絶景が見れる!立山黒部アルペンルートの旅
2010年 08月 24日

トラベルライターとして、これまで、
国内のいろんなところを旅した私ですが、
今まで旅行したなかで最も素晴らしい景色ではないか!
そんな風に思ったのが、土日に訪れた立山でした!
「でも本格的な登山なんかしたことないし、
標高3003mなんて行くのは絶対に無理」
「かさこさんみたいに体力はないし行けない」
と思うかもしれませんが、そんなことはまったくありません。
小学校低学年もかなりいました。
※富山では小学校で登るらしい。
どうやってこの絶景の地に行くのか、
詳細に紹介しますので、ぜひ行ってみてください!
●1:標高2450mの室堂へは、
富山からバスで2時間で行ける!
標高2450mまで徒歩で登る必要はなく、
公共交通機関で簡単に行けるのが、立山のいいところ!
私の場合、
羽田空港6:50→(飛行機)→富山空港7:50
富山空港8:05→(バス)室堂10:15
というルートで行きました。
朝、家を出て、もう10時には標高2450mまで行けるのです。
通常、富山空港から室堂へは、
富山空港→バス→富山駅、
電鉄富山駅→電車1時間→立山駅、
立山駅→ケーブルカー7分→美女平、
美女平→バス1時間→室堂、
とかなり面倒なのですが、夏は朝に直通バスが出ています!
(富山駅発、早朝のみ、本数は少ない)
片道3000円ですが、これを使うと便利です。
http://www.chitetsu.co.jp/bus_a/murodou.pdf
というわけで当日10時過ぎに標高2450mまで簡単に行けます。
●2:山に登らなくても絶景
標高2450mの室堂ターミナルは、
ホテル、レストラン、喫茶店、そば屋、みやげ屋など、
店が充実しています。
ターミナルを出てすぐの場所には、
3000m級の山々が目に前に見えます!

山に登るのがしんどい人は、
ここで山を眺めながら、遊歩道が整備された、
みくりが池周遊コースを散歩するとよいでしょう。
登りはなく、美しい池を見ながら1時間ぐらいで歩けます。

日本一高地にあるみくりが池温泉が、
ターミナルから歩いて15分ぐらいの場所にあり、
日帰り入浴もできるので、
散歩した後、温泉に入るのもよいでしょう。

もし多少の体力があれば、
みくりが池温泉から急な坂道を下ったところに地獄谷があるので、
こちらもあわせて見るとよいと思います。
登りはつらいですが、歩いて10分ぐらいで行けます。
●3:ホテルに泊まるべし

一般的な立山黒部アルペンルートのツアーは、
ここでちょこっと休憩し、
すぐに黒部ダム方面へと抜けていってしまいますが、
それはもったいない!
ぜひここで1泊しましょう。

宿泊するとよいのは、
天気のいいう夕方、朝方の風景を見れること。
夏は朝方から午前中と夕方以降は、
雲ひとつないいい天気に恵まれる可能性が高いものの、
日中、昼過ぎから午後にかけては、
雲が増えて、せっかくの山が雲で隠れてしまうことが多いです。
(日中になると地上が温められて、
水蒸気が山の方に上昇してきて、
午後、雲が多くなってしまうとのこと)
実際、私が訪れや土日も、
朝や夕方は雲ひとつなく、
山がくっきり見えたものの、
お昼から午後は雲が多くて、
山が隠されがちなことが多かったからです。
もちろん泊れば夜に美しい星空も見れます。
一番のメリットは、泊れば、天気がいい朝のうちに、
3003mの雄山に登れることでしょう。
ただ問題は日本一高い場所にあるホテル立山は、
かなり宿泊料金が高いこと。
ハイシーズンは1泊2食付で1人3万円以上もします。
http://www.alpen-route.co.jp/h-tateyama/
値段はめちゃくちゃ高いですが、
泊まる価値は十分あります。
この立地で泊れるということだけで、
高い金を払う価値があります。
施設は豪華ではなく、一般的なホテル施設で、
トイレ付のみの部屋が多く大浴場利用ですが、
山小屋に泊まるよりはきれいな施設で泊まれます。
夕食は豪華。
和食か洋食か選ぶことができ、
洋食はちょっとしたコース料理が出ます。
朝食はバイキングですが、
メニューが充実していておなかいっぱいになります。
そうはいっても1泊3万円はあまりにちょっと・・・という方は、
室堂山荘かみくりが池温泉宿へ。
多分個室はそう多くなく相部屋が多いと思いますが、
1泊1万円前後で泊れます。
●4:3003mの雄山までたった2時間!

