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浮浪者から大金持ちになったサクセスストーリー

食べるものもなく、草やダンボールも食べた。
みかんの皮やりんごの皮はご馳走。
しょっぱいものが食べたい時には、
店の前のお清めの塩をなめて生活していた…・・・。

自殺未遂の経験もある浮浪者が、
一つの出会いをきっかけに、
階段を一歩一歩上りつめ、
数年後に月給1万円の時代に、
なんと月給30万円を稼ぎ出す営業マンになり、
箱根やハワイに別荘を持ち、
ポルシェを持つほどのお金持ちになった。

人間はあきらめることが得意な動物だ。
「そんなことできるわけがない」
「私には絶対にできない」
「今の経済環境や社会じゃ無理」

そんな人にぜひ読んでほしい。
浮浪者から大金持ちになった、
サクセスストーリーを。

この方とは1ヵ月前、ハワイ取材中の合間に、
偶然、バス停で出会った。
「日本人の方ですか?」と私に話しかけてきた。
遠藤浩一さんという初老の日本人。
ハワイの別荘があり、毎年冬の間はハワイに滞在しているという。

真珠湾へ行く路線バスに乗っている1時間、
遠藤さんが私に自分のすさまじい経歴を語ってくれた。

浮浪者から大金持ちになったサクセスストーリー。

その内容が本になっていて、
今は手元にないので、日本に帰国したら送ってくれる、
とのことで別れた。

それから1ヵ月後、私の家の郵便ポストに、
遠藤さんから本が送られてきた。
早速、読んだのだが、
バスで聞いた話よりもすさまじい内容だった。

今は絶版になってしまって、売ってはいないというので、
簡単に本の内容を簡単に紹介したい。
あきらめていることが得意な人たちに、
きっと何らかのアドバイスになると思うから。

1934年、東京の靴屋の息子として生まれたが、
悲劇は突然やってきた。
4歳の頃に父が病気でなくなり、
残された母親が働くために孤児院生活を送ることになる。
それから1年後、群馬の農家へ里子として預けられることになった。

この農家でろくに小学校にも通えず、
農作業、家事、子守りなど、
奴隷のごとく働かせられる。
働かなければ殴られる。
何度も家出をしたがすぐに捕まり、連れ戻される生活を余儀なくされた。
16歳の時には自殺しようと、
自殺者が多い湖で死ぬ寸前まで行ったが、
消防士に救出され、死に損なってしまった。

しかしこのまま一生、農家で奴隷のように働いていても、未来はない。
そう感じた青年は19歳で家出し、東京で新生活を始めようと決心した。

彼は何百軒となく、工場、お店、食堂などをめぐり、
「どんな仕事でもします。私を使ってください」
とかけずりまわったが、保証人も身寄りもない、
住所不定の男を雇ってくれるところはどこもなかった。

公園でホームレス生活をしながら、
時には草を食べ、紙を食べ、ダンボールも食べたという。
戦後まもない頃のため、
今の日本のように残飯がありあまっている時代ではないから、
このような苦しい生活を余儀なくされていた。

耐え難い空腹のなか、甘い醤油の匂いが漂うそば屋に足を止めた。
何度もこの店の前を通り、一度でいいから、
温かいうどんを食べたいと思っていた。
店の前でうろうろしていると、
店の人から「いらっしゃい」と声をかけられ、
思わず店に入ってしまった。

かけうどんを頼んだ。
久しぶりのまともな食事に、
この上のない幸福感を覚えたことだろう。

しかし彼には一銭も金がない。
無銭飲食で警察に突き出されても仕方はない。
留置所に行けば、公園とは違い、
あたたかいところで寝れるし、食事も出る。

食べ終えると、彼は店の主人を呼び、
逃げることなく、無銭飲食してしまったことを正直に話した。

「なぜそんなことをしたのか」
主人にこれまでの経歴を語ったところ、
住み込みで雇ってもらえることになったのだ。

彼は虫のように働いた。
助けてくれた恩義もある。
農家で奴隷のように次から次へと
仕事をしていく習性がついているので、
てきぱきとどんな雑用もいとわず、こなしていく。
あまりの仕事ぶりに、
他の住み込みの店員からいじめられるほどの働きぶりだった。

