若者が損する社会
2009年 10月 24日
ツケ=損を若い世代へと移譲してきたことで、
若者が損する社会になっているように思う。
少子化で貴重な人材となるはずの若者に、
就職氷河期が訪れるというのは、
まさに世代間詐欺が行われてきたツケの代償だろう。
どう考えてもおかしい。
年金制度は、今の老人は得をするが若者は損する仕組み。
こんな詐欺制度は根本的に変えないともたない。
それに気づいた若者たちは、
年金を払わなくなっているのは当然の自衛手段だと思うし。
借金による目先の景気対策は、今の大人を助けても、
そのツケは消費税増税となって、
将来の大人=若者を苦しめることになる。
(消費税は一律だから、
所得が少ない若者ほどダメージが大きくなる)
大人はリストラできないから、
就職してない学生を“リストラ”すればいいと、
新卒採用を絞り込む。
結局、長期的ビジョンもなく、
ただ目先の問題を先送りして誤魔化すために、
そのしわよせを若者に押しつけることが手っ取り早い。
若者がツケを払わされ、文句を言う頃には、
ツケを負わせた大人たちは逃げ得できるから、
関係ないというのが本音だろう。
そういう目先の利益ばかりを考え、
若者にツケを負わせてきた筆頭でもある、
自民党が惨敗し、経団連のその力を失いつつある。
ただそれでもこれまで数十年、
若者に損をさせることで成り立ってきた社会を、
180度変えることは難しい。
だって若者が損をさせないようにすれば、
痛みを受けるのは大人たちになってしまうからだ。
少子化が問題だとか、
人口減少で大変だとかいいつつ、
若者をバカにしてきた日本社会。
そのためには世代ごとで政治家を選ぶ、
世代別選挙が必要だと思う。
60歳、70歳ばかりの政治家が牛耳っているうちは、
まず若者が損をする社会は変えられない。
しかしゆとり教育で骨抜きにされた若者たちには、
世代間詐欺に怒るエネルギーもなく、
むしろ体制側にすりより、
自分だけは助かろうと、仲間たちを蹴落とし、
寄らば大樹の陰のごとく、
大企業志向、保守志向が鮮明になっている面もある。
若者自身が大企業志向、保守志向をやめ、
世代間詐欺に文句を言うべく、
声をあげたり行動を起こしていかないと、
結局はすべてのツケを払わされることになるだけ。
骨抜きにされた若者が牙を持ち、
時代や社会を自分たちの手で変えていこうと、
社会に向かっていく意識も必要だと思う。
金もない、権力もない、地位もない若者たちが、
若者を損させる社会の牙城を崩す、
大きな武器となるのがネットだと思う。
ネットをうまく活用すれば、
若者を損させる社会を変えていけるのではないか。
しかもネットを使いこなす術は、
一般的には年寄りより若者たちの方に分がある。
ネットの登場で社会が大きく変わりつつあり、
企業や業界の勢力図も大きく変わりつつある。
ネットを使えば、既得権益が得をする社会を、
大きく変えられると思う。
この素晴らしいツールに恵まれたことを幸運に思い、
今の社会に絶望せず、
希望を見出して変革する意識を持つことが大事だと思う。
結局すべては自分次第。
自分に力がなければ、
いいように使われ捨てられて終わるだけだ。
「ネットがあれば政治家いらない」 東浩紀「SNS直接民主制」提案
http://www.excite.co.jp/News/society/20091024/JCast_52476.html