2010年 01月 29日
略語あふれるニュース記事~みなさんいくつご存知?
毎日日記でいろんな記事を書いてますが、
会社の仕事でもいろんな記事を書いてます。
さて、みなさんはいくつご存知?

CRE
CFD
IFRS
ETF
CSR
SRI
PE
DD
FOHF
RMBS
CMBS

金融記事が多いため、かなりマニアックなものも含まれます。
一般の方が生きていく上で、
まったく必要のない用語もあるかと思います。

ちなみにそれぞれ簡単に解説すると、

・CRE=Corporate Real Estate
いかにも難しそうな言葉ですが、
なんてことはない、企業不動産。
企業が所有している不動産という意味です。
たとえば本社ビルだとか社宅、工場用地など。
この企業不動産をもっと有効に活用しましょうということで、
CRE戦略の記事をしょっちゅう書いたりしますが、
ようは企業不動産の管理がみんなザルで、
効率的に管理されていないというわけです。

最近はCREに対して、
PRE=Public Real Estate=公的不動産の有効活用も説かれています。
税金のムダ遣い以上に、
国や地方自治体が所有している不動産が、
有効活用されずほったらかしになっていたりして、
もったいないからちゃんと使おうという話を、
かっこつけてPRE戦略なんて言ったりするわけです。

・CFD=Contract For Difference=差金決済取引
なんだか難しそうですが、
ようは賭け事をする場合に、
はじめに元手がなくても、
損得部分だけの決済で取引できる手法のことです。

たとえば100万円する株を買う場合、
100万円ない人は買えない。
ところがこのCFDを使うとあら不思議。
1万円で投資して100万円の株を買ったことにすることができる。
その株が90万円になって10万円損したら、
その損した分を支払えばいいし、
110万円になって10万円得したら、
その得した分だけ決済できるという意味です。

少額でも大きな金額を賭けることができる分、
リスクが高い取引です。

CFDの一種である外国為替証拠金=FXが普及したものの、
為替しか賭けることができないが、
CFDなら株だろうが金だろうが商品だろうが、
いろんなものを賭けることができるのが特徴です。

・IFRS=International Financial Reporting Standards
=国際会計基準

企業の会計というのは国によって違います。
しかし今、それを全世界で統一しましょうという話になっていて、
このIFRSという基準を世界基準にする動きが高まっている。
アメリカや日本もIFRSという会計基準に、
変更する予定でいます。

ただ会計基準が変わるということは、
いわば企業の成績表のつけ方が変わること。
日本基準で黒字だった企業が、
国際会計基準=IFRSだと赤字になったりする。

そこで今、企業はIFRSを戦々恐々としていて、
IFRS対応を急いでいるというわけです。

あとは面倒なので割愛(笑)。

こうした略語がなぜあるかって、
結局、外来のものなんですよね。
特に最近の金融は欧米で編み出された、
ルールや考え方が多い。
だから当然横文字が多くなり、
複雑なものが多く長ったらしい名称だから、
こうして略されるわけです。

その国や文化によって、
存在する言葉と存在しない言葉がある。
でも世界経済のグローバル化、
すなわち全世界が欧米基準の資本主義化の波に飲まれて、
金融資本主義的概念をどこも取り入れざるを得なくなった。
そんなわけで日本でも略語が氾濫する自体になっているわけです。

こんなややこしい略語の意味がわからなくても、
一般の人は普通に生活していけます。
ただ一般人の生活を乱すのは、
こうした“頭でっかち”な外来略語の氾濫が、
金融危機を巻き起こしたりもするわけです。

複雑な商品や仕組みを編み出せば、
社会が便利になる半面、
仕組みが見えづらくなり、
経済混乱の種ともなる。

いわゆる金融工学の発展が、
経済・社会の幸福に寄与するのか、
はたまた逆行するのかといった、
哲学論争的な話にもなりかねないわけですが、
われわれが生きていくうえで大事なことは、
自分がわからない複雑なものには、
手を出さないということと、
できるだけシンプルでわかりやすいものが、
実はこの世で一番素晴らしいものではないか、
ということだと私は思います。

そんなわけで会社の仕事では、
複雑なものをいっぱい書いているわけですが、
普段の日記ではシンプルでわかりやすいものを、
書いていくもしくは、
複雑なものでもできるだけわかりやすく書くことを、
心掛けたいなと思っています。

※他の用語解説
ETF=exchange traded fund
=指数連動型の上場投資信託。
通常の投資信託より取引コストが安く、
株のように売買できるところが魅力。

CSR=corporate social responsibility
=企業の社会的責任
企業が社会貢献活動をPRするため、
大企業には「CSR活動報告」といった紹介ページが、
たいていあります。

SRI=socially responsible investment
=社会的責任投資
企業に投資する場合、社会的責任を果たしている、
きちんとした企業に投資すれば、
長期的に見て成長する余地が高く、
投資家も投資を通じて社会貢献ができるという考え方。

PE=Private Equity=プライベート・エクイティ
=未上場株式のこと。
通常、株式投資といった場合、
みんなが売り買いできる上場されている株式を買うのが一般的だが、
もっと高収益を狙うには、
上場されていない未上場株式の方がよいという潮流もある。
年金基金ほか機関投資家などは、
上場株式だけでなくPE投資を行っているところもある。

DD=due diligence=デューデリジェンス=精査
M&Aを行う際、企業価値を測るために、
デューデリジェンス(DD)を行う。
DDには様々な種類があり、
事業DDのほか、ITDD、不動産DDなど多岐にわたる。

FOHF=Fund of Hedge Funds=ファンド・オブ・ヘッジファンズ
=複数のヘッジファンドをひとつのファンドにまとめたもの。
シングルヘッジファンドより分散効果が期待できる半面、
運用コストがかさむ場合が多い。

RMBS=residential mortgage-backed securities
=住宅ローン担保証券
住宅ローン債権を証券化=紙きれにしたもの。
証券化=紙きれになれば投資家に売買することができ、
ローン債権を現金化できるようになった。
2007年に問題となったサブプライムローンが、
RMBS化され世界中の投資家に売買され、
それが焦げ付き、大きな問題になったことは記憶に新しい。

CMBS=Commercial Mortgage Backed Securities
=商業用不動産ローン担保証券
RMBSが住宅なのに対し、こちらは商業不動産を証券化したもの。
オフィスビル、ホテル、スーパーなど。
この商業用不動産ローンも景気悪化で焦げ付く可能性があり、
新たな金融危機の火種といわれている。


by kasakoblog | 2010-01-29 20:46 | 金融・経済・投資


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