立ち止まる勇気
2009年 11月 11日
前のめりになりすぎて、
なんでもかんでも早く片付けてしまおうとすること。
仕事にしても友人とのやりとりにしても、
レスポンスが早いのは素晴らしいことだが、
時にはスピードをゆるめて、
立ち止まって考える必要もある。
ここ最近、超前のめりで仕事をしていた。
納期がムチャクチャ短かったからだ。
いつもは60kmぐらいのスピードで、
周囲を見ながら安全運転を心掛けて、
仕事をしていたとする。
しかし3日で目的地に到着せねばならないとなれば、
多少危険だが、120kmぐらいのスピードで、
運転=仕事をせねばならない。
納期が短いから猛スピードで目的地に到着したものの、
着いた途端、今度は違う場所へ早く行ってくれ、
さらにまた別の場所へ早く行ってくれと、
連日スピード運転を強いられることになった。
「なんかおかしくねえ?」
と思って、120kmで走るのをやめた。
このまま走っていったら、ドライバーである私も、
乗せている客も事故にあって危険になってしまうからだ。
客は早く行け!というのに逆らって、
「ここは冷静になって、一度スピードをゆるめて、
今、置かれている状況を見つめ直しましょう」
とブレーキを踏んだ。
でも客にそんなこというのってなかなか難しい。
客は早く行けと言っているのに、
「これ以上、走ると危ないですよ」といえば、
もしかしたら「おまえの車なんか乗らねえ」という話になり、
他の車に乗り換えられてしまう危惧もある。
どんな仕事でもそうだけど、
多少危ない橋を渡ろうとも、
金を払う客に「やめましょう」といって、
スピードをゆるめてしまうのは容易なことではない。
でも客と自分の安全を考えるなら、
時にはスピード最優先じゃなく、一度車を止めて、
何のためになぜ早くその目的地を求めているのか、
問いただす勇気が必要だ。
早いことがすべていいとは限らない。
時には立ち止まって、周囲を見渡し、
休憩し、冷静に状況分析することも必要だ。
そんなわけでスピード最重視、
クイックレスポンス第一の私も、
今回ばかりは敢えて歩みを止めた。
このまま突っ走るとろくなことがないと思ったから。
実は今までなかなかそういうことはできなかった。
スピードの早さが自分の付加価値なのに、
あえて遅くするということは考えられなかった。
でも最近になって、さらにスピードに磨きがかかった分、
立ち止まっても後でも取り戻せる自信がついたのと、
スピード重視しても、場合によっては、
結果が良くないこともあるというのを、
最近になってある程度、
見通すことができるようになったから、
立ち止まる勇気が生まれたんだと思う。
せっかちな人や自信がない人は注意してほしい。
とにかく「急がなきゃ」みたいなことが優先し、
猛スピードを出したおかげで、
通常より早く着けたけど、
自分も客も傷だらけになってしまった、
なんてことがないように。
私もせっかちで、スピード重視型なので、
時には敢えてスピードをゆるめる勇気も、
持てればいいなと思った。
