ワールドスケープ
2010年 04月 09日
私たちは自分が生で見聞きしたもの以上に、
行ったこともない世界各地で起こる、
様々な事件や出来事を知るようになり、
それが自分の見たもの以上に、
よりリアルに、より真実に、より現実に感じるようになった。
バーチャルリアル。
しかしそれが真実かどうかはわからない。
虚偽や捏造だってあり得る。
テレビという画面のなかで起こるフィクションでしかない。
自分が現場に赴いて、画面という枠もなく、
視覚、聴覚だけでなく、嗅覚、触覚、味覚も使い、
ありのままの真実を知ることができる、
“ワールドスケープ”=世界を見ること。
その尊さ、その感覚、その体験を大事にせず、
一体、何が世界で、何が真実なんだろう・・・。
メリディアンローグ3カ月連続配信シングル第三弾!
4/7に配信された新曲「ワールドスケープ」は、
そんなことを歌った曲。
歌詞の内容にめちゃめちゃ共感しつつ、
とにもかくにもものすごく「美しい」曲なんです!
青空と草原しかない、開放感あふれる空間を、
メロディで表現したというか、
現実という枠組みから飛び出し、
伸びやかに自由に広がる世界が目の前に立ち現れるような、
とっても美しいメロディに癒され、心地よい感じ。
メリログの代表作アルバム「マクロポリス」でいうなら、
「パノラマ」が「ジグソーパズル」で、
「バードケージ」が「ワールドスケープ」という感じ。
マクロな世界を追い求め、
地球環境のことを考えたりしたとしても、
たどり着いた先は、自分の目の前の景色だった・・・。
マクロな思考をすればするほどミクロな世界に戻ってくる。
Think globally,Act locally
=世界のことを思いながら、ローカルな活動をしていく、
とは有名な言葉だけど、
私の活動スタンスしてもそうだし、
もしかしたらメリログのこの「ワールドスケープ」も、
そうかもしれないけど、
むしろ、
Think locally,Act globally
=ローカルに物を考え、グローバルに活動していく。
それが今後の“世界”を救うヒントになるんじゃないか。
そんなイマジネーションを呼び起こす曲でもある。
個人的に新曲「ワールドスケープ」が好きな部分は、
フィルターのない君のそのレンズで、
世界の真実をファインダーに収めて
という歌詞のところ。
レンズやファインダーというカメラは比喩ではあり、
自分のこの目で見たものが何よりも真実という
メッセージなんだけど、
カメラマンの私にとってはこの部分がすごく共感してしまう。
文章と撮影の両方をやっている私。
1つ、大きな違いがあるとすれば、
文章は現場に行かなくても書けてしまうが、
撮影は現場に行かなくては絶対に撮れない。
つまり文章は「捏造」がしやすい。
見たこともないことを、
ああでもない、こうでもないと、簡単に書けるが、
撮影はその場所に行かなければ撮ることができない分、
文章より“真実”に近いといえる部分がある。
もちろん撮影は現場に行って作りこみして、
「やらせ」をすることもできるし、
撮影とは360度に広がる世界を、
一部分切り取ってしまう作業なので、
撮影した時点でそれは二次情報になる。
でも撮影の現場に行くカメラマンは、
間違いなくその場を五感で体感しているという意味で、
フィルターのない君のそのレンズで、
世界の真実をファインダーに収めて
につながる部分がすごくあるんだよなと、
とても強く感じ入ってしまった。
そんなわけで若干、文章論、写真論に脱線してしまいましたが、
とっても美しいメロディが魅力の、
メリログ新曲「ワールドスケープ」おすすめです!
iTuneストアなどで150円でダウンロードできますので、
ぜひよかったら聴いてみてください。
メリログ応援サイト
http://www.kasako.com/meritop.html
メリログ公式ページ
http://meridianrogue.com/