百貨店型か専門店型か
2010年 02月 25日
たいした特徴はないけど、
いろいろな商品がそろっているという、
網羅型ビジネスが軒並み業績不振で潰れようとしている。
百貨店より家電に強いとか、
ファミレスよりハンバーグ専門店だとか、
何か特定分野に強い店の方が、
生き残っていける傾向が最近とみに強くなってきた。
実はこれ、店や企業に限った話ではない。
個人レベルでも同じことがいえる。
何でも広く浅くできる人間より、
何か一つに特化した人間の方がいい。
不景気になれば特にそういう特徴のわかりやすさが、
求められるようになり、
ビジネスにおける選別化の基準になる。
さてみなさんはどうだろうか?
私なんかはスペシャリストというよりゼネラリスト志向。
1つだけ何かに特化するって感覚はあんまりなくって、
とにかく好きなことにはどんどん目を向ける。
すると今年で10周年やってきたかさこワールドのように、
サラ金があって猫があり、
書評があって廃墟写真があるという、
ある意味ではめちゃくちゃな網羅的百貨店になってる。
まあ1人の人間がサラ金のことを書いていて、
それで猫写真も撮っているとか、
それはそれでおもしろいとは思うんだけど、
ビジネス的な意味でのマーケティング戦略としては“最悪”で、
「何がやりたいんですか?」
「一番強いものはなんですか?」
「特徴がない」
なんて話にもなりかねない。
私に限った話ではなく、
そうやって網羅型になった企業は、
それぞれ分社化してブランド戦略構築した方がいい。
それかどれか1つか2つだけにコアを絞って、
あとは全部事業を売却しちゃう。
その方が赤の他人から見てその企業の強みがわかりやすいんです。
2日後には35歳になる私ですが、
さてさてこの網羅型コンテンツをどう活かしていくか、
悩みどころではあります。
ブログでもホームページでもツイッターでもそうだけど、
本当はワンテーマがいい。
あれもこれもはネットという情報洪水のなかでは集客しにくくなる。
かといって私の網羅型コンテンツを全部ばらすとなると
これまた大変。
工場、猫、ミスチル、サラ金、旅行、書評、室外機、メリログなどなど、
1つとして独立できるコンテンツはいっぱいある。
でもそれ全部ばらしたらさすがに一人ではできなくなっちゃうし。
今は一度の更新で済むからできるんだけど。
そんなわけで百貨店の衰退を見ながら、
かさこワールドも特化型専門店に移行したいと思いつつ、
いや逆に一人でこれだけ網羅的にできる人は珍しいし、
見る側だって1つのことにしか興味がないわけじゃないから、
ワンストップでいろんなコンテンツを見れるのは、
いいことではないかなんて思いながら、
とりとめのない網羅型かさこワールドを、
なんとかもっと広がっていくにはどうしたらいいか、
日々いろんなことを考えている次第です。
一番いいのはゼネラリストなんだけど、
1つか2つ強みがあるスペシャリストなんだろうけど。
10周年を迎えたかさこワールド
http://www.kasako.com