本が売れないのに1日220冊も新刊が出る理由
2009年 04月 30日
<下記、出版経験もある私見を交えた記事の要約>
・本が売れないのに新刊が年8万点(1日220冊!)も
出版されているのは、本来の委託販売とは異なった、
独特の返品条件付売買制度のせい。
・この制度の存在があるので、
出版社が取次から資金を得ることを目的に、 新刊を出しまくる。
*新刊を出せば、売れなくても、
取次からひとまず金がもらえるから。
・出版点数が多いせいで、
本が並ぶ期間が短くなり、 自ら首をしめる結果に。
・書店に並んでも返品率が40%という大いなる無駄!
(送料は全部出版社持ちで余計に経営悪化)
・取次という中抜き業者の存在が、
出版不況の構造的原因では?
・定価販売を義務付ける再販制度のため、
書店が自由に値段を決めることができず、
返品は増え、書店も出版社も苦しくなる。
・ベストセラーや新刊本ばかり置いて、
読者が読みたい本が書店にないため、
Amazonだけが独り勝ちする。
・出版社の倒産が相次いでいる
(2008年52社、負債総額197億円)
・書店の倒産も増えている
(2008年48社、負債総額297億円)
・本が売れないといいつつ、
Amazonとブックオフは儲かっている
(Amazonは大手書店の2倍の売上*書籍以外も含む、
ブックオフは2008年売上は前年比9.2%増)
結局、出版社もテレビ局も新聞社もそうだけど、
時代や客のニーズに対応せず、
旧態依然の商習慣=利権を守ることばかり考えているから、
売れないのに本をいっぱい出し、
潰れるというバカなことをやっている。
共倒れしてしまう前に、
規制緩和して自由なビジネスができるようにすれば、
必要とされる出版社も書店も生き残ることができ、
読者にとっても望ましい環境ができるんじゃないかと思う。
それと最近では、出版社も書店も取次も一切いらない、
著者自らがネットでマンガの連載などをはじめる、
といった動きも出てきている。
著者がもらえる印税は本の定価のわずか1割。
ならば著者がネットで直販し、
市販の書籍の1/5の値段で販売すれば、
著者は収入が2倍になり、
読者はデジタルとはいえ1/5の値段で購入することができる。
ネットの出現は単なる中抜き業者や、
既存のメディア会社(出版社、テレビ局、新聞社、レコード会社)の存在を、
根本的に揺るがしていると思う。
<かさこワールド関連コーナー>
*作家になりたい馬鹿者に告ぐ
http://www.kasako.com/sakuhin.files/sakka.html
*私の著書一覧(写真集、サラ金本など9冊)
<元ニュース>
・相次ぐ出版社破たん、出版不況を抜け出す術はあるか
