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総理大臣になるは撤回はしない!が

政治家になるのを辞めたんですか?
総理大臣にならないんですか?

今年2回ぐらい日記で、
政治家になることがいいことなのか迷っている、
という趣旨の内容を書いたために、
「かさこさんが政治家になって、
社会を変えてくれることを期待していたのに・・・」
といったような意見をいくつかいただいた。
「かさこはブレてるんじゃないか」
という厳しい意見もいただいた。

そこで読者のみなさんの誤解を解き、
あらためて私の考えをはっきり書いておきたい。

私は政治家、総理大臣になることが夢とは一度も思ったことはない。
私の夢は、自分が暮らしやすいよう、
自分の家族・友人・知人が暮らしやすいよう社会を良くしたい。
その1点に何のくもりもなく、
そのためにすべての活動を行っている。

その夢を実現するために、
今までは政治家になり、総理大臣になることが、
最も良い手段であると考えていた。
ただ最近、その夢を実現するには、
政治家になるよりジャーナリストとして、
活動を続けていく方がいいのではないか、
と思い始めているに過ぎない。
夢は変わらないし、活動にもブレはない。
ただ夢を実現するための手段を何にするか、
疑問を持ち始めているだけだ。

なぜ疑問を持ち始めたのか。
それは今年の出来事が大きい。
圧倒的多数の国民が支持した鳩山民主党政権が、
多くの国民にとってどうでもいい、
場所すら知らなかったのではないかと思う普天間問題を、
迷走だの、沖縄がかわいそうだのと批判し、
鳩山首相を辞任に追い込み、
さらには小沢氏をあやしいと何の根拠もなく言い続け、
稀代の詐欺師、菅を首相にしてしまったことだ。

衆愚。
国民が愚かだから、
メディアに扇動・洗脳され、
愚かな政治家を選び、結果、社会もおかしくなる。
これではどんなに優れた人が政治家になっても、
絶対に社会は良くならない。
なぜなら政治家は国民が投票で選ぶから。
国民が愚かなら愚かな政治家しか選べない。

国民が半年もしないうちに、
圧倒的に支持した政権に、
どうでもいい問題で反旗を翻し、
政権倒壊の世論を作るようでは、
絶対に社会なんか良くなるわけがない。
だから仮に私が政治家になったとしても、
すぐにはしごを外されて、
何もできないまま辞めることになりかねない。
これでは社会を良くするなんてできないと思った。

別に私は鳩山首相が最上級に素晴らしい政治家だとは思わない。
しかし今年最大の日本国民の敗因は、
鳩山首相をこきおろして菅首相を誕生させてしまったことだ。

今年は日本サッカーが思わぬ快進撃で、
W杯ベスト16になった。
しかし多くの国民は、岡田監督をこきおろし、
1次リーグは3連敗と予想し、
監督を変えるべきだと騒いだ。
なんだかそれに似ている。

辞めさせれば良くなるのか?
辞めさせたら次はどうするのか考えているのか?
目先の結果だけでなく長期的な目線で見て、
なぜ評価をできないのか。
こんな国民では社会は良くならない。

そこで私は「上からの改革」ではなく、
「下からの改革」に注力すべきではないか。
それが社会を良くすることにつながるのではないかと考え直した。

上からの改革とは、政治家になり総理大臣になり、
権力を握って実際に制度を変えてしまうことだ。
しかし政治家は国民の支持がなければ、
そんなことはできない。

だから私は「45歳で政治家になる」と書いた、
45歳までの10年間は「下からの改革」に力を注ぐ。
下からの改革とは、国民一人一人の意識を変えていくこと。
衆愚なままでは一向に国は良くならないから、
ジャーナリスト的な活動に力を入れ、
国民一人一人が、目先の問題に騙されないように、
メディアに簡単に騙されないように、
政治家に依存するのではなく、誰かに頼るのではなく、
自ら社会を良くしていこうと行動できる人を増やすための、
執筆・表現活動に力を入れていきたい。

私が36歳から45歳までこうした活動に注力した結果、
意識が代わり、社会リテラシーを身につけ、
実際に行動できる人が増えてきたならば、
私は予定通り、45歳、2020年に、
政治家として立候補しよう。
そして一挙に総理大臣を目指そう。

しかし2020年になっても、
私の活動がいたらず、私の影響力がなく、
鳩山首相をこきおろして菅首相を誕生させてしまうような、
どうしようもない国民がまだ多いのなら、
政治家として立候補はせず、
引き続き、下からの改革を続けていきたい。

「総理大臣になる」「政治家になる」
という「ビジョン」はいかにもかっこよく、
しかもわかりやすいので、
それを撤回したかのような発言をすると、
失望してしまう人も多いのかもしれないが、
政治家になることはビジョンでも何でもない。
単なる手段の説明に過ぎない。

私は政治家になりたいわけでも総理大臣になりたいわけじゃない。
自分が暮らしやすい社会を作りたいだけ。

じゃあ一体、その社会とはどんなものなのか。
柱は2つ。
1つは、信賞必罰社会。
まじめな人が損をしない社会。
ルール違反でボロ儲けするような、
政治家や企業や官僚や犯罪者は徹底的に罰し、
ルールを守ってきちんとやっている人を評価する、
そういう社会ルールづくり。

