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わざと行列!ソフトバンクに行政指導すべき

iPhoneの発売で表参道に約1000人もの大行列。
事前予約なし。整理券配布なし。
大行列をわざと作らせれば、マスコミが取り上げ、タダで宣伝できる。
iPhoneを買う買わないの問題ではなく、
ソフトバンク自体の宣伝になる。
この一件を見てわかることは、
ソフトバンクはユーザーのことも近隣店舗や近隣住民、
歩行者のことも公道のことも考えない、
どうしようもない企業ということだ。

世間的な流れでは、行列をつくらせないよう努力しているという。
近隣店舗や近隣住民の迷惑。
行列によるゴミやトラブル。
客に長時間待たせるという不利益。

行列による様々な問題があるのに、
自社の宣伝のために意図的に大行列を作らせるのは、
社会の迷惑行為に他ならない。
ほんと、いやらしいな、ソフトバンクと、
大行列ニュースを見て思う。

数量が少ないなら、まだ行列ができても迷惑にはならない。
50台とかしか入荷しないなら、50人の行列。
自社の店舗の前で収拾をつけることができる。
ところが今回は希少価値があるわけではなく大量入荷。
1000人近く並んですべて買える。
しかも翌日以降の行列をその後に作らせる。
これもわざと。
販売台数を未発表にしているからだ。

行列は表参道から原宿駅を回って、
タワレコ方面、渋谷消防署まで列をなしたという。
しかも翌日以降の列をまだその後ろに並ばせる。
原宿~タワレコ方面付近はほとんど店舗が少ないとはいえ、
狭い歩道しかなく、あの辺をソフトバンクのせいで、
占拠されているわけだ。

iPhoneはワンセグもできない、絵文字も打てない、
動画撮影もできない代物らしいけど、
でも素晴らしい商品だと思う。
ここまで迷惑宣伝行為をしなくても、
世間の注目度は高いし、商品自体は売れるはずだ。

にもかかわらず、こういう「えげづない商法をやる」のは、
ほんとどうしようもない企業だとつくづく思う。
まさに、これまでのソフトバンク通りのいやらしいやり方だ。

ただソフトバンクがiPhone販売に関して、
こういうアコギなやり方をする理由のひとつは、
ソフトバンクがiPhone1台につき、
4万6080円もの負担を強いられているからだ。
iPhoneの販売価格が2万3040円に抑えられているのは、
ソフトバンクがその2倍にもあたる金額負担をしているため。

もちろんそれは高い通信料などでユーザーから金をとって、
ペイしていくわけだけど、
アップル主導で端末販売だけでは大赤字。
だからその損を少しでも取り戻そうと、
ソフトバンクが宣伝になるよう、iPhoneに興味がない人にも、
ソフトバンクが連呼されるよう大行列を演出したわけだ。

さてそんなソフトバンクモバイルだが、
会社案内を見るとCSRの取り組みを平然と語る。
「ソフトバンクグループは、お客様、お取引先各社、
社員、地域社会といった ステークホルダーの皆様と良好な関係を築き、
さまざまな問題に迅速に対応し、
社会から信頼される企業であり続けるよう
さまざまな活動に取り組んでいます。」

こういう絵に描いた餅的社会貢献を堂々とホームページに掲載しながら、
大行列を作らせ、整理券がないため、
長時間行列をつくって並ばされるお客様も、
そのせいで対応に追われる社員も、
地域社会にも迷惑をかけるソフトバンク。
CSRを口にするなら、事前予約を受け付けるとか、
整理券を配布するとか、
行列を公道に並ばせない努力をしてから語ってもらいたい。

ちなみにiPhone独占販売でソフトバンクは目先好調のように見えるが、
アップル主導の携帯は、ソフトバンクにとっては、
端末負担額の重さだけでなく、
コンテンツ販売にも大きな悪影響を及ぼす。
そもそもソフトバンクが携帯事業に乗り出したのは、
ネットコンテンツとの親和性により、
コンテンツからも収入をあげる仕組みを作ろうとしているのが狙いなのだろうが、
アップルのiPhoneはソフトバンクのビジネスモデルを、
大きく破壊しかねない威力を持ったものだ。

アップルが単に携帯端末メーカーとしてだけではなく、
ituneなどのコンテンツ進出により、
通信キャリアに依存することなく、
コンテンツ、アプリ、メールアドレスが利用可能になるという。
つまり、通信キャリアが囲い込み戦略によって、
ケータイのコンテンツ利用料からの収入が、
大幅に減る可能性があるのだ。

こうしたデメリットを知りながらも、
ドコモやauに追随するために、
高い端末負担料を払ってでもiPhoneを導入したソフトバンク。
だからこそ大行列をつくらせてキャンペーンするなど、
社会に迷惑がかかろうが、ユーザーが何時間も並ぼうが、
自分たち企業の存亡にかかわりかねない大勝負の一つなので、
なりふり構わぬ戦略をしているのだろう。
大行列に孫正義まで現れる始末で、
確信犯的社会迷惑行為としか思えない。

そういう企業って大丈夫なんだろうか?
嘘つき0円広告で問題になり、
ナンバーポータビリティ開始時に、
他社への乗換ができなくなるなどの失態を演じたソフトバンク。
急成長して一挙にナンバーワンになりたいという志は立派だが、
そのためにお粗末なことを続けていると、
いつかその「誇大広告」と実態とに乖離が起き、
とんでもない大トラブルを巻き起こすのではないかと思っている。

誰もがどこにいてもモバイル端末で連絡がとれる今の時代に、
整理券すら配らないソフトバンク。
並ばされる客のことなんか、全然考えてないんだろうな。

ま、ソフトバンクがiPhoneを導入したことで、
通信キャリアの囲い込み利ざや戦略の崩壊の第一歩となったことは、
記念すべきことだけど。

by kasakoblog | 2008-07-12 08:51

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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