
フランスにはなぜか根拠もなく、
あまりいいイメージを持っていなかった私でしたが、
フランスの街並みがこんなにも美しいなんて!

はじめに回ったのはコルマール。
メルヘンチックなおとぎの国のような、
実にかわいらしい旧市街の街並みです。


次に回ったのはセレスタ。
ここ、行く予定はなかったのですが、
すごい城があるということで、
急遽、ここにも立ち寄ることに。
ただ問題は駅から城までの交通手段がないこと。
ハイシーズンのみバスはあるが、
それ以外はバスはないという情報を、
城のホームページでチェック。
ところがコルマールのツーリストインフォに聞くと、
「バスは毎日出てるわよ!」
と言われ、時刻表を渡された。
おお、これなら城に行こうとセレスタ下車10時40分過ぎのこと。
バスは11時半。
ところが12時を過ぎでもまったくこない。
他のバスの運転手に聞いても、
「ここで待ってれば来る」
「この次に城行きのバスが来る」と言われたので、
12時半過ぎまでじっとバス停で待つも、
まったく来る気配がなし。
仕方がないので、次のバスが13時半なので、
セレスタの町を見て回ることに。
コインロッカーもない小さな町のため、
16kgの荷物を背負って1時間、旧市街を巡る。
このセレスタも実にいい感じの街!
特に古めかしい、荘厳とは言いがたい、
なんだかくたびれた感じの味のある教会があって、
なんともいい感じでした。
駅に戻ってきて次の13時半の城行きバスも、
少し待ってみたけどまったく来る気配なし。
旅ってほんと難しい。
それは誰の話を信じていいのか。
どの情報を信じていいのかが難しいこと。
城行きバスについては、
誰一人として今日は来ないとは言わなかった。
ただ地球の歩き方と城のホームページが正しかったのか、
やはり今日はもうバスはなかったんだと思う。
旅は人生を凝縮したようなもの。
人生においても誰を信じ、どの情報を信じるかで、
自分の人生が大きく変わっていく。
旅先だと、善意で無償で親切にしてくれる人もいれば、
悪意を持ち、金目当てですりよってくる人も多い。
今回のように悪意はないけど情報が正しくないという場合もある。
誰を信じて、誰を疑い、
どの情報を信じて、どの情報を疑うか、
その判断は自分次第。
旅においても人生においても、
何を信じてどう行動するかが日々問われてるんだと思う。
来ないバスを2時間も待ち、
しかも駅前に食事を出す店もなく、
持ってきたごませんべいを食い尽くしてしまい、
大きな時間のロスをしてしまったものの、
セレスタの旧市街が見れたからいいやと気を取り直し、
やむなく城は断念し、
当初の予定通り、次なる目的地は世界遺産のストラスブール。


ここがまたものすごくよかった!
さすがは世界遺産だけはある。
コルマールやセレスタの3倍ぐらいの広さで、
いい感じの古い旧市街が広がっていて、
かつとんでもないバカでかい大聖堂があり、
圧倒されました。
ストラスブールはいいです!
ガイドブックの写真からは、
あまりたいしたことはなさそうだと思っていて、
場合によってはすっ飛ばそうかと考えていたものの、
来てよかったです。
というわけで2時間のバス待ちロスがあったものの、
フランスの3つの町を巡り、
今日はドイツのザールブリュッケンという街に泊まっています。
※ザールブリュッケンと聞いて、
私が何を目的にここに来たのかピンときた人は、
かなりのマニアックな旅通です。
一昨日はスイス、昨日はフランス、そして今日はドイツ。
さてさて明日はどこの国へ行くのやら。
かなり疲労がたまっているのですが、
毎日、代わる代わる素晴らしい景色を見せられると、
疲れも吹き飛んで歩き回っております。