あいまいな消費税増税
2009年 08月 06日
無駄遣いなんかそんなに削減できるわけがない!
と連呼した自民・公明が、責任政党らしく、
財源をあいまいにせずに、景気回復後の消費税増税を、
公約に明記するという。
ほんと自民・公明は頭悪すぎ。
「景気回復後の消費税増税」
なんとあいまいななことか。
あいまいだらけで、こんなものは公約でも政策でもなんでもない。
●1:景気回復しなかったら財源不足
景気が回復すれば財源は確保できるが、
景気が回復しなければ財源は確保できなくなるという宣言。
昨年、100年に1度とも言われる金融危機が起きたわけで、
今までのように2~3年たてば景気回復するだろうなんて、
極めて楽観的な見通しをもとに財源を語るなんて、
あいまいというより無責任極まりない。
●2:何%増税するか書かれていない
財源があいまいと批判したくせに、
何%上げるか書いてない。
これではいくら財源が確保できるか、
まったくわからない。
1%増税するのか10%増税するのか。
増税幅によって財源は大きく変わるわけで、
その税率を明記しないというのは、
あいまいというより詐欺に近い。
●3:増税して何に使うのか
消費税増税した分を何に使うか書かれていない。
何のために消費税を増税し、
それをどのように使うのかもわからないのに、
「消費税」と「増税」という言葉されいれれば、
責任政党だと誤認するバカ。
あきれてしまう。
●4:そもそも景気回復とは?
あいまいなのは「景気回復」の定義。
何をもって景気回復というのか。
カップめんの値段もしらない自民・公明政治家の、
その時の景況感で判断するのか、
それとも前年比と比べて0.1%でもプラスになっていれば、
それを景気回復というのか、
自民のいう2%経済成長を達成した年が景気回復というのか。
景気回復後という定義が極めてあいまいだ。
私は自民・公明に多少は期待していた。
後だしで公約出すんだから、
きちんとした財源を明記するのだろうと。
ところがふたを開けてみれば、
民主党がどうのとかいう以前の、
極めてあいまいというか無責任の「財源」論。
これで責任政党をきどっているのだから、
ここまでくると、もうほんと自民・公明は、
完全に終わってしまったなと思う。
たとえば消費税20%にするかわりに、
18歳以下の医療費はすべて無料、
幼稚園、小・中・高校の教育費はすべて無料とか、
そういう話なら国民は増税でも選択の余地はある。
しかしいつ増税するのかもあいまいで、
何%増税するかも明記せず、
それを何に使うかもわからないで、
消費税増税と書いたから、
民主党よりえらいだろうって、
自民・公明はどんだけバカなんだって話。
消費税増税を公約にいれるなら、
・景気回復の定義
・増税率の明記
・景気回復しなかった時の財源確保
の3点もきちんと書いて、
それではじめて民主党と違う責任政党といえるだろう。
対抗馬の自民・公明の公約がきちんとすれば、
民主党だってあわててまたきちんとしたものを、
作り直さなければならなくなり、
そうやって選挙までにマニフェストがブラシュアップされていけば、
どっちが選挙に勝とうが、国民のためになるわけです。
ところが自民・公明の公約があまりにアホらしいために、
民主党のアホらしい公約でも、
比較の上では「素晴らしく」見えてしまうから、
民主党の公約がブラシュアップされないままになってしまう。
あまりにお粗末な自民・公明の公約。
もう一度、きちんと作り直した方がいい。
まだ時間はあるのだから。