にも電話を掛けようと大家にもSOSを出した。
またすぐに逃げられるようにと、窓の戸を開けた。
ここから飛び降りれば、いざというとき逃げれるだろうと。

<3>
僕が何も言い返せずに、じっと息をひそめていたら、怒声と戸を叩くのはやんだ。
しかし気を抜いてはいけない。
もしかしたら向こうも息をひそめて入口で待ち伏せしているかもしれない。
僕はいつでも窓から逃げれるように身を構えながら警察を来るのを待った。

5分ぐらいか10分ぐらい後だろうか、再び戸を叩く音が聞こえる。
「どちら」と聞くと返事がなく再び叩く。
「どちら?」と大きな声でもう一度聞くと、「警察です」と静かな声が返ってきた。
僕は「本当に警察ですね」と確認し、はじめはチェーンをつけたまま扉を開けた。
すると間違いなく警察の制服が見えたので、戸を開けた。

「110番通報しましたね。状況を聞かせてください」
僕の唯一の不安は、警察が来た時に男がいなくなってしまうことだった。
そうしたら警察は僕の言葉をまともには聞かないだろう。
警察が帰った後にまた同じように戸を叩かれたらどうしようかとそれが不安でならなかったが、
警察に事情を聞かれているうちに、下で例の男の怒鳴り声が聞こえて、ある意味ほっとした。

「ここに自筆で名前書いてもらえますか」「生年月日、教えてもらえます」
110番通報した人はわかると思うが、警察を呼んだ被害者に対して
まるで容疑者のように慇懃無礼に振舞うのにちょっと驚く。
以前に110番通報した時に「免許証のコピー取らせてくれませんか」と言われて、
ふざけんなと思って断ったことがあった。まるで疑われているのは被害者の自分であるかのようだからだ。

とにかく、ちょっと下に来てください。
例の男が騒いでいる中で、僕をそいつと引き合わせよういうのだ。
僕は一瞬躊躇した。顔を一度見合わせれば、お互い気まずくなるし居づらくなるのではないかと思ったからである。
しかし警察に言われるまま、下に降りることにした。
家を出ようとした時に新聞が投げ散らかされていた。ゴミのことだなっと思った。

戸を叩いた張本人との対面。
僕はたちの悪いいかつい男か、もしくは狂人かのどちらかと思ったが、
見えてみると普通の中年おっさんなのだ。
大家さんもいて警察官も3人いて僕はほっとした。
僕が来るなり男は眼前に迫ってきたので、殴られるかと思い、
殴られる前に殴り返さねばと先手必勝の構えをしたが、警察が押し留めた。

「あんたいつも新聞、ごみに捨ててんだろ。新聞は資源なんだよ。
資源ゴミの日に出せよ。俺はあんたを半年前から知ってるんだ。
だけどいつも遅いからな、ずっと注意したくてもできなかったんだよ」

おいおいなんだよ、そんなことかよ。だったらそんなに興奮せずに普通に言ってくれればわかるだろうに。
「新聞は資源なのに普通のゴミの日に出すなんて非常識じぇねえか、いい加減にしろよ」
「あのね、こんな夜遅く、戸を蹴破らんかの勢いで叩いて怒鳴り声をあげる方が非常識ってもんだろうが」
互いに険悪のムードが漂うが、警察もなんだこんなことかと思ったらしく、仲裁に入る。

「わかりました。じゃあ笠原さんは、ゴミのルールを守って、新聞は資源ゴミに出してください。
それからおたくさんは、注意するにしても夜遅くに騒ぎ立てるのはやめてください。わかりましたね」

