東京少女写真
2009年 04月 21日






東京少女写真、モデル:hitomiさんの写真アップしました!
http://www.kasako.com/0904hitomifoto1.html
<東京少女写真のコンセプト>
20~30代女性特有の揺らぎ~
撮影した彼女たち本人が、というわけではないが、
20~30代の都会に住む現代の女性は、
たくましくもある一方、はかなくもあり、
人生をものすごく謳歌しているようで、
どこか物憂げでなげやりな面もあり、
同年代の男性なんかより、また違う時代の同年齢の女性より、
悩みが深いのではないかと思っている。
それを写真で表したいと思ったのだが、
その大きな原因となっているのは、
女性の生き方の選択肢が増えたにもかかわらず、
ある一部分では非常に昔ながらの価値観が根付いているせいで、
制約もうけつつあり、その辺で折り合いをつけるのが、
非常に難しいのではないかということだ。
ものすごく大雑把にいえば、
昔は女性が会社で働くという選択肢はなく、
結婚して子育てするのが当たり前だったのが、
いわゆる「女性の社会進出」が都会では当たり前になり、
20~30代前半の女性は、常に、
何をして働くのか、働き続けるのか、結婚するのかしないのか、
子どもを生むのか生まないのか、
結婚や出産にかかわらず、仕事を続けるのか続けないのか、
はたまた一人暮らしを続けるのか、実家に戻るのかといった、
揺らぎというか悩みが、表面的に出てくるかどうかは別にして、
根底にあるのではないかと思う。
特に出産となると高齢出産が増えてきたとはいえ、
男性と違い、決定的な肉体年齢の限度がある。
それまでに働くことと結婚することとその後のことを、
どこかで決めなくてはならない。
でも今、悩んでいても結論は出ないし、
仮に「こうだ」と決めたところで、常に迷いや悩みが生じる。
一方で、これも誤解が生じるかもしれないが、
あえて大雑把にいうなら、
女性は働かなくても生きていける選択肢がある。
夫がしっかりしていれば働く必要はないのだ。
だから仕事は結婚するまでの、
お金をもらえる趣味的要素を強めることもでき、
まして実家にいれば経済面は非常に楽なので、
ショッピング、旅行、ファッションなど、今を謳歌することもできる。
そうした「自由さ」が、同年代の男性とは違った、
いきいきさにもつながっている。
ところが地方に目を向ければ、
晩婚化の波が以前より押し寄せてきたとはいえ、
やはり東京より圧倒的に早い。
田舎に帰れば同年代の女の子は
結婚どころか子どもも2人目みたいなことも、往々にしてある。
また、以前より社会が女性に門戸を開いたとはいえ、
有形無形の性別差別意識はかなり日本社会に色濃く残っていて、
時折、そうした壁にぶつかり、
働くことの意味を問い直さざるを得ない状況もある。
そんな都会に住む結婚前の若い女性の二律背反というか、
揺らぎみたいなものは
言葉より写真で表した方がいいのではないかと思って、
「彼女たち」を撮り始めた。
東京少女目次
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