2009年 10月 27日
次はVISTAが注目だ!
VISTAといってもハズレOSのことではない。
BRICS(ブリックス)に続く成長新興国として、
注目されている国々のことだ。

VISTAとは、ベトナム、インドネシア、南アフリカ、
トルコ、アルゼンチンの5カ国のこと。
IMFの最新の「世界経済見通し」によると、
VISTA5カ国の10年の経済成長率は単純平均で3.4%。
BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の平均5.1%には及ばないが、
いち早く成長軌道に戻るのが鮮明になったという。

なぜBRICsだのVISTAだの、
さらにはネクストイレブンなどといって、
これから成長が期待される国を、
世間では見出そうとしているのか。
一言でいえば、投資で一儲けしたいためだ。

BRICsが経済急成長を遂げているのは、
すでにニュースでもご存知だろう。
BRICsに投資するファンドがわんさか出て人気となったが、
みんな儲かると思ったため、
実態以上に期待の方が上回ってしまい、やや割高になり、
これらの国々が高い経済成長を遂げているのに、
ファンドや株に投資しても儲からない、
という事態も起きた。

そこで早めに成長国に目をつけて、
BRICsに続く新興国はどこだ!ということで、
VISTAが注目されているというわけだ。

しかしVISTAの筆頭、ベトナムも、
すでに注目を浴び、株高バブルを経験している。
ベトナムが第二の中国になるということで、
日本や海外からわんさか投資して、
一時、ベトナム株は急騰したが、
実態以上に高く評価され過ぎて、
暴落する経緯をたどっている。

しかし株価が暴落すれば「安値で買える儲けのチャンス!」
と見る投資家もいて、再び注目され、またバブルが起きる。
こうして今の株式市場は、
マネーのグローバル化によって、
バブルと暴落を繰り返す仕組みになっている。

だから株価が国や企業の経済の実態を表すものでは、
もはやなくなっている。
まあそもそも株価というものは、
実力評価ではなく人気投票だから、
実力を正しく反映できるわけがないんだけど。

新興国で儲けるには、「BRICSの次はVISTAだ」と、
ニュースで報道されるようになってからではだいたい遅い。
その前に投資しておいて、
ニュースで騒がせて、
みんなに買わせてブームが起きて高値になったところで売る。

そしてまた暴落し「所詮、新興国はダメだった」
とみんながあきらめている時にまた投資する。

「いやそんなことはない。
中国やベトナムは経済成長するのだから、
長期で持っていれば絶対に上がる」
なんて言う人もいるが、
こうしてバブルと暴落を繰り返している現状では、
長期投資したからといって儲かるという保証はなくなってしまった。

むしろ投資ではなく投機(機会に投じる)でなくては、
儲けられなくなってしまった。
しかし投機というのは非常に難しいわけで、
どこがバブルでどこか暴落の底なのかはわからない。

となれば、投機も投資もせず、
そのまま貯金しておけば、
たとえ利息がろくにつかなくても、
元本まで減る恐れはないからマシだという話になる。

しまいにはこうしてまた不況になってデフレになると、
貯金で利息がつかなくても、
物価が下がっている分、貨幣価値は相対的に高くなり、
よほど貯金の方が投資や投機より意義があるということにもなる。

「いやいや将来インフレになるから」
との説もあるし、もしかしたらそうなるかもしれないが、
もう絶対にないと言われたデフレ時代が、
早くも再来し、ユニクロ、マックなどのデフレ企業が、
好業績を上げるという時代になったわけです。

むしろBRICSやVISTAなど成長新興国を、
投資対象として注目するよりは、
実需対象として注目した方が確実だ。

つまりはこれらの国で自社の商品やサービスを売るチャンスと考える。
実際に日本の企業の多くが、
これらの国々で商売をはじめ、
特に中国での売上比率が高くなっている。

新興国に投資して楽して儲けようというよりは、
そんな風にして今の世界経済の動きを見ながら、
どんな企業や業界が将来性があるのかを、
考えた方がいいのではないかと思っている。


by kasakoblog | 2009-10-27 23:07 | 金融・経済・投資


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