人気ブログランキング | 話題のタグを見る

無名の私を使ってくれた人

ライターとしての実績はあっても、
カメラマンとしての目に見える実績は、
ほとんど皆無だった無名の私を、
飛び込み営業にもかかわらず、写真を見てくれて、
それを活かす写真シリーズ企画を通してくれて、
私にその撮影をほとんど任せてくれた編集者には、
大変感謝している。

私の写真集シリーズは好評らしく、
どの本も売れていて、出版社としてもうれしいというのだが、
そのような“福音”をもたらせてくれたのは、
まさに無から有を生み出した編集者の存在あってのことだった。

世の中、不況で、なかでも本が売れない。
ネットの影響もあるだろうし、
売れない原因となっているのはいろいろある。
そんな中で出版社の多くは何を考えるかというと、
無名の人の本を出すより、有名な人の本を出そうと、
タレント本や著名人本に依存する傾向がある。
ニッチなテーマより、
もうすでに世の中に何冊も出ている、
流行のテーマ本が企画会議などで通りやすくなる。

だから余計、本が売れないわけだけど、
そんななかで、ニッチなテーマで無名の作家の企画を通し、
写真集が売れないなか、
定価2300円もする写真集が売れるというのは、
並大抵のことではない。

でもそれを成し遂げたのは、
まさに編集者の仕事だと思う。
編集者というのは、単に著名人から原稿(写真)を、
もらってきてそれを流れ作業で進行管理するのが仕事じゃない。

作家を活かし、素材を活かし、
読者のニーズと時代の動きを察知して、
必要とされるものを作り上げていく、コックさん的役割だ。

私が写真集を出版する以前の頃は、
ずっと名料理人=名編集者を探し求めていた。
私自身、編集の仕事もするが、
私が一番向いているのは、
きっと編集ではなく、ライターとカメラマンだと思い続けていた。

自分が取材・撮影してきた膨大な文章、膨大な写真を、
うまくテーマに切り分けて、読者のニーズをふまえて、
うまく形(本)にしてくれる人がいれば、
ぼんぼん本を出せるんじゃないかと。

私には膨大な文章・写真のストックがある。
ホームページでそれを発表はしている。
しかしもっとそれを有効活用する方法があるんじゃないのか。
私のストック=素材をうまく調理(編集)してくれる人がいれば、
もっとおいしい料理が作れて、
多くの人に食べてもらえるんじゃないかと思ってきた。

そのような意味で、背景ビジュアル写真集シリーズが好評なのは、
私の写真をうまく調理して味付けしてくれた、
編集者の腕のなせる技だと思っている。

もし同じ工場写真集であっても、
同じ歓楽街写真集であっても、
違った形で世に出したら、
こんなに評価はされなかったのではないかと思うし。

売れることによってお金が入ってくることは、
もちろんうれしいことだけど、
それよりも何よりもうれしいのは、
多くの人が私の写真や文章を見てくれたことなんです。

そういう機会を与えてくれたのは、
いい編集者に出会えたおかげだなと、
とっても感謝している。

私の本を買ってくれた方にも、
とても感謝していて、
これからも読者が喜ぶ本を、
ばんばん作っていけたらなと思っている。

とはいえ、まだまだ私の未活用の写真・文章は膨大にあり、
それを活かしてくれる編集者は、
何人いてくれても構わないんだけど(笑)。

私はライターとしてカメラマンとして、
いい文章をいっぱい書き、いい写真をいっぱい撮ってくる、
素材を作る役割=生産者として活動し、
その素材をいろんなおいしい料理に仕立ててくれる、
多くのコック(編集者)に出会えれば、
かさこ産の素材を使ったおいしい料理が、
世の中にどんどん出ていくんじゃないかと思っている。

そんなわけで、今、アホのごとく、
日本各地を駆けずり回っております!

かさこ書籍一覧

by kasakoblog | 2009-05-19 22:16 | マスコミ

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


by kasakoblog