中年おっちゃんもちょっと落ちついて反省の色をみせたので、まあ僕としてもいわれていることは僕が悪いので謝った。
「いやあ、わたしもね、警察が来るとは思わなかったのでちょっとびっくりしましたよ」
「それにしてもずっと注意したかったんです。きっとこんなだらしない奴、
茶髪でへんてこな髪型していて、目つきの悪い奴かと思って、注意するのにあんな声を出してしまったんです。
なんだ、見たら笠原さんっていい人じゃないですか」
「そうですよ。笠原さんっていい人なんですから、言えばわかる人なんですよ」
大家さんがすかさず言葉を入れてくれたのはうれしかった。
僕も謝り、向こうも謝って、これで一件落着となり、日曜日の夜の騒ぎは終わった。

<4>
ほんと恐いですね。世の中って。
たとえばこれがもっと変な人だったら、新聞のゴミの出し方のせいで僕が戸を開けた瞬間ブスっと刺されているかもしれないし、
もし僕が変な人だったら、注意されたことに腹を立ててブスっと刺しているかもしれない。
ほんとその辺は紙一重の世の中に生きてるんです。

でも逆にこうして面と向って話し合えば、お互いにわかりあえるということもあると思いました。
向こうは向こうで、とにかくひどいだらしのないたちの悪い奴だと思い込んでいて、
こっちはこっちで、えらい恐い奴だと思い込んでいたが、
こうして互いに話し合うことで理解がしあえたんです。
その当事者にわって入った大家さんと警察という存在も、場を静めた効果はあったと思うのですが。

でもほんと一瞬、戸を叩かれわめかれた時は、生きた心地がしなかったですね。
恐怖にあんなにもかられるなんて。
「ゴミの出し方が原因で殺人事件」なんて翌朝の新聞に載らなくってよかったですよ。全く。


# by kasakoblog | 2001-08-19 15:24 | 一般
2001年 08月 18日
ハットトリック
なんだかなああ。。。

ムーンロードー駅前果実商店街
洋服のワカミヤ   SALE! SALE! SALE!!!!!!
岡本夏生、パリで60着服を買う。勝負服は一着100万円。
お~い、モーニング娘。。。。。やーい
ハチミツれもんって昔はやったよね。
ダビングダビングダビングダビングダビング・・・・・・・
ああ無情。レミゼラブル

起承転結がなんだって?
社長さんはいらっしゃいますか
キーボードのキーの間に挟まった消しゴムのかすをふっと吹いてみた
イットイレエイットイレ
おおおなら へ
速達
ジーパンのしわ
今日は爪切りで足の爪を切ろうかと迷う時が必ず人にはある
ピーピーピーピーピー・・・ガッチャン
優しさ 変態 ボールペン レシートの束束束
ティッシュをまるめて放り投げて、ゴミ箱に嫌われて、その残骸

今日もまた日が沈む日が昇る
THEEND

文字化け????????


# by kasakoblog | 2001-08-18 14:52
2001年 08月 17日
モーストデンジャラス~ベトナム・第3章 忘れ去られた王国
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海外旅行・一人旅・アジア=危険みたいな構図が、
偏見というか先入観としてあるのかもしれませんが、
もちろんどんな旅にも危険はつきものなのです。

いくら旅慣れして危険への嗅覚が他人より少しは発達したところで、
やっぱり100%危険を避けることはできません。

今回のベトナム旅行で最も危険だったシーンがこの写真。
町から不便なところに点在するチャンパ遺跡をバイクタクシーに乗って観光するわけですが、
短い旅行のために無理して連日、夜行列車を使って強行日程を繰り返していたせいか、
後に乗っていると異常に眠くなってくるのです。

かなりうとうとして、かっくんかっくんし、
はっと目が覚めると「危ない!」ってことが結構何度もあったんです。
居眠り運転ならぬ、居眠り乗車。はっきりいってかなり危険です。

これが最もこの旅行で危険だったこと。
騙されたり金をせびられたり、道端で口論したり、ホテルの前で待ち伏せされたりと、
多少は危険なことはありましたが、
そういったことへの対策は慣れてますので、あまりたいしたことではなかったのですが、
眠くて後部座席で寝てしまうというのは、ほんと対策のしようがなくって困りました。

