民主圧勝の大ウソ/ブログ応援は違法!
2009年 08月 21日
読売と日経1面にそろって出たが、大ウソではないか。
そんな圧勝するか?
とても圧勝するとは思いがたい。
ネット等を見る限り、
民主党に懐疑的な見方は多く、
自公は意外と善戦するのではと思っている。
むしろこの時期に民主圧勝報道を流すのは、
ある種の選挙操作ではないかと思う。
日本人気質としてある、
「1つの政党に圧勝させたくはない」
という妙なバランス感覚を促す、
故意の圧勝調査ではないかと。
もし民主圧勝という報道が出るとどうなるか。
投票前までどこに入れるか、
決めていない多くの人たちが、こう思うのではないか。
・みんな民主党に入れるんだったら、
バランスをとるために他に入れよう。
・1つの政党が圧勝すると困るから、
バランスをとるため自民党に入れよう。
・民主圧勝なら選挙にいっても、
意味がないから、投票やめよう。
民主圧勝報道は、
自公を応援するための世論誘導ではないかと思う。
しかも調査をしたのが読売ならなおのことだ。
それにしても、みなさん知ってましたか?
ネットで特定政党や候補者の支持や反対を示す内容を書くと、
公職選挙法違反になるそうです。
しかも
1:政党関係者だけじゃない。
一般市民も対象になる。
2:別に内容が誹謗中傷じゃなくても、
応援内容を書いても違法。
3:ホームページやブログのような、
一般公開されているものだけでなく、
ミクシィのような公開が限定されているもの、
メールでも違法になる。
4:「○○政党に入れよう/落とそう」といった、
直接的な投票行動を煽る“文書”だけでなく、
「○○政党を私は応援します」という場合でも、
それについて詳しく書けば、違反になる可能性もある。
バカじゃないかと思う。
そんなこといったら、
今の世の中にあふれているネットの書き込みや、
テレビ局の報道の仕方だって、
ましてや民主圧勝世論調査だって、
どれもがみんな厳密にいえば、
公職選挙法違反になるんじゃないか。
しかも何が違反になるかは、極めてあいまいだ。
違法かどうかを判断するのは警察のため、
警察が恣意的な判断で、
違反者を選び出すことも現状では可能になる。
時代錯誤もはなはだしいし、
選挙で国民がどこに投票しようかという時に、
“文書”で“頒布”したら、
政治のことはほとんど書けないという話になる。
だから新聞のように客観的調査を装い、
世論調査をやったら民主が優勢です、
みたいな報道の仕方をするんだろうけど、
一個人がブログで特定政党を支持するコメントがいけないのに、
多くの国民に文書を頒布して、
特定政党の支持・反対を煽るようないかさも報道が、
違反じゃないとするなら、ふざけているとしかいいようがない。
ただあくまで法律上は違反という話であって、
現実問題として警察沙汰になるとは思えない。
厳密に違法を取り締まるとするなら、
政治ニュースに書き込んだ人たちの
ほとんどが公職選挙法違反になってしまう。
どこの政党を支持するかとかいう以前の問題として、
こんな状況を放置し、
むりやりネットを「文書」に置き換えて、
公職選挙法を適用するというやり方が許されているという、
この国の恐ろしさ。
民主党はネット利用の全面解禁を可能にする、
公職選挙法改正案を前国会に提出したが、
衆議院解散で廃案になったという。
まあそれだからといって、
自民が悪いとか、民主が良かったとか、
そんな単純な問題ではないと思うが、
既成政党は問題の先送りばかりしていず、
時代にあった選挙活動の法整備を、
早急にやってほしいと思う。
個人がネットで支持政党書いただけで、
警察に捕まる可能性があるなんて、
こんな恐ろしい国はない。
マニフェストがどうのとか以前の問題で、
どんな政党が与党になろうが、
問題ごとに期限を決めて、
先送りを禁止する仕組みができないものかと思う。