出しおしみが人生をダメにする
2010年 01月 18日
自分に自信がないと、
人は「力」を出しおしみする。
100%の力を出せるところ、
わざと70%とか80%にセーブする。
残りの20~30%の力は、
「何かあった時」のためにとっておくためだ。
するとどうだろう。
自分の本来の力は100あるのに、
アウトプットとして出る成果は70か80しかない。
他人から見た評価は2割、3割減になってしまう。
しかし自分のなかではこう思っている。
「俺はこんなもんじゃない」
「まだまだ力があるぞ」
そういいながら毎回70~80%しか力を出さず、
他者評価と自己評価のギャップが、
常に存在するようになり、
ますます「俺はもっと力があるんだ」と思うようになる。
でも毎回70~80%の力しか出さないと、
いざという時、100%の力を出そうと思っても出せなくなる。
いつもの70~80%が、
自分が出せる力の限界になってしまうのだ。
だから出しおしみしない方がいい。
毎回毎回100%すべて出しきるつもりで、
仕事や学業などに臨んだ方がいい。
毎回100%出しきると、
どんどん力がついていき、
120%出せたり、140%出せたりもするようになる。
私は昔、常に出しおしみする性格だった。
自分に自信がなかったからだ。
典型的なのは中学の5kmマラソン。
私は足は速いはずなのだが、
長距離になると不安ばかりが頭をよぎる。
「途中で倒れたらどうしよう」
「完走できなかったらかっこわるい」
「最後まで走れるよう力をとっておいた方がいい」
だから私は5kmマラソンになると、
いつも4km地点ぐらいまでは、
わざと遅く走り、力をセーブしていた。
そして最後の1kmで全力で走る。
私はある意味ではそれに酔っていたのかもしれない。
最後の1kmで力をためているから、
どんどん人を追い抜いていける。
しかしこの戦法で走っても、
私の順位はいつも後ろの方だった。
その度にこう思う。
「こんなはずじゃない。俺にはもっと実力がある」
結局、先行きが不安で自分に自信がないから、
力をセーブしすぎたために、
5kmマラソンで全力を使い切ることなく、
余力を残したまま終わってしまうので、
順位は悪いし、走力は成長しないままになってしまった。
マラソンや人生や仕事において、
ペース配分することは重要だ。
でも適切にペース配分するには、
一度自分の力を100%出し切らなければできない。
毎回力をセーブしていると、
私のマラソンのように、
70%ぐらいの力を配分する結果となり、
100%自分の力を発揮することができなくなる。
また若いうちはペース配分より、成長が大事。
成長するには常に100%の力を、
目一杯出し切ることが重要だ。
限界まで力を出し切ることで、
どんどん力がついていく。
100%力を出し切らない人に成長はない。
ついつい漠然とした将来の不安や、
自分の自信のなさをごまかすために、
自分でブレーキをかけてしまいがち。
ブレーキばかりかけていると走れなくなる。
ブレーキばかりかけていると、
自分に不満を感じながら生きる結果となる。
出しおしみせずに、
100%力を出しきる習慣をつけるとよいと思う。
もちろん休息は必要だが。