人気ブログランキング | 話題のタグを見る

椎間板ヘルニアドキュメント2

椎間板ヘルニアドキュメント2です。



<ドキュメント4:入院~手術(7/1~4) >
7・1:1日目
川崎の太田総合病院から赤坂見附の前田病院に移って入院。
●さすがわかりのいい医者
一番最初に行った病院に戻ったわけだが、レーザー治療の先生や川崎の病院の医者より、
はるかに理路整然としていて、非常に好感が持てた。
(はじめに行った時は、比較対象がなかったからわからなかったが)

レーザー治療をやってしまったので、まずMRI検査をもう一回やりましょう。
とにかくまず僕のスタート地点はMRI検査なのだ。
看護婦さんも、「さすがに今日の今日は無理ですけど、
早いうちにどこかでMRI検査を受けられるようにしますので」
結果、入院翌日にMRIが受けられることになった。

あのくそ川崎・太田総合病院では、第一歩となるMRIが「7・18にならないと受けられない」という。
見よ、この違い!
というかこっちの病院が普通なんであって、太田総合病院は明らかにおかしい。
ヘルニアかどうかを知るためにはまずMRIなのだ。
それを僕はわかっていたから、早くMRIをやらない太田総合病院を退院させてもらった。
もしそれを知らなければ僕は太田総合病院で、ただ痛み止めを注射される入院生活を、
3週間近く送らなければならない。
その後、やっと検査が終わって、検査結果で手術になったとしても、
手術後10日間は病院に安静にしていなくてはならない。
そんな風にして入院生活を長引かされたら、いくら腰が治っても、筋力が落ちて歩けなくなってしまい、
そのリハビリにまた時間がかかる・・・。
太田総合病院はおかしい。というか患者をバカにしてるよな。

●病室のレベルが格段にアップしたが、
設備使用料の名目で病院ではなくビル会社に1日3800円も取られるのは、困ったものである。
まあそんなことよりなにより変わったのが雰囲気。
川崎の病院は部屋も汚いし、狭いし、快適とは言い難かったが、
患者同士がざっくばらんに話ができる雰囲気があり、
部屋が雑然としていたから、お見舞いに来た人としゃべっていても違和感はなかった。
ところが今度の病室(というか病院全体)は、
あまりに整然としすぎて静か過ぎて気が滅入ってしまいそうな雰囲気なのだ。
人間的雑然とした地方型農村環境と機械的整然とした都市型町環境の違い。
川崎のざっくばらんな雰囲気に戻りたい・・・。
医者さえ良ければ川崎でよかったのに。

7・2:2日目
●早速MRI!
さすが前田病院(いやこれがどこも普通だろうが、太田総合病院の犯罪的怠慢からすると感動だな)。
入院して翌朝、MRI検査をしてもらえることになった。
もちろんこの病院だってMRIを予約している客でいっぱいだよ。
だけど入院までしている患者を優先する意識がきちんとあるから、すぐにやってくれるんだろうな。
民間企業なら当たり前のことだけど、ご覧の通り、川崎の太田総合病院のように、
入院引き伸ばして金稼ごうとしているのか、MRIを20日間も待てと信じられない病院もあるからご注意を。

●スピードこそ最大のサービス
さすが前田病院である。太田総合病院ならMRIをまずやるのに3週間待ちだが、前田病院は入院翌日。
その検査結果をすぐその日の午後に報告。
主治医がその時点であさっての手術に向けて準備。さすがは前田病院である。

とにかく手術後が2週間程安静にしなくてはならず、寝なくてはならないのだ。
だから手術が遅くなればなるほど、無駄な入院費・入院時間が増えるというわけだ。
月曜日に入院し、火曜日には検査。そして木曜日には手術という、
迅速化を図った処置に僕はうれしくて仕方がない。
本当はどこの病院でもそうだと思ったから、わざわざ赤坂見附の前田病院にいかず、
家から近くて一番大きい太田総合病院を選んだのに。
太田総合病院のせいで無駄な1週間を過ごしたが、即退院を志願したことと、
前田病院の迅速な措置のおかげで、入院は最短で済みそうだ。
といっても、それでも退院予定日は7・25である。

