これを聞いてみなさんどう思うだろうか?
食物アレルギーについて知らなかった以前の私だったら、
「何、冗談言ってるんだよ」と、
その人を軽蔑したかもしれない。
食物アレルギーが近年、大きな問題になっている。
日本はもちろん、特にアメリカでは深刻化しているらしく、
食べて死んでしまう事例も出ているという。
そんなバカなと思うかもしれない。
私も以前まではそう思っていた。
食物アレルギーなんて、やわな現代っ子の、
単なる好き嫌いに過ぎないんじゃないかと。
しかしとんでもない誤認だった。
アレルギーを起こしやすい食べ物を食べると、
じんましんや湿しん、下痢、嘔吐、腹痛だけにとどまらず、
時に呼吸困難を引き起こしたり、
血圧低下を引き起こし、死亡してしまうこともある、
重大なアレルギー病なのだ。
数ヶ月前のこと。
私と一緒にラーメンを食べた知人が、
急にじんましんが出て、気分が悪くなり、
口やのどがはれていった。
食物アレルギーの症状とは、
私も知人もわからなかったが、
あまりにひどいので皮膚科にタクシーで行った。
皮膚科の先生は重大な症状と見て、
救急車を呼び、救急病院へ直行した。
病院に行き、処置を施してもらったおかげで、
何ともなくなったのだが、
この時、私ははじめて食物アレルギーの恐ろしさについて、
病院の先生から教えてもらった。
ピーナッツ(落花生)、卵、牛乳、小麦、そばの5品目ほか、
あわび、いか、いくら、えび、オレンジ、かに、
キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、
鶏肉、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、
バナナ、ゼラチンの20品目は、
アレルギーを起こしやすい食品として知られている。
5品目は表示が義務化されている。
20品目は表示が推奨されている。
ラーメンなどに隠し味なのか、
上記のようなものを混ぜ込んだりされると、
まったくわからないが、
アレルギーを持った人が食べると、
重度な症状が出てしまうケースもある。
先日、地方に取材に行った時、
そこで出会ったある子供がこんなことを言った。
ピーナツ食べたらボク死んじゃうんです。
そっか。
食物アレルギーなんだとすぐにわかった。
だからボク、いつも注射器持ち歩いてるんです。
アレルギーを持っている人は、
エピペンと呼ばれる注射を持ち歩き、
万が一、症状が出た場合は自分の太ももに打つ。
それで時間を稼ぎ、すぐに救急車を呼ぶ。
食物アレルギーの対処方法だ。
食物ほか、ハチ毒や薬物アレルギーでも、
同様の症状が出る人もいる。
アナフィラキシーと呼ばれる急性アレルギー反応だ。
何年か前に、ファミリー向けガイドブックを制作していた時のこと。
ホテルで出される食事に、
アレルギーを起こしやすい上記品目が入っていないかどうか、
すべてチェックする作業をしていて、
正直「なんてバカらしいんだろう」と思っていた。
今から考えると、無知こそ恐ろしいものはない。
食物アレルギーは圧倒的に小さな子供に多いが、
成人でも発症することがあるという。
社会環境が変わったせいなのか、
アレルギーが発症しやすい体質に、
人間の体が変わっているのかもしれない。
こんなアレルギー病があるということを、
ぜひ多くの人に知ってほしいなと思います。
もし友人がこのような症状を訴えた場合は、
場合によっては命にかかわる可能性もあるので、
救急車を呼ぶことが大事とのことです。
※上記は私の調べた範囲内での知識ですので、
不十分な点や間違っている点があるかもしれません。
下記、ホームページなどを参照するとよいと思います。
アナフィラキシー対策HP
http://www.anaphylaxis.jp/forum/anaphylaxis.html
エピペンの使い方
http://www.epipen.jp/
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