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ミスチル映画Split The Difference感想!

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2週間限定公開(9/4-9/17)のミスチル映画見たけど素晴らしかった!
何度、鳥肌が立ち、何度、涙が出てきたことか・・・。
公開期間中、もう一度、見に行きたい!
そんな素晴らしい映画でした。

ここからネタバレあり詳細レポートします。

・・・
ミスチルの映画って一体、何?

今回の映画を一言で言うなら、
レコーディングライブ&ドキュメンタリー。
スタジオに親しい人30人ぐらいを呼んで、
レコーディング&ライブをした模様を、
(3/26、4/3、4/13の3回 場所:OORONG RECORDING STUDIO)
演奏映像だけでなく、その過程に至るシーンも挿入しながら、
まとめたライブ&ドキュメンタリーだ。

映画のタイトルから多くのファンが想像(もしくは期待)したのは、
4/24、4/26の2日間に行われた、
ファンクラブ限定、超小規模ライブハウスでのライブ、
「Split The Difference」の映像だろう。
しかしそのライブの模様はこの映画では2曲しか収められていない。
この時、披露された新曲「ロザリータ」も映画には完全には収録されていない。
その点ではやや“がっかり”というか、
事前に予想していた内容とはやや違うが、
しかししかし、この映画のライブ映像を見ても、
鳥肌もんの感動だった!!!

そもそもライブDVDを家のテレビではなく、
映画館の大画面で見るだけでも迫力があってすごいわけだけど、
さらのその「ライブ」は、ほとんどのファンが行けなかった、
見たことのないライブ映像だ。
だから、4/24、4/26のライブ映像は少なくても、
十分に満足できる内容だった。

映画は約2時間。
この中できちんと通しで映し出された曲は下記。

・NOT FOUND(リハーサルのみでライブのセットリストにはなし)
・Everything(It's you)(3/26 Split The Difference vol1)
・SUNRISE(3/26 Split The Difference vol1)
・Another Mind(4/3 Split The Difference vol2)
・Surrender(4/3 Split The Difference vol2)
・ファスナー(ボーカル:スガシカオ)(4/13 Split The Difference vol3)
・虜(コーラス:Salyu)(4/13 Split The Difference vol3)
・終わりなき旅(4/13 Split The Difference vol3)
・横断歩道を渡る人たち(スタジオライブ→4/24へ)
・ニシエヒガシエ(4/26 Split The Difference vol6)

そしてレコーディング風景とともに、ラストで流された、
・Forever(新曲)

ほんとどの曲もしびれんばかりの感動!
ミスチルの衝動がぎっしり詰まった、至高のライブ映像と言える。


映画が始まったはじめの数分間は、ちょっと不安に思う。
大丈夫だろうか、この映画・・・。
何の変哲もないレコーディング風景の映像がモノクロで映し出され、
しかも手持ちのカメラでメンバーを順に写すもんだから、
目が回って仕方がない。
こんな調子で2時間続ける気なのだろうか・・・。

と、その“練習風景”から、一転してカラー映像に変わり、
ライブさながらの迫真の演奏「NOT FOUND」が始まった時、
一瞬に鳥肌が立ち、ライブ映像に引き込まれた。
す、すごい!すごすぎる!ミスチル!

普通のコンサートを写したライブ映像より、
ぐっと凝縮された密度の濃い演奏に感じられ、
映画館で見ていると魂を揺さぶられるような感じだった。

1曲が終わると、また何気ない風景が映し出され、
また次の曲が紹介されてはまた何気ない風景に戻る、
といった感じで進んでいく。
ずっとライブ映像が続くわけではなく、
オンとオフのメリハリがついているので、
映画としても見やすい。

そしてなんといっても驚きは、
未公開新曲「Forever」のレコーディング風景。
こんな素晴らしい曲を“隠し持っていた”とは!

