便利になると失業者が増える?

世の中の発展とは何なのか。
例えばその一つに便利になることがあると思う。
これは素晴らしいこと。
みんなにとって幸せなはずだ。
でも便利になることで仕事が必要なくなり、
失業者が増えるという面もある。

例えば新聞。
今、新聞とっている人、少ないんじゃないか。
この不景気で毎月4000円もの固定費って、
結構負担になるし。

昔だったら新聞がなければ、
テレビはあるにせよ情報源が限られていたから、
とらざるを得なかった人も多いだろう。
でも今や無料でネットで見れる。
無料で見れるだけでなく、
瞬時にニュースがわかる。
技術の発展で世の中が便利になったおかげだ。

無料かつタイムリーにニュースが見れるなら、
紙の新聞はいらないという話になる。
日経新聞が今度Web版を有料にするという話もあり、
今後、無料でネットニュースが見られるかはさておき、
Web版があれば朝刊、夕刊という時間差もなく、
紙面スペースに左右されることなく、
自分に必要なニュースを簡単に検索して、
見ることができるようになれば、
「紙の新聞いらないじゃん」という話になるだろう。

もし紙の新聞がなくなったらどうだろう?
読者は便利になる。
しかし反面、大量の失業者が出る。
新聞の紙はいらない。
新聞の印刷もいらない。
新聞を配送する人もいらない。
新聞に記事をレイアウトする人もいらない。

もちろんネット化によって新たな仕事は必要になるが、
それで紙がなくなった分の失業者を補えるとは到底思えない。
つまり便利になると仕事が減るのだ。

新聞に限った話ではない。
例えば飛行機予約とかホテル予約。
今までは予約係がいて、電話対応なり窓口対応なりして、
予約対応をしていたわけだけど、
客が勝手にネットで予約するようになれば、
そういう人たちはいらなくなる。
やっぱり便利になると仕事は減り、失業者は増えるのだ。

だからこそ政治家を使った経済界が、
圧倒的多数の国民が便利になることを妨げさせ、
自分たちの職を守ろうと必死になったりするわけです。

便利になると仕事が減るという矛盾。
だからといって便利になることが悪いとは、
絶対に思わないけど、
そういうのが進んでいけば、
誰だって職を失う可能性があるわけで、
そうなったらやっぱり他人事じゃないわけです。

でも仕事を与えるために不便な社会でいるというのもおかしい。
本来なら便利になれば、
不要なコストが削減されるわけだから、
世の中で生きていくお金は少なくて済むはず。
便利になって支出が減れば、収入が減っても生きていける。
そう考えると、経済発展の究極の姿は、
デフレ化なのか無料経済なのかという話になる。

昔の日本は土曜日も働くのが当たり前だった。
便利になって週休2日になった。
もっともっと技術の発展で便利になれば、
仕事が減り、収入が減るけど、
休みが増えてもいいはずなのに、
日本の悲劇はデフレや不景気になると、
そのしわ寄せを労働者の無償残業で補おうとすることにある。

世の中が便利になり自由な時間が増えれば、
本当は喜ばしいことなのに、
なぜ喜ばしい社会ではなく、
失業といった負の面ばかりが出てしまうのか。

かなり大きな話になってしまうけど、
経済システムの仕組みを変えれば、
便利になって仕事は減るけど豊かな社会というのは、
実現できるはずじゃないかと。

そんなに働かなくても楽しく暮らせるなら、
これほどいい社会はない。
実はそれがユートピアではなく、
現実にできるかもしれないというところまできたのは、
デジタル技術ではないか。

あらゆるコストを限界まで下げ、
時間を短縮するデジタル技術。
仕事を減らす悪として捉えるのではなく、
ユートピア実現の革命的ツールと考え、
それに合わせて社会の仕組みを
変えていけばいいんじゃないかと思っている。

by kasakoblog | 2010-02-26 22:50 | ネット

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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