●無駄な日がない
前田病院の入院1日1日は、無駄な日がない。
入院翌日に手術をするために検査をすべて終え、最短の手術日を視野に入れ、話を進めてくれる。
そう、手術をしてからが大変なのだから、
手術をいかに早くするかのために1日も無駄にできないはずなのだ。

●レーザー手術後の切開手術
そんな迅速な対応をしてくれた前田病院だが、
レーザー手術を受けてしまったことに懸念を抱いていた。
レーザー手術がだめだったら切開手術とは単純にいかないようだ。
レーザー手術をやったがために、僕の椎間板ヘルニアの状態は少し変わっていた。
でっぱりが引っ込めば痛くなくなるのだが、でっぱりが下に垂れ下がってしまったのだ。
しかもレーザー手術をした後なので、まっさらな状態で手術をするのとは違い、
いわば一度「傷物」になった体にやるわけなので、
もしかしたらレーザー照射したところが体の治癒力によってはっついてしまっていると、
手術がしにくくなる可能性があり、より大きく傷をつけなくてはならない可能性が出てきたのだ。

確かにレーザーで治る人もいるかもしれないが、
僕の実体験からすればさんざんな目にあわされたことになる。
レーザーがだめならだめで切開手術に切り替えればいいわけだが、
その切開手術にも支障をきたすとなれば相当リスクが高い掛けとなる。
そう思うと、ネットやマスコミであれだけ平然とレーザー手術賛美している理由がほとほとわからない。

確かにレーザーによってヘルニアは変わった。
へっこめばいいが、僕のようにでっぱりが垂れ下がってしまうこともある。
ということはだ。 レーザー手術をやって良くなるどころか悪くなる可能性もある。
まあ理論的には十分考えられる話。

僕が思うに、ヘルニア重症患者だったら切開手術した方がいいと思う。

●不快なMRI
7・3:3日目
明日、手術が正式に決定した。
迅速な対応に感謝するも、いよいよ手術後が入院生活のはじまりである。
完全に2週間寝たきり状態。
持ってきた本も、ノートパソコンも、使うことができない可能性が出できた。
するとテレビかCDウォークマンかということになる。ノートパソコンが使えればいいのに・・・。

手術。それは初体験である。
レーザー手術は「手術」とは言いがたい。まあ長い注射を打っていた程度のことである。
部分麻酔だし15分ぐらいで終わってしまうし。整形外科の先生は不思議がっていた。
そこのレーザー治療はいんちきとしか思えないと。

というわけで完全麻酔もはじめてだし、手術台の上にのるのもはじめてだし、
もちろんこれだけ長く入院するのもはじめて。
さらには手術前に浣腸をうつという。
手術そのものよりそういったことの方が嫌なんだな。

●脱走
手術前の脱走劇。
僕は病院を出て、松葉杖をつきながら、夜の赤坂を歩いていた。
そう、これからの寝たきり生活と明日手術のために1日めしが食えないということで、
シャバの食い納めといわんばかりにラーメン屋に出向いたのだ。
うまかった。なんだかお忍びでラーメン食いにいくみたいで。
ちなみに食ったのは一点張りの辛味噌ラーメン。
その日ずっと熱っぽくってだるかったんですけど、味噌ラーメン食ったら急に元気になった。

7・4:4日目
手術日ということで何も食べれないが、昨日の味噌ラーメンが効いているせいか、そんなに腹は減らない。
それより何よりはじめて浣腸というのをやった。
若い女の看護婦がである。つきだしたおしりを目の前に、自分の手で穴をかき分け薬を入れる。
ほんと看護婦はえらいと思う。
無駄な税金使っている暇があったら、看護婦の待遇をアップせよ。

●いよいよ手術
ストレッチャーという移動式ベッドに載せられ、まず肩に筋肉注射を2本。
今日は何も食べていないので点滴はうたれたまま。
そして手術室に入る。 なんだかドラマみたいだ。なんせわたくし手術はじめてなのだから。
さすがに緊張するが、看護婦さんやお医者さんが冗談をいって気を紛らわしてくれたおかげで、
すごくリラックスできた。
口にまずい麻酔薬を飲む。 そして腰に麻酔の注射。
7、8人の前ですっぱだかにさせられよつんばいになる。
考えてみれば非常に屈辱的な姿だが、これが手術体制。
その体制が動かないようにまくらやなにやらで体制をそのまま固定する。
「じゃあ、眠ってもらいましょうか?」
全身麻酔を点滴から。
あっという間に僕は気を失った。

