悲観は賢い、楽観はバカ?
2009年 06月 17日
逆に楽観的な発言をすると、考えが浅いと思われてしまう。
あるエコノミストに取材した時のこと、
上記のような非常に興味深い発言になるほどと思った。
だから悲観論者が多く、楽観論者は少ないのだろう。
たとえば世界経済の先行きを予測する際、
「各国の景気対策が効果を発揮し、1年後には景気回復!」
というより、
「米国経済の景気悪化は深刻で、
100年に一度の危機から簡単に回復できない」
といった方が、なんとなく最もらしく思える。
経済の先行きにしても自分の将来にしても、
やや楽観的な見通しを述べると、
軽い発言に聞こえてしまう可能性が高い。
「そんなうまくいくわけないだろう」
「慎重に考えてんのか?」
「●●の問題が起きたら無理じゃないの?」
と。
そしてもしこの楽観的見通しが外れようものなら、
「だからいわんこっちゃない」とその甘さを指摘される。
ところが不思議なことに、
過度な悲観的見通しをしても、
外れたからといってあまり気にはされない。
むしろ慎重な予測をしたと評価され、
そうした事態にならなかったことをほめられるみたいな。
「30歳で独立します!」というより、
「経験を十分積んで、独立ができる条件が揃えば独立する」
といった方が賢そうに思われる。
もちろん無計画で思いつきの過度な楽観は控えた方がいいが、
自分の行動にブレーキをかけたり、
言い訳の余地を残しておくような過度な悲観論は、
自分の目標のハードルを下げる結果になりかねない。
悲観的見通しをしておけば、目標が下がり、達成がラクになる。
楽観的見通しをすると、目標が上がり、
達成できないと叩かれる。
だからついつい悲観的な見通しを立ててしまいがち。
でもそれって自分でハードル下げてるだけじゃない?
現実を直視して将来の予想をすることは大切だけど、
悲観的見通しに縛られて、それに引っ張られて、
やっぱり将来も悲観した見通しどおりになってしまうこともある。
経済の見通しなんかもそうで、
「100年に一度の危機」と連呼されれば、
誰もが先行きが心配になり、
お金を使わなくなり、
結果、世の中にお金が回らなくなり、
自分の給料も下がりといった具合に、
悲観論が原因で負のスパイラルを加速してしまう場合もある。
まあ経済の見通しなどは、
神のみぞ知るといったことかもしれないけど、
自分の将来の見通しは、
やや楽観気味ぐらいがちょうどいいんじゃないか。
思い込みとは恐ろしいもので、
うまくいくと思えば本当にうまくいくし、
失敗するかもと思うと本当に失敗してしまう。
悲観は賢く見えて、楽観はバカに見えるかもしれないけど、
自分のハードルを下げないためにも、
明るい未来を実現するためにも、
やや楽観的に将来の見通しを考えるくせを、
つけるといいんじゃないか。
プラスの連鎖を生めるよう、
自分の思考回路をちょっと変えてみるとよいと思う。
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