老後不安の人のための金融講座1~投資と投機の違い

老後が不安、年金が不安、
だから投資ぐらいしなくっちゃ、
と思っている人のために、
投資の「教科書」に書かれている嘘八百を、
わかりやすく解説します。

※投資をギャンブルと割り切ってやる分にはものすごくいいです。
宝くじなんか買う馬鹿者に比べたら、
野球賭博する馬鹿者なんかに比べたら、
はるかに投資をしてギャンブルする方が、
儲かるチャンスは多いしおもしろいです。

ただしリタイア世代が大事な退職金を注ぎ込み、
もしくは若いうちのボーナスを注ぎ込み、
老後の生活資金のために投資するなんて、
思っている人は、これをよく読んでから投資を考えましょう。

●1:投資と投機
投資を勧める本に必ず出てくるのがこれ。
投資=ギャンブルと思っている人に、
心理的抵抗感を解かせて、
投資はいいことだと思わせるには、
投資と投機=ギャンブルは違うことを、
だいたいはじめに説明します。

ひどいのになるとこんな説明をします。
株式投資は会社を応援するもの。
投機は儲けだけを狙うもの。

これAllAboutでの説明ですが、
http://allabout.co.jp/contents/sp_bonusmoney_c/investment/CU20090213Q/index2/
頭おかしい、詐欺的説明だと言えます。

投資だろうが投機だろうが第一の目的は利益です。
会社を応援するしないなんて関係ない。
会社を応援するんだったら投資じゃなく、
ボランティアで手伝うなり、
資金を寄付するなり、
社員にでもなって働けって話。

例えば、普段、旅行や出張でお世話になっている、
JALを応援したいと思って株式投資をした人は、
今、株は紙くずになりました。
投機ではなく投資をしても、
紙くずになることは多々あるのです。

投資だろうが投機だろうが金儲けには変わらない。
それはビジネスでも同じこと。
どういう心情を持って望んでいるかは、
そんなもの目に見えないわけで、
それで投資と投機を分けるには無理があります。

うまい説明をしている人にはこんなものも。

投資とは資産に資金を投じること。
資産にお金を投じて資産の成長によって、
その収益をもらうのが投資。

投機とは機会に資金を投じること。
機会にお金を投じて機会に乗じて利益を得ること。

この説明だと、投資は偉い行為で、
投機は汚い行為に見えますよね。

このような論を信じるとすれば、
「だから投資するタイミングはいつでもいい。
高値だろうが安値だろうが、
投資をすればいずれ資産は成長するから」
という理想論になるが、話はそんなに甘くない。

例えば会社を応援するために、
バブル期、日経平均株価が3万円台の時に、
株式投資を始めたとします。
投機ではなく投資。
長年持ってれば資産は成長し、その分、収益がもらえるはず。

しかし今の日経平均は1万円以下。
今は割安だとしても直近の10年間でも、
日経平均株価が2万円を超えたことは一度もない。

日経平均はあくまで株価の平均値で、
個別の企業の株価を表すわけではないですが、
3万円のものに投資して20年以上過ぎても、
資産が成長するはずなのに、
未だ1万円ということは・・・。
そう、大損です。

300万円投資したら100万円。
200万円の損です。

つまり投資=資産に資金を投ずれば資産が成長し収益を得られる、
というのはとんだ大嘘つきなのです。

じゃあ実際に投資で儲かっている人はどういう人か。
投機=機会に投じた人です。
株価は上がったり下がったりします。
価格が変動する商品です。
ということは機会を捉えて、
安い時に買って高い時に売ることが大切です。

いくら行儀よく投資だなんていったところで、
バブル期のような高値で買ったら、
一生収益を得ることはありません。

つまり投機=機会を見て資金を投じて、
機会を見て投資対象を売らないと、
収益は得られないのです。

だからギャンブルなんです。
だから危険なんです。
誰もが安い時に買って高い時に売りたいと思っている。
しかしどこが安い時でどこが高いところなのか、
誰にもわからない。

バブル期は日経平均は3万円から4万円になるんじゃないかと
信じる人もいた。
なら3万円台でも安いから今のうちに買っておこうと思ったら、
暴落して大損する。

なら日経平均1万円割れなら安いから今買っておこうと思っても、
さらに8000円、7000円に下がってしまう場合もある。
どこが底値でどこが天井かわからないんです。
しかしそれがわからなければ儲けることはできない。
機会を誤ったら利益は得られない。

つまり、投資は儲からない。
機会をうまく捉えた投機家しか儲けるチャンスはない。
ただし大損する可能性もある。
このようなギャンブルに、
預金しておけば元本が保証されているのに、
一か八かで大事なお金を投じますか?

それが投資をしますか?という話です。

※特に金融危機によって完全に投資理論は崩れました。
金融危機前なら一度、何かに投資をして、
じっと持ち続けていれば、資産が成長し値上りすることは、
可能性としてはかなりありました。
しかし金融危機によって、
これまでの常識が通用しない時代になってしまいました。
もはや機会を見て資金を投ずるものしか、
儲けることができなくなったのです。

そもそも日本をはじめ先進国は、
もう二度と高度成長期は訪れないでしょう。
高度成長期なら株を持っていれば、
2倍3倍になったかもしれませんが、
低成長時代に株を持っていても上がるわけがありません。

ただ、機会を見て資金を投ずれば儲かるチャンスがある
という意味では、
今は絶好の投資機会と言えるでしょう。

~1:投資と投機のまとめ~
・投資はタイミングを間違ったら絶対に儲からない。
・機会を捉えて資金を投ずれば(投機を行えば)、
損する可能性もあるが儲かる可能性もある。
・投資=投機で儲けるには、安い時に買って高い時に売るしかない。
しかし誰も底値も天井値もわからない。
・そんな一か八かのギャンブルに、大事なお金を投じますか?

by kasakoblog | 2010-08-17 00:09 | 金融・経済・投資

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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