ツアーの食事がまずい理由を解説
2009年 05月 28日
地元のグルメ三昧だ!と食事を楽しみにしていたが、
あまりおいしくなかったという経験をした人は多いのではないか。
ただ残念ながら、根本的に旅行ツアーで行くレストランの食事は、
おしいくないと思った方がいい。
なぜか。
1:旅行ツアーが行ける大型バスの駐車場がある
レストランが優先される。
(つまり味より駐車場の設備で選んでいる)
2:旅行ツアー客が大挙して押し寄せるレストランは、
大量の食事を一度に作らねばならず、
バイトを雇うなどして料理の質が落ちる。
つまり、旅行ツアーで行くレストランは、
そもそもまずい可能性がかなり高いというわけだ。
さらにこんな理由もある。
3:自分の好きな時間に食べられない。
ツアーで決められた時間に食べなければならず、
必ずしもお腹が空いた時に食べるわけではない。
だからおいしさが半減してしまう。
自分で腹が減った時間に行く方が、
おいしく感じるに決まっているわけです。
4:自分でメニューを選べない。
食事の楽しさって、メニューを選ぶところから始まるわけです。
ところがツアーではもうメニューはすでに決められている。
だから自分でメニューを選ぶ楽しさなく、
食事をするから、なんとなく食事が盛り上がらない。
だからあまりおいしく感じられない。
考えてみればわかるけど、
地元で評判のおいしいレストランに、
大型バスが何台も止まれる駐車場があるだろうか?
多分たいていはないんじゃないか。
仮に駐車場は他で探して、駐車場がない店に行くとしても、
そもそも30~40人もの団体客を受け入れられる店という時点で、
かなりのスクリーニングがされてしまっている。
少人数でしか入れないおいしい店は除外されてしまっているのだ。
たとえば地元名物のおいしいラーメンを食べたいとする。
しかし30~40人も一度に入れるおいしいラーメン屋があるだろうか?
10人ぐらいしか入れないおいしいラーメン屋は、
ツアーでは絶対に行けないのである。
だからおいしくない。
ツアー客を主な客にせず、
地元の個人客を相手にしているところは、
おいしくなければ、淘汰されてしまう可能性がある。
だから味やこだわりを重視する。
だからそういう店に行く方が、
ツアーで案内される店よりおいしい可能性が高いのだ。
個人旅行をしたことがある人ならわかると思う。
ツアーで案内された有名店より、
個人で探した名もなき店の方がおいしかったという経験、
結構あるんじゃないか。
そっちの店の方が、うまくて安くてボリュームがある確率ははるかに高い。
私は15年ぐらい前に一度、中国に団体ツアーで行ったことがあるが、
何の変哲もない中華料理の連続にうんざりした覚えがある。
その後、何度となく個人で中国旅行をしているが、
ツアーで行くような店ではなく、
多少不衛生だが、ガイドブックにも載っていない、
その辺の店に入って、毎日、中華料理食べても、
おしいし、安いし、飽きることはほとんどない。
自分でメニューを選べるし、中華料理は種類が豊富だし、
「今日はチンジャオロース食べたから、
明日はマーボー豆腐にしよう」とか、
「まだ、トマトと卵の炒めもの食べてないから、
明日はそれにしよう」とか、
いくらでもバリエーションがあるので、
おいしくないと思ったことはほとんどない。
日本人が未だに団体ツアーを信奉するのは、
修学旅行のせいではないか。
あのような特殊な旅行の仕方がオーソゾックスな旅行だと、
思い込まされているから、
とっても楽しい個人旅行を敬遠してしまう。
もちろん団体ツアーによる利便性・メリットが大きい場所もあるけど、
個人旅行の楽しさを覚えたら、
団体ツアーなんて絶対にしたくなくなる。
それは食事1つとっても上記のように段違いだし。
はじめて海外に行く際、
不安だからとツアーを利用し、
食事を楽しみにしていたのにがっかりし、
食事がおいしくないから、旅行中も楽しめず、
「海外旅行はつまらなかった」と思ってしまう人が多い。
それは海外旅行がつまらないのではなく、
ツアー旅行だからおもしろくないのだ。
同じ場所に行っても、
ツアーで連れてかれる店ではなく、
その辺の店に入った方がどれだけおいしいか。
ぜひ旅行は団体ツアーではなく、
個人旅行をおすすめしたい。
もちろん個人で行くと、
手間もかかるし、失敗することもある。
でもそれこそが思い出に残る旅行ではないだろうか。
別に仕事で行くわけじゃないんだから、
ツアーを利用して要領よく数多くの場所を回る必要なんか、
ぜんぜんないわけだし。