はっきりいって2010年のミスチルは、
はたから見たら「完全休止」状態だ。
映画主題歌やTVCMで使われている新曲、
「fanfare」や「365日」がすでに世間に流れていながら、
まったくCDを出す気配がない。

そんな中、久々に世間に登場した7月のapfesでは、
長年、封印されていて「葬式の時に流して欲しい」と、
かつて桜井さんが言ったとか言わない「es」が演奏されたものだから、
ミスチルの掲示板サイトは「解散予告ではないか」と大騒ぎ。

しかも雑誌のインタビュー記事か何かで、
昔の曲を録音し直したいみたいな発言をしたとかしてないとか、
といったことから、
「もう新曲のネタがないんじゃないか」と、
活動休止状態を解散説に結びつける人もいた。

しかしミスチルは水面下で着々と動いていた。
この超素晴らしい新曲「Forever」は、
すでに2月にレコーディングが進んでいたのだ。

ミスチルは間違いなくいい新曲携えて活動していた。
そんな安堵というかいい意味での期待の裏切りを、
「Forever」レコーディング風景を見て感じる。

レコーディングが続けられている中、
桜井さんが「無茶苦茶な提案」をする。
月曜から木曜までは普通のレコーディングとしたら、
金曜日は友人・知人をスタジオに呼んで、
スタジオ・ライブ・レコーディング・パーティーみたいに、
してはどうかと。
これが本映画の映像の大半を占めている、
「Split The Difference」の誕生のきっかけとなる。

こうしてスタジオに客を招いてライブをするのが3回行われ、
そのライブ映像が次々に披露される。

この3回の身内限定スタジオライブには、
ライブではあまりやらない“封印曲”が多いのが特徴だろう。
まず「Everything(It's you)」。
ミスチルの最盛期でもあり最苦悩期の代表曲ともいうべき、
「Everything(It's you)」もシングルにもかかわらず、
ライブでほとんど演奏されていない。
徐々に封印が解かれつつあるのは、
過去のわだかまりを超え、過去の名曲を見つめ直し、
またライブによって生まれ変わらせる作業ともいえる。

アルバム「HOME」の中で唯一ライブで披露されていない、
「SUNRISE」もまたいい。
私はこの曲大好きなんだけど、
多分「HOME」のような、まったく陰のない明るい曲調の多いアルバムの中で、
かつてのミスチルを彷彿とさせるような内省的な曲は、
ライブにそぐわないと弾かれてしまったのだろう。

でもミスチルが今でも圧倒的に支持されているのは、
やっぱり明だけでなく暗、陰の曲があるからだと思う。
閉塞感を表す曲として「SUNRISE」ってすごくいい。


かつての曲が続く中で、
度肝を抜かれるほどの迫力を持って演奏されたのが、
「Another Mind」だ。
これはやばかった。これはすさまじかった!
かつての曲を桜井さんが撮り直したいというのもわかる。
1993年のアルバム収録曲だが、
2010年のミスチルが演奏すると、この曲の魅力が倍増する。

私が去年ちょっと驚いたのは、
ミスチルに関する日記を書いた時に、
ある人が「桜井さんはそんなに歌はうまくない」とのコメントがあったこと。
私はまったく考えもしなかったことだったんだけど、
ある意味、その意見は実に新鮮だった。

確かに言われてみればそうかもしれない。
というか桜井さんの歌声、ミスチルの曲は、
うまいとかうまくないとかもうそういう次元の問題じゃない。
いくら歌がうまくても魂のこもっていない曲には、
何も心を動かされないわけで、
「この人、歌うまいのにもったいないな」
というアーティストが結構いる。

その点、桜井さん、ミスチルの曲ってのは次元が違う。
曲がわが子のような分身というか、
魂の叫びが凝縮されている歌ゆえに、
うまいとかうまくないとかはまったく関係なく、
何度となくミスチルを毎日聴いている。

ただ家でミスチルを聴く時、
過去のCDアルバムを聴くと、
やや物足りなさを感じてしまい、
むしろ直近のライブDVDで過去の曲を聴くことが多い。
だから桜井さんが言う「過去の曲を撮り直したい」
という想いはすごくわかるし、
撮り直したアルバムがあればぜひ買いたいとも思う。