手術自体は30分程度。
腰を切り、でっぱっている軟骨を取りだし、
切ったところを再び縫いつけるだけ。
「かさこさん!」と呼びかけられ、目を覚ますと、
医者が小ビンになめこみたいなものをみせながら、
「これが神経にさわっていた軟骨です。すっきりとってしまいましたので。もう大丈夫ですよ」
ということであっという間に手術は終わった。

・排泄欲を満たしたい!
手術後は別に腰や足はなんとも痛くない。
ただ麻酔をかけられていたせいか、ぼやーとしている。
しんどいのはおしっこしたいんだけど、どうしても出なかったこと。
あおむけのまましびんをあてられても出ない。
せめて横向きにでもなれれば出るだろうが、あおむけじゃおしっこ出ないんだよ!

結局おなかがどんどんはってしまったので、緊急処置として尿道管をつけることにした。
ところがこれがものすごい痛い!
ちんちんに針をさされるような強烈な痛みがおそってきて、
むりやり尿道管をつけようとした時、僕はこの世のものとも思えぬうめき声をあげた。
思えば手術なんか全身麻酔だから痛くもなんともなかったけど、
この尿道管装着ほど、この入院生活で痛かったことはない。

旅と入院生活が似ている点。それは人間の生理的欲求の順位だろう。
日常生活を普通に過ごしていると、食欲やまして排泄欲に苦労することなどないから、
性欲とかが際立つのであろうが、不自由で過酷な環境に置かれた時、
最も欲求順位の高いのが排泄欲であることが、旅や入院生活で知ることができるだろう。
排泄したいと思った時にできないほど、苦しいことはない。

<ドキュメント5:手術後完全寝たきり入院生活(7/5~17) >
7・5:5日目
1日ぶりにめしが食えるようになったものの、ベッドから起き上がれないから、
寝たまま横向きで食べるという、なんとも情けない状況。
まあでも食べれるだけよしとしなくてはならないのかもしれないが。
でも寝ながら食べるほどまずい食事はないですよ。

起きあがれないから何もできない。テレビを見るのも辛い。
いよいよこれからが勝負だな。
といって、ワープロを自分で持ち上げて入力するというかなり強引なことはしているが。
とにかく寝ていること。
これが僕にとっては一番辛いことかもしれない。

病人より周囲の家族の負担が計り知れないと感じる。
患者よりその世話をする家族がストレスでまいって病気になっちゃうよ。

手術をした腰の部分にはじめて痛みが走り、夜中の3時に痛み止め(座薬)を使った。
不思議とすぐに効いた。座薬ってすごいんだな。

7・6:6日目
寝たきり生活に飽き始めている今日このごろ。
テレビも見にくいし自分じゃなにもできないし。早く起き上がれるようになりたい。
看護婦さんに体をふいてもらい、着替えをしてもらった。
すごいよ。えらいよ、看護婦さんは。

この寝たきり生活が普通になる、その恐さ。
やっぱり起き上がれないこの状況下で一番の暇つぶしはゲームかな。
ゲームさえあればまたたくまに時が過ぎるかもしれない。
ゲームボーイを買うか迷うが、いくらするのか、どんなソフトが出ているのかすらわからない。
やっぱり日頃から何事にも興味を持って遊んでおくことは必要なんだな。

7・7:7日目
単調な毎日。これこそが入院というもの。
これでも迅速な対応なのだと思うと、よほどの大病を患ってしまったとあきらめるしかない。
会社を辞める覚悟で入院しているから、仕事のことは気にならないが、
もしそうでなければ、入院していても気が気でなかっただろう。

