7年に1度だけ見れる観光戦略
2009年 04月 19日



長野県の善光寺は今年が7年に1度の御開帳。
4/5~5/31限定で絶対秘仏である、
前立本尊なるものが見れるとあって、
7年に1度のこの期間は、
未曾有の観光客でごったがえすという。
7年に1度しか見れないといわれると、
人は見たくなるものである。
いわゆる「限定」販売戦略で、
マーケティングとしては非常に効果があるやり方だ。
そのものがたいしたことないものでも、
「10品限定!」「期間限定!」
といわれると、付加価値がアップできるのだ。
私は長野のサル撮影した後、
善光寺に行ってきたが、御開帳前の時期だった。
7年に1度しか見れない前立本尊とはどんなものか、
パンフレットなどで写真を見たが、
私のような寺に特別な関心がないものにとって、
正直、“たいしたことない”ものに見えた。
旅行や観光で大事なのは、
7年に1度しか見れないものを見るのではなく、
自分が見たいものを見るということだ。
そんなの当たり前じゃないですか、
と思うかもしれないが、
旅行の計画を立てる際、
自分が見たいからそこへ行くという決断の前に、
限定戦略だとかに“ひっかかって”しまう人も多い。
多分たいして見たいわけじゃないけど、
7年に1度だからといって見に行っても、
その記憶は瞬く間に忘れ去られるだろう。
結局、「混んでて大変だった」という記憶しか残らないのが、
オチである。
旅行ってしっかりとした目的がないと、
ただ疲れただけで終わってしまうものになる。
桜を見たいとか、ビーチでのんびりしたいとか、
ピラミッドを見たいとか、ご当地グルメを食べたいとか、
何でもいいから、自分本位の目的を持って、
旅行に行く方が旅行の充実度は違ってくる。
有名な観光地だから見ておかなきゃとか、
他人が決めた文化的価値基準で、
観光名所を回ったところで、
自分の価値基準で「見たい!」「行きたい!」「すごい!」
と思えなければ、あまり意味がない。
今年のゴールデンウィークはすごい!
何も休みをとらなくても、
5/2~5/6が5連休で、
5/7、5/8を休めば9連休。
4/30、5/1を休めば8連休。
両方休めば12連休と、カレンダーに恵まれた年だ。
もし旅行に行かれる方は、
7年に1度といったような、
他人本位の目的ではなく、
自分が見たいものを見に行く旅行をすると、
混雑しているGWの旅行でも、
きっと充実したものになると思います。
ちなみに私は5/7、8を休んで9連休にして、
ぜひまた行ってみたいと思った場所へ、
行くことにしています。