安定を求めるから安定を得られない
2010年 04月 26日
が57.4%で、6年連続更新過去最高。
「社内で出世するより、自分で起業して独立したいと思う」
が12.8%で7年連続更新過去最低・・・。
おまえら、正気か??
今の時代状況をわかっているのか??
2010年度の新入社員意識調査。
驚愕の数字といっていい。
新入社員だから仕方がない。
就職氷河期だから仕方がない。
金融危機直後だから仕方がない。
など、もっともらしい理由はいっぱいあるけど、
こんな不透明・不安定な時代だからこそ、
今の会社に一生勤めるのではなく、
会社が潰れても、独立・転職できるよう、
自分の力を身につけたいと思うのが、
真の安定志向ではないか。
不透明・不安定な時代。
だからその答えが大企業を頼るとは何ともお粗末。
不安定な時代だから大企業といえども、
いつなんどき、倒産するかわからない。
リーマンブラザーズだって倒産する時代なのだ。
安定を他人に求めるから安定を得られない。
何かに依存して安定を求めようとすれば、
依存したものの状態に左右されることになる。
企業が安定しているうちはいいが、
不安定になったら自分の生活まで不安定になってしまう。
不安定な時代だからこそ、他人に安定を求めるのではなく、
自分が安定になること。
どんなことが起きても、転職できるスキルを身につけていれば、
企業の業績にかかわらず、
自分は安定した生活が送れる。
それが真の安定志向だ。
10年後の日本社会はより良い社会になっていると思うか?
という質問に対して、
「なっていないと思う」と答えたのはおよそ半数の46.0%。
そりゃそうだろう。
だって安定志向、大企業志向、終身雇用志向、年功主義志向という、
他人を頼る社員ばかりなのだから、
そんな社員が10年後に頼りになるはずもなく、
そんな人がいっぱいいる社会が良くなるわけがない。
だって自分で良くしようという気概がなく、
大きな組織に頼っていれば自分は安全だと思っている、
依存人間ばかりなのだから。
成長期の社会ならそれでいい。
今は違う。
低成長時代であり、先行き不透明な時代だ。
そんな時こそ、自分自身の力が問われることになる。
皮肉なことだが安定志向の社員ほど、
リストラされる確率は高い。
組織にいるだけで安穏とした社員なんて、
会社からみればお荷物のほかない。
転職・独立しても困らないぐらいの実力を持つ社員だからこそ、
会社から重宝され、会社や国の成長にも寄与し、
自分の生活も安定できる。
誰かに頼るお荷物社員などどんな大企業といえど雇っている暇はない。
今や公務員だってそうなのだから。
安定を求めるなら自分が安定した存在になりなさい。
安定した存在になるには自分の力をつけること。
力とは社会で生きていく能力。
組織にすがる人間は淘汰される。
今はそういう時代だと思う。
年始一発目の日記に、
「頼れない時代の生きる指針」という日記を書いた。
政治が頼りない。国が頼りない。
企業が頼りない。年金が頼りない。
男が頼りない・・・。
今まで確固として存在してきたものが、
次々に頼れなくなってきた。
そんな時代にどう生きるべきか。
自分が頼れる存在になること。
これしかない。
安定を求めるのなら、
他人に自分の人生を預けてしまうことほど危険なことはない。
自分で自分の人生をコントロールできる力を身につけることだ。
そんなこと、すぐにはできないけれど、
そういう意識を持って社会で働くことが、
まずはじめの一歩だと思う。
就職氷河期で大企業に入れば一生安泰なんて思う人は、
もはやいないとは思うが、
そんな人がいたらそれは安定志向ではなく、不安定志向だろう。
自分に何ができるか。
自分は何を知っているか。
そうしたことがシビアに問われる時代にますますなると思う。