2010年 07月 17日
外貨預金の恐ろしさ
将来、年金もらえるか不安だし、
日本がどうなるかもわからない。
自分がこの先、安定した収入を得られるかもわからない。
だから何か資産運用や投資をしたいけど、
株や投資信託は損した人ばかりだから手を出したくないけど、
このまま超低金利の預金に預けていてもお金は増えないし・・・
と困っている人が多いことだろう。

こんな時、9%の高金利預金があります!
と言われたらどうだろう?
あやしげな得たいの知れない商品ではない。
大手メガバンクが販売している、
オーストラリアドルやニュージーランドドルの外貨預金だ。

日本の普通預金では年0.040%程度。
100万円を1年預けても利息はたった400円である。
しかし9%もの利息がついたら、
100万円が1年後に109万円になる!

預金と聞けば株より安心な感じがするし。
アメリカやヨーロッパと違って、
オーストラリアとかニュージーランドって、
なんか安定してそうだしいいかもなんて思い、
大金を外貨預金してしまう人がいるかもしれないが、
ちょっと待った!

9%もの利息がついても、
外貨預金の場合は為替レートが変わったら、
瞬く間に利息分なんか無くなってしまい、
下手したら何万円も損する可能性があるのです。

えっ、そんなバカな。
だって預金なんだから元本するわけないし、
と思ったら大間違い。
えっ、そんなの大丈夫だよ。
だって9%も利息がつくんだから、
多少円高になったって大丈夫じゃないの、
と思ったら大間違いだ。

9%もの利息がつくのに損してしまうことがあるのか?
シミュレーションしてみよう。
(わかりやすく利息を10%にして計算)
たとえば1オーストラリア(豪)ドル=100円の時に、
100万円外貨預金したとしよう。

・100万円→1万豪ドル
・1年間で10%の利子→1万1000豪ドル

10%も利子がすごいじゃないか!
と思うかもしれないが、
1年後の為替レートが1豪ドル=90円になっていたらどうなるか。

90円×1万1000豪ドル=99万円

100万円預けて金利が10%もついたはずなのに、
1万円元本割れしてしまっているのだ!
このシミュレーションには税金と手数料が入っていない。
それを引いたらもっと損することになる。

オーストラリアドルに限った話でなく、
どんな外貨でもそうだが、
1年間で10円、20円動くのは当たり前。
下手したら40円~50円動く時もある。

もし1豪ドル=80円になっていたら、
80円×1万1000豪ドル=88万円で、
10%の高金利外貨預金に預けたにもかかわらず、
12万円も損することになる。

預金=元本保証、株より安全みたいなイメージがあるから、
こんなに為替レートの変動で損するとは、
なかなか想像できないわけです。

しかも円預金は金利0.04%なのに、
外貨預金なら7%!とか言われると、
ものすごい確実な資産運用に思えてしまう。
外貨については金利比較なんてほとんど意味がない。
それよりもレートが上がるか下がるかの方が、
はるかに儲かるか、損するかが変わってきてしまう。

だから外貨預金では金利が高いか低いかより、
この先、円高になるか円安になるか、
丁半バクチ的予想が重要になる。

例えば豪ドル預金が金利0%だとしても、
1豪ドル=100円が1年後に1豪ドル=110円になると、
あらふしぎ、100万円が110万円に化けるのだ。
10円レートが変わっただけで10万円も儲けてしまう。
金利の高い低いなんかよりレートの変動の方が、
儲かるか損をするか大きく左右するのだ。

年金不安や将来不安を煽られて、
金利比較で高いから、外貨預金やったら、
資産が簡単に増えるじゃん!なんて思ったら大間違い。
そんなに簡単に儲かるならみんなやってます。
なぜみんなやらないのか。
そこには深い理由があるのです。

騙されたと後から嘆いても遅い。
無知であることは罪。

金融商品にはくれぐれも騙されないよう、
気をつけましょう。


by kasakoblog | 2010-07-17 01:15 | 金融・経済・投資


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