もう1つは脱経済成長至上主義社会。
経済成長することがいいことだ、
売上が上がることがいいことだ、
というバカな社会システムを変える。

社会を良くしたって人はよくいうけれど、
社会を良くするために一番必要なことは、
自分が幸せになること。
自分が幸せになれない人間に社会は良くできない。

だから自分を犠牲にして社会に貢献するなんていう、
政治家は断じて信用できないし、
自分を犠牲にして企業に尽くして、
社会に貢献するなんていう衆愚な国民も信用できない。

一人一人が幸せになれば、社会はよくなる。
幸せの定義は人それぞれまちまちだけど、
少なくとも今の日本のように、
食うために自分の生活を犠牲にしてまで、
今の仕事をイヤイヤやっているような社会は、
絶対に良くならない。

だからまず一人一人の意識改革が必要。
その意識改革をうながすために、
私は文章や写真で訴えていく。
同じ主張をしているアーティストや著書や活動家や政治家がいれば、
かさこワールドに紹介することで、
私の想いを補っていく。

かさこマガジン創刊記念パーティーの二次会では、
古くからの知り合いが集まったこともあり、
とても真摯な意見をいただいた。
「かさこさんには芯がない」。

かさこワールドの最大の悩みは、
何かに特化していないこと。
だからメディア受けしないし、
読者には「一体何がしたいの?」と、
八方美人的に写る可能性もある。

しかし私の核は、
社会が良くなることであり、
そのためには政治うんぬんの前に、
一人一人が幸せにならなければならない。

だからそのための手段として、
気づきを与える文章を書き、
毎日の生活が楽しくなったり、
意外な発見を感じる写真を撮ってアップする。

その意味で私は一貫している。

本当は、経済のことしか書かないライターだとか、
工場の写真しか撮らないカメラマンだとか、
1つに特化している内容の方が、
キャラづけしやすいし、○○の専門家、
といったレッテルを貼りやすいから、
メディアも国民もわかりやすく、
一点突破でかさこを理解しやすい。

しかし私にとっては、サル写真をアップすることも、
政治に対する批判を書くことも、
ミスチルのアルバムについて感想を書くことも、
社会を良くするために、
多くの人に気づきを与えるという意味で等価だ。

だからすべてを気に入ってもらう必要もないし、
すべての意見に同意する必要もない。
かさこワールドの中にある、1つのジャンルを入口に、
世界を広げて、一人一人が今の生活を見つめ直し、
よりよい生活になれば、
それで私が目指すべき社会を良くするという夢を、
実現したことになる。

しかもそうした活動は、
私にとっては何の苦にもならない。
むしろ好きでやっている。

私が自分の生活を犠牲にし、
好きでもないことを、
社会を良くするためにやっていますというのではない。

私自身が文章や写真が好きだからやってる。
その好きだからやっていることが、
社会が良くなることにつながる。
そしてそれで私がいくばくかのお金をもらえて、
またさらにより充実した取材活動ができるならば、
私は幸せだし、読者も幸せだし、社会も幸せだと思う。

そんなわけで私は来年から45歳までの10年間、
かさこワールドをさらに拡充させ、
その影響力の人数を増やしていき、
こんな日本社会の中でも、
毎日楽しく幸せに暮らせる人を増やしていく活動に、
注力していきたいと思っています。

ですのでもし私を応援したいと思ってくださる方がいれば、
どんどん、かさこワールドのホームページ、
かさこのmixi、ツイッター、ブログ、著書などを、
紹介していただければと思います。

かさこワールドを通じて世界を広げていくことが、
自分も幸せになり、みなさんも幸せになり、
結果、社会が幸せになる道だと今は考えています。

というわけで総理大臣になるのを撤回したわけではなく、
政治家になるのを辞めたわけではなく、
予定通り、この10年間はさらなる影響力を持つため、
執筆・表現活動に注力していきたいと思います。

それで舞台が整えば、45歳で政治家になり、
50歳で総理大臣になるでしょう。

ただ私は総理大臣になりたいわけじゃない。
総理大臣という地位や名誉が欲しいわけじゃないし、
歴史に名を残したいとか、
一体、自分が死んで名を残してどうするんだとか、
そういう意味不明なことには何の興味もない。

総理大臣になりたいなんて人を選ぶから、
政治がおかしくなり、社会がおかしくなる。
なりたい人ではなく、何をやりたいかで政治家を選ぶ。

だから私は総理大臣になりたいわけではないけど、
結果として総理大臣になっている、
という選択肢を捨てたわけではないので。

by kasakoblog | 2010-12-20 13:32 | 政治

好きを仕事にするセルフブランディング&ブログ術を教えるかさこ塾主宰。撮影と執筆をこなすカメラマン&ライター。個人活動紹介冊子=セルフマガジン編集者。心に残るメッセージソングライター。


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