日中戦争のそもそものきっかけとなったのは、
2010年11月に起きた尖閣ビデオ流出事件です。
当初、日中政府双方は事件の沈静化と、
今後の両国の経済関係の緊密化を行うべく、
日中首脳会談を行おうとしていましたが、
このビデオが何者かによってネットの流出し、
急速に関係が悪化。
(当時、流出犯人は海上保安庁の職員とされたが、
実際には民主党政権を転覆させることが目的だった、
検察が流出させたと言われています)
横浜で開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に、
中国の胡錦濤国家主席が来日する際に、
当時の政府は関係修復を試みようとしましたが、
ビデオを見て反中感情を募らせた若者が、
胡錦濤国家主席を狙った自爆テロを行い、
胡錦濤国家主席は死亡。
これに激怒した中国政府は尖閣諸島に戦艦を展開。
日本もこれに対峙する形で海上自衛隊を派遣。
しかし弱腰だった当時の民主党政権は、
海上自衛隊からの先制攻撃を認めなかったため、
中国海軍に全滅し、
尖閣諸島は実質上、中国の領土となりました。
これに激怒した国民は、
菅首相および仙谷官房長官を暗殺。
政府機能が完全マヒする異常事態になる中、
尖閣ビデオをネットに投稿し、
国民から英雄視された海保職員が党首となり愛国新党を結成。
憲法改正により対中国との強硬姿勢をアピール。
国民から熱狂的な支持を受け、政権第一党に躍進しました。
生徒「え?!勝手にビデオを公開した犯罪者が、
なんで国民から英雄視され、支持をされちゃうの??」
当時の国民はバカだったのです。
当時、国民はマスコミのことをよく、
「マスゴミ」などといって揶揄していましたが、
ほとんどの国民はマスコミの作り上げるムードに洗脳されていたのです。
当時マスコミは今では信じられない犯罪行為ですが、
違法にアップロードされた尖閣ビデオを、
公共の電波を使って連日流しまくり、
中国人船長が悪いこと、ビデオを公開しなかった民主党が悪いこと、
公開した人は英雄だと持ち上げました。
多くの国民は違法にビデオを公開した不法行為をとがめることなく、
むしろ英雄だともてはやしたため、
圧倒的支持を得て第一党になったのです。
生徒「国が道を踏み外す時って、
必ずバカな国民とバカなマスコミがセットになって、
おかしな方向に進ませる原動力になってるんだね」
その通りです。
特にこの当時、就職氷河期で就職できなかった若者や、
金融危機により職を失った人たちが多く、
愛国新党は失業者を破格の待遇で軍人として雇うことを、
マニフェストに掲げたため、
国民から圧倒的支持を受けました。
また当時は超円高のため、
多くの日本企業は苦戦していましたが、
軍事産業の復活による景気回復が見込めるということで、
経済界もこの愛国新党を強烈に支持したのです。
こうして第一党となった愛国新党は、
尖閣諸島を取り戻すべく、軍を派遣。
再び日中両国が軍事衝突するも、
平和ボケした日本の軍隊はもろかった。
兵器の性能は中国をはるかに上回っているものの、
ぬるま湯の社会に浸かった日本人は、
死ぬ勇気も覚悟もなく、
ちょっと発砲されただけでびびって逃げてしまったからです。
反日感情を煽らせた中国軍は、
数にモノを言わせて日本軍を圧倒。
ついには沖縄本島も中国が制圧するに至った。
生徒「先生、でも沖縄には米軍基地があったのでは?
米軍はどうしたんですか?」
ちょうど尖閣諸島問題が起きる前、
日本は普天間基地移設問題でもめて、
多くの国民が「騒音問題に悩まされる沖縄県民がかわいそうだ!」
「県外もしくは国外移設すべきだ!」と騒ぎ立てたため、
(この問題により鳩山首相は退陣に追い込まれた)
米軍は嫌気がさして普天間から自ら出ていってしまったのです。
そのため、日本の沖縄における防衛力は急低下し、
中国軍に狙われる結果になってしまいました。
生徒「そんなに当時の日本国民ってバカなの?
中国が憎いんだったら絶対、沖縄から軍を移設しちゃダメなのに」
この頃の日本の国民もマスコミも政治家もみな、
長期的ビジョンを持つ人はおらず、
起きる問題を関連付けて考えられる人はおらず、
「沖縄県民がかわいそうだから沖縄に基地は作るべきじゃない!」
という人が、
「尖閣諸島を守るために軍を派遣しろ!」
と矛盾するようなことを平然と言っていたのです。
沖縄を占領した中国は、
北朝鮮と組んで、韓国および九州に戦線を拡大。
対中国戦線に必死になっていた日本ですが、
今度はロシアが北海道に軍を展開。
こうして沖縄、九州は中国の領土に。
北海道はロシアの領土になりました。
この戦争に駆り出された若者がほとんど死に、
少子高齢化が問題になっていた日本は、
さらに少子高齢化に拍車をかけ、弱体化していったのです。
生徒「それで日本はどうなったの?」
中国、ロシアが軍事同盟を結び、
日本を分割統治しようとしていましたが、
ここで正義の味方よろしくアメリカが登場。
アメリカは日本政府に対し、
中国、ロシアから守ってやるかわりに、
本州は米国の州の1つになれと脅しました。
当初、日本政府は猛反発。
しかしアメリカは日本がアメリカにさからうなら、
東京に原爆を落とすと脅され、あえなくアメリカのいいなりに。
結果、中国、ロシアの本州侵攻は防げたものの、
本州、四国はアメリカの領土となり、
日本は世界から消えましたとさ。
めでたしめでたし。
生徒「今から考えればバカな国民の自業自得だよね」
※詳細は気にせず、
フィクションとして読んでいただければと思います