2009年 04月 10日
経済対策は麻薬を打つようなもの
麻生政権が財政支出15兆円、
事業規模57兆円にも及ぶ追加経済対策を決定した。

すごいですよ、中身。
定額給付金1万2000円なんて目じゃない。
高速道路1000円だけにとどまらない。
車の買い替えに25万円。
省エネ家電購入に5%還元。
子供応援特別手当に3万6000円。
潰れそうな中小企業への融資保証に30兆円。
いや~間違いなく景気効果はあるでしょう。

しかし、これって、強い麻薬を使うのと同じ。
麻薬を打った時は間違いなく気持ちいい。
間違いなく、瀕死の日本は元気になりますよ。

しかし麻薬が強ければ強いほど、
今は元気になっても、後で体が蝕まれる可能性がある。
このやりたい放題、まったく節操なしの追加経済対策により、
赤字国債の発行額が30兆円突破するという。

今、お金がありません。
じゃあお金が稼げるような術を与えるものではない。
お金がない人に借金してお金をあげてるだけなんです。

はっきりいって、問題の先送りをしているだけ。
ここ数十年、ずっと繰り返してきたやり口だ。
不況になれば、国民から借金して金をばらまく。
ばらまけば当たり前だけど景気はよくなるに決まっている。
その代わり、ばらまきが終わればまた不景気になる。
だからまた借金してばらまく。
その繰り返し……。

車の買い替えに25万円ももらえるのなら、
間違いなく多くの人が今は買いだと思うだろう。
実際、同様の政策で、ドイツや中国はもうすでに成果をあげている。

しかし期間限定の25万円キャッシュバックが終わったらどうか?
当分、買わなくなるのは目に見えている。
それでまた不景気になれば、
今度はさらに上乗せして30万円でもキャッシュバックするのか。

結局、景気対策って麻薬に過ぎない。
麻薬を使えば依存せざるを得なくなる。
「100年に1度だけだから」といって麻薬を打って、
また数年後にまた使いたくなる。
でないと元気になれない体質になってしまうのだから。

失業者に住宅手当を支援するとか、
不況による最低限の生活保障にお金を回すのはやるべきだが、
車買い替えや省エネ家電なんて知ったことか?
みんなこのタイミングで買い替えたら、
当分、買わなくなり、また不況になりますよ。

私は非常に残念に思っている。
せっかく100年に1度の危機により、
資本主義経済が抜本的に変わる大チャンスだと思っていたのに、
借金してお金をバラまいて目先の景気をよくして逃げ切ろうという、
また同じ愚を繰り返している。

これをやっている限り、
またバブルが起き、またバブルが崩壊するという、
ジェットコースターのような景気の繰り返しになる。
もうええ加減、麻薬を打つのをやめないと、
数十年後にどんだけ麻薬を打っても、
立ち直れない体になりますよ。
政治家のみなさんの多くは、
お亡くなりになられている年齢だから関係ないんだろうけど。

景気対策は一時しのぎの麻薬に過ぎない。
今は苦しくても、麻薬は使わずに、
抜本的に体質改善するせっかくの大チャンスだったのに・・・。

決めたらいいんです。
国家は借金しちゃいけないと。
借金でごまかすなら、
まだ増税の方がマシだ。
なぜなら増税は返す必要のないお金だからだ。

こうやってどんどん将来にツケが回されていく。

今がよければそれでいいのか?
景気対策という名の麻薬は一向になくなる気配はない。


by kasakoblog | 2009-04-10 21:39 | 金融・経済・投資


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