「Another Mind」はもともと素晴らしい曲で、
発売当初は何度となく聴いたけど、
最近はほとんど聴いていない。
でも今のミスチルが歌うとこんなに甦るなんて。
ほんとすごいです。この「Another Mind」は。

さらにこれまたライブではほとんどやらない、
わりと重苦しいイメージのある「Surrender」。
ただだいぶアルバム収録のものとは、
アレンジが変わっているせいか、新鮮に聞こえる。

重い曲の映像が続いた後に、
ほっと映画館の雰囲気、スタジオの雰囲気を一変させるのが、
スガシカオがスタジオに登場して歌う「ファスナー」だ。

「ファスナー」はミスチルの曲群の中では実に絶妙な曲で、
コンサート序盤から終盤にスイッチする際の、
橋渡し的存在として度々ライブでは披露されている。
この「ファスナー」をスガシカオが歌うと、
実によく合っていて、ほっと一息休まる感じがある。
もともと「ファスナー」はスガシカオに影響されて作った曲だという。
ちょっとこんなこと言ったらあれだけど、
今回のライブ映像曲の中で最も印象に残った1つが「ファスナー」だ。
ミスチルならではの張り詰めた緊張感、切迫感がないので、とても休まる。

続いてはコーラスにSalyuが登場し、
またしてもミスチル最苦悩期で、
ライブで歌われることは皆無に近い「虜」。
しかしこれもまた鬼気迫る迫力ですごい!
そしてまたSalyuのコーラスが素晴らしい!

最後にスタジオライブの締めはやっぱりこの曲「終わりなき旅」。
映画で披露される「終わりなき旅」は、
最近のライブで演奏されるライブバージョンとは基本的に変わらず、
ライブDVDを毎日のように見ているファンにとっては、
そんなに新鮮には映らないかもしれないけれど、
やっぱりこの「終わりなき旅」が、
ミスチルのゼロ地点、
すなわちマイナスからプラスへ移行する、
完全な平衡点であり、ある意味では到達点、
答えである曲なんだなということをかみ締めるのは、
ものすごい迫力ある演奏だ。
鬼気迫る演奏に圧倒される!
何度聴いても素晴らしい!!!

3回のスタジオライブを経て、
4/19にMotion Blue YOKOHAMAで、
4回目の「Split The Difference」が行われることに。
このライブもファンは呼ばずに関係者のみの招待のライブか。
ここでは桜井さんの青のYシャツにネクタイをつけた姿が、
実にかっこよかった。
ここでの映像はカバー曲「TIME AFTER TIME」の演奏がちょこっと流れるのみで、
詳細はこのドキュメンタリー映画にないのが残念。

ここのライブハウスでの時に、
桜井さんの提案による、
「遊園地にあるような記念撮影用の“顔出し看板”」が登場する。
「僕らを育ててくれたみんながミスターチルドレンなんですというメタファーを込めて」
ということで、どうも桜井さんが自腹で作ったとか(笑)。
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この看板は私が見た川崎の映画館内に設置してあった。
映画館内といってもチケットがないと見れない場所に設置されており、
映画公演前は記念撮影ができたが、
映画後は記念撮影できないようスタッフが見守っていた。

そしてこの4回でのライブを経て、
やっとファンがミスチルの活動を知れることになる、
4/24、4/26でのシークレットライブが行われることになる。
つまりミスチルにとってこのシークレットライブは、
これまで4回ライブをやってきた“つづき”であり、
映画化を見据えたものだったわけだけど、
ファンからすると何も知らされていないのに、
唐突にシークレットライブの案内が来たから、
またもいろんな噂がたった。

しかも行った人から伝わる、
シークレットライブのセットリストが、
ファンでも驚きの“封印曲”“マイナー曲”ばかりだったから、
余計に驚いたわけだけど、
今回の映画を見てはじめて納得がいった。
そういうことでシークレットライブが行われ、
しかもスタジオライブで演奏されていた曲中心の、
セットリストだったのかと。

というわけで残念ながらシークレットライブの映像は、
この映画では2曲のみ。
しかしこの2曲が「Split The Difference」ツアーの中で、
最も重要な役割を占めることになった。