まあ強いて言うなら、短い旅行をするなってことぐらいっすかね。
やっぱり長旅の方が無理せずゆっくり見て回れるから。


# by kasakoblog | 2001-08-17 14:53 | 旅行記
2001年 08月 16日
靖国神社の参拝是非を語る前に
小泉総理大臣の靖国神社参拝は、大きな議論を巻き起こしている。
総理大臣が戦前日本の軍国主義の象徴たる靖国神社に参拝することは、
近隣諸国の感情を考えると、してはならないことだという。
野党も政策議論では勝てないのか、総理の揚げ足とりにここぞとばかりにこの問題に夢中になっている。

僕はここで靖国神社への参拝の是非をジャッジしようとは思わない。
僕が思うに、軍国主義の象徴たる靖国神社でこれほど大騒ぎするのならば、
言ってみれば日本の軍国主義の精神的支柱でもあり、指導者の旗印でもあった天皇はどうなるのだろうか?

過去の象徴である靖国神社を参拝することが近隣諸国の感情を悪化させるというのであれば、
いくら憲法で定められた象徴天皇制であろうが、過去の日本軍国主義の中心となった天皇に、
内閣総理大臣が指名されるというのはいかがなものか、という議論が巻き起こっても不思議ではない。
軍国主義の象徴たる天皇に総理大臣が頭を下げることが許されて、
軍国主義の象徴たる靖国神社に総理が頭を下げることだけがこれだけ騒ぎになるというのはおかしい。
こういうことを問題にするなら、きちんと筋道を通したとするならば、
何も靖国神社だけが攻撃の的になるのはおかしいのではないか。
こういう議論の浅さというか、マスコミが取り立てて騒ぎ立てることによって、
事の真相を錯乱させることは重大な犯罪だといえる。

もう一つこの問題で心配になったことは、
小泉総理の行動に日の丸を振って応える一部大衆の盲目的態度と、
アジア諸国の感情を代弁していると自負しているがごとく、声高に参拝反対を唱える過激な一部大衆の態度である。
どちらが正しくてどちらが間違っているということではなく、
他人の態度によく物事を考えずに、極端な賛成か極端な反対しかできない、
単細胞の大衆に危険な匂いを感じた。

これだけ様々な問題が複雑に絡み合った中で、態度を決定し表明することは大切なことだが、
簡単にどちらが正しいと決めつける態度は、らくだが非常に危険なことだ。
一つの問題に対して、マイナスプラスその両面を見るような冷静な目がないがぎり、
簡単にカリスマ指導者は独裁者へと転化し、また簡単に犯罪者へとまつりあげられる。

この問題に一党両断的な解説を加えることではなく、その背後に忍ぶ多くの問題を見据えて欲しいとつとに願う。


# by kasakoblog | 2001-08-16 14:55 | 政治
2001年 08月 15日
盆休み
「人少ないっしょ」
「はあ?」

8/10(金)、夜中、赤坂見附から自宅に帰るためにタクシーに乗り込んだ時のことだ。
タクシーの運転手が僕に話掛けてきた。
僕は「人少ない」というのが一体何を意味しているかさっぱりわからなかった。
「普段の金曜日ならもっとこのぐらいの時間はあちこち人が歩いてるんだけどなあ、
もうみんな明日あたりから盆休みで、早く家に帰ってしまったんだろう」

そうか、お盆休みなのか。世間は・・・。

夏休みなんて感覚があまりない。特にお盆という感覚が全くない。
田舎から東京に出てきた、高度成長を支えた今の40・50代の世代には、
故郷に帰って墓参りっといった感覚があるのだろうが、
もともと都会に生まれ育ったわれわれの世代には、帰るべき故郷もなければ、墓参りすべき場所もない。
盆という意味が全くないのだ。

