2010年 07月 01日
世界を救うヒントが岡田監督の言葉にあり
世界の政治家、金融機関、経営者、官僚の連中に、
日本代表、岡田監督がパラグアイ戦後の会見で話した、
素晴らしい言葉を聞かせたい。

(サッカーの)歴史は右肩上がりではいかない。
レンガを上に上にと積んでいけばいつかは倒れる。
レンガを横に積んでいく時期が必要だ。

なんと素晴らしい話!
この話は日本サッカーの未来に限った話ではなく、
世界経済や社会がおかしくなっている元凶をズバリ言い当てている。

政治家も官僚も企業も国民も、
歴史は右肩上がりで成長するのが当たり前だと思い込んでいる。
だからマイナス成長が許せない。
横ばいが許せない。

常に過去より売上がアップしていないと許せない。
常に過去より経済が成長していないと許せない。
この右肩上がり信仰が、今の世界経済をめちゃめちゃにした元凶だ。

もう先進国はこれ以上ないぐらいの高さまで、
レンガを積み上げてきた。
成長して身長が180cmぐらいになったにもかかわらず、
さらにまた身長を伸ばそうと必死になっている。

身長が低い時なら100円の牛乳を1本飲めば簡単に身長が伸びた。
しかし今やそうはいかない。
国民から税金をぶんどり、
100本10万円分の牛乳を飲み込んで、
なんとか身長を伸ばそうと必死になっているけど、
もはや180cmまで伸びた先進国には効かないわけです。

にもかかわらず「景気対策が必要だ!」
と政治家も官僚も国民も企業も連呼し、
費用対効果の少ないカンフル剤を打ち続けてきた結果、
日本もヨーロッパも先進国のほとんどが、
借金まみれの財政危機で今、大問題になっているわけです。

それでも満足できない人たちは、
デリバティブとかレバレッジとか高度な金融工学を使って、
みせかけの身長を伸ばすことに成功したものの、
そのせいで安定性が悪くなり、
足元がぐらついたノッポな先進国は、
そのいかさまがばれると、
瞬く間に倒れてしまったわけだ。
それがまさに2年前の金融危機の教訓だったはずだ。

日本が一度いい戦いをしたから舞い上がるマスコミや国民が、
今大会でこれだけいい戦いをしてベスト16なら、
次はもっと上を行けるだろうと、
岡田監督に日本のサッカー界の未来をしつこく尋ねてきたわけだけど、
岡田監督は極めて冷静に、
「右肩上がりにはいかない」「横にレンガを積む時も必要」と答えたのだ。

右肩上がり信仰が国民にも蔓延している。
ベスト16だから次はベスト8とはいかない。
それはフランスやイタリアなど強豪国が、
あっさり敗れ去ったのを見れば明らかだろう。

今大会の日本代表は素晴らしかった。
しかしだからといって次の大会が、
それ以下の結果にならないということはない。
そういう冷静さを持っていたのは、
日本中でただ一人、岡田監督だけだった。

サッカーに限った話じゃない。
庶民だけ大増税して、
企業の税負担を減らせば、
借金が減って経済成長ができるなんて、
詐欺師みたいなことを一国の首相が言っているわけだ。

本当にこれ以上、数字だけ右肩上がりで成長することが、
国民にとって必要なことなのか。
まだ道路も舗装されていない、
下水道も完備されていない、
3食食べることなんかめったにできない、
そういう国が経済成長というならともかく、
日本が成長率○%なんていう目標を掲げ、
そのために税金を投入してバラマキする必要があるのか。
それが有効に作用していないことの結果が、
今、先進国中で起きているソブリン危機の教訓だろう。

岡田監督は言った。
レンガを上に積むのではなく、横に積む時期も必要だと。

先進国はレンガを上に積むのではなく、
これ以上、身長を伸ばすことばかりに腐心するのではなく、
足元をしっかりと固め、
成長はしなくても安定した社会をつくるために、
レンガを横に積む時期に来ているのではないか。

しかし右肩上がりの成長志向が蔓延しているために、
横に積む財源は削られ、
上に積む財源ばかりが税金と借金でまかなわれていく。

岡ちゃんの深い言葉に、
政治家も官僚も金融機関も経営者も国民も、
耳を傾けるべきだと思う。

岡ちゃんの言葉に世界が明るい未来を切り開く、
ヒントがあると思う。


by kasakoblog | 2010-07-01 00:06 | 政治


<< 詐欺師・菅に参院選でNOを      不可能はない >>