ゲームボーイの迷いはあったが、妻がわざわざ遠くから運んできてくれた、
図書館の本を見て、「これを読破しよう」と考えた。

7・8:8日目
●レーザー手術の無意味性ヘルニアだけでなく痔や腸の手術などでも、レーザー治療は「日帰り」手術で人集めしているようだ。
そのことをたまたま隣の病人を見に来た内科の先生の会話から聞いた。
「彼らは絶対にレーザー治療の欠点はいわないですよ。
日帰りで帰れるとか、入院しなくてすみますよとか、そういう良いことばっかしか言わない。
でもレーザーっていうのは低度の患者に効く可能性はあるんですけど、
今言われているように誰もが簡単に効く治療ではないんですよ。
万一、レーザー治療を受けてから改めて手術してくれって来られるのが一番困るんですよ。
だって中をレーザーで焼いているわけだから、効果がでなくても体になんらかの影響を与えてる。
その部分を今度は病院の手術でってなったら、レーザー治療で変ってしまっている部分のリスクが発生してしまうでしょ。
だからレーザーなんかやらずにすぐ手術した方が一番治りはいいんですよ」

これは僕に向けられた言葉ではなく、かつ椎間板ヘルニアの話ではないから恐ろしい。
ようは他の痛みでも「日帰り手術」を謳い文句に無責任な治療が罷り通っているということだ。

●寝ながらうんこはできねえよ!
汚い話で申し訳ないが、ほんと寝ながら大便はできないっす。
下剤を飲まされ、座薬に浣腸をつっこまれても、 あおむけになったままでは力が入らず、
でも4日間も便秘して腹は苦しく、 もうそれが何より一番辛かった。
2時間奮闘したあげく、それでもでない。
そこで僕はウルトラCを使った。
起き上がるなといわれたにもかかわらず、これ以上寝たままでは出ないとあきらめ、
起き上がってしまったのだ。
そのおかげで無事出ることに。
幸いにして起き上がっても痛くなかったので、
今度も大便する時は看護婦に内緒で起き上がってしてました。
ほんとこれが辛かった。
数ある欲望の中でも排泄欲を満たせないほど苦しいことはないですよ。

7・9:9日目
待ちわびたミスターチルドレンの新曲「Any」を入手。
一曲がこれほどの勇気を与えてくれる、その素晴らしさに感動。
・新曲「Any」の魅力

7・10:10日目
動けない僕を移動ベッドにのせて、ヘルパーさんが頭を洗ってくれた。
いや、ほんと人間っていうのは何かと手間がかかるんだなあと思うと同時に、
それをやってくれるヘルパーさんにいくら仕事とはいえ感謝。

7・11:11日目
前回と同じく排便に苦しむが、今回は2回目とあって、
早々と浣腸をうち、早々と立ちあがってケリをつけた。
それにしてももう1週間。
今日抜糸もしてもらったし、早く動かないと違う病気になっちまう。

7・12:12日目
●エアポケット
もうかれこれ1週間ベッドの上から動いていない。
太陽も見ていなければ、外気にもふれていない。
仕事をしなくなってから3週間がたち、わが家に帰ることすらできない。
完全にプリズナーになってしまったな。

7・13:13日目
手術後1週間がたち、同じ寝たきり状態でも、かなり動けるような気がしていて、
もう今にも起きあがりたくて仕方がない。
ほんとテレビはつまらないし、本も読む態勢がつらく、
せめてノートパソコンさえ使えればと、元気なことをいいことにトライしてみるが、
寝ながらではとても長文を打てるような状況ではない。
早く起きあがりたい。

●ゲームの効用
両親に来てもらっても意外と話すこともなく、
ただ買い出しに行ってもらうだけで終わってしまう場合が多く、なんだか悪いなと思っていた。
何事もなければ半年ぐらいは会わないことも多いのだから。
しかし、今日、わざわざオセロと将棋を持ってきてくれた。
こんなもの持ってきてもらっても・・・と思ったが、いやいやこれが大活躍!
将棋4戦・オセロ4戦、約2時間。
この入院生活で時間を忘れた数少ない一瞬だった。
たかがゲームではあるが、それが真のコミュニケーションとは言い難いかもしれないが、
親子が互いに楽しい時を過ごしたのであれば、それはそれでいいのではないかと思う。
こうして親子を結びつける共通項は、何でもいいからあった方がいいのだな。
やっぱりコンピュータ相手より、またオンラインでやるより、
面と向って人間と対戦するのがおもしろいよな。