そんな彼を見てそば屋の主人がこう言った。
「将来希望の職業があれば遠慮せず言ってくれれば紹介する」
そのおかげでそば屋から料亭の板前修業に転職した。

その料亭でも彼は鬼のように働いた。
その働きぶりと気配りぶりが、
常連客の議員の目にとまった。

「板前よりセールスマンになったらどうか」
議員の方の紹介で、不動産会社に就職した。
学校もろくに行っていない彼は、
入社試験の問題はほとんど解けなかったが、
議員の紹介で入社ができたのだ。
23歳のことだ。

仕事は一軒一軒家を訪ねる歩合営業。
厳しい歩合営業職に辞めていく社員も多いなか、
彼は持ち前のガッツと気配りと働きぶりと、
そして何より貧窮生活を脱し、幸せな家庭を築きたいとの思いから、
営業成績をあげていき、
全国100支店以上の企業のトップセールスマンとして、
実績を上げ続けた。
固定給は3000円だが、歩合比率が高く、
月に20~30万の収入をあげた。
大卒月給が1万円の時代にである。

浮浪者からトップセールスマンへ。
評判が立てばまたそれが評判を呼び、
また時にはメディアにも紹介され、
それによってお客さんがまたつくという好循環が生まれ、
その後も営業成績を維持し、
幸せな家庭にも恵まれ、
別荘やポルシェを持つほどの悠々自適な生活を送ったのだ。

しかも彼は、奴隷のように働かされた農家にも、
育ててくれた恩義を感じ、
当時としては極めて高価な、
大型カラーテレビ、洗濯機など家電製品をワゴン車で運んで、
プレゼントした。
家出した彼が大出世して帰ってきた。
村中が大騒ぎになったという。

・・・
この本を読んで私は、
今の時代はなんて恵まれているんだろうと恥ずかしくなった。
ホームレスでも食うものがなくて、
草やダンボール食っている人は少ないだろう。
飲食店やコンビニに行けば、
いくらでも良質の残飯がある。

すさまじい苦労だったに違いない。
しかし彼はあきらめず、少ないチャンスをものにし、
辛酸をなめた半生を挽回したのだ。

こんな不幸な境遇に置かれても、
人生何かをきっかけに、
180度変わった生活を送れることもある。
それを証明したのが彼の話だ。

今、みなさんが悩んだり苦しんだりしていることって、
彼の浮浪者生活に比べたらどれほどのものかと思う。

もちろん、時代も社会環境も違うから、
悩みや苦しみを比べることはできないし、
ある意味では今の社会の方が、生き苦しいかもしれない。
彼のように根源的に生きるための悩みや苦しみではなく、
そうしたものが満たされたなかでの「贅沢な」悩みや苦しみだから、
解決するのは彼とは別次元で大変なのかもしれない。

しかしどんな逆境からも、
こうして這い上がり、今は絵に描いたような幸せをつかんだ人もいる。
そういう人がいることを知ると、
自分の悩みがちっぽけに思えて、
そうした悩みが今より何倍もの努力をすれば、
解決できないことではないことを知るんじゃないのか。

生きた時代も年齢も悩みも違うとはいえ、
あきらめるのが得意な人たちが多い今の世代にとって、
彼の話は生きる希望を与えてくれる話ではないかと思う。

それにしても、なんて私たちは恵まれた時代に生きてるんだろう・・・。
食うのに困らないことほど、
贅沢なことはないんじゃないかと、
あらためて今の時代の「豊かさ」を身にしみて感じた。

そんな時代だからこそ、心の豊かさは自分次第。
自分の努力や意志次第でどうにでもなるんじゃないだろうか。

※品切れ中のようですが、読んだ本は、
「涙―母と子の悲哀物語」遠藤 浩一著(新生出版)です。

※アマゾンに中古品が2品出品されているみたいなので、
もし欲しい方はお早めに(ともに1円+配送料でした)

またアマゾンでは「一時的に在庫切れだが商品が入荷次第配送」
という表示になっているので、
もしかしたら注文すればまだ出版社に在庫があるかもしれません。

Amazon

・遠藤さんとのハワイでの出会いについての日記
http://kasakoblog.exblog.jp/9812189/

by kasakoblog | 2009-04-14 20:59 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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