だとするならば、何も夏休みは帰省ラッシュきちがいの盆などにとる必要は全くない。
暑さがピークに達する8月中旬に休みを取る必要など全くない。
盆休みなのは日本だけなのに、海外行きの航空券が異常に高騰するこの時期に、
どこかに行く必要は全くない。
ならば9月や10月の連休とあわせて涼しい季節に休みを取った方がはるかに良い。
そう思うのが、今の若い世代の夏休みに対する感覚ってもんだろう。

季節感や行事感覚が薄れていくことは非常に残念なことだが、
24時間年中無休、誰もが同じ顔して同じ服きたぺこちゃんあめ社会には、
仕方がないことなのかもしれない。

社会がどんどん数値化され効率だけが追い求められる時代。
盆や祭りといった社会におけるガス抜きが失われていけば、
ストレスをためた人間が、衝動的な犯罪によって、ガス抜きをすることが増えてくるのは必然なのかもしれない。

凶悪犯罪の増加の原因はこんなところにもあるのかもしれない。


# by kasakoblog | 2001-08-15 14:57 | 働き方
2001年 08月 14日
中毒
慣習とは実に恐ろしい。
今日、仕事が定時に終わった。実に奇跡的なことである。
ここ半年間、ほぼ毎日23時・24時までやっていたので、18時に帰れるとはほんと奇跡である。
あまりにうれしくて家に早く帰りついたものの、一体何をしたらいいのかわからないのだ。

夜25時に帰ってきても、残り少ないわずかな時間を自分のために使おうと、
睡眠時間を削って集中していろんなことをやろうとするのに、
いざ早く帰って時間がありすぎると、なんだか落ちつかないのである。
結局、早く帰ったにもかかわらず、何もできず、すぐに眠くなってしまうという無駄な時間を過ごしてしまった。

これは仕事中毒の影響だな。
一つのことに集中させて、自分で考えて何かする思考と行動を奪ってしまう。
思えば日本社会というのは、学生は受験中毒にし、サラリーマンは仕事中毒にして、
自分勝手にいろんなことをできないようにする矯正システムなのだなと思った。

圧倒的な仕事量・勉強量によって人間の思考を麻痺させる恐るべき洗脳国家ニッポン。
適当な金を与えられて、適度な食事や適度なファッションや適度な娯楽で感覚麻痺させるガス抜き社会。
社会システムは間違っている。
自分で考え自分で行動し、自分の意志でやりたいことをやる。
それこそが自己責任の社会であり、大人の国家なのではないだろうか。

こんな社会の中で強い意志を持つことは極めて難しい。


# by kasakoblog | 2001-08-14 14:58 | 働き方
2001年 08月 13日
「丸亀日記」藤原新也著
1987年から朝日新聞に毎週掲載されたコラム。
身辺雑事から社会の構造・精神を見透かしたような文章は、
実に鋭く、今、読んでもはっとさせられるものを含んでいる。

しかし著者は、その社会に対する痛烈な批判を、
かつて「東京漂流」でやった時のように直接的にはしていない。
自分が町を歩く「丸亀」という設定によって、批判的文章が軽妙な語り口にすりかえられている。
しかし語り口が変わろうとも著者が一貫して主張することには変わらない。

それは僕なりにいうなら「アンドロメダ」である。
つまりは「身体の危機」だ。
銀河鉄道999で、星野哲郎が、機械の体を求めてアンドロメダめざして旅するように、
現代社会は、人間という動物的制約を超えて、機械化帝国を作り上げようとしている。

機械に囲まれた社会で「身体」が崩壊すれば、やがてそれは精神を蝕ばんでいく。
人間性の危機、機械化への危機が日々進行しつつあるのだ。

1年あまり警鐘を鳴らし続けた著者の声は届いたのか?
社会はいまだ悪化の一途を辿っている。
つぶやきでこんなことが書ければなと、見本にしたい本だ。


# by kasakoblog | 2001-08-13 15:00 | 書評・映画評