●スター不在のオールスター
野球のオールスターなら寝たきり生活の僕にいい暇つぶしになると期待したが、それほどでもなかった。
巨人ー阪神、西武ー近鉄の方がおもしろいんじゃないか。
バカみたいなホームラン狙いの空振りフライばかりのオールスターより、
継投や作戦・駆け引きがあるペナントレースのチーム決戦の方がはるかにおもしろい。

それと何よりイチローがいないこと。
どんなメンバーだろうが、イチローだけいればそれだけで楽しいし、
だからメジャーをみてしまうみたいな、ようはスーパースターの不在が原因だな。
サッカーでも中田のいない試合を見るのがつまらないのと同じ。

●お金は大事
なんだかんだいって、この世で金は大事だよな。
突然のヘルニアで働けず入院生活。やっぱり金がないとどうしようもない。
その点、今回は両方の両親に多大な援助をしてもらった。
金だけあっても幸せになれないが、金がなければやはり不幸なのだと痛感した。
幸い僕も、旅行後マック&松屋の食事や風呂なし生活し、地道に貯金してあってよかったと思う。
でなければ、退院した後また猛烈に働かなきゃあかんのだからな。

7・14:14日目
●悪癖絶てず・・・ポテチ三昧
ポテトチップスの悪癖を絶つはずだったが、一度買ってきてもらったら病みつきになってしまった。
ベッドから動けず楽しみがあまりないし、病食の味気なさに嫌気がさしはじめた僕にとって、
塩気たっぷりのポテチは乏しい入院食生活にあって、救世主的存在となっているのだ。
やはり現代社会に生きる以上、欲望の誘いから完全に逃れることは無理のようだ。

●寝ながらうんこは不可能と決定
ここ最近、大をする際は、寝ながらなんてことはせず、
勝手にベッドから起きあがってりきんでいる。
そんなことしても、最近ではちっとも痛くないし、
やはり寝ながらなんて、毎日下剤を飲まされても不可能だ。

●看護婦の条件
看護婦さんは入れ替わり立ち替わり、毎日いろんな人がいる。
患者となってみると、担当する看護婦さんが単に若いとかかわいいとか、
そういった次元ではあまり見ないんです。
テキパキとし、頼りになる人がいい。気が効いて、患者の要望を先回りしてくれる人がいい。
そういう人はやはり経験が物を言うのか、ある程度年をとった看護婦さんの方が頼りになり、
若くてかわいいのはあまり役に立たないことが多い。

一つには単に看護婦としての経験だけではなく、
母親であるかといったことも重要な指標になり得る。
患者とはいってみれば何も自分じゃできない子供なわけで、
看護婦の主たる仕事は、食事や排泄や身の回りのお世話になるとすると、
自分の子供がいない若い看護婦と、子供や介護が必要な親のいる年配看護婦との間には、
どうやっても埋めることのできない経験の差があるのは仕方がないことなんです。
もちろん、若い人でも気が効く看護婦さんもいるし、年配の看護婦でもどうしようもない人もいますが。

またこの病院には僕と同じぐらいの年齢の、男性看護婦がいるが、
たとえばその人が、排便をした後のケツをふいたり、老人の体をふいてあげたり、
尿の処理をしたりするってことが、どうも僕には本能的に理解しがたい。
男女差別をするわけではないが、
やはりこういった仕事は明らかに女性が向いているのではないかとつくづく思うわけです。

信じられない医療ミスが多発する日本。
3Kといっていい、この辛い仕事だからこそ、単なる憧れや消去法による職業選択ではなく、
本当に適性と情熱のある人に看護婦になってもらいたいと思うしだいです。

7・15:15日目
手術から10日。じれてきましたよ。
早く動きたい。早く退院したい。早くいろいろなことに決着をつけたい。
とにかくやることはいっぱいあるのだ。
ほんとに今日あたりから厳しい。
おもしろい本がないというのも大きな原因だが、もう動けるのにという苛立つが募っているのだろう。
オーダーメイドでコルセットもできあがったし、せめてベッドから起き上がりたい。

つづき
http://kasakoblog.exblog.jp/10740998/

by kasakoblog | 2009-07-31 00:10

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


by kasakoblog