テレビ視聴率が上がっている?!
2010年 02月 14日
広告収入減少で確かに苦しくなっているのは事実だろうし、
テレビを見る人が減っているのも多分事実だろう。
しかし最近、再びテレビが注目されているのではないか、
と思っている。
それはツイッターの流行。
ツイッターで語られる話題は、テレビのものが多い。
オリンピックの開会式、国母、上村愛子、サッカー日韓戦、
龍馬、鳩山首相、朝青龍、ミュージックステーションなどなど。
ツイッターに限らず、ブログやmixiでもそうかもしれない。
やはりテレビというのは圧倒的にマスのメディア力を持っている。
他人同士が誰もが共通にできる話題になるのは、
テレビ提供のものが多い。
私はそんなにテレビを見ているつもりはないし、
やはりテレビは終わったとも思っていた。
しかし昨年読んで一番おもしろかった本、
「ウェブはバカと暇人のもの」で、
ネットで流行るのは結局テレビネタ。
テレビの時代はまったく終わっていない。
それどころかネットを盛り上げる材料提供として、
重宝されている。
ネットはテレビより賢くはない。
という指摘を読んでなるほど!と思った。
確かに言われてみればそうだと。
ネットは地域性がないし、特定の年齢層が集まっているわけでもない。
全国いろんなところの人がいて、年齢層も幅広い。
そういうマスなネットで、
マスに話題を提供できるのは、やはりテレビ。
他のメディアより圧倒的な存在感を持っている。
昔はそれが新聞だった。
朝刊に書いてあった話題を取引先なんかで、
はじめに共通の話題として話すみたいな。
しかし新聞はテレビ以上に廃れている。
新聞を読む人は激減しているんじゃないか。
新聞が共通の話題提供にならないとしたら、
テレビかネットニュースぐらいしかない。
ツイッターは拡声器的ネットツールと言われる。
気に入った発言があったらどんどん引用する。
いろんなものが拡声されているわけだけど、
なかでもテレビの話題を拡声することにも、
一役買っているのではないか。
オリンピックなんてそんなに興味がなかったのに、
みんなが話題にしているから、
見てみようかなとテレビをつける。
「国母ってなんだ?」と思ってテレビをつける。
そんな風にして、潰れかけたはずのテレビメディアは、
ツイッターなどの流行によって、
テレビ見る人がにわかに増えているのではないかとも思う。
その意味では、テレビとネットのシナジー効果を主張した、
ホリエモンのフジテレビ買収は、
極めて優れた目のつけどころだったといえる。
当時は「テレビ局を買ってどうするんだ?」
「ネットとシナジーなんかない」
「なぜ終わったテレビメディアを買うのか」
といった批判も多くあったが、
先見性があったのではないかと今になって思う。
あとはテレビがきちんとネット対応することだろう。
Youtubeにアップロードされてしまう前に、
世間的に注目を集めている番組を、
自社のサイトで見せれば、
アクセス数が稼げるし、ビジネスチャンスも生まれる。
しかし残念ながら今のテレビ局で、
うまくネットを活用しているところはほとんどないのではないか。
多くの人に話題を提供し続け、
ネットを盛り上げるのに欠かせないテレビ。
うまくネットとの融合を図れば、
新聞はダメでもテレビは生き残れるのではないかと思う。
おすすめ本!ウェブはバカと暇人のもの