

ついにオーストリアを抜け、スイスに入りました!
現在、スイスのクールという町にいます。
といっても夜に着いたので、
写真はオーストリアのインスブルックとハルですが。
オーストリア3都物語ともいうべき、
ウィーン、ザルツブルグ、インスブルックを巡りました。
1日目のウィーン、2日目のザルツブルグは、
一度訪れたことがある町なので、
それほど新鮮味があるわけではないのですが、
3日目にして、はじめて訪れる町、
インスブルック、ハル、フェルトキルヒ、
さらにははじめて訪れる国スイスにたどり着き、
旅行のワクワク度がアップしてきました!
これまでの3日間は、
ウィーン、ザルツブルグ、インスブルック、
3都市それぞれの観光局の人に、
宮殿、教会など撮影アポを取ってもらっていたので、
何としても行かなければならないという、
プレッシャーみたいなものがあったのですが、
アポありの撮影は昨日で終了。
あと残り6日間はアポはなく、
最終日のパリ以外はすべてはじめての場所なので、
これまで以上に自由気ままに、
旅行と撮影を楽しんでいきたいと思います。
次々とスピーディーに都市を巡れるのは、
なんといっても鉄道の時刻がわりと正確だから。
日本で2000円以上もするとはいえ、
トーマスクックの時刻表をもとに計画を立てたおかげで、
順調に次から次へと新しい町を訪れることができています。
都市間の鉄道の移動は2~3時間以内と決めて、
小さな町を訪れながら旅をしています。
なんたって4~5時間も乗ると、
あっという間に隣の国に着いてしまうので。

毎日だいたい2回、鉄道に揺られているのですが、
この移動の時間が実にいい。
あまり列車が混んでおらず、
4席・テーブル付を占拠でき、
電源もあるのでパソコンの写真の整理をしながら、
車窓を眺め、音楽を聴き、
そしてごませんべいを食べながらの列車の旅は、
ほんと贅沢な時間です。
オーストリアを抜け、スイスに着いたわけですが、
スイスは私が訪れた外国では27カ国目。
前々からすごく行きたいと思っていたのに、
こんなに後回しになってしまったのは意外といえば意外。
なんたって私は、中学生の時、
日本の政治と社会に失望し、
スイスに永住するため、ドイツ語を学ぼうと、
一時、真剣に考えたこともあったほど、
思い入れのある国。
といっても別にスイスがどんな国かも知らず、
なんとなく他国に比べてイメージがいいという、
安易な理由で永住しようなんて思っただけで、
どうしてもスイスがいいという確固たる理由があったわけでもない。
ましてや中学生で、
日本の政治や社会に失望したなんて、
今から考えると、きっと“逃げたかった”んでしょうね。
受験勉強なんていうしょうもないくだらないものから。
この頃から毎日コーヒーとポテトチップスを食べながら、
久米宏のニュースステーションを見るのが、
何よりの楽しみだったせいか、
毎日毎日、日本のどうしようもないニュースを見せられ、
イヤになっちゃったんでしょう。
今も時々思うけど、
日本のニュースって「救い」がない。
あれもダメこれもひどいとダメダメばかりで、
肯定したり、明るい見通しを言っているところは皆無。
だからそれを見ている日本人が、
どんどんネガティブになり、
ますます現実もマイナスになるという悪循環。
まさに中学生でその影響をもろに受けてしまって、
「スイス永住」なんてほざいていたのでしょう。
それはともかく、今は海外に永住したいとかはまったく思わず、
そもそも欧米を旅行していると、
日本ほど安くていろんなものがおいしく食べられる国はないと、
しみじみ思うわけで、
アジア旅行とは違って、ヨーロッパ旅行の食生活は、
非常に限られた選択肢の中でやりくりしているわけで、
だからこそ移動時間の列車で食べる、
ごませんべいが最高においしく感じるわけです。
まあ食事はともかく、
どの町を見ても古くて美しいところが多く、
町の風景を堪能する旅を続けたいと思います。