もう景気回復!新バブルが始まった!
2010年 04月 02日
2008年の金融危機は100年に1度の危機?!
冗談でしょう。
ここ数日、株価が急回復。
円高でバカ騒ぎしていたのに、
ここ数日であっという間に1ドル=94円台まで「回復」。
原油も80ドル台まで急上昇し、
金融危機によるバブル崩壊とはまったく逆回転、
急激な景気回復が再び始まっている。
多分、今、景気回復しているという実感はそんなにないだろう。
しかし株価や為替、原油相場など、
市場の数値というのは先行指標として目安になる。
日経平均は11000円までやすやすと回復した、
その早さには驚いた。
これからまた新たな「バブル」のはじまりはじまり。
2008年の金融危機による急速な景気後退は、
2001年のITバブルの崩壊とまったくそっくりだ。
日経平均株価の推移を見れば一目瞭然。
1999~2000年にかけて過剰な期待で、
世界中でITバブルが発生。
ところがバブルがはじけて、
2万円台の株価が急落。
そして2003年に7000円台まで落ちた。
チャートの左側を見ればわかるように、
ある意味では、100年に1度の危機と騒がれた2008年より、
長期に下降線をたどり、深刻さがわかる。
ところが2003年の7000円台を底に、
再び株価は急回復。
一挙に1万円台を突破し、しばらくそのあたりでうろうろした後、
2005年に11000円から16000円まで急上昇するという、
円安バブル、過剰流動性バブルにより、
日本株バブルが起きたのだ。
まさに今はそれとそっくり。
ITバブルで7000円台まで下落したように、
2009年に7000円台まで株価が下落したが、
その後、急回復し、1万円台を回復した。
もし同じことを繰り返すのなら、
2010年は11000円台をうろうろした後、
来年に急上昇を遂げ、
為替も1ドル=100~110円ぐらいになり、
原油も再び100ドルを突破し、
浮かれた円安バブル・コモディティバブルが再現されるだろう。
そしてまた膨らんだ風船が破裂するように、
数年後にバブルが崩壊し急落する。
結局は7年に1度ぐらいの頻度で、
バブルを生成し、バブルを崩壊させる、
その繰り返しをしているに過ぎないんです。
米国の利上げが今年末もしく来年に実施されれば、
円キャリートレードが復活し、
円安基調になり再び円安バブルで輸出企業が儲かり、
日経平均が上がる。
今回は新興国バブルで、
アジアを中心にM&Aや投資が活発になる。
そしてそれが行き過ぎを起し、
再びバブルが破裂する。
きっとそんなことが起きるだろう。
結局、グローバル経済になって、
全世界がマネーゲームに参加するようになった。
だから上昇と下落のスピードが速くなり、
急激な上昇や急激な下落が多くなった。
そのマネーゲーム(投資世界)のせいで、
実体経済にまで悪影響を及ぼし、
途上国では深刻な食糧危機が起きたりもした。
つまり実体経済より投資経済の方が肥大化したため、
マネーゲームの実生活の影響度が高くなってしまったのだ。
だからこそ金融規制が必要だとの議論が出ているが、
どこまで規制強化ができるかわからない。
100年に1度の危機と騒いだ2008年の教訓を、
世界は学ぶことも生かすこともできず、
再び7年に1度の頻度で経済クラッシュを繰り返すのか。
今後の金融・経済動向には要注意したい。