泊った翌日、なるべく朝早く、
3003mの雄山をめざしましょう。
朝早ければ早いほど、天気が良く、眺望もいいはず。
2時間で頂上に着きます。
はじめの1時間、山荘がある一ノ越までは、
上り坂ではありますが、道が整備されていて、
とても歩きやすいと思います。
1時間登った一ノ越からでも、
室堂高原を一望でき、とても素晴らしい景色が広がってます。

その先の1時間の登山がかなりしんどいです。
急な傾斜道で岩だらけの道です。
見上げるとぞっとします。

でもそれも1時間。
時々、平らな場所があるので、
ゆっくり休み休み行けばいい。

素晴らしい景色を左に眺めながら、
1時間で3003mの雄山に到着。


山麓には神社の社務所があり、
カップヌードルやペットボトルを500円で売ってます。

3003mの頂上は立山雄山神社があり、
参拝料500円を払わなければなりませんが、
おはらいしてくれます。


この神社からの景色も素晴らしいです!
帰りも一ノ越までの1時間、
急な坂道を下るのは結構怖いですが、
気をつけて歩いていけば大丈夫。

一ノ越まで行けば、あとは整備された道を下るだけなので、
30分ぐらいで室堂ターミナルに到着できます。
●5:帰りは黒部ダム経由がおすすめ
室堂からすぐに帰りたければ、
富山方面に戻って、富山空港から飛行機に乗るのが手っ取り早いですが、
せっかくであれば、
室堂から黒部ダムを通って、長野方面に出るルートがおすすめです。
ただしいろんな乗り物を乗り継ぐため、
おもしろいですが金はかかります!
室堂から立山トンネルトロリーバスで10分(2100円)。
立山の反対側、標高2316mの大観峰に到着。
大観峰からは黒部湖が見事に見えます!
大観峰から立山ロープウェイで7分(1260円)。
標高1828mの黒部平に到着。
このロープウェイがすごいです!

標高差500mを下り、しかも支柱が一本もないロープウェイ!
景色もよいです。
黒部平から黒部ケーブルカーで5分(840円)。
標高1455mの黒部湖に到着。
黒部湖にあるダムの上を歩くことができ、
ダムと湖を見学することができます。


自然と人工物の合わせ技の景色もまたすごい!
黒部ダムから関電トロリーバスで16分(1500円)。
標高1443mの扇沢に到着。
扇沢からバスで40分行くとJR信濃大町駅に。
そこから松本に行き1泊し、
松本城を見て帰るとよいでしょう。
私の場合は土日で行ったため、
扇沢から長野駅まで行く直通バスに2時間乗り、
長野駅から新幹線で一挙に東京に帰ってきました。
交通費や宿泊費にお金は結構かかりますが、
山荘に泊り、富山ー室堂往復なら、
最小限に抑えられるかもしれません。
しかしこんな素晴らしい景色を見れるのなら、
これだけのお金を払っても十分元はとれると思います。
私は国内・海外あちこちに行ってますが、
こんな素晴らしい絶景はなかなかないです!
しかも海外でチベットに行くわけでもなく、
国内でこんなに簡単に行けるというのがすごい。
というわけでぜひ夏場、立山に行ってみてください!
立山のトレッキングマップなどが詳しい、
立山黒部アルペンルート公式ページ
http://www.alpen-route.com/