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民主圧勝の大ウソ/ブログ応援は違法!

「民主300議席で圧勝」という記事が、
読売と日経1面にそろって出たが、大ウソではないか。

そんな圧勝するか?
とても圧勝するとは思いがたい。
ネット等を見る限り、
民主党に懐疑的な見方は多く、
自公は意外と善戦するのではと思っている。

むしろこの時期に民主圧勝報道を流すのは、
ある種の選挙操作ではないかと思う。
日本人気質としてある、
「1つの政党に圧勝させたくはない」
という妙なバランス感覚を促す、
故意の圧勝調査ではないかと。

もし民主圧勝という報道が出るとどうなるか。
投票前までどこに入れるか、
決めていない多くの人たちが、こう思うのではないか。

・みんな民主党に入れるんだったら、
バランスをとるために他に入れよう。

・1つの政党が圧勝すると困るから、
バランスをとるため自民党に入れよう。

・民主圧勝なら選挙にいっても、
意味がないから、投票やめよう。

民主圧勝報道は、
自公を応援するための世論誘導ではないかと思う。
しかも調査をしたのが読売ならなおのことだ。

それにしても、みなさん知ってましたか?
ネットで特定政党や候補者の支持や反対を示す内容を書くと、
公職選挙法違反になるそうです。

しかも
1:政党関係者だけじゃない。
一般市民も対象になる。

2:別に内容が誹謗中傷じゃなくても、
応援内容を書いても違法。

3:ホームページやブログのような、
一般公開されているものだけでなく、
ミクシィのような公開が限定されているもの、
メールでも違法になる。

4:「○○政党に入れよう/落とそう」といった、
直接的な投票行動を煽る“文書”だけでなく、
「○○政党を私は応援します」という場合でも、
それについて詳しく書けば、違反になる可能性もある。

バカじゃないかと思う。
そんなこといったら、
今の世の中にあふれているネットの書き込みや、
テレビ局の報道の仕方だって、
ましてや民主圧勝世論調査だって、
どれもがみんな厳密にいえば、
公職選挙法違反になるんじゃないか。

しかも何が違反になるかは、極めてあいまいだ。
違法かどうかを判断するのは警察のため、
警察が恣意的な判断で、
違反者を選び出すことも現状では可能になる。

時代錯誤もはなはだしいし、
選挙で国民がどこに投票しようかという時に、
“文書”で“頒布”したら、
政治のことはほとんど書けないという話になる。

だから新聞のように客観的調査を装い、
世論調査をやったら民主が優勢です、
みたいな報道の仕方をするんだろうけど、
一個人がブログで特定政党を支持するコメントがいけないのに、
多くの国民に文書を頒布して、
特定政党の支持・反対を煽るようないかさも報道が、
違反じゃないとするなら、ふざけているとしかいいようがない。

ただあくまで法律上は違反という話であって、
現実問題として警察沙汰になるとは思えない。
厳密に違法を取り締まるとするなら、
政治ニュースに書き込んだ人たちの
ほとんどが公職選挙法違反になってしまう。

どこの政党を支持するかとかいう以前の問題として、
こんな状況を放置し、
むりやりネットを「文書」に置き換えて、
公職選挙法を適用するというやり方が許されているという、
この国の恐ろしさ。

民主党はネット利用の全面解禁を可能にする、
公職選挙法改正案を前国会に提出したが、
衆議院解散で廃案になったという。
まあそれだからといって、
自民が悪いとか、民主が良かったとか、
そんな単純な問題ではないと思うが、
既成政党は問題の先送りばかりしていず、
時代にあった選挙活動の法整備を、
早急にやってほしいと思う。

個人がネットで支持政党書いただけで、
警察に捕まる可能性があるなんて、
こんな恐ろしい国はない。

マニフェストがどうのとか以前の問題で、
どんな政党が与党になろうが、
問題ごとに期限を決めて、
先送りを禁止する仕組みができないものかと思う。

by kasakoblog | 2009-08-21 20:25 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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