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ロスジェネが不幸?!

時代のせいで自分が不幸だと思っている人間は、
一生幸せにはなれない。

1972年から1982年に生まれた、
約2000万人をターゲットに金儲けするため、
ロストジェネレーション=失われた世代という、
詐欺的・侮辱的・扇情的なネーミングがつけられた。

「君たちはかわいそうな世代だ。
君たち自身が悪いわけじゃない。
時代が悪かった。社会が悪かった。
生まれたタイミングが悪かった」といえば、
それに共感して本を買ってくれるという商法だ。

確かに生まれた時代によって、
他世代とは違う一般的傾向は見て取れるだろう。
しかし、その世代だけが損をしたとか、
わりをくったとか、かわいそうだとか、
そういう論法ってまったくのナンセンスだ。

どんな世代にも違った苦労や苦悩はあるだろう。
ロスジェネは生まれたタイミングが最悪だったというなら、
戦争を過ごした世代はどうなるのか?
高度成長期を過ごした世代がみんな幸福なのか。
それぞれの世代には、
いいこともあれば悪いこともあり、
特定の世代だけが特別不幸だというような話から始めるのが、
根本的に間違っている。

またロスジェネかわいそう説の論拠となるのが、
決まってバブルの恩恵を受けれなかったということにあるが、
そんなもん、誰が考えてもそれは不幸ではなく、
むしろ極めて幸運だった証だろう。

バブル絶頂期に何も考えず就職してしまった悲惨な先輩たち。
バブル絶頂期の金の使い方が抜けきれず、
デフレ時代に対応できない悲惨な人たち。
バブル崩壊で立ち直れないぐらいの、
経済的打撃を受けた人たちを考えれば、
バブル崩壊後に社会に出た世代の方が、
はるかに幸せといえるだろう。
この1点をとっても、ロスジェネ論というのは説得力がない。

どんな時代だろうと生まれたタイミングがどうであろうが、
結局は自分の意識次第。
その時代をどう捉え、自分がどう生きていくかの問題であって、
自分の人生がうまくいかないことを、
時代や社会のせいにしている人間こそ、
幸せになれない不幸な人間だ。

自分の行動を棚に上げて、
なんでもかんでも時代や社会のせいにする、
悪いクセをつけてより人生をネガティブな方向に持っていこうとする、
安易な世代論に惑わされないよう気をつけたい。

かわいそうだと同情されたところで、
明るい未来は開けない。

by kasakoblog | 2009-11-02 00:03 | 生き方

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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