企業が頼りない。年金が頼りない。
男が頼りない・・・。
今まで確固として存在してきたものが、
次々に頼れなくなってきた。
そんな時代にどう生きるべきか。
自分が頼れる存在になること。
これしかない。
頼れない存在に文句を言っても、
何の解決にもならない。
国家や社会や企業や年金が頼りないと批判しても、
頼りになる存在になってくれるわけではない。
なぜ頼れない存在が多くなったのか。
それは他人を頼ろうという、
依存心の強い人が増えたからではないか。
誰かが何かを頼りにしたいと思えば、
誰かが頼られる存在にならなければならない。
しかし、今はみな、自分に頼られるのはごめんだけど、
誰かを頼りたいという自立心のない人ばかりが増えた。
結果、いろんなものが頼りなくなってしまった。
つまり、頼るー頼られるの均衡が崩れたのだ。
こんな時代だからこそ、
どこにもない頼れる国家や企業や男(女)探しに、
明け暮れるのではなく、
自分が頼りになる存在になれるよう努力すべきではないか。
頼りにする他人や集団を探す労力があったら、
その力を自分に向けた方がよほど効率がいいし確実だ。
誰かに頼って生きていこうと思うからこそ、
「あいつは頼りない」という不満が出る。
それはまさに自立心がない証拠だ。
もちろん社会は一人では生きていけないわけで、
みんな誰かに頼って生きている。
でも頼ってだけ生きている人はいないから社会が成り立つ。
この部分では専門外だから他人に頼るけど、
この部分は自分の強みだから頼れる存在になる。
そこにお金という対価が介在し、社会=経済が成り立っている。
年末年始のテレビなどを見ていると、
「景気をよくしてほしい」「景気がよくなってほしい」などと、
まるで自分の努力は棚に上げ、
何かにすがる傾向が多いのに驚く。
そんな人が多い限り、絶対に景気はよくならない。
自分が今以上に誰かの頼りにされるようになれば、
そこに金銭が今以上に発生し、経済が活性化し、景気がよくなる。
景気がよくなるかどうかは結局、
個人一人一人の努力次第であって、
政治がウルトラC的な景気回復策をしてくれるのを、
あてにしている方が間違っている。
政治に期待することは、景気の足を引っ張るような、
余計なことをしないことであって、
政治が何かすることで、
景気があっという間によくなるなんて特効薬はない。
そんなものがあったら、それはいかさまの政策だろう。
後で必ず落とし穴がある。
自分で稼ぐことをせず、
政府の景気対策が悪いだとか、
企業が雇ってくれないから悪いだとか、
時代や社会のせいにする人が多い。
だからより社会が閉塞していき、
頼れないものだらけになってしまう。
お金を得られるということは、
誰かから頼りにされている証拠だ。
逆に何かに頼りたいのならば、
そこに対価を支払わなければならない。
自分が誰かから頼られる存在になっているだろうか?
自分が他人に頼るばかりの存在になってやしないか?
頼れない時代や社会を嘆くのではなく、
自分が頼れる存在になる努力をする。
みんながそうなれば、
社会には頼りになるものだらけになるだろう。
2010年。スタート。
頼れない時代だからこそ、
自分が頼りになる存在へ。
きっとこれが大事。