その肝というべき曲が「横断歩道を渡る人たち」である。
スタジオライブ含めてすべて「横断歩道を渡る人たち」が演奏されている。
この曲をこれだけ重宝する理由は、
はっきりいってファンにとってもナゾだった。

シングル「GIFT」のB面曲で、
どちらかといえばミスチル王道ではない“遊んだ曲”。
なぜ最近ミスチルは「横断歩道を渡る人たち」にこだわっているのか・・・。

しかしこの映画を見てその理由がわかった。
アレンジが変わり、曲が劇的に生まれ変わったのだ。
その劇的に生まれ変わっていく様子が、
この映画に収められている。

この映画の一番の見所は、
まさに「横断歩道を渡る人たち」が生まれ変わる、
音楽ができていくプロセスが見えること。

2010年9月に届けられたファンクラブ会報56で、
桜井さんはこの映画を、
「スーパーで生産者の写真と共に売られている野菜」
にたとえている。

会報を読んだ時、さっぱり意味がわからなかったが、
映画を見ると納得する。
普段、我々が目にする曲やライブは、
すでに完成された段階でしかないわけだけど、
その過程を見せようというのがこの映画の1つの狙いでもある。
それによってよりミスターチルドレンの音楽を、
愛してほしいという願いでもある。

単なるB面曲に過ぎない「横断歩道を渡る人たち」が、
出だしと間奏をどうするか、
小林武史さんや桜井さんの提案で、
ぐっと今までとは違う曲のように生まれ変わっていく。
その過程が記され、それによってできた完成曲の、
ライブ映像を見ると、
なるほど、こうやって変わったのか!
と“生産者の顔”が見えるわけだ。

それにしてもすごい。
でも何だろう。
かつての曲やマイナーな曲が、
次々と生まれ変わっていくその最も大きな要因となっているのは、
プロデューサーでありながら、
最近は完全にミスチルの5人目のメンバーとして、
演奏にも参加している小林武史の存在がある。

かつては小林武史とミスチルメンバーとの葛藤が噂されたが、
近年になって小林武史とのコラボレーションが、
うまくいくようになってからというもの、
どの曲も、特にライブでは生まれ変わったように聴こえてくる。
無論、その叩き台となる土台を作ってくるのは、
桜井さんであり、メンバーであり、
それが名曲を生む源泉にはなっているわけだけど。

もう1つが「ニシエヒガシエ」。
正直「横断歩道を渡る人たち」の生まれ変わりほど、
「ニシエヒガシエ」の今回のアレンジ変えが、
今までのライブバージョンとの差異で劇的に変わったとも思えず、
そのすごさはやや他の曲とは見劣りするのかなと、
個人的には思ったんだけど、
映画の位置付けとしてはこの「ニシエヒガシエ」がファイナル。

これでエンドロールが映し出されたので、
正直、最後の最後で拍子抜けした感はあったんだけど、
最後にやってくれました!
新曲「Forever」!

映画を締めるにはふさわしい。
なんて素晴らしい曲を持っているんだ。
早くファンのみんなに届けてほしい。
この素晴らしい曲を。

最後に流れる新曲「Forever」が、
映画館を出てもいつまでもいつまでも、
心の中に残っていて、
「Forever」「Forever」と口づさんでいる自分がいた。

ミスチルは活動休止でも解散でもなく、
また新たな名曲を携え、また過去の名曲を生まれ変わらせて、
着々と活動している。

映画、という変化球、企画性はおもしろかったし、
よかったけれど、
やっぱりファンが望んでいるのはCD=音源だと思う。

映画はよかった。
だから素晴らしい名曲を早く出して欲しい。
そんな想いが募る素晴らしい映画だった。
※9/9にもう一度行きました。
二度目はどんな映画がわかっているので、
じっくり曲を聴くつもりでのぞめてすごくよかったです。

ミスチルファンサイト
http://www.kasako.com/mrchildren.html

by kasakoblog | 2010-09-05 18:25